ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 3 ~次郎坊に託す未来

2015-04-18 | 平野の伝統行事
杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 3 ~次郎坊に託す未来

            

 シテが再登場して、拝殿の隅まで行くと、「太郎坊やーい、次郎坊やーい」と扇を振って、子どもたちを呼ぶ。
 この声に呼応して、市松人形を背負う男性と早乙女二人が登場。
 この市松人形が次郎坊で、男性が太郎坊だ。

            

 シテは早乙女から、幼い次郎坊を預かり、神前でご飯を食べさせ、桶に放尿させる。
 このシーンは大変、珍しく、杭全神社の御田植神事でしか見られない。
 赤ん坊の生育(食べさせる、排尿)を扱って子孫繁栄を祈っているとも、排便させて肥料とすることで自然界の循環を現わしているともいわれる。            
            

 次郎坊に託す未来。
 「世の中、良ければ・・・」と願わずにはいられない。            
 このあと、早乙女はシテから次郎坊を受け取り、太郎坊に背負わせる。

                   
           
 そして、三人は神前に苗を持って並び、田植の所作を三度、繰り返したあと、シテと共に帰っていく。

            

            

            

            

 神様へ奉納する杭全神社・御田植神事も、無事終了。
 650年の歴史と地域の伝統を未来へ繋ぐことができた。
 御田植神事保存会の面々。
 
            

 年々、早乙女さんが娘さんらしくなっていく。
 周囲の関係者の老化がみえてくる。
 これも、自然な時の流れ。

            

            

            

 牛さん役の長尾さん。
            

 絵馬堂に戻って、お疲れさん会。

            

 総監督の松村長二郎さんは「昨年、手術を経験した。こうして、この場にいられることを感謝したい。」と話された。

            

 次の一年に繋げることを誓って、お開きとなった。


             

 動画2 ↓  



 ※4回シリーズとなった「杭全神社・御田植神事 2015」。
 出演した私も紋付きの袂にコンデジを忍ばせて撮影していますが、殆どの写真は友人で写真ブロガ―の中島さん、同僚の唐津さん、着物で歩こう!スタッフの山村さんの写真を拝借いたしました。
 (←中島さんのブログは左サイド、ブックマークの「心のままに、感じるままに」をご覧ください。)
 また、掲載した動画2本は元同僚の市川さんが撮影したものです。

 ご協力いただき、誠にありがとうございました。

 
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