白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―アリウム(ネギ属)野菜専科の 外房菜園―

2017年08月11日 | 野菜栽培

毎年8月は炎暑の続く最中であり、菜園でやる事といえば、周囲の芝刈り、圃場内に伸びる雑草の立ち鎌刈り取り、現地の食べ量に僅かばかり育てているトマトや茄子、それにキュウリの収穫等ですが、アッと言う間に巨大化するキュウリは取って捨てるのが殆どです。

そんな中で、なんと言っても大事なのは、秋取りのキャベツや白菜等、茎葉野菜の播種育苗であり、合わせて9月に入ったら始めるアリウム(ネギ属)類の栽培に向けての準備であります。

今年の9月からの計画は、種子から育てるアリウム(ネギ属)の野菜類の播種育苗から始まって、その後の種苗の植え替えと圃場への移植等へと続きますが、今年は菜園の半分以上がアリウム(ネギ属)野菜で占められる事になりそうです。

 

                     ―外房菜園全景―

先ず手始めとなるのが、今年が3度目の正直となる、フレンチ、バナナシャロット“Zebrune”の播種であります。その次が開発に14年の歳月を要したと言う、F1シャロット “Lotient”の種まきであり、今年は運よく両方の輸入種子を入手できたので、種子から育てるのシャロット栽培からの挑戦となります。

その他のシャロット栽培は、今春にかなりの量の種球根を採取した「トロピカルレッドシャロット」であり、今年が2年目の本格栽培となる球根の植え付けは相当な量になる予定です。

今年は植え付け時期や圃場条件を、更にいろいろと変えながら、収量増と球根の一層の肥大を目指し、商品価値の高い(販売も可能な)、日本産「トロピカルレッドシャロット」の収穫に漕ぎつけたいと今から意気込んで居ます。

 

フレンチ、バナナシャロットZebrune種子―

其の他では、特に高糖度の甘玉葱との振れ込みで、その貯蔵可能期間が吊り玉で3月頃までは可能と言うF1玉葱品種 「スイートグローブ」の種子を購入しましたので、毎年作っているタキイの早生玉葱「ソニック」と並べて、新しい玉葱品種の種子栽培を今年も始めます。

それに加えての玉葱作りでは、今年が2年目となる赤玉葱の分球栽培があり、今春収穫した種球根を現在50個程を貯蔵して居り、新プランター栽培と合わせ、圃場での分球玉葱の植え付けも致します。

 

           ―きれいに分球する赤玉葱アップ写真―

続いて今年も亦 「わけぎ」を2品種に減らして育てる事にしています。其の狙いは、青ネギとして収穫するだけでなく、種球根部を特に肥大させる秘策があり 「日本産シャロット?」としての大玉収穫で、わけぎ球根を本格的に料理に生かして賞味させる事に挑戦する予定にしています。

以上だけでも、アリウム(ネギ属)の野菜は7種類になりますが、其の他にも今圃場には、在来種の長ネギの「坊主知らず」がしっかり株分かれして居り、9月に入ったら根絶やしにならないように1畝分の植え替えをしなくはなりません。

更に、当菜園開始の当初から植え放しである 「ジャイアントガーリックチャイブ」があり、貴重な巾広大葉ニラであって株分け植え替えが必要です。其の一部はポット栽培できるように切り分けし、鑑賞と切り取り自家消費を兼ねるポットポニックス大葉ニラ栽培に供する予定にしています。

これで9種類になるアリウム属野菜ですが、当菜園で育てていないのがニンニクとラッキョウぐらいであり、其れには一寸したの理由があって、どちらも常備野菜とするにはその用途が限られているからです。

 

―7号新ポットポニクスのジャイアントガーリックチャイブー

先ずその中のニンニクは、一回の使用量が極少ない調味食材であり、日本では昔から禁葷食材とされて来たのですが、それ故か、滋養食として日常的に摂取すると、一種のサプルメントのような効果があるとする民間の「ニンニク信仰?」の様なものがあり、今尚そんな根強い思い込みが通用しています。

