思考の踏み込み

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戦国夜話付録6

2014-04-04 09:07:17 | 歴史
ここでまとめて上杉謙信。





うさ耳、日月前立、飯綱権現、鬼の面は三方荒神。烏帽子形。
兜の多様な意匠は謙信の戦いが芸術的であったように、かれのアーティスティックな一面の現れであろう。


織田信長。


個人的には三つ目の黒づくめの甲冑が一番好きだが、おっかない。
以外と正統派な甲冑も付けていたようだ。

豊臣秀吉。


太陽光線 (馬簾という植物ともいわれる。) 。仏具の払子後立。意外なのは伝わっている種類の少なさ。目立つ甲冑が大将の特権だと考えると、その数が少ないことは秀吉の下積み時代が長いことを表してもいるのかもしれない。

徳川家康。


家康の枕元に立ったという大黒天写しの歯朶の葉前立、一の谷大釘後立、熊毛牛角。

前田利家。

なまず尾兜 (鯰は大地を揺るがす力があると考えられ好まれたモチーフ) 、加賀梅鉢。利家はとにかくどれもとんがっている。





戦国夜話付録5

2014-04-04 09:06:32 | 歴史
前掲黒田長政大水牛兜。水牛の知識は当時の国際性の高さを考えると、沖縄のものより東南アジアから来ていると考える方が自然かもしれない。


父、黒田如水。関ヶ原の為に作ったといわれる甲冑。椀の中にあるいは天下を入れてしまうという意図か。


七本槍、福島正則。猛将らしく威圧感がありながら動き安さも感じさせる。


天下一気の短い男、と言われた細川忠興。
細川家伝 茶道鎧由来 越中具足。
その気の短い忠興が考案したか?戦場でも茶を点てるつもりらしい。まさか上の前立が茶杓?


山内一豊。通称伊右衛門。心なしか甲冑まで真面目そうに見える。


山内豊昌。土佐藩四代目。たれた兎の耳、やまぴょんとかいうゆるキャラもここから生まれているらしいが、さもありなん。


伊達家 家臣伊達成実 。百足は後退しない。

成実ムカデ其の二。


竹中半兵衛重治。兜は唐冠といわれるが魚鱗札具足と合わせて考えると、魚の尾ひれではないかともいわれる。この病弱な天才のどんな想いの表れた意匠なのだろう。


藤堂釆女が大坂夏の陣で付けていたもので、これも兎耳らしい。戦場の騒音の中でも会話に困らなそう。


今治四代藩主松平久松。南無阿弥陀仏はよく見るが南無妙法蓮華経は見かけない。当時の浄土真宗の流行と勢いを思わざるをえない。


名将真田昌幸。幸村の派手さと比べるといぶし銀のシヴさがある。


伝本多家。サザエに波。舟と鰹はいない。


黒田武士桃形兜。酒は飲め飲め飲むならば。シンプルの美。