京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

最後のブザーまでベストをつくす

2013-04-10 | 教訓
徒然草に「高名(こうみょう)の木登り」という有名な話があります。
これは、木登りの名人が、若手の部下に木を切らせていたが、高いところに登っているときは何も言わなかったが、安全そうな高さにまで降りてきたときに、「用心して降りよ」と声を掛けたという。
人は誰も、高いところにいるうちは、自分でも危険を感じて用心するが、飛び降りても大丈夫なような距離まで降りてくると、つい気を抜いてしまい、そこで怪我をする。
詰めが甘い人間は、最後の最後に大失態をしやすい。
全国選抜大会の個人戦の浅井翼の試合といい、団体戦の根本怜の逆転された試合なんかは、気が緩んでいたわけではないが、勝っている状況で、ラスト数秒の残り時間を考えたら、相手はどういう攻撃を仕掛けてくるか?相手のレスリングスタイル・特徴を考えたら、最後の攻撃は想像できる。それに対しての対応ができずに、土壇場で逆転を許した。私の指示・指導不足と「最後のブザー・瞬間まで全力尽くす」このことを痛いほど味わいました。この経験を必ずプラスにし、夏のインターハイでは何が何でも最高の結果に導かなくてはならない。頑張ります。