実はそのニンニク、成分的に摂取量よっての毒性があり、1日の適正な摂食量は鱗片でせいぜい1-2片とされて居り、自家供給用に作る程の必要性は無いのです。

あの一般に憚れるニンニク独特の臭い成分である硫化アリルから生まれるアリシン、含まれる量的な違いはあっても、アリウム属野菜には共通して同様成分が含まれて居り、其の持つ薬効は、他のアリウム野菜の玉葱や其の仲間のシャロットでも得られ、日本で多く食べられている長ネギ類も同様の効果があるのです。

 

―新プランター分球赤玉葱栽培 4球から28球にも増えた姿―

もう一方のラッキョウですが、日本には平安時代には、既に中国から伝えられていて、江戸時代から盛んに作られるようになったと言います。

其の食べ方が面白い事に、球根部を新鮮な生のうちに、漬物にして保存食用にする食べ方が一般的であり、昨今では 「エシャレット」の名で、生の儘で齧るような食べ方もありますが、球根野菜でありながら、球根の休眠期を利用しての保存可能な野菜食材とはならず、その料理レパートリーが限られているからです。

それらのアリウム属野菜の中でも、世界的に生産量が多いのが玉葱類であり、シャロットもその仲間に含まれますが、其の持つ栄養成分の豊富さは言うまでもなく、世界中で健康食材として最も幅広く利用されている料理用食材がアリウム属野菜であります。

 

―フレンチバナナシャロットZeburune-WebPagesより

その中で、特に玉葱に似て居ながら、一寸異なる風味、食味を持ち、多彩な形態のシャロット(エシャロット)、日本ではその名前は知られていてもその存在は、玉葱と比べたら生産や需要も殆ど定着して居ないのであり、玉葱の一種と言う程度の認識が一般常識であります。

それが、ニンニクとは異なるマイルドな調味効果を利用して使い分けするアジア諸国を始め、欧米食文化の中でも其の違いははっきりして居り、日本との認識の隔たりは、今なお殆ど変わっていません。

今般取り上げた、外房菜園でのアリウム野菜の専科の話、当地の地理的、気候的条件が、特に玉葱やシャロット等の栽培には好適ではないかと思われる事からであり、この辺り一帯は、関東での早生玉葱の一大産地となっていて、多様な食味を誇るシャロット類の持つ遺伝子の生育特性も亦、当地に定着出来る素地が大いにあり、当然の新天地として、地域の特産品になるのとの期待が持てるからであります。

 

―外房の白子町特産 玉葱狩り風景―Web情報より

ご存知のように、日本には高温多湿な特有の気象環境があり、それが微生物の繁殖に適する発酵食による広い日本特有の食文化を育んできたのです。それが一方では、例えば玉葱の休眠貯蔵を妨げて腐敗を発生させる微生物等の繁殖環境にもなり、多くの栽培地域ではそれが弱点となっています。

その点では、当地の海生砂土の栽培土壌と海風が運ぶ海水由来の豊富なミネラル分は、その阻止条件ともなり、滋味豊かな玉葱やシャロット類の栽培好適地になると思われるのです。

そんな美味しくて大玉にもなりやすい程の玉葱の生育環境を生かし、品種特性に優れる新品種玉葱栽培や、それと並んで始めるシャロットの試験栽培、更にわざと分球させる玉葱やシャロットの分球試験栽培等、アリウム専科となる趣味の家庭菜園、夢ある野菜作りに至福の一時と感じて居るのです。

 

―東京五輪サーフィン会場となる外房釣ケ崎海岸遠景

どんな種類のシャロット作りが、当地に適して望ましいのかを知る事であり、その結果で特産地にでもなれるならば、2020年の東京オリンピックのサーフィン競技場が、当外房菜園からの徒歩圏に決まったのであり、お出ましになる多くの現地訪問者に日本のシャロット作りを知って頂ける機会が訪れるのでは無いかと、今から密かに夢を膨らませて居ります。

老い先短い老人の生き甲斐いの菜園活動、そんな夢を持って毎日を送る心の健康法こそ、健康長寿で余生を全うできる信の糧と常日ごろから思って励んでいます。 

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