白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―今年の台所の3大貯蔵野菜!―

2016年05月08日 | 野菜栽培

今や春たけなわであり、多くの方が家庭菜園で育てる野菜と言えば、先ずは夏野菜のトマト、ナス、キュウリ等となりますが、春早くに植え付けるジャガイモ、作型が広がって春から育てなれるようになった春まき人参もあり、其のどちらもが病虫害が少なくて比較的育て易く、誰もが一度は作って見たくなる実用度の高い野菜であります。

 

―3大貯蔵野菜の玉葱、馬鈴薯、ニンジンに根ショウガーWebImagesより

それに加えての玉葱は栽培時期が異なるので春から育てるは寒冷地の北海道等に限られますが、ご存じのように其の3種を合わせて台所の3大貯蔵野菜と呼ばれているのであり、一般家庭でも買い置きし長期にわたって保存できる主要な野菜で有ります。

尤も今では、それらのどれもが一年中必要な時には何時でも購入できるのであり、多分敢えて貯蔵する必要もないと思われて居る方が多いかも知れません。

 

―人参、玉葱、馬鈴薯は料理の相性も良い!-webimagesより

其の3大貯蔵野菜、拙宅では外房菜園でメーンとなる自給野菜であり毎年作付けして居ます。今年も間もなく其の中の玉葱の収穫期を迎えるのですが、残念な事に昨年11月に植え付けた苗の約2/3が移植直後に吹いた大風でことごとく吹き飛ばされて仕舞い今年の収穫量が例年の半分以下になる見込みです。

皮肉と言うか幸いと言うか、早めに植え付けた購入苗品種のソニックの多くは生き残ったのですが、今年からは収穫後の貯蔵期間を少しでも長くなるようにと、自家育苗で育てた固定種玉葱の「泉州黄」の苗が全て消えて無くなり、同時に植え付けたエシャロットの種子から育てた「Zebrune」の苗も亦全て犠牲となり、大変苦い思いをさせられました。

 

―昨年の抜き取って天日乾燥中の玉葱のソニック―

其の玉葱作りの拘りですが、何と言っても全くの無農薬の有機肥料主体の秀品栽培に徹しており、毎年100kg程の収穫量の玉葱を4カ月程で消費して仕舞うのであり、拙宅の玉葱好きは並みのレベルでは無いのです。

その玉葱、長期貯蔵可能な栄養的にも大変優れた野菜であり、その摂取量も多くなる事から安全な無農薬栽培の健康面の恩典も亦、家人の大きな関心事であり願いでもあるのです。

 

―苗飛びでまばらとなった今年のみじめな玉葱のソニックー

その日本産の玉葱と言えば、生産量の60%以上を占めると言う北海産の玉葱が多く市場を占めるのですが、容易な長期貯蔵可能を良い事に、市況に依って市場出荷量が調整されているのであり、足りなければ輸入品が其処に入って来る事から、価額本位の市場競争品であるのです。

当然乍らそれらに使われている使用農薬の情報等は一般には皆無であり、拙宅では自家栽培に拘る理由が先ず其処にあるのです。

 扨て、次にジャガイモの話になりますが、これが亦、大いに自家栽培供給に拘る理由が有るのです。日本のジャガイモで大消費地の東京に出回るものの大部分は、矢張り玉葱同様に北海道産が多いのですが、その北海道の主産地の堀上機械による一斉収穫作業では、支障が有ると言う理由からジャガイモの葉や茎を今では収穫に先だって、除草剤を使って全て枯らしてから収穫作業が行われると言うのです。

 

―北海道のジャガイモ畑の花盛り風景―WebImagesより

農薬使用大国の日本の事ですから、当然の事と言えば其の通りかも知れませんが、そこまでしての農薬に頼る生産性向上、其の農薬の乱用とも言えるツケが、消費者の少しでも安価で購入との思いで払わされる事になるのかと思うと、どうもそんなジャガイモを購入する気には成れないのです。

 

―今年も順調に成長を続ける馬鈴薯の北あかりー

それで自家栽培でも品種に特にこだわる訳は無く、今年も作っているジャガイモ品種は例年通りの「北あかり」であります。 今年は約10㎏の種芋を購入でして120株程を3月の早々に植え付けました。

其の収穫量、80kg程を目標にしていますが、収量と玉太りの良さは適性量の元肥に追肥と天候次第であり、今のところは大変順調であり、輪作効果もあって病害の発生の兆しもありません。

唯、気掛かりは今年は隣の畝にトマトを一部植えた事であり、出来れば間作に別な作物を育てるべきであったかと反省して居ます。

扨て、其の次の今年の人参作り、例年はジャガイモの収穫後に人参のタネを蒔いて来たのですが、其の時期は、例年天候次第で人参の発芽率が大きく影響されるのです。

現地に一寸長く滞在してニンジンの発芽状況までも見届ければ良いのですが、それも出来ず毎年人参の発芽率のバラつきには悩まされて来たのです。

それが今年は、玉葱の穴あき黒マルチ張りの1畝分、植えた玉葱苗が吹き飛ばされて明いて居たのであり、これ幸いにと春人参の蒔き付けを一寸早めでに行いました。

それが返って時期的に良かったようで、発芽率が抜群であり、2回の間引きで一畝分が大変順調に育っています。

 

