日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

今年の夏休みは・・

2008-07-26 | 日々の生活
夏が好きだ~・・・とはいえ,ただひたすら毎日暑い今日この頃。朝は,ジャンジャン鳴く蝉の声で目が覚めるといっても過言ではない。大体,午前中一杯は鳴いて,そして,午後になると,ぴたっとやむようだ。あんまり暑いと蝉も鳴かないらしい

今日は,午前中,ちょっと用があって出かけていたのだけど(一汗かいてきた),前を走っていた車が止まって,中から高校の制服を着た男の子が,たくさん本を持って,とある建物へ入っていったのを見た。どうも,家族の人が,塾へ送ってきたらしい。こんな朝早くから勉強か・・と思って・・,そういやうちの受験生は,出かけるときはまだ寝ていたっけ・・

思わず,電話をして起こそうと思ったほどだが,電話で起きるような息子ではないし・・。で,昼前に帰ってきたら・・・まだ寝ていた。

あの塾へ行った子は,あれからずっと勉強していたら,もう2時間半はしている計算で,その間寝ていた息子は・・・。で,起こしたら,曰く「だって,最近寝不足だったし・・・」と。ええ,分かってます。先日発売されたハリポタの最終巻,頑張って読んでましたよね,遅くまで・・・。結局,2日で読んでしまったのを母は知っている。

そんな息子も塾の夏講へ行き,旦那は何かのご苦労様会があるとかでお出かけ・・というわけで,ぽっかり空いた夏の午後。夏は嫌いではないけど,パソコンの前は暑い。ウェブをうろうろしてたら,よく行くブログ主さんが,今年初のビアガーデンへ行った記事をアップしていた。バイキングもおいしそうで,ビールも当然おいしそう・・・そういえば,もう何年もビアガーデンにはご無沙汰なので,今年はぜひ行ってみたいもんだ。

子どもが大きくなると,もう,夏休みの宿題にかりかりすることもない代わりに,夏休みだから海水浴へ行こうとか,プールへ行きたいとか,おばあちゃんちへはいつ行くの?とか,そんな話になることもない(墓参りには帰るけれど)。で,ここ数年,なんとなく,夏の終わりに,何か忘れ物をしたような気持ちになる。思えば,子どもが小さかったときの夏休みは,いろいろと大変だったけど,楽しかった。きっと,もう一回,夏休みを一緒になって楽しんでいたんだろうな。

「マザコン」角田光代

2008-07-21 | 日々の読書
夏休みに入った。受験生の息子は,取りあえず勉強をしないといけない夏休み。さて,どうするのかなぁ・・と思っていたら,急に都会で大学生をしている娘から,2,3日帰るからとメールが来た。旦那に,帰ってくるってよ,とメールを見せて,何事か・・・と,2人でいろいろと悪い想像をしてしまった(笑)まあ,結局,お金がないし,暇だから・・ということらしいが,本当のところはどうだったのか。先日受けた就活も,最終面接で落ちたということで,なかなか決まらぬ就職。とはいえ,家には戻りたくないというなら,自分でなんとかしてもらわねばなるまい・・。

2,3日とはいえ,怖い姉ちゃんが帰ってきた息子は,そそくさと塾へ行った。毎度のことながら,姉ちゃんがいるあいだは,おとなしい息子

しかし,なかなか決まらない就職に,親はいったい何ができるんだろうと考えてしまう。今,教員採用試験にからんで,某県では県の教育関係の偉いさんや,学校の校長先生なんかが捕まったりして,ニュースになっている。我が子をぜひ教員に採用してもらいたいと,金品のやり取りなんかがあったらしい。我が子もなかなか就職の決まらない今日この頃・・なんとかして子どもが受かるようにと思う親心は,決して正しいことではないが,しかしよく分かる気もする。

ワイドショーで,モザイク掛けてインタビューに答えていた人が,例え300万出しても,元が取れるから・・なんて言っていたが,しかし,先生の世界はそうなのかもしれないけど,先の事なんて分からないなと,新聞のサブプライムローンに関するアメリカの雇用状況を伝える新聞記事を見ていると思う。日本だって,ある日突然,正社員だった会社がつぶれたりすることだってあるわけで,こんな世の中で,何に希望を持って子育てをしていったらいいんだと,親の自分が先にめげてしまいそうな気分になる。いったい,親として,自分は何ができるんだろうか・・と考える日々・・。元気で楽しく学校へ行ってたら,それ以上何も言うことはない・・なんて思っていたあのころが懐かしい。

