白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ダイコンの栄養価―

2014年09月05日 | 野菜栽培

今年の夏も亦、天候不順の異常気象に見舞われ、西日本では未曽有の総降雨量と低日照量を記録し、特に広島の一部地域では、異常な集中豪雨による大規模な土砂災害が発生して多くの方が犠牲になる大惨事となりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

その続いての関東地方ですが、特に東京では8月下旬の天候とは思えない秋の訪れを思わせるような異常な降雨と低温状態が続き、9月に入って、やっと少し平年並みに一寸落ち着きを見せています。

 

―土砂災害の現場―Wikipediaより

扨て、例年の事ですが9月に入ると、家庭菜園でも定番の秋野菜の種播きや苗の植え付けの時期を迎え、日本の代表的な野菜である秋播きダイコンの適期となります。

ご存じのように、作物にはその地域ごとに則した栽培の適期があり、ダイコンの最適な生育温度は、17~21℃と言われ、比較的冷涼な温度環境が大切ですが、生育温度が適性範囲を外れて、下がり過ぎると根部の成長が止まったり、亦高すぎると病虫害を受けやすくなるなど、温度条件に左右され易く、地域の気候に合わせた播種適期を守るのが大根作りの秘訣と言います。

 

―大根耐病総太りータキイ種苗より

其の大根、日本の消費量が世界の大根の生産量の9割を占めると云うほど、日本人は大の大根好きであり、其の栽培の歴史は大変古く、日本固有の多くの品種が作られて来ました。

生産統計で見ると大根の生産量は野菜のなかでもトップクラスの位置を占め、連作障害が特に無く、栽培も容易であり、冬季の貯蔵野菜となる事から自家供給の菜園野菜の中でも人気も高く、過っては隠れた救荒野菜?でもあった様です。

私事ですが、終戦の前年の昭和19年に、事情があって特に縁故も無く新潟県の或る海岸地方に一家で疎開したのですが、当地で食べるものが無く、長兄が近くに借りた桑畑の間作で作った僅かなジャガイモトと大根が冬の間の唯一の食料で有って、明けても暮れてもその大根を食べた子供時代が今も時には思い出されます。

 

―今はチューリップ畑の元疎開先―新潟県胎内市

 そんな馴染みの深い―ダイコンですが、日本では昔から言われる 「ダイコンおろし」の消化酵素(ジアスターゼ)や比較的多く含むビタミンC、それに余り栄養の無い低カロリー野菜である事ぐらいで、何故か其の栄養価についての特に取り上げるような情報は見当たりません。

ところが欧米では、昨近の日本食のブームがあってか、ダイコンの話がネット上で多く散見し、英語でも其の儘の “Daikon”であり、油菜科野菜としてのしっかりした評価、位置付けが為されています。

そんな情報の中で、英国の或る栄養学者の栄養療養についてのユニークなネットサイトがあり、其処には、次の様な大根の健康に寄与する9項目が揚げられて居ます。

 

Health Benefits of Daikon 大根の健康利点

  • Increased Immune Function 増加する免疫機能
  • Protection Against Heart Disease心臓疾患からの擁護
  • Slowing Aging 老化を遅らせる
  • DNA Repair and Protection DNAの修正と擁護
  • Alleviation of Cardiovascular Disease心循環系疾患の緩和
  • Alleviation of Hypertension (High Blood Pressure)高血圧症の緩和
  • Alzheimer's Protectionアルツハイマー病からの擁護
  • Osteoporosis Protection骨そしょう症からの擁護
  • Stroke Prevention脳卒中の防止

これぞ正しく、ダイコンは今日問題となっている生活習慣病の防止や緩和、疾病からの擁護に優れた効果を持つ野菜であり、日本人の大根好きが世界に冠たる長寿国となった事の一役を担っていると言う事です。(ピーンときますか? いやッ、一寸想像がつきませんね!)

其処には、今日までの栄養学で明らかにされている大根に含まれる分析結果だけの栄養素では理解できない、何か様々な健康に寄与する非栄養性機能物質が含まれて居ると言う事を示唆して居るのかも知れません。

 

-大根をおろす―Wikipediaより

しかし、大切な事は、今日の栄養学で言云う、食品に含まれて居る分析結果の栄養素、其の儘すべてが摂取されて栄養効果が得られるのでは無く、飽くまでも実際に食事として統合的に摂取する事で吸収されて始めて得られる栄養効果があり、含まれる成分量と摂取効果とは必ずしも一致しないと言う事です。

 

―沢庵漬けーWeb Imagesより

そうした栄養摂取を実践する栄養療法があり、其処で得られる健康に真に寄与する栄養効果が有ると言うのです。

大根の栄養価 「おろし大根」だけを見ても、其処に含まれる消化酵素は糖質を分解するアミラーゼだけでは無く、タンパク質の分解酵素のプロテアーゼや脂肪分解酵素のリパーゼの働きがあると言われ、これぞ食養生には欠かせない栄養効果であり、代表的な日本料理の「天麩羅」の「付けつゆ」には、先ず「おろし大根」が欠かせない所以であり、旬の焼き秋刀魚に必ず添えるその旨さです。

 

―大根の煮物-クックパットより

漬物となる大根は、植物性乳酸菌を利用するビタミンとミネラルに食物繊維等、健全な消化器官の維持には欠かせない副菜となる大切な野菜であります。

 大根は、おでん等煮物としての料理に欠かせない野菜であり、様々な日本料理の食材として大きな位置を占めて居ます。、其の柔かい食感と特有の旨味を閉じ込めて食べて至福を感じさせる美味しさ、衆人の認めるところであります。これぞ、日本人の大根好きの所以です。

 

ーライナスポーリング、栄養療法の提唱者―

一般に野菜に含まれる栄養素、成分分析で見る限り、大部分が水分であり、mg単位の微量な成分の食としての評価、其の多寡でだけで推し量れるものでは無く、先人の知恵、東洋医学で言う食養生の中での大切さ、食生活に欠かせない医食同源の確かな情報が待たれます。

 

尚、栄養療法に就いては、オーソモレキュラー療法(orthomolecular medicineの名でネット上でも紹介されて居ます。キーワードをいれて検索して見てください。

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