白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―種子から育てる大葉ニラ スーパーグリーンベルト―

2016年04月27日 | ニラ栽培

外房菜園に育つニラの品種更新も兼ねて、大葉ニラ 「スーパーグリーンベルトの種子を昨年9月に新プランター栽培用培土と一部を5号ポットに直播きしました。

ニラと言えば、今では略年間を通じて店頭に並ぶようになっているポピュラーなスタミナ野菜であり、様々な料理に利用できる事から食べ方も広がって今やレシピの多さも群を抜いているようです。

そんなニラの良さを満喫するには、自家栽培するに越した事は無いと挑んだニラのポット栽培ですが、実生から育つニラの葉は大変細くてきゃしゃであり、成長も思ったより緩慢で中々大きく成りません。

それに冬の間は全く葉は枯れて仕舞い、3月になって新芽が再び伸び出しましたが成長は思ったより遅く、何時になったら大葉になるのかその気配が感じられません。

 

-5号ポットに直播した大葉ニラのスーパーグリーンベルトー

ニラはどうやら、根系の伸長肥大の方が先であり、一年目の成長ではジャンボニラ特有の幅広で肉厚な大葉にはならない様であります。秋播きでは一回目の刈り取りは出来ても早くて9月ごろと言いますから、其処までの充実した大きさに育つには丸一年近くも掛かる計算です。

そんな大葉ニラを5号ポットで簡単に育てて自家供給しようとの思い付き、新ポットポニックスの実力試しに有ったのですが、中々思惑通りに行かないのがポット野菜園芸であり、其の成果を皆さんに披露出来るまでにはまだまだ時間が掛かりそうです。

 

―新プランター培土直播のスーパーグリーンベルトー

その家庭園芸での一般のニラ栽培と言えば、何処でも見かける普通種の露地栽培やプランター用土栽培が殆どであり、そんなニラは一般に葉が堅くなり易くて筋っぽく、食べて感激するような柔らかさや風味の良さ等は余り感じられません。

其の程度のニラなら誰もが、特に育てて見たいとは思わないのでしょうし、関心もそれ程持たれないのが一般のニラ栽培かも知れません。

しかし、どんな野菜でも、品種や栽培の仕方で其の持つ本来の特色は大きく変わるのであり、プロの料理人にすれば、其処の味の違いを知って野菜を厳選されるのであり、これが本当の上等なニラの美味しさと言われるようなジャンボ大葉ニラを、実は育てて見たかったのです。

 

―新プランター直播の昨年12月のスーパーグリーンベルトー

昨年のブログ 「ニラは栄養価の高い野菜」でも触れていますが、葉が厚くて幅広の典型的なチャイニーズジャイアントガーリックチャイブと呼ばれる品種、極めて商品価値の高くなる極上品が多いのであり、全くの無農薬でのポット栽培で上手に育てられれば、市販品とは違った、安心安全で餃子を始め、お吸い物やニラ炒め等、特に利用価値の高い自家供給惣菜に成ると踏んでいるのです。

そのニラの持つ健康恩典、海外ネット上にも有りましたが、挙げられて居た10項目の特徴を参考までに申しますと、抗菌作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、循環器系を守る作用、冠動脈疾患の予防作用、含まれるアリシンの持つ作用、整腸作用、骨タンパク及びミネラルの維持作用、抗酸化作用等などに加えての豊富なビタミンとミネラル、更に低カロリー、低脂肪など、その多彩で豊富な栄養成分は申し分のない野菜の中の優等生であり、それに加えての無農薬栽培となれば、これぞポットで作る家庭園芸の花形栽培品目となる事請け合いと思っています。

 

―ハウス栽培されて周年出荷される大葉ニラーWebImagesより

扨て、一寸話が飛躍して恐縮に存じますが、其の無農薬栽培に関連して思い出されるのが先日報道された40年振りに復活した新潟県佐渡での自然繁殖で育つ初めての朱鷺のヒナの話です。

此の話、日本人のどれだけの方々が、其の報道の持つ真の意味、如何様に感じ取って居られるのだろうかと、実は自問自答して居たのです。

もし、多く方々が、一端は絶滅した国の特別天然記念物でもある生物種を復活させる種の保存への試みであったと捉えて、学術的な意味での成果と受け取られていると言うのでしたら、事実であっても真に大変残念な実情の認識不足ではないか思われるのです。

 

-朱鷺を描く日本切手1960年発行―Wikipediaより

私見ですが、もし其のような捉え方が当然とするのでしたら、適切な喩えでは無いかも知れませんが、丁度先日の政治的課題に迄なった 「保育園落ちた 日本死ね!」に匹敵する程、実態を判っていない捉え方と申し上げたいのです。

 

-地球の資源は有限です!-WebImagesより

其の背景ですが、日本は稲作でも当然の農薬の散布大国であり、其の豊富な水資源と共々稲作農地水系の潜在的な化学農薬汚染は誠に深刻な状態にあり、其処を生息環境の一部としてきた一般野鳥類の激減振りは著しいものがあり、朱鷺の絶滅は農薬禍だけでは無いといいますが、それが日本各地に今も起こっているは確かです。