「マザコン」 角田光代 著
30代の息子や娘から見た母の姿を描いた短編集。自分の知らない母とか,依存する親子関係とか,知らず知らずに影響されて今がある自分とか・・。離れたくてもなかなか離れられない母の存在。

自分と母というよりも,私の場合,この30代の子どもの姿が,我が子の何年か先の姿のようで,いったい自分はどの母なんだろうか・・と考えてしまった。親子といっても,所詮別人格であり,二十歳を過ぎれば,もう親としてできることは何もないんじゃないかと思ってしまう。なんというか,たまに実家に戻ってきたとき,何かおいしいものでも作って食べさせてやるくらいのことで,子どもの人生の中に分け入って,何かをしてやろうと思うことは,間違っているんだろうな・・とか。

多分,自分がいなくても,子どもはなんとかしていくんだろうな・・・というか,してくれなくては困るわけで,そうでないと,死んでも死に切れん・・・本当のところは,もう一回,子育てやり直したいと思う今日この頃,まあ,何度やっても,多分同じ結果だろうとは思うんだけど・・・

所在不明のわけではないが・・・

2008-07-11 | 日々の生活
今日は,7月11日。

時々,とっても大事なことを忘れているのではないか・・・という気になることがある。大切な人の誕生日だとか,自分から約束した待ち合わせとか・・・。直近のことをうっかり忘れることもあるのに,ずいぶんと以前のことなのに,どうしても忘れられなくて,何かの拍子にふっと苦く思い出してしまうこともある。ホンのささいなことで・・・。

記憶のすり替えもあって,自分ではすっかりそうだと思いこんでいることも,ホントは全く違う場合もある。悪気があるわけでも,何かの目的があるわけでも,下心があるわけでもないんだけど・・・結局,人間の記憶なんてものは,当てにならないことが多いということだろう。つい先日も,とあるお知らせの葉書を見て,ああ,そうだなと思って,もう一度確認して見たはずなのに,全く逆の勘違いをしていた。思わず,ああ,これはもしかしたら老化現象か・・なんてことが頭をよぎった。なんでそう思いこんでいたのか,・・・今となっても,全く分からない。

同じ物を見ていても,同じ事をしていても,人間は,一人一人が別の人格なんだから,優先順位ってものは違う。それは仕方がないことなんだけど,ああ,この人にとっては,これはこの程度のことなんだなぁ・・と,ちょっと寂しくなることもある。で,それはそれ,逆もあり得ることで,結局のところ,ついそういう目に遭うと,人を非難しがちになるものの,ホントはお互い様ってことなんだろうな。

先日,友達が旦那の転勤により,遠くの都会へ引っ越すことになった。で,送別会をした。みんなの都合で,夜,飲み会で。皆さん,子どももそこそこ大きくなって,たまにはお母さんだって飲みに行くこともあるよ,というような年代。ある人が,もうちょっと若い人に,「私だって,やっと今になって,たまには夜出られるようになったんだよ」なんて言っていた。そうだよなぁ・・子どもが小さいうちなんて,とてもとても・・・。幼い子を連れて,居酒屋で飲み会・・なんてことは,とてもできなかった。あのころは,今が永遠に続くような気になっていたけど,過ぎてしまえば,あっという間だ。

で,息子は適当に御飯を食べて,塾へ行って,旦那も仕事関係のちょっとした飲み会だった。旦那には,ちゃんと送別会のことは言っていたし,晩ご飯も用意していたのだけど・・・。

ご機嫌にみんなでカラオケを歌って,家へ帰ってきたら,風呂から出た息子がリビングにいて,旦那はもう寝ていたようだった。といっても,午前様なんかじゃなくて,11時過ぎくらい。で,帰ってきた私に,息子が一言・・・「もうちょっと早く帰ってきたら」ですと・・

なんでそんなことを・・・と思ったら・・・旦那が家の鍵を忘れていたらしい。で,息子が塾から帰ってくるまで,とはいえ30分くらいだったらしいが,マンションの玄関前で,じっと待っていたそうだ携帯持ってるんだし,遠くで飲んでるわけじゃないから,電話してくれたら帰るのに・・・と思った私・・まあ,そんな電話をするような人ではないけどね。
そんなに飲んで帰ったわけではないんだけど,息子に叱られてしまいました

