白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―アルツハイマー病 どんな疾患?―

2016年08月26日 | 健康

間もなく9月に入り今年も亦、「敬老の日」がやって来ます。日本は今や世界でも未曾有の超高齢化社会であり、平均寿命が延びて長生きする老人が増えるは避け難い事ですが、それが将来社会にとって、如何なるのかは別議論にして、老人にとって先ず大切な事は健康寿命であり、如何にして己の天寿を全うするまで、周囲にあまり面倒を掛けず、終焉となる冥途への旅路に就くかであります。

 

―信仰を集めるピンピンコロリ地蔵―Wikipediaより

来年は傘寿を迎える年齢になりますが、家族には少しでも負担や迷惑を掛けない生き方を心情しており、幸いにも公的年金から所得税を僅かですが納められる身分でいます。

その納税義務は当然の事ですが、増大する老齢者福祉財政のツケを次世代に少しでの廻さないようにする措置の一端と思い、教育者でもあった亡父の口癖の「人のお世話なするように、人のお世話にはならぬように‥‥」と語って居た言葉を、この歳になってつくずくと思い出しています。

扨て、その健康寿命ですが、生活習慣が原因で発症するとされる糖尿病、心臓疾患、脳血管障害や癌等、それらの主なる変性疾患に捕まらずに80歳過ぎまで生き延びられるなら、次なる心配は老人ボケとなる認知症であり、その70%はアルツハイマー病の発症と言われています。

 

―アルツハイマー病体比較―WebImagesより

同居して晩年は別棟で悠々自適の生活を送って居た義母は、90歳を過ぎてアルツハイマー型認知症と診断され、最後は6年半の入院病床生活の末に妻の他界の丁度半年前に、99年8か月の生涯を閉じました。

実は、そのアルツハイマー型認知症についての解説がアメリカのかの有名なアンドレーワイル博士のインターネットサイトに載っていました。

日本でのアルツハイマー型認知症についての一般情報、特にその違いは無いと言えばその通りですが、老人にとっては世界共通の関心事であり、同じような記述であってもその内容の捉え方は、時には変わるであり、どんな話なのか興味があって読ませて頂きました。

その中身、当然ワイル博士のユニークな見解であり、参考になるではと思い意訳になりますが一寸披露させいただきます。

 

ーアンドルーワイル博士ー同サイトより

 アルツハイマー病とは?

アルツハイマー病は健康な脳の組織に変性が起こって記憶や行動、その他の精神活動に問題を起こす進行性の疾患であります。

最も共通した痴呆現象は、日常生活に深刻な干渉となる記憶喪失や振る舞い、その他の知的能力の阻害であり、アメリカでは7番目の主要な死亡原因になっています。 

アルツハイマー病は現在、アメリカの老人の400万人に影響していると見積もられ、その数は2050年には3倍になると予測されています。

どんな症状が起こる?
アルツハイマー病の症状は年を取ると普通に起り、記憶力の変化はより一層深刻であります。症状は少しずつ進みますが、終りには日常生活の全てを干渉する程に酷くなります。

 

―記憶喪失から始まる?-WebImagesより

具体的には:

  • 記憶喪失の一層の増大で、特に今知った事も忘れる
  • 料理や電話の掛け方等、慣れていた事をするのが困難になる
  • 正しい言葉が見つけられない
  • 小切手の集計金額等、抽象的な思考に問題が起こる
  • 天候にそぐわない服装やお金の過払い等、判断力の低下
  • 車のカギをフリーザーに押し込む等、通常の場所にあるべきものを間違える
  • 慣れた周囲環境で迷子になる等見当識の喪失
  • 自発性の損失
  • 人格、行動、雰囲気が変わって仕舞う

けれども、アルツハイマー病の進行は個々人毎で高度に変化しますし、殆どの人が診断された後も、その状態で8年から10年は生き延びます。

 

―日常生活の阻害から始まるアルツハイマーWebImages

―どんな症状がアルツハイマー病?-

何が原因?
アルツハイマー病の原因は未だはっきりは分かっていませんが、発症者の脳には、プラーグ等と呼ばれる或る種の凝集塊、結び瘤のような異常な塊りが脳細胞にある事が科学者は知っています。
これ等のプラーグや塊りはアルツハイマー病で発生するニューロン(神経細胞)に関わっているタンパク質から出来ています。 研究者は又、アルツハイマー病の患者の中には脳に炎症が観察され、それが中心的な役割を果たしていると信じています。 

 

―トラウマは症状をさらに進行させる!-WebImagesより

どんな人がアルツハーマー病になるか?

