今、なぜＮＩＥなの？

今、なぜＮＩＥなの？　　（　ＮＩＥはじめの一歩①　１月４日　）

　今、なぜＮＩＥ（Ｎｅｗｓｐａｐｅｒ　Ｉｎ　Ｅｄｕｃａｔｉｏｎ：教育に新聞を）を学ぶ必要があるのでしょうか。　
　２１世紀は「知識基盤社会」であると言われています。変化が激しく，常に新しい未知の課題に対応することが求められる社会です。こうした社会を生き抜く資質として，思考力，判断力，表現力が求められます。日々進化する時代を生きるためには、既習の知識だけでは十分ではなく、生涯を通じて常に学び続ける必要があります。そんな学びの場と学び方を提供してくれるのがＮＩＥなのです。

　新聞記者が様々な出来事を取材し、集めてきた情報を整理し、紙面を作り、発行するという一連の流れは、子供たちをはじめ、社会に出た人にとっても自分に必要な情報を集め、自分の生活に役立てるための学びに生かすことができます。
　新聞記事の活用は、ＮＩＥの言葉が生まれる以前から取り組まれてきました。我が家にも、太平洋戦争の様子を伝える記事をはじめ、記事のスクラップが保管されています。その後生まれた様々な情報媒体が活用されるにつれて、新聞の価値が失われていくように思われがちです。情報を得るには新聞だけではないのも事実ですが、ＮＩＥはそうした記事の活用に加えて、新聞の機能の学習、新聞作りの３つの領域から成り立っています。機能の学習、新聞作りのノウハウは今後益々重要視されていくと思います。