さて,そんな旦那は,本日,暑気払いのご苦労様飲み会らしい。夕方,旦那の机のところをふと見たら・・・携帯忘れて行ってました。今夜は,どんなに遅くなっても,早く帰れコールはできないってことですな(笑)いや,別に,毎度しているわけではないんですが・・・

新聞に,総務省の調査で,ブログを毎月1回以上更新しているのは,全体の20パーセント,という記事が出ていた。毎日更新とは,なかなかいかない私のブログだけど,それでもなんとか月に1回以上は更新してるので,一応,その更新している20パーセントに入るのかな。しかし,そもそもブログの数って・・・いったい世間には幾らあるんだろう・・。

ターゲットは・・・

2008-07-08 | 日々の生活
題名はすっかり忘れたんだけど,昔々,テレビをつけたら映画をしていた。それに伊丹十三が出ていたのだが,そのときは監督ではなくて,俳優として。で,その映画は,どうも伊丹十三が髪結いの亭主といった役どころで,その髪結いというか,美容院の新しく入った見習い?が桃井かおりだったような・・・。

で,そのとき見たのが,桃井かおりが美容院の屋上で,たくさんのタオルを干しているのだけど,それの干し方を伊丹十三がやってきて指導しているところ。物干しに並ぶタオル,2枚干したら間にピンチを一つ使うと,ピンチの数が少なくてすむ・・というようなことを,嬉々として教えているというシーンだった。その後,伊丹十三がどこかで浮気をしていて,美容師である奥さんに刺されて修羅場になって・・・というような話だった記憶もあるのだけど,結末も何も,全く覚えていない。ただ,その洗濯物のシーンだけを,朝,バスタオルを物干しに干すときに,よく思い出す。監督としての伊丹十三ではなくて,なんとなく情けない男として描かれていた気がする髪結いの亭主の伊丹十三・・あれは何の映画だったんだろう

先日,マンションのモデルルームを見学に行った。分譲マンションに住んでいるのだけど,特に買換の予定があるわけではなくて,当然そんなお金もなくて,まだ続く子どもの教育費に憂鬱になっている今日この頃・・・とある夜,マンションの営業マンからセールスの電話がかかってきて,そのとき晩酌で少々ご機嫌だった旦那が,何を思ったのか,行きますと言ったのだった。素面になってから,何でそんなことを言ったのかと聞いたら,最近のマンションはどうなってるのかなと思って・・だと。まあ,見るだけなら,目の保養にはなるかな

で,行ったところは,大学近くに建設予定のマンション。まだ建物はできてないので,モデルルームは,少し離れたところにある。建設予定地は,閑静な住宅地というようなところで,実際,そこら辺りの地価は結構お高い。モデルルームも,どうも一番広いタイプの部屋をモデルルームにしているようだけど,2LDKプラスサービスルームというような感じだったが,とてもおしゃれにコーディネイトされているいや,正直,こんなのを買う方がいるんですねぇ・・という感じかな。一応,ファミリータイプというような設定もあるようだけど,モデルルームを見た限りは,ターゲットは,もしかしたら,共働きで子どもなしとか,リタイア組のお金持ちなのかと・・・。シックで,高級感あふれるコーディネイトなんだけど,なんとなくそれがどうしても浮いて見えるのは・・・すみません,我が家のほうに問題があるのだと思います(笑)

そういや,旦那の仕事先の共働き夫婦(子どもあり)も,同じマンションを見に行ったものの,ちょっと我が家では・・・と思ったとか。あの方たちが買えないなら,我が家なんて・・・と思ってしまう私。買うつもり,なかったはずですが・・・(笑)

でも,最近のマンションは,いろいろなところで,使いやすくもなっているなと思う。頭数とか,種類に制限はあっても,一応ペットも可だし,防犯対策は,きっちりしているし,トイレもお風呂も台所も,我が家と比べたら・・・。

まあ,よいものを見せていただきました,という感想かな。うちのマンションをリフォームするとき,参考にさせてもらおうと思いましたわ。

そういや,我が家の近所にも,只今分譲中のマンションがあって,そこは高層で見晴らしがいいというのも売りなんだけど,まだ完売はしてない模様。先日通ったら上のほうの階に建物内モデルルームができていて,実際の景観をご覧になれます,と広告が出ていた。後のセールスがなかったら,見るだけでも見たいなと思うんだけど・・・

人生の楽しみ

2008-07-07 | 日々の読書
なんだか,大げさなタイトルだけど,しかし,人生を生きていくには,自分だけの楽しみを見付けることも大事なことだろうなと思う今日この頃。

