亀の瀬「時空の銀河」トンネル ① ~繰り返された地すべり現場
奈良盆地の水を集めた大和川は、生駒山地と金剛山地のあいだの細い渓谷を抜け、大阪へと流れ出す。
その大和川に沿った山越えの道が龍田古道である。
現在、JR大和路線(関西線)が柏原と王寺を結んでいるが、奈良盆地を背に、右手に龍田山、左手に大和川が迫る亀の瀬周辺に差し掛かると、それまでの長閑な風景が一変する。
初めて、この線に乗ったときは「木曽路」に来たかと思ってしまったくらいだ。
( 実はこの写真にかつての私の家が写っている。JR大和路線の三郷・河内堅上間が見える。)
「亀の瀬と龍田古道」は4万年前から近代に至るまで、地すべりが繰り返されてきた交通の難所である。
それはこの地に鉄道が通ったときも同様であった。
トンネルも地すべりのため、幾度となく埋まり、何度も線を移動したときく。
その地すべり対策で坑道を掘っているときに、偶然、かつてのトンネルに遭遇した。
それが「旧大阪鐡道 亀の瀬トンネル」である。
柏原市役所の方だろうか、丁寧にガイドしてくださった。
まさか、その「亀の瀬トンネル」でプロジェクションマッピングを鑑賞できるとは夢にも思わなかった。