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学力テスト 新聞のコラムを読む(4)

2015年05月06日 | 学力テスト
学習指導に当たって
○記事の書き方に注意して読む

新聞のコラムは、客観的な事実を伝える報道記事とは異なる特徴をもつ。日常の出来事や社会的な話題の中から、筆者が見聞きしたことや経験したことなどを題材として取り上げ、自分なりの視点から感想や意見を述べた文章である。これは、随筆や論説文の形態の特徴と重なるものである。
コラムの特徴を捉えるためには、例えば、実際の新聞の中からコラムを集めて多読し、どのような話題が取り上げられているのか、それに対して筆者がどのような考えをもっているのかを比べ読みするような指導が考えられる。その際、様々な表現の工夫に着目することが重要である。
表現の工夫として、例えば、次のようなものがある。
・書き出し(書籍、映画、テレビなどの多彩な話題を取り上げ、本題に入る)
・引用(書物の一筋、格言やことわざ、他社の言葉を用いて、自分の考えを補説する)
・事実(現実の事象や出来事、科学的事実、社会的・歴史的事実、自身の直接体験や間接体験などを具体的に取り上げる)
・意見(推論、断定などに書き分ける)
・その他(ユーモア、読者への問いかけなど)
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学力テスト 新聞のコラムを読む(3)

2015年05月05日 | 学力テスト
設問二については、平成25年度【小学校】国語B2二(正答率26.%)において「目的や意図に応じ、必要な内容を適切に引用したり複数の内容を関係付けたりしながら、自分の考えを書くこと」、また、平成26年度【小学校】国語B1三(正答率28.4%)において、「相手の発言を引用して質問や意見を述べること」に課題が見られたことをふまえて出題した。
 なお、之までメディアとして新聞を取り上げ、報道記事や当初を出題したが、コラムを取り上げたのは今回が初めてである。

■学習指導要領における領域・内容
[第5学年および第6学年]C 読むこと
ウ 目的に応じて、文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり、事実と感想、意見などとの関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすること。

■学習指導要領に示されている言語活動例との関連
[第5学年および第6学年]C 読むこと
ウ 編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと。 
 
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学力テスト 新聞のコラムを読む(2)

2015年05月04日 | 学力テスト
【問題】

 次は、読書のことについて書かれた新聞の【コラム】(筆者自身の思いや考えなどを述べた短い記事。)です。この【コラム】は、全体の内容が1から5までのまとまりに分かれています。これをよく読んで、との一と二の問いに答えましょう。

【コラム】 記事の中の▼は、まとまりを表す印です。
1▼四月二十三日は「子ども読書の日」。世界では「世界本の日」とも呼ばれている。本とその作者たちを敬うとともに、読書の楽しみを味わう日である。2▼子供のころ、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』に夢中になった。楽団の中で、一番へたなセロ弾きであるゴーシュが、動物たちとの出会いを通して成長していく様子に心がおどった。3▼ある作家の言葉に、「読書というものは、その時その時によって読みの味わいがちがう」というものがある。子供時代に読んだ本を大人になって読み返すと、また別の楽しみが味わえるものだ。4▼先日、『セロ弾きのゴーシュ』を再び読んだ。当時は気付かなかった人物の見事なえがき方やたくみな描写に、賢治のすばらしさを実感した。5▼世界の人々が本について考える日。子供はもちろん、かつて子供であった大人も童心に返って本を楽しむ。そんなひとときもよいものだ。
 ※描写・・・かき表すこと   ※童心・・・子供の心

一 筆者は、「こども読書の日」について、自分の読書体験を交えながら書いています。その体験が書かれているまとまりを、【コラム】の中の1から5までの中から二つ選んで、その番号を書きましょう。

二 筆者は、自分の思いや考えを根拠付けるためにある言葉を引用しています。それは、どの言葉ですか。最も適切な言葉のはじめの五文字を書きぬきましょう。ただし、句点(。)や読点(、)かぎ(「」『』)は字数にふくみません。

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学力テスト 新聞のコラムを読む(1)

2015年05月03日 | 学力テスト
平成27年度 小学校6年 国語A

出題の趣旨
 新聞のコラムを読んで、表現の工夫をとらえることができるかどうかをみる。

 本や文章を読む際、書き手が述べている内容や要旨、構成や記述の仕方などを捉え、それらに対する自分の考えを明確にもつことは重要である。
 本問では、新聞のコラムを読む場面を設定した。個々では、筆者の意図や思考を想定しながら文章全体の構成や表現の工夫を捉えることが求められる。
 
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新聞習慣 正答率アップ(全国学力テスト)

2014年09月24日 | 学力テスト
 「新聞を読んでいるか」との質問に対し「ほぼ毎日読んでいる」と答えた児童生徒の平均正答率は小学の国語Aが79.4%、国語Bが62.3%、算数Aが83.5%、算数Bが66.2%。中学の国語Aが83.4%、国語Bが57.2%、数学Aが73.4%、数学Bが66.4%。「ほとんど、または全く読まない』と答えた児童生徒と比べ小学で7.9~11.6ポイント、中学で5.1~8.6ポイント高かった。
 国語、算数、数学とも、基礎力を問うA問題より、応用力をみるB問題での差が開いた。
 新聞の教育への活用に詳しい埼玉大学教育学部の本橋幸康准教授(国語教育学)は「かなりの分量の文字を斜め読みして、自分が必要な、あるいは興味をもった情報だけを拾い上げていくのが新聞の読み方。毎日読むことは、情報の取捨選択の訓練を重ねることになる。」と解説している。

   北海道新聞 2014年9月1日付け(朝刊)
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