アルツハイマー病の発症は、遺伝的、環境的、その他の要因のコンビネーイションに影響されるようでありますが、その中でも発症を増大させる主要な要因は:

  • 年齢. アルツハイマー病は年齢が65歳以上の発症が最も一般的.
  • 家族歴. 両親や兄弟姉妹に発症者が居ればリスクが少し高くなる.
  • 遺伝子突然変異.アルツハーマー病が早期に起る3つの遺伝子突然変異が知られているが、一方でAPOE遺伝子の一つの形が、遅れた発症を増加させるが分かっている.
  • 性差. 女性の方が男性よりもアルツハイマー病は発症し易い.
  • 他の条件. 高血圧、高コレストロール、糖尿病等のような心臓疾患のリスクを上げる同じ要因が亦、アルツハイマー病のリスクを増加させる.
  • 教育. 調査ではより低い教育レベルとより高いアルツハイマー病の発症リスクがリンクしている事が示された.
  • 頭部の怪我. ある種の研究の中には、トラウマとなる頭の損傷とアルツハイマー病のリスクの間にリンクがある事が示されている.

アルツハイマー病は如何診断する?
医者は一般にアルツハイマー病を、その他の条件を締め出して診断致します。アルツハイマー病の症状を確認して診断するのに用いられる具体的に決まったテストはありません。一般のテストは患者がアルツハイマー病か如何かを医者決める以下の手段であります:

  • 血液検査
  • メンタルテスト及び記憶テスト
  • MRI&CT等による脳内スキャン

何が従来行われている処置か?
現時点ではアルツハイマー病に治癒は無いのにも拘わらず、治療は病態の症状を改善する助けにはなります。 従来の医者は、病の厳しさの程度に依って、現在アルツハイマー病での治療で承認されている5つの処方箋薬の中の1つを推奨するでしょう。

それらの薬は:

  • Razayne (galantamine)
  • Exelon (rivastigmine)
  • Aricept (donepezil)
  • Cognex (tacrine)
  • Namenda (memantine)

これらの薬は脳の化学物質に影響を与え、アルツハイマーの症状の改善の助力となって、患者が普段出来る日常活動をより長く実施できるようにします。

 

ーアルツハイマーは人格崩壊症候群です?―WebImagesより

ベイル博士が推奨するアルツハイマー病を予防し、その進行を遅らせる治療法は何か?

食生活の変更: 2002年の “ New England Journal of Medicine誌に載った研究が提示したのは、ホモシステインとして知られている有毒なアミノ酸の高い血中レベルはアルツハイマー病に発展する通常のリスクを2倍にすると言う事です。

ホモシステインのレベルが高くなり勝ちな人は、動物質たんぱくの高い食事をして居り、逆に果物や緑の葉物野菜類は葉酸やその他のビタミンB群が多く含まれ、身体からのホモシステインのレベルを下げる働きをします。

その原因と効果を設定するのは難しいですが、動物性蛋白質を減らして植物食をより多く摂取する事は一般の健康維持にも良い考えであり、アルツハイマー兆候の軽減や防止に役立ちます。

抗炎症作用食は、一般に幅広い範囲の病気に対して予防効果があり、アルツハイマー病の発症には炎症作用がその構成要因と信じられています。

特に有望なスパイスの一つがターメリックであり、その構成物の一つのクルクミンは強力な抗炎症作用物質であります。
インドの高齢者は、世界でも最もアルツハイマー病の低い割合を示す一例であり、その理由は彼らが日常的に消費するカレーのターメリッタにあるかもしれません。

運動: 研究調査の結果から、決めて行われる身体運動はアルツハイマーになるリスクを50%まで減らすことが示されました。
日本での研究で分かったのは、265人の正常な精神機能を持つ人とアルツハイマーによる軽度の認知障害を持つ人の両方の1年間の適度の運動干渉の結果から、参加者の70%に記憶機能の改善が示された。
さらに運動を続ければ、改善はより大きくなり、ウオーキングやサイクリング、水泳等の有酸素運動等を、週の殆ど毎日少なくも30分は行うようしています。

心と体: 読書やカード遊び等のような精神を刺激する活動に参加している人たちは、アルツハイマー病の発症リスクが低いのです。ほかの調査でも示されたのですが、正式な教育を受けると認知症状態に発展することがより少なくなります。
理論的には、知的活動に挑戦する事で、豊富な神経コネクション活動が作り上げられ、後々の脳組織の損失の保険となり、あたかも十分に発達した筋肉が萎縮した筋肉よりも不活動期となっても、その活力をより長く維持できると言う事です。

