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T監督と「野武士の様な集団」

2005年04月16日 | テレビ番組
今週は偶然、思いがけない人に会う事が多い。会社の帰りに医者に行き、夜、仕事関係の人と幡ヶ谷の行きつけの店で飲む事になっていたので、電話すると、僕が東京に来て初めて連続ドラマのアシスタントとしてついたT監督と、僕がやった連続ドラマでAPを務めてくれたSさんが飲んでいた。T監督は、ドラマの業界ではとても有名で、数々の賞を取っている名監督である。撮影現場に来た時から、「自分自身を演出」している。キャスト・スタッフは、そんな「監督の演出」に魔術をかけられた様に酔いしれ、いつも現場は楽しく前向きな状況で進んでいく。僕はアシスタントで1クール、プロデューサーとして、2クール、監督と仕事を共にした。ベストセラーを原作とした連続ドラマのロケハン(ロケの下見)で、愛媛県の石鎚山に5時間以上もかけて登ったのが、今、懐かしく思い出される。5時間、汗びっしょりになって、松山市のホテルへ戻る時、閉店していた売店を無理矢理開けて貰って、飲んだ缶ビールの美味さは最高だった。その夜、食べた瀬戸内海の「おこぜの天ぷら」の味も忘れられない。その店の面白い仲居さんの事も。
T監督とSさんは、仕事という事で、午後8時前には店を後にし、引き続き、僕は約束していたK君を店に迎えて、午前1時まで飲んでしまった。K君とは去年の初頭まで一緒に仕事をしていたが、担当が替わり、しかもK君が会社を辞め、転職したので、久しぶりに会って楽しいお酒になった。今週は結構飲んだので、金曜日の昨日はかなりバテテいたらしい。K君は「朝までコース」を予定していたみたいだったが、45歳の僕としては午前1時が体力の限界だった。もうすぐ30歳のK君は「若い!」。僕も20代の時は平気で朝まで飲み、そのまま、会社に行っていた。今、そんなことをしたら、会社で昼間寝てしまうのは確実だ。
僕が入社した頃の「制作部」は「バンカラ」で、視聴率の良い番組を作ってさえいれば、後は何をしても良かった。制作部長が昼飯からビールを飲んでおり、夕方になったら、若手の僕達は早めに会社を出て、雀荘に入り浸っていた。ヤクザのようなプロデューサーがいたり、まるで「野武士の集団」のようだった。それが新社屋に移り、次第に会社全体が「サラリーマン化」してきた様に僕は感じる。そういう意味では「とっても良い時代の最後」を感じられた最後の世代が僕達だろうと思う。
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