秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁観戦記の鑑賞術≪10≫〜ネットサービスを活用しよう〜

2016年01月04日 | 囲碁の話題
 インターネットの普及は囲碁界にも革命をもたらし、特にネット対局のサービス利用者は急増しています。これによって、特に老舗の碁会所等は利用者が激減したと言われますが、それはどうでしょうか。私の実感では、若年層の囲碁ファンにとって碁会所は身近な存在では無く、行こうにもどこにどんな店があるのかが見つけられない。仕方無しに、ネット碁を選んでいると言う方が多い。囲碁関係者と新しい囲碁ファンとの意識のずれがあまりにも大きすぎる様に思うのです。

 しかしそれでも物は使い様で、囲碁入門希望者とプロとの距離が近くなっている、そんな面が一方ではあるともいえます。ブログ、ツイッター、フェイスブック等を利用し、近況を報告しているプロも増えました。特に全国各地で指導しているプロも多いので、そんな人はどこにどんな碁会所があるのかを承知しています。
「碁会所を探しているけど見つからない」
 もしそんな事がある人は、コメント欄に書き込んでみては。親切に教えて貰えるかと思います。更に、ご自宅や職場(学校)はどの辺にあるのか、囲碁の経験はあるのか無いのか、その2つが書いてあれば尚良しでしょう。当然、ネットを利用している碁会所や囲碁教室も増えてきましたので、以前よりは探しやすい筈です。

 これは観戦記を読む際にも役に立ちます。例えば、近況報告として、公式対局や研究会の事を紹介しているプロもいます。中には、ご自身が打った碁や新手紹介をしている方もいます。そこから情報を得て観戦記を読む。これもまた面白い。
 例えば石井茜さんは、洪清泉氏主宰の研究会で使われた詰碁をブログで掲載される事があります。最近、関西女流が本戦トーナメントで活躍しているのはこの研究会の影響が大きいといわれています。
 例え無名でも資質の高い人や急成長している人。そんな人をいち早く発見出来るのも、観戦記の魅力の1つ。ネットや観戦記を活用し、囲碁ライフを楽しんで下さい。≪続≫