9月になったが,まだまだ暑い。暑いと頭が働かなくて,難しいことが考えられないような気がする。先日,たまたまテレビをつけていたら,某国営放送のガッテンという番組で,アルツハイマーにならないようにするための生活というテーマの放送があった。有酸素運動と,食事と,それと人との会話と。なんだか最近物忘れがひどくなった気がする私は,結構真剣に見てしまった
相変わらず,机の上には,読みかけのハリポタ6巻上巻が置いたままで,いろいろと他の本に手を出す私・・・。
読了:
「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」信田さよ子著(春秋社)
「ルポ児童虐待」朝日新聞大阪本社編集局(朝日新書)
「夏から夏へ」佐藤多佳子著(集英社)
最初の本は,母と娘の話。先日読んだ本とテーマとしてはつながっているが,カウンセラーの立場から,現実の相談を元に書いてある。この方は,長年アルコール依存症の治療に携わってきた方だ。アルコール依存の問題は,ある意味外に分かりやすいが,しかし,例えば母親を重く感じている娘のように,「一見何の問題もない家庭に育つ子どもが感じる不幸は,伝達が困難であり」「なかなか言語化ができず,他者に理解されにくい」(P.31)とあって,娘にとって真綿で首を絞められるような状況であっても,それがなかなか人には,そしてもちろんその親にも,理解がされにくいということだ。それは,ある意味,恵まれた環境に育ったと言われるような状況だから。
実は,この本を読みながら,ある友達のことが頭に浮かんだ。そこは仲良しの母娘で,もちろん男兄弟もいるのだけど,お父さんが忙しいからか,母と子どもたちの仲がいい。だんだん子どもたちも大きくなって,今は大学へ行っている子もいる。最初に感じた違和感は,今は大学生になるお兄ちゃんが中学校くらいのとき,転校した女友達から来ていた手紙を黙って読んだと聞いたときだ。親として当然という立場だったが,しかし,いいのか,それは・・と思ったのだった。
本当に余計なことながら,あなた,大丈夫なの?と言いたくなる。そして,自分が読んだ何冊かの本を手渡したくなる。もちろん,おそらく,そんなことをしても何の役にも立たないだろうし,そして,多分決してしないだろうが・・・。
その点,児童虐待のほうが,まだ世間には分かりやすいし,今すぐ救うべき存在であって,一刻の猶予も許されない状況にあると思う。しかし,一方,このルポを読んでいて,虐待の連鎖というか,どうしてこうなってしまったのかと思うと,一概に虐待した親だけを一方的に責められないような気持ちにもなってしまう。救うべきは,被虐待児はもちろん当然のことながら,加害者である親もそうなのではないかと・・。
最後の本は,友達がお薦めと紹介してくれていたので。陸上日本代表男子の4継(400メートルリレー)の話。去年の大阪の世界陸上から北京オリンピックまでのドキュメントで,その後御存じの通り,そのときのメンバーで北京オリンピックでは,銅メダルを獲得したのだった。著者の佐藤さんが自分で,私はミーハーで・・と書いているけれども,本当に好きなんだなというのがよく分かる。
娘が高校時代,フィールド競技ではあったものの,陸上部だった。中学までは運動部とはいえ,全く違う部活だったので,走るのも決して速くはなかったのに,なぜ陸上部・・と,入部したときはびっくりした。けれども,3年間頑張って,最後の大会では,結構いい成績を残した。私も,一度だけ試合を見に行ったことがある。トラック競技とフィールド競技と,並行して行われていて,さすがにトラック競技は華やかだった。そしてリレー競技は,これまた声援もすごかった。強いチームはやっぱり親も熱心なのか,それとも私が慣れないせいか・・・なんだか自分が偉く場違いなところへ来たような気分がしたのを覚えている。で,娘の競技は遠くから見ただけだったけど,日ごろから頑張っていた様子を思い出して,ちょっとうるうるした。
相変わらず,机の上には,読みかけのハリポタ6巻上巻が置いたままで,いろいろと他の本に手を出す私・・・。
読了:
「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」信田さよ子著(春秋社)
「ルポ児童虐待」朝日新聞大阪本社編集局(朝日新書)
「夏から夏へ」佐藤多佳子著(集英社)
最初の本は,母と娘の話。先日読んだ本とテーマとしてはつながっているが,カウンセラーの立場から,現実の相談を元に書いてある。この方は,長年アルコール依存症の治療に携わってきた方だ。アルコール依存の問題は,ある意味外に分かりやすいが,しかし,例えば母親を重く感じている娘のように,「一見何の問題もない家庭に育つ子どもが感じる不幸は,伝達が困難であり」「なかなか言語化ができず,他者に理解されにくい」(P.31)とあって,娘にとって真綿で首を絞められるような状況であっても,それがなかなか人には,そしてもちろんその親にも,理解がされにくいということだ。それは,ある意味,恵まれた環境に育ったと言われるような状況だから。
実は,この本を読みながら,ある友達のことが頭に浮かんだ。そこは仲良しの母娘で,もちろん男兄弟もいるのだけど,お父さんが忙しいからか,母と子どもたちの仲がいい。だんだん子どもたちも大きくなって,今は大学へ行っている子もいる。最初に感じた違和感は,今は大学生になるお兄ちゃんが中学校くらいのとき,転校した女友達から来ていた手紙を黙って読んだと聞いたときだ。親として当然という立場だったが,しかし,いいのか,それは・・と思ったのだった。
本当に余計なことながら,あなた,大丈夫なの?と言いたくなる。そして,自分が読んだ何冊かの本を手渡したくなる。もちろん,おそらく,そんなことをしても何の役にも立たないだろうし,そして,多分決してしないだろうが・・・。
その点,児童虐待のほうが,まだ世間には分かりやすいし,今すぐ救うべき存在であって,一刻の猶予も許されない状況にあると思う。しかし,一方,このルポを読んでいて,虐待の連鎖というか,どうしてこうなってしまったのかと思うと,一概に虐待した親だけを一方的に責められないような気持ちにもなってしまう。救うべきは,被虐待児はもちろん当然のことながら,加害者である親もそうなのではないかと・・。
最後の本は,友達がお薦めと紹介してくれていたので。陸上日本代表男子の4継(400メートルリレー)の話。去年の大阪の世界陸上から北京オリンピックまでのドキュメントで,その後御存じの通り,そのときのメンバーで北京オリンピックでは,銅メダルを獲得したのだった。著者の佐藤さんが自分で,私はミーハーで・・と書いているけれども,本当に好きなんだなというのがよく分かる。
娘が高校時代,フィールド競技ではあったものの,陸上部だった。中学までは運動部とはいえ,全く違う部活だったので,走るのも決して速くはなかったのに,なぜ陸上部・・と,入部したときはびっくりした。けれども,3年間頑張って,最後の大会では,結構いい成績を残した。私も,一度だけ試合を見に行ったことがある。トラック競技とフィールド競技と,並行して行われていて,さすがにトラック競技は華やかだった。そしてリレー競技は,これまた声援もすごかった。強いチームはやっぱり親も熱心なのか,それとも私が慣れないせいか・・・なんだか自分が偉く場違いなところへ来たような気分がしたのを覚えている。で,娘の競技は遠くから見ただけだったけど,日ごろから頑張っていた様子を思い出して,ちょっとうるうるした。