伝統東洋医学:東洋医学ではアルツハイマー病は個別の疾患としては認知されて居らず替わって老人性の痴呆の下の幅広い範疇に属しています。
東洋医学の施術者は、老人性痴ほう症に漢方生薬の処方をよく推奨していますが、その効力を決定するには、尚研究が必要です。

サプルメント:研究の中には、食品或いはサプルメントでのビタミンCやEがアルツハイマーを防止すると示唆されています。

2004年に発表された神経学々会誌で研究者は、少なくもビタミンE400 IUとビタミンC500 mgを含むサプルメントを毎日摂取している老齢者の64%に症状の進展が無かったと報告しています。

2008年5月に発行されたボストン大学医学校の神経学ジャーナルの研究では、イブプロフェンを5年以上摂取していた人の44%は、通常のアルツハイマー発症リスクが低下したと報告してますし、その他のNSAIDsでも、リスクの25%の減少を示しています。

この研究には49,000人以上の年齢55歳以上のアメリカ人でアルツハイマーを発症し、200,000人近くの発症していない人が含まれています。
イブプロフェンは、AdvilやMotrinその他の鎮痛剤の中の活性成分剤であります。一方この研究で示唆しているのは、NSAIDsが予防効果があるとするのですが、そのどちらがアルツハイマーを予防するのに優れているのかはっきりしていません。

まず第一に、NSAIDsの長期利用はリスク無しではありません。これらの薬剤は胃潰瘍や出血等、深刻な消化器官に問題を起こす原因になり、更に致命的な消化器出血をもたらし、恩典がリスクを上回るかも未だ分かって居ないのです。

どちらのNSAIDs剤が、最も効果的か調べて決定するにはさらなる研究が必要です。もし、その中の一つの薬剤が研究結果で良いと示されても、次の段階は、何時摂取を始め、どのくらいの長さの服用が最大予防に必要か決めなくてはなりません。

銀杏の葉: 銀杏の木の葉は伝統的な生薬原料であり、脳の血流を増加させる働きがあります。幾つかの医学エビデンスでは、銀杏が初期のアルツハイマー病や年齢が関係する痴呆症の進行を遅らせるのに有効であることが示唆されています。

もし、記憶力の向上に銀杏の生薬を試したいなら、銀杏の標準抽出剤40㎎と、銀杏のフラボングリコシード24%と6%のテルペンラクトーンの割合で食事と一緒に1日3回飲んでみてください。試験期間は2か月です。

禁煙も大切:喫煙は非喫煙者に比べてアルツハイマー発症リスクは2倍です。.  

脳をトラウマから守りましょう。トラウマはアルツハイマーの発症リスクの増加とリンクしております。多分脳自体を慰労しようと働く為の低度の炎症作用が原因であります。

頭を守る為にオートバイ、自転車、スキー、スケートではヘルメットをつけましょう。凍っている表面では確実歩行出来るものに替えましょう

正常体重の維持: 200年3月の神経学オンラインにあった研究では、40代で腹部に過度の脂肪が付いて人は、35年後にアルツハイマーになる可能性があり、リンクしていると明らかにしています。

6,585人の調査では. 腹部サイズで見れば、最も高い20%の人と最も低い20%と間では、比べて痴呆の発症が起こり易いと言うのです。

  

―変性疾患は非可逆性の一方通行ですか?-WebImagesより

以上ですが、アルツハイマーの話、参考になりましたでしょうか。発症のリスクは色々あって、少しずつあるリスクが蓄積されて増大し、顕著な症状が表れてアルツハイマー病と診断されるのであり、様々な成人病、言い換えれば、生活習慣病の集大成の変性疾患がアルツハイマーであり、まさに身から出た脳の錆(サビ)がもたらす、タイムラグを以て言い渡される、人間失格宣言であります。

それが幸か不幸か当の本人には、言い渡される意味が理解出来ないのですから、猶更不運でありますが、幸せかも知れません。

 

―健康神 ヒュギエイアの像―WebImagesより

これぞ、健康神 「ヒュギエイア」を信じて自ら命を賢くコントロールする事が、健康への教えと悟るには時遅しであり、生涯の集大成期を迎える老人に、医神 「アスクレビオスの診断宣告は、聞くに堪えないからこそ、理解の他となるであって、それはせめてもの神の思し召しとは、皮肉です。

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