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中谷美紀さんとはドラマの仕事で御一緒した事があるが、現場では物静かな方で、クランク・アップの時、(多摩川の河原で徹夜で撮影し、もう朝日が昇る寸前だった)ビールで乾杯した時のとても嬉しそうな表情が頭にくっきり焼き付いている。「○○さん(僕)も飲みなよーっ!」と缶ビールを渡してくれて、晴れ晴れとした気分を醸し出していた。彼女曰く、4ヶ月の撮影期間の間、「大きなトラウマを背負った女性」を演じてきて、それが彼女の日常をも侵食していたそうだ。クランクアップで、「仕事」としても「日常生活」でも、「役」と離れられる開放感がオーラの様に、彼女の全身から出ていた。
今回、本を読んで思ったのは、「女優さん」が書いたというより、「普通の一人の女性」がフラットに物事を見ていて、かつ、中谷さんは好奇心・向上心が強いなぁという印象。キョンキョンのエッセイほどドライではなく、「しっとり感」もあり、語り口はさりげなくて上手い。
中谷さんって、こういう風に考えるんだ・・・などと思いつつ読んだ。女性にもオススメの本。
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