ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカミュージック、どこで手に入れる?(アフリカ編)

2016-03-01 07:30:45 | アフリカ音楽・アート・文化
ンボテも大好きなアフリカミュージック。でもどこで手に入れる?第一話はアフリカ編。



アフリカではタワーレコードやHMVなど、量販の実店舗がぽとんどない。でも市場にいくとたくさんCDが売っている。いや、路上の信号待ちで路上商人(バナバナ)から買える。ちなみにバナバナ、あらゆるものが手に入る、言ってみればアフリカ版「ジャパネットた●た」だ。

でもそのCD、ほとんどがいわゆる「バッタもん」。確かに安い。しかし買ってみると、、、中身の入っていない「ハズレ」品、再生できないギズものも少なくない。

なかには中身違い?!なものもある。初のアーティストだと見分けにくいが、曲数が違っていたり、明らかに違うメッセージの曲だったり。でもクレームのつけようがない。

セネガルを去る時。友人がたくさんMBALAX(セネガルのポップダンスミュージック)やZouk(ラテンアフリカンなカーボベルデ・ポップス)のCDを送ってくれた。キレイなCDケースに入っていたが、それも友人の愛のこもった、手作りバッタもんだった。

ここから先は又聞きの話になるが、このバッタもんの氾濫、アフリカのアーティストたちの生計を直