まあ、今のアユ釣り世界においては実にいろんな竿が出されています。
今までも各メーカーからいろんな竿が、いろんな理屈をつけて売り出されています。
値段もピンからキリまで、数万円から60万円近くの超高価な竿まで出ていますが、今までは竿の長さは9メートルから9.5メートルの竿が圧倒的な主流を占めてきたと言えるのではないかと思います。
でも、その流れが少し変わってきたというか、竿の長さも長短いろいろ出てきたのではないかと思います。
大河川用としては、当然長竿が有利かと思いますが、長竿の世界では「がまかつ」と「ダイワ」となりますか。
「がまかつ」としては、”がま鮎ロングレンジ”という商品名で、10、11,12メートルの竿を出しています。重さは順に、370グラム、450グラム、530グラムにもなります。
「ダイワ」では、”硬派狙(ねらい)”で、これは1メートルマルチシステムとなっていて、11(10-11)メートル、12(11-12)メートルの竿があり、重さは390グラムと460グラムです。
ダイワの方がかなり軽くなっています。11メートルで60グラム、12メートルで70グラムも軽くなっています。
軽ければいいというものでもないので何ともいえませんが、竿を伸ばしたときにどちらが持ち重り感が軽いか、重いか、それで決まることになるでしょう。
ところで去年あたりからですか、短竿が急激に売り出されてきているのではないでしょうか。それを受けてでしょうか、「アユ釣りマガジン2008」では、面白い特集をしています。
「我ら短竿党宣言!!長いばかりが能じゃない」と題して、飯田利巳さんと吉田健二さんの二人を取り上げています。
飯田さんは、短竿を使うことは、1)意識を変えることでのレベルアップと、2)操作性を武器にしたテンポアップにより釣果が格段にアップするといいます。
吉田さんは言うまでもなくダイワマスターズで大活躍の、今人気実力ともに絶好調の人ですが、短竿の有利な点として、1)風に強いこと、2)木の下、岩盤の溝、アシ際、橋の下を攻められること、3)ダイレクトにピンポイントで攻められること、4)オトリの動きもダイレクトに伝わること、5)空中輸送が正確にできること、といっています。
つまりは、竿抜けポイントにオトリをどんどん入れるという攻めの釣りが前提ということになるのですが、”短竿に死角なし”とまでいっています。
短竿については3大メーカーでもいろいろな竿を出しています。各メーカーの一番短い竿は以下のとおりです。
「がまかつ」;”グレイサー引抜早瀬”6.3メートル。重さは140グラム。”マルチフレックス100伸徹”7.2(6.2-7.2)メートル。重さは195グラム。
「シマノ」;香鱗支流モデル6.3-7.2(90センチマルチ)メートル、重さ200グラム。
「ダイワ」;アルビレオ早瀬抜6.46メートル、重さ165グラム。
というわけで、自分の竿を調べてみたのですが、6メートル台の竿はありません。短くても7.2メートルでした。
一番古いのが平成元年以前の竿で、”清香鮎”硬調子7.2メートルです。昭和時代の韓国製の竿で、ハイカーボン製とはなっていますが、重いです。
次はこれも多分昭和時代の竿かと思いますが、「アルファタックル」製の”本流鮎”中硬8.1メートルです。重さは280グラム。これにはハカマがついていて、7.2メートルにもなります。専らニジマスの放流のときに使っていました。
平成5年に買っては見たもののほとんど使っていない「がまかつ」製品の”ヴィンテージ引抜荒瀬”8.1メートルです。これも280グラムです。この竿は、がまかつの製品展示会にいったとき、その頃長良川の急流をホームグランドにしていた畑中さんの勧めで買ってしまったものです。買ったことを後悔していましたが・・・。意外とこれから出番が回ってくるかも知れませんので、大事にしていくつもりです。