 ーポリマルチで発芽のしっかりそろった今年の人参ー

其の人参の優れる栄養価ですが、名前の由来となった多く含まれるアンチオキシダントでもあるベータカロテン、それにも増して注目を集めているのがその他の多彩な健康増進に資する栄養成分であります。

其の健康に寄与する10項目が海外の健康ネットサイト上に有りましたので参考までに一寸列挙して見ました。

 

 ―葉付き人参は市場に出廻りませんが‥‥!-

1視力の改善作用
西欧文化での人参の捉え方は眼に良い事であり、それが先ずは正しい受け取り方の一つあります。ニンジンには豊富なベータ‐カロテンが含まれていて肝臓でビタミンAに変換されます。ビタミンAは網膜の中でロドプシンに転換され、夜間視力に必要な紫色素となるのです。

そのベータカロテンは亦、加齢型網膜黄斑や老齢白内障の予防作用があり、ベータカロテンを大量に摂取すると、摂取量の少ない場合と比較して40%も加齢型網膜黄斑のリスクを軽減する事が研究で明らかにされています。

尚、ビタミンA群のことを「レチノイド」などと言いますが、それにはレチノールなどが含まれており、これらの名称は網膜の英語名である「retina」に由来して命名されたのです。

 

2.  癌予防作用
研究結果ではニンジンは肺癌、乳癌、大腸癌のリスクを軽減する作用が有ります。人参にはファルカリノールと呼ばれる物質が含まれ、根をカビ病から守る作用が有り、ラットの動物実験では癌発症リスクを1/3に減る効果が示されています。


3.  老化を遅らせる作用 
人参に含まれる高い量のベータカロテンは、抗活性酸素作用に依って正常な代謝活動で起こる細胞の損傷を防ぐように働きます。

 

4.  健康な皮膚形成の促進作用 
ビタミンA及び抗酸化物質には太陽光から受ける皮膚への損傷を守る作用が有ります。ビタミンA不足は皮膚、頭髪や爪の乾燥の原因になります。ビタミンAは、歳不相当な皺、乾燥肌、色素沈着、シミや色素斑等の発生を予防します。

5.  感染症を予防する作用 
人参には感染予防する薬草効果が有る事が知られて居ます。切り傷に生ですりおろしたり、茹でて潰したりして使う事が出来ます。

6.  美肌促進への応用 作用
人参は安価で便利な美顔マスク用に利用できます。人参をすり下ろして少々の蜂蜜や等レモン汁に混ぜて使います。

7.  心疾患の予防作用
研究結果から高カロチノイド摂取によるダイエットは心臓疾患のリスクの低減に関与する事が分かりました。人参にはベータカロテンだけでは無く,ほかにもアルファーカロテンやルチンが含まれています。又、日常的に人参を消費すると、水溶性食物繊維が胆汁酸を捉えて排出するのでコレストロールレベルの低下作用が働きます。.

8.  身体をクリーンにする作用
ビタミンAは肝臓の働きを助けて身体から毒素を洗い流してきれいにする作用が有ります。肝臓の中の胆汁と脂肪を減らします。人参の食物繊維が大腸を清浄して排泄の促進を助けます。                                     

9.  食べ滓を落して歯を守る
人参は齧るだけで口の中と歯をきれいします。人参は歯ブラシと歯磨き剤同様に歯垢を削り、歯肉を刺激して多くの唾液を出させ、アルカリ化させて酸性化して虫歯を作るバクテリアとのバランスを変えます。又、人参のミネラル分が歯の損傷も防止します。

10.  脳卒中の予防作用
上述の恩恵から驚くに当たらないのですが、ハーバード大学の研究の中に、週に人参を5本かそれ以上食べている人は、月に人参を1本或いはそれ以下しか食べない人比べるより脳卒中の発症リスクが少なくなるとありました

 

人参は色素豊かな野菜です!-WebImagesより

以上を見て分かるように、ニンジンの野菜としての素晴らしさ、必要な時に必要量を其の都度購入するでは済まされない、家庭菜園の定番常備野菜たる所以がご理解頂けると思います。

増してや今では、中々生産者を知って安心な野菜を選んで購入するのは無理な状況に有ります。

 

―青果段ボールは産地表示のPR手段ですがWebImagesより

スーパーの特売日等では、積まれている段ボールケース等で産地確認は出来ますが、日本では特別栽培品でも無い限り、使用農薬の名前や使用回数の表示は制度化されて居ません。

消費量の多い野菜故に自家供給の為の家庭菜園ですが、多くの野菜が一般に長くは保存出来ないのであり、玉葱、ジャガイモ、ニンジンのような、台所の3大貯蔵野菜並みに行かないのが何とも残念でなりません。

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