思考の踏み込み

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蟲師 続章

2014-04-10 07:07:28 | 日記
先週からアニメ「蟲師」の続章が放映スタートした。



原作の半ばで終了していたこの作品の続きが、数年ぶりに再開されたことはとても嬉しい。

あれは何年前だったか、ふと夜中TVをつけると蟲師が放送されていた。

そのときのタイトルは「一夜橋」。



始めて観たときからその世界観に驚き、惹き込まれていったことを今でも覚えている。

当時短期間だが住んでいた、瀬戸内因島の美しい景色まで脳裏に蘇ってくるから不思議なものだが、それは余談。

ともかくもすぐさま原作のコミックを買い、アニメの源泉の魅力に、憑かれたように読んだ。また作者の漆原友紀さんが女性であることにしばらくたってから気付き、驚きもした。


「蟲師」の魅力とは何だろうか?

今のところ観る勇気がないが、映画化までされているくらいだから多くの人を惹きつけるモノがあるのは間違いない。

その幻想的な世界観か、美しい絵か。
主題とそれにまつわる蟲たち、一話完結の内容の中で巧みに構成された人々のドラマか。

様々に魅力を持つ作品であるから、人それぞれ色んな理由で好きなのだろうと思うが、まず今回のアニメ再開に伴って思うことは、原作を忠実に再現していることへのありがたさだろう。



アニメにはさして詳しくはないが、これほど原作の世界観をそこなわずに、アニメ化した作品は少ないだろうと思う。

あくまで動きと音、色といったアニメにしか出せない長所を加えるだけに留め、しかもその加えたモノのクオリティが高く ( 特に音楽、毎回違うエンディングは素晴らしい ) 、それでいてそれが原作の方向性を全く歪めていないということは、いち蟲師ファンとしては、監督、制作スタッフに謝意すら感じる。

アニメスタッフもクリエイターであるから、制作者の色が出てしまうことは止むを得ないと思う。

それを極限まで抑えてなおかつコミックでは表現出来ない部分だけをプラスする、そのバランス感覚は見事といえる。
( ただ原作をアニメーション化しただけだ、という批判の声もあるようだが、個人的にはこの作品には余分なモノを加えても成功は難しいと思う。今だに映画の蟲師を観る気がしないのもそれ故だが、蟲師制作スタッフにはブレずにやって頂きたい。)

それが今回の続章でも変わりないばかりか、さらにアップグレードされていた感じで今後の放送が楽しみなことである。