NIEそのものを目的にするのではなく、NIEのノウハウを生かして教科領域の目的を達成する取り組みをお勧めします。新聞活用を目的にすると「新聞は学習に役立つ」という結論につながりますが、国語辞典や百科事典でも同じことが言えます。ただ、今の時代、百科事典?新聞?といわれてしまうと・・・。
「ネットで検索すれば何でも分かる!」と考えている人も多いと思いますが、新聞記事の全てが公開されている訳ではありません。また、公開された記事も一定期間が過ぎたり購読しないと閲覧できなくなったりする場合もあります。
取材したことに限らず、自分の思いを分かりやすく確実に伝えたいと思いませんか?そんな人にぜひお勧めなのがNIEの手法取材。半日サイクルで取材・編集・発信のサイクル全てを行っている新聞社の持つノウハウは学校現場で生かすことができます。
タイムリーに記事を活用するのは難しくても、取材の仕方、読み手に分かりやすいまとめ方、表現・発信の仕方はNIEの得意分野です。ぜひ、ご活用くださいい!
「忙しくて新聞を読む暇がない」せっかく身近なところに新聞があっても、これでは文字通り「宝の持ち腐れ」です。ヨーロッパに視察に行った時、「新聞でゴキブリを叩くことがある」「古新聞は掃除にも役立つ」と話すと、「金を払って買新聞を買うのだから知識を得るために使うべき。買った新聞を読まずに汚すなんて・・・それなら買わない方が良い」と何人にも言われました。想像もしない事件や事故があったり、未知の大発見があったり・・・普段の生活では気づけない情報をそのままにしておくと、いつの間にか情報弱者になってしまいます。読むための新聞です。手元に新聞があったら、まずは一面から最終面まで見渡してみてください。