ドーパミンはヤル気を起こさせたり快感を与えたりする脳内物質である。ドーパミンが欠乏すればパーキンソン病になるし、多すぎれば統合失調症になる。
私がもし精神病になるとしたらうつにはならない。多分、統合失調症になると思う。統合失調症(分裂症)は幻覚や妄想が現れる病気で芸術家に多い。自分のことを分析してみれば、脳内に矛盾した感情が渦巻くことがあるし、金縛りになって幽霊っぽいのを見たりすることもある。そう言えば2,3日前にも金縛りにあった。その時、幽霊らしきものを感じた。金縛りになる人は視床下部に異常があるとの説もある。
まぁ、そういう傾向があるというだけで、精神に異常があるわけではない。私自身はいたって普通だと思っている。みんなそう思っているか(笑)。
冒険家や探検家はドーパミンが多く分泌されているらしい。ドーパミンが分泌されると、脳が覚醒し集中力が高くなり、いつも新しいこと、変わったこと危険なことを求めるとのことだ。そういわれて見れば、私は確かに、新しいこと、変わったこと、危険なことが好きだ。どうやら私の脳内にはドーパミンが大量に分泌されているようだ。
ということで、明日から3日間、奥多摩縦走にいく。この時期の登山といえばアルプスだが、人が多すぎる。立ちションすらできない。それに対して奥多摩は人が少なく落ちついて自然を楽しめる。というか、単に奥多摩が好きなだけだが。
今回はかなりハードな日程である。そのためにかなりきついトレーニングをしてきた。片足スクワットも何回かできるようになり、腿が一回り大きくなった。下半身が爆発しそうだ。思う存分暴れてこようと思う。ではまた。
アリストテレスの矛盾律というものがある。「ある事物を肯定しつつ否定することはできない」というものだ。たとえば、「オレは人間だ。しかし同時に人間でない」ということはできない。こんなこと言ったら頭がおかしくなったのかと言われる。
私たちは、このように日常生活を円滑に送るために、論理的な思考をしながら、矛盾なく言葉を発したり行動したりしている。しかし、このような思考はあたりまえにできるわけではなく、社会的な訓練を経て、やっとコントロールできるようになる。あまり論理性が重視されない社会では、意識下にある無意識が混じり合って、支離滅裂な話も許容される。ギリシャ神話なんかそうだ。
統合失調症(分裂症)の人は、相反する感情が同時に起こっていて、それをコントロールできないと言われている。例えば、ある人を愛していると同時に憎んでいる場合などである。罵倒しながらも深く愛していると感じている。この人たちの心の中で起こった感情は、原因・結果の因果律や論理的な整合性はなく、感情が圧縮されてごちゃごちゃにミックスされていて、感情が整合的に加工されていない。
また、夢の世界も物事に整合性はなくデタラメに物語が作られる。人間がフワフワと空を飛んだり、動物と会話したり、死んだ人が出てきたり、現実の世界の空間・時間軸がねじれていて、訳のわからないことになる。ただ、それでも違和感なく物語が進んでいくから不思議である。
また、神話や民話の話も、神様が意地悪したり、動物と結婚したり人間の夢の世界と同じようなことが起こっている。現代のジブリの作品は支離滅裂な場面が多い。それでもあれだけのファンがいるということは、人間は合理的でない矛盾した物語を受け入れることができるということだろう。