白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―人の命を支える食と農ー 

2014年08月29日 | 健康

外房の海岸に近くに、2ヶ所居住の居を構えて始めた自家菜園、6年目に入りましたが、いつも連れ立っては共に過ごして居た伴侶に、この夏先立たれ、すっかり意欲が薄れ、根気も無くして意気消沈して居ます。

これぞ当に釈尊の説く、生老病死の四苦に重ねての八苦の愛別離苦であり、世俗まみれの己に課された、期せずして訪れた試練と思うのですが、仏に縋って解脱を求めるなど不遜に思えて更に気恥ずかしく、残された幾何かのこの余生、苦なく送れる新たなライフスタイルは?と、種々思いを巡らして、先ずは妻の供養の為に傘寿まで、頑張りたいと思ったりもしています。

 

           ―外房に作った自家菜園-

そんな中で、つれずれに思うのですが、健全な「食」の自給を試みる楽しみを求めて始めた自家菜園での遊農、好ましい自然環境の中で、体を精一杯動かして汗を流す農作業が其処にはあり、これぞ心身の健康を求める老後に相応しい生き方の選択肢と、改めて自分に言い聞かせて居ます。

 実は、其処にある健全な「食」を求めての「農」の知恵、その「食」を以って齎される人の真の 「健康」、其の「農」と「健康」を支えている生命科学としての 「農学」と「医学」には、切り離せない共通する知恵の領域があり、今提唱されているのが其の各々の知恵を生かす事であり、其処で新しい時代の考え方として発信されているのが、余り聞き慣れない言葉ですが 「農医連携」というコンセプトです。

 其の「農医連携」を紹介するウェブサイトの中に揚げているのが其の概念を示す、下記に転載させて頂きましたイラストです。

 

―農と医の知恵を連携し、人の健康を科学する!-

 

―農医連携ユニットーサイトより

其処に書かれていたのは、「農」と「医」は、常に環境の影響を受けながら、「健康」の本質に在るものです。健康を語るとき、ヒポクラテスは「食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか」と説いています。

つまり、健全な食品を食べ、健康を維持するというのは、古来、人間の営みの基本です。 しかし現代、互いの学問は分離し、人々の「健康」は多くの難問を抱えています。

「農医連携」は、これまで分離していた農学領域と医学領域の智慧を交流し、共有することで生み出す新たな科学――人間の“健康能力”を再構築するための科学です。

超高齢社会が必要とする「ライフ・イノベーション」です」と言う事です。

 此のコンセプト、人の健康、健全な「命」を支えているのは、先ずは健全な「食」と「栄養」であり、其の根源となる「農」は、健全な「環境」によって支えられているのであって、それらの健全な 「営み」があって、初めて生まれるのが人の命の健康であり、その生命を支える諸養生が真の「医」の知恵になると云う事です。

 

―農医連携に連なる食と健康推進協会 F&Hのサイトーより

 此の発想の原点は、お気付きかと思いますが、先のブログの 「健康を考える」で触れた、東洋医学の考え方から派生して居ります。

尚、其の東洋医学、治療手段として漢方薬や鍼灸を用いる、中国に源を発する伝統的医学体系であって日本では一般に「東洋医学」と呼称されて英訳語として Oriental Medicine が用いられていますが、世界では、近年「伝統的中国医学:Traditional Chinese Medicine(略称TCM)」が用いられ、WHOでも使用されている用語であり、その国際共通語が浸透することが望ましいと、其の方面の識者は申して居られます。

 

その東洋医学の治療の観点は "自然治癒力" “Spontaneous Cure"にあり:

l  人間が生まれながらに持っている病に打ち勝つ力

l  生得的に備わっている病気や環境に対抗する力

l  脳や免疫系、また心の作用による免疫システム

体調を整えることに主眼を置いて、生命力を高めることで治癒力を動かすのです。

 

此の医学、言い換えれば、先ず病に打ち勝つ体力、気力を日常生活の中で養う事であり、その出発点は養生方法や病気にならない知恵を得る予防医学と言う事ですが、それと切り離せないのが 「食」であり 「農」であります。

 

中国最古の薬物書である「神農本草経』―

 紹介されている 「農医連携ユニットーサイト」の中で揚げられている農医連携の理念の中で、それをどの様に捉えているか引用させて頂き、このブログを終りの言葉とさせて頂きます。

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日本の現状は、少子高齢化の急激な加速、生活習慣病罹患者やその予備軍の増加、また認知症などは今や社会問題となり、さまざまな健康上の課題が人々の生活と国の経済を圧迫しています。

医療費は、平成23年度には37.8兆円で、毎年1兆円ほど増え続けています。また、介護費用と保険料も平成24年度は8.9兆円で、年々、増加の一途をたどっています。

 こうした課題を解決するうえで重要なのは、人々の健康に及ぼすさまざまな要因を、単眼的にではなく複眼的に、分野分離的にではなく分野横断的に、個別にではなく統合的に、その可能性と方法を探っていくことと思います。

なかでも食に関わる要素は、大きな可能性を持っています。

人の免疫力や調整力を培う栄養素のはたらき、その栄養素の吸収効率を高める食のノウハウ、高い機能性を持つ農産物の生産、その生産を支える土壌や環境の問題、そしてこれらによって生かされている人の命。

学問の垣根を越えて知恵を交流させることで、きっと新たな解決策がもたらされることでしょう。

農医連携は、ひとり一人の人生の価値を高めるために、健康上の課題を解決する取り組みです。

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