思考の踏み込み

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蟲師 続章13

2014-04-19 00:31:09 | 日記
どうやら随分と不毛な事をしてきたようだ ー 。

人の趣味嗜好を断片的に押し付けられても、他者にあっては理解し難く迷惑千万なだけである。

漆原友紀の "コトバ" の扱いの巧みさを浮かび上がらせたくて、いくつかの話の一部をそのまま載せてみたが、内容を知らない方々にはなんの事かよくわからないかもしれない。

そのことをひしひしと感じながらも、作品から受けた個人的な感動がまさってしまい、その感情を表現する快に引きずられて ー 随分と余分な投稿をしてしまったのではないかと反省している。



本来そんな七面倒なことをしなくても是非「蟲師」ご覧になってみて下さい、で済む所なのだが、ついつい語らずにはいられなくなるということはある種のファン心理として、可愛げのある行為だと思ってご容赦頂きたい。

ただそれだけの魅力がある作品であるということは間違いなくいえるだけの内容を「蟲師」は有しているとは思う。

けして大袈裟でなく、「蟲師」の世界観を表現する戯曲性は例えばシェークスピアのそれと同じ程に ー 核心をえぐり出してムダを省き、シンプルで物事の本質のきわめて近い所まで迫っていった後、詩的で鋭い表現にしばしば成功している。



それはやはり読者の心を揺さぶるだけの力を持っているし、本当はもっといろんな話について投稿してみたい衝動もあるが、この辺りで自重したほうがよさそうだ。

「蟲師」ー まだご覧になったことの無い方はお勧めします。



もう一点だけ。
アニメもいいが、作品によってはコミックの方が真価を発揮しているモノも当然多い。

12でも少し触れたが、なによりコミックの良いところの一つに、巻末の筆者のコメントや不思議な体験談などのコーナーがある。

作品が生まれるまでのきっかけや作後の感想などが書かれていて、個人的にすごく好きな部分ではある。

意外とこのコメント部分の言葉はごく普通のOLさんのような素朴な内容で、漆原友紀さんがどんな方なのか想像できて楽しいところでもある。



はじめの想定よりはるかに長くなってしまったが、この辺りで「蟲師」について終わりにしよう。