熱帯果樹写真館ブログ

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「石垣市パパイア研究所」開所

2006年01月24日 | パパイア
 年末年始も世間の熱帯果樹情報はバンバン発進されていました。
 今年になって、私が一番「オッ!」と思ったのは、昨年末の情報になるのですが石垣市に「石垣市パパイア研究所」が開所したことです(八重山毎日新聞.05/12/28)。

 この研究所は、「石垣市が栽培特許を取得し、戦略的農作物として期待するパパイアの調査・研究拠点となる」とのことですが、市が単一品目のために研究所を設置するとは凄いと思います。

 沖縄県の園芸作物を統計的に調べたいときに重宝する資料「園芸・工芸農作物市町村別統計書(沖縄総合事務局農林水産部統計調査課)」によると、平成15年産の沖縄県産パパイアの結果樹面積は33ha(うち成熟果:8ha、うち未成熟果:25ha)、収穫量は1,020t(うち成熟果:246t、うち未成熟果:776t)、出荷量は 913t(うち成熟果:223t、うち未成熟果:690t)、となっています。

 そのうち石垣市産のパパイアは、結果樹面積は5ha(うち成熟果:1ha、うち未成熟果:3ha)、収穫量は 140t(うち成熟果:40t、うち未成熟果:100t)、出荷量は 125t(うち成熟果:33t、うち未成熟果: 92t)、となっています。

 つまり、石垣市産パパイアは県産パパイアの結果樹面積で15%、収穫量、出荷量で14%を占めていることになります。
 また、他のパパイアの生産が盛んな産地に豊見城市(パパイアの拠点産地として県の認定を受けている)や糸満市等の同等の規模を誇る産地がありますが、平成15年時点では石垣市は県内3大産地に含まれる有力産地と言えます。

 この研究所でたくさんのパパイア研究が行われ、石垣市がパパイア産地として、さらなる飛躍を遂げることを願っています。

○関連情報
 ・石垣市が取得した栽培特許についての詳細は、特許電子図書館の「初心者向け探索」の「特許・実用新案の検索」でキーワード「パパイヤ・石垣市」で検索し閲覧できます。
 ・「パパイヤ養液土耕栽培の汎用化技術の開発


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