先日来,ずっと「書評家<狐>の読書遺産」(文藝春秋)「水曜日は狐の書評」(ちくま文庫)を読んでいる。「水曜日・・」のほうは,匿名コラムということで著者は書かれていないが,どちらも亡くなられた山村修さんという方が書かれた書評をまとめたものだ。

本屋へ行くと,山のように出版物が並べられてあって,世の中にはこれだけたくさんの本があって,まだこれからも本は出るだろうに,自分が手にとって読める本は,あとどれくらいなんだろう・・ということを,毎度本屋へ行くたびに思う。自分を待ってくれている本がある・・なんて,そんな偉そうなことは言わないけれども,しかし,これから先,何年本が読めるか分からないけど,この本を読んで楽しかった,よかったと思える本に,できたら1冊でも多く出会えたらな・・とは思う。

まあ,そう思うなら,書評なんて読まないで本を読めということなんだろうけど・・・しかし,山村さんの書評を読んでいると,読んだ気になるというよりも,彼がこのように感じた本を1冊でも読んでみたい・・という気になる。

実は,この本を読む前に読んでいたのは,旅する民俗学者宮本常一の書いた「忘れられた日本人」(岩波文庫)で,この本は,昭和の初め,戦前,戦後の時代の,地方の日本人の姿を描いていて,これもまた,とても面白かった。で,その後で手に取った山村さんの著書は,宮本さんの文章とは全く違っていて,洗練されたというか,都会的というか,どこか海外のエスプリの効いたとでもいうか,そういう感じが文章の中からしてきた。で,著者の略歴を読んでみると,私よりは年上であるが,慶応大学仏文科卒で,ああ,だからそんなふうに自分が感じたのだろうと,なんとなく納得する。病気で亡くなられたというのが,なんとも残念だ。

これらの書評を読みながら,この本も読んでみたい,あの本も読んでみたいと,これから先,読んでみたい本に付箋を付けている。本が好きだといいつつ,まだ読んでない本が多いのには,恥ずかしい限りだけど,でも,これから先の人生の楽しみが増えたと思うと,それもまたいいかも・・とまた思う。

「西の魔女が死んだ」  原作 梨木香歩

2008-07-05 | 映画もまた楽し
家で旦那と飲んで2日酔いになってどうするんだと思いつつ,今日は軽く2日酔い。やっぱり私には,ウィスキーが駄目なのかも・・・。夕べはなんとなく旦那も機嫌良く饒舌だったので,ついつい遅くまで(といっても11時くらいまで),ロックで杯を重ねてしまった。今日は,午前中,出かける予定があって,人と会う約束をしていたのだけど,ぼーっとしてしまっていた。

昨夜は,夜中に,雷の音がしているのに気がつく。気がつくといっても,覚醒したわけではなくて,夢うつつで,ああ,雷が鳴っている,雨もひどいし,それに暑い・・と思っていたのだ。それでも,あまりに暑いので,タイマーにしてクーラーを付けてしまった。夢の中で,転勤が決まって,もう家を引っ越さないといけないのに,なかなか荷物も片づかず,おまけに,さあ,明日は引っ越し・・という日になっていながら,気がついたら,運送屋に頼んでいなくて,どうしたらいいのか,困っていた。

さて,「西の魔女が死んだ」を見た。映画を見るとき,時々,その映画の中の人生を生きているような気になって,見終わってから,ひどく疲れることがある。この映画も,見終わって,そんな感じがした。

原作は,娘がちょうど小学校6年のとき,不登校になったころに読んだ。娘が学校へ行かないというその言い訳の確信を,どこかに見付けたかったのかもしれない。原作も映画も,当然主人公は中学生のまいだが,しかし,映画を見ていて,ここでは直接的には描かれていないまいの母,西の魔女の娘の人生に思いをはせていた。

原作のある映画は,どうしても原作と比べてしまうところはあるが,しかし,この映画は,原作のイメージを壊さないで,ちゃんと伝えていたと思う。一つ一つの言葉が,聞いている私にしみてきた。実は,映画を見終わってから,もう一度原作を読んでみたんだけど,おばあちゃんは,映画で表現されていたよりも,もっと強くて,もっと太い芯のようなものがある人なんだろうなと思った。決して映画のおばあちゃんがどうこうというのではなくて,映画を見ただけでは見えてこない,もっと魔女魔女したおばあちゃんの姿を,映画を見て,そしてもう一度原作を読むことで感じたのだった。

ハンカチ必携の映画でした。