私事で申させて頂きますが、50年にもなった永年の狩猟経験歴から、多くの沼沢地などを索餌場とする野鳥類の生息環境、生態系が破壊されて残るは死と化している水田地帯との印象を当に感じとって居たからです。

 

ー朱鷺野生復帰ステーションの見える風景―Wikipediaより

その象徴的な帰結が、元々数を減らして生息が危ぶまれて居た日本の貴重な留鳥である朱鷺の最後の1羽までが、終に生き残れずに絶滅するに至ったのであり、其処には原因とする水田地帯の生物生態系の根本的に破壊された環境が有ったのだと申したいのです。

その復元を懸けて取り組んだ、朱鷺の自然繁殖活動の再現の為の自然環境の取り戻し一大プロジェクト、朱鷺自然生存を復元させた環境省の佐渡朱鷺保護センターの関係者の努力には、払った高い代償には代え難い貴重な貴重な真実が隠されて居たのであり、それを実証した教訓的な価値が其処に有ると言う事です。

 

―持続可能な農業キャンペ‐ン活動ロゴーWebImagesより

その環境の大切さを朱鷺の姿を以って実証する為には亦、自然と共存できる朱鷺の索餌環境を復元する環境の再現活動が欠かせないのであり、佐渡に住む農業者たちの価値共有しての賛同が有ってこそ実現出来た話でもあります。

そこから学ぶ意義こそが、40年振りの朱鷺の自然繁殖に成功した報にあり、国の特別記念物だからでの話では有りません。明らかにされた結果の陰にある農薬害を減らす真の大切さ、自然の生態系の回復努力、其の究極は人を含めての全ての健全な地球環境を守る事に必要な理念に繋がると言う事の証しでも有るのです。

 

―朱鷺の飛翔する美しい姿―WebImagesより

今の日本では、どんな農薬が日々私たちの口にする農産物生産に使われていて、其の潜在危険が人のみならず将来に亘って、どのような影響を自然にもたらす事になるのか明らかにするような研究報告は全くと言って良い程一般には見当たりません。

化学農薬は其の法律で規制されている限りで有れば安全であり、そんな心配は無用とする安全神話が一般に罷り通っているからでしょうが、飽くまでもそれは限られた条件での話でしかないのです。

その上に、今日のような複雑な利害の錯綜する社会では、不都合な真実は多くが隠ぺいされてしまうのであり、正義も亦、押し曲げられる事が当たり前に起こっているのです。

其のような状況下での食の安全の確保、皆さんは如何思って居られるのか聞きたいのですが、今や事は食の供給者側との信頼関係が安全な食品入手に取っての唯一の支えと言う事です。

 

自然と共存が求められる美しい水田風景―WebImagesより

無農薬栽培なら安全な農産物の代名詞のように巷では受け取られているのですが、それ故にそれが高価額品扱いされて高級品と化しているのであり、本来からすればそんな馬鹿げた話はあってはならない筈で有ります。

家庭菜園に専念される方々の動機の多くが無農薬栽培での自家供給でありますが、食の生産者とその受益者との信頼で成り立つ食品こそが、今日では安全な人の健康の支えに成るのであり、其の約束事に基いて、世界的に法制化されるに至ったのが有機栽培認証制度であると申せます。

 

―食品の安全を示す大切なマークの例ー

其の根幹は不可知な潜在危険からの化学農薬、化学合成肥料等の農業生産活動からの締め出しであり、其の根本理念は、自然農法の原点に立ち戻っての自然と人間の生産活動の共存共栄にあり、喩えそれが市場経済にそぐわない生産活動となろうとも、生産者も受益者も其のコスト増を応分に負担する考え方に従うべきとしているのです。

佐渡の朱鷺の話、一端は絶滅した生物種を復活させる種の保存への試みの単なる学術的な意味での成果であるとするのでは、高い代償負担の強いられた所産でしか無くなり、引き換えに農薬使用を制限されたのであり、それでは無農薬農産物も亦同様に、それだけの代償負担を求められるだけの単なる高級品価値でしか無くなると言う事です。

 

朱鷺にヒナが誕生のイラストーWebより拝借

扨て、園芸老人の独断でもある農薬禍談義も其処までにして話を元に戻しますが、一切農薬のお世話にならない安全で食べても美味しい新鮮な大葉ニラの自家栽培、好きな時に切り取って、料理に即利用する楽しみは、都市生活でも満喫できる家庭園芸の究極の姿であり、其の理想的なポット栽培品目に成り得るかが、今般の実生から育てている大葉ニラ、スーパーグリーンベルトのポット栽培の出来栄えに掛かっています。

 

―此の程度では未だ大葉ニラとは言えません!-

現在、標準プランター栽培1つと5号ポットで10鉢を育てているのですが、此の大葉ニラ栽培、これからの暑い夏を如何やって乗り越えるかが先決であり、最初の課題で有ります。

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