京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

全中を振り返り(2)

2009-06-15 | 中学生レスリング
53kg級に出場した光永賢弘。
10時の試合開始から予備戦がなかったことから、
1回戦の試合までかなり時間が空いたことや
初めての全中だったということもあり
緊張も重なり、動きが硬かった。
また、53kg級に出場していたが、
日常の体重が50kgということもあり
相手選手の方が一回り大きく見え、
体力的にもパワーで押されていた場面が多々あった。
いつもの持ち味を出せてやれなかった。
「もっとやれる」と思ったが、結果としては惨敗だった。
しかし、今大会は良い経験をしました。
多くの選手の試合観戦もでき、自分のレベルを肌で感じただろう。
1年前の入学時には「大丈夫かな?ついてこれるか?」心配でしたが
いまでは毎日、高校生に遅れることなく、ついてこれるまでになりました。
着実に力をつけているので、焦らず練習を積み重ねることです。
ハイクラッチ、片脚タックルをさらに磨き、
グランドではアンクルホールドが得意なので
この持ち味をさらに発揮できるようにしてあげたいです。
これから、もっともっと体力もつくし、背も伸び、
自然と体重も増えるでしょう。
来年は53kg級で、ちょうど自分にあった階級になると思います。

59kg級に出場した浅井 翼。
私には全く似合わず、お母さんに似て、
見た目は、背が高く・細く・手足が長い体型が特徴です。
田中幸太郎の体型によく似ていることから
翼本人も幸太郎のローシングルに憧れて
1年前の中学入学時に「幸太郎君と一緒のローシングルを教えて」と
私に言ってきました。
それから、ローシングルの仕込みに入り、
まだまだ発展途上ですが、いまでは翼の一番自信を持っている決め技です。
今回の全中でもローシングル炸裂。
準々決勝で敗れるまで4試合戦いましたが、
ポイントは全てローシングルからのテイクダウンで奪いました。
準々決勝で敗れた試合では1・2ピリオドとも押し出しの1点で敗れ
ローシングルでポイントを奪っていただけに、
この内容は、ほんと悔しい敗退です。
今回の全中ではっきり課題も見えました。
パワー不足のため、組まれたり、コンタクトされると非常にもろいです。
またグランド攻防も課題です。
来年の全中に向け、体力づくりとパワーアップに加え
かつて幸太郎が練習したように
翼にもこれからもっともっと徹底的にローシングルの練習を繰り返します。

今後が楽しみです。
この2人はホップ、ステップ、ジャンプでいえば
この1年はステップの時期です。
この1年間、しっかり練習を積ませ、
来年、3年生の最後の全中でジャンプできるように導きたいですね。