白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

早取り生姜の収穫

2012年10月13日 | 野菜栽培

早取り生姜の収穫と言っても、太った葉ショウガの事ですが、外房の菜園で一寸時期も早めて生姜を2株程掘り上げました。青々とした茎にしっかり肥大した根茎の付いた全くの生姜ですが、洗って切り分けた棒生姜を、酢味噌を付けて食べて見ると、瑞々しさと香りの良さが抜群で、歯触りの良い葉生姜のそのものの味ですが、鮮度の良さもあってかあまり辛くも無く、一度に1株全てが食べられる程の美味しさです。

 

―見事に育った生姜の株―WebPhototesより

昔から、生姜は料理には欠かせない大切な香辛食材ですが、普通、家庭での消費量はそう多くは無く、大抵は必要に応じて「根生姜」を購入し、必要なだけ使って余った分は、野菜室等に貯蔵されている方が多いと思います。

その生姜、必要な時に副食材として購入される事もあって、今からが収穫の季節の大株の葉付き生姜は、其の儘市場に出回る事は少なく、特に収穫の季節の食材とはなって居ないようです。

 

―葉生姜―WebPhototesより

一般に、其の多くの秋に収穫された生姜は一旦貯蔵して水分が抜けて辛味が増して堅くなった根生姜になるまで寝かせ、年間を通じて出荷されているのです。

それが今、日本で売られている多くの生姜が、重金属汚染等懸念され、育った土壌も定かで無く、安いだけが取り得の輸入物であり、就中、禁止農薬や無節操な農薬散布の汚染の疑いの晴れない中国産が多く、片や国内産と銘打った市販品は比べて見ると大変高価であり、慎ましい年金暮らしから、少量の生姜を自家菜園で自ら作る事にしているのです。

 

―見ては区別できない輸入生姜―WebPhototesより

育てて見れば分かりかすが、1片の種生姜から、左右に新根茎が分技して次々と肥大して、10倍以上の株に育つのです。それが夏の間には葉生姜となる脇芽を掘って楽しみ、秋にはすっかり大きくなった新生姜と共に、元の種生姜のひね(老成)生姜までが収穫できる優れもの作物であり、生姜は温暖な地域の家庭菜園なら、打って付けの栽培品目と申せます。

 

―永谷園生姜部のイメージイラストよりー

一度作って見ると、新生姜の確かな味は勿論の事、店頭での1片売りの高いひね生姜は、一寸馬鹿らしく感じられて、とても買う気になれ無くなります。

 

―生姜は日本では花は咲かないーWikipediaより

その生姜、日本での栽培の歴史は大変古く、原産地はインドからマレー半島にかけてのアジアの南部地域方と言われていますが、中国から日本に伝わったのは奈良時代以前の3世紀頃と言います。

 

-2カ月貯蔵するとひね生姜ーWebphotoesより 

古来から、日本土着のスパイスの「山椒」を「ハジカミ」と呼んだそうですが、其の「和のハジカミ」に対し、中国の呉の国から伝わった「ハジカミ」の意味から、生姜を、「呉のハジカミ」と呼んだとあり、生姜と呼ばれるようになったのは江戸時代と言います。

其の「ハジカミ」、今日では、矢生姜の芽を酢漬けにした料理の付け合せの事を言います。

 

―白く柔らかい新生姜ーWebphotoesより 

扨て、何と言っても大切なのは生姜の効用ですが、生姜にはどのような効能があるかでしょうか。

 「生姜には、ビタミンB1、B2、ビタミンC鉄分、カロチン、カリウム、カルシウムが主に含まれています。また辛味成分、精油成分であるジンゲロールが含まれていて、このジンゲロールの効果が生姜の効果の中心成分です。ジンゲロールを乾燥させたり加熱すると、ショウガオールとジンゲロンを発生し、こちらも生姜の効果をより強いものにしています」

 

ジンゲロールは、低体温状態を改善する効果、免疫力の強化、抗酸化作用、健胃整腸効果吐き気や頭痛の緩和などの作用を持ち、ショウガオールは、殺菌作用、中枢神経系の興奮を鎮める作用、抗酸化作用など持ち、ジンゲロンが血行促進、代謝の促進発汗作用などを持ち、生姜に含まれる辛味成分、精油成分と言います」

以上から
生姜は冷え性、風邪の初期症状の緩和(咳、喉の痛み)
鎮痛、潰瘍・腫瘍の治療、吐き気の緩和、
便秘解消、むくみ防止、消臭などの効果が考えられています。

また生の生姜よりも、乾燥された生姜の方が効果が高いと言われています
それは乾燥させることで、生の状態では存在しない、
ショウガオール、ジンゲロンが発生し、
相乗効果で効果が大きくなるからです。
またジンゲロールだけでは、体の表面は温めるが、
体幹は逆に冷やしてしまう場合があるとの実験結果もあるそうです」

―以上は、生姜効能.comより転記させて頂きましたー

ところで、生姜には体を温める効果、胃腸の機能低下防止、嘔吐や咳、下痢などに、生薬として使われることが多いと言いますが、生姜の料理を美味しくする辛味成分、精油成分は取り過ぎても体に害はないのでしょうか。

 

―日本の生産量約54000トンー永谷園生姜部イラストよりー

薬効に優れる生姜の生薬としての位置付けは、乾燥させた生姜を「干姜」と言い、去痰作用、鎮咳作用、強壮作用、健胃作用、鎮吐作用、リウマチにも効果があるとされ、中国の世界最古の本草書と言われる「神農本草経}の中で、「干姜」の分類は、摂り過ぎると害にもなる「中品」(ちゅうほん)とされ、「人に応じて無毒と有毒とがあり、適宜配合し、病を防ぎ、体力を補う」とあり、現在で言う強壮薬・予防薬に相当すると考えられると言います。

 

―定番料理は豚肉の生姜焼きーWebPhototesより

生姜は、正に薬食同源の代表的な食材であり、特にその優れた抗菌作用は、生ものの魚介類を多く摂取する日本の食習慣には欠かせない「薬味」であり、台所の常備の香辛ハーブです。其の他にも日常的に利用できる副食材であり、それを、素性の知れた土壌で、適度の施肥の下に無農薬で育てる生姜であれば、家庭菜園だからできる申し分の無い話です。

 

―鉢作りも出来る生姜―Webphotoesより 

生姜の家庭菜園での栽培ですが、福島県より北では殆ど作付けされず、関東地方の千葉県が葉生姜の産地となっています。しかし、温度や日照条件から見て、趣味の栽培でしたら寒い地方でも充分育てられます。沢山獲れれば、保存も充分出来ますから、家庭菜園での生姜栽培、挑戦して見てはどうですか。

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