日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

「さくら」 西加奈子

2005-08-25 | 日々の読書
台風が来て雨が降り,四国の水不足も少しは解消されるか・・・と,目一杯期待していたのですが,残念ながら東へそれてしまいました。これから台風の影響が出る地方の方々は,本当にお気を付け下さいまし。・・・しかし,四国はろくに雨が降りません。いったいどうしたことでしょうか。

図書館に予約していた「さくら」が来たのでと連絡があった。予約したときに,予約数がかれこれ多かったので,これはしばらく時間がかかると覚悟はしていたのだけど,もっと予約数の多かった「魂萌え!」も来たのに・・・と思っていたら,図書館から電話がありました。「『さくら』を予約されていましたが,読まれましたか?」・・・どういうことでしょうか(^^;

図書館貸してくれないのに,読んでいるわけないでしょうが。「そろそろ順番が来ますから,一応確認を」とかなんとか,図書館のお姉さんが言ってましたけどね,でも,そういえば,先日「魂萌え!」を借りたとき,パソコンの画面に出た私の予約本の一覧表に「さくら」はありませんでしたわ(笑)予約入れなかったのかなぁ・・スルーしちゃったのをたまたま偶然見つけたもんで,焦って電話した・・とみた(笑)まとめて何冊も予約したから,どれを予約したかは,実はすっかり忘れていましたが,これは本屋で見るたびに,「まだ予約本来ないかな」と思っていたので,覚えていたのですけどね

そんなこんなで,やっと来た本。「さくら」というのは,長谷川家の飼い犬。父母の出会いから,兄の一(はじめ),弟の薫,妹の美貴の三人兄妹の,これは一応次男薫の目を通してのお話。幸せな子ども時代から,悩み多き青春時代。兄の死による家庭の崩壊と再生と・・。いつもそこには「さくら」がいた。「さくら」がいたことで,どん底まで落ちたと思うこの家庭も,また新しい世界が始まるんだろうなと思う。そういう「さくら」のような存在が,物語の再生には必要なのだろうなと,なんだかとりとめのないことを思う。

人生にはもしも・・ということもある。もちろん,選択したということは,恐らくこちらの道しかなかったんだろうと思うのだけど,思うようにならないことが多いと,「あのとき,あちらを選択したらどうなっただろう,今より幸せだったのではないか,どうしてこちらを選んだんだろうか」とつい思ってしまうのだろうな。

息子,今日は塾の夏期講習休み。「今日は友達ところで遊ぶから」とゲームのコントローラー持参で出掛けていった。う~む。夏休みも残すところあと一週間。休み明けには,テストが続く。・・・大丈夫なのか(^^;

最新の画像もっと見る