ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

狂虎シンに勲章! ~「タイガー・ジェット・シン展」on 京都ホホホ座

2024-05-10 | プロレス

狂虎シンに勲章! ~「タイガー・ジェット・シン展」 on  京都ホホホ座

 

 タイガー・ジェット・シンが政府より4月29日、令和6年春の旭日双光章を受章した。

 タイガー・ジェット・シンとは昭和の時代に“インドの狂虎”と呼ばれたインド系カナダ人レスラーで、初来日は1973年。

 当時、日本では全く無名であったが、前触れなく、突如、新日本のリングに乱入し、首締めのような必殺技コブラクローとサーベル攻撃でファンを恐怖のどん底に突き落とした。

 それだけなら、プロレス界によくいる悪役ヒールレスラーで終わるところだが、シンの狂い方は常軌を逸していた。

 レスラーだけでなく、報道陣、観客、一般人にも真剣に襲いかかる。それも、撮影があるなしに拘らずだ。

 ついには、新宿伊勢丹前で買い物中の猪木を襲撃し、パトカーが出動する事件にまで発展する。

 「徹底して悪役を貫いている」なんて、イージーな言葉では表現できなくなるほどで、「こいつは本当に狂っている」と心底、思った。

 シンをシン底、憎んでいた。

 今から思うと彼も自分を売り出すため、命懸けだったろうし、A猪木の新日本もG馬場の全日本の政治力に圧倒されて、生き残るための命懸けの仕掛けだったろう。

 命懸けの両者の対決は本当に殺し合いをしていると思わせたし、事実、紙一重の殺し合いを演じていたように思う。

 シンは真のプロフェッショナリズムとは何かを教えてくれた。これも、「今から思うと」である。

 

 

 

 

 

 

 その「タイガー・ジェット・シン展」が京都市左京区で本、雑貨などのお店、ホホホ座浄土寺店で開催されている。

 シンが受章した勲章、旭日双光章とは「国家または公共に対して功労のある人」に贈られるもので、「顕著な功績」を挙げた人が対象となる。

 シンはマットで稼いだ資金をもとに実業家となり、東日本大震災支援や学校設立など慈善活動に力を注いでおり、その点を評価されたようだ。

 そして、この知らせを「プロレスに市民権を!」が悲願だった宿敵、猪木が空の彼方で一番、喜んでいるに違いない。

 

   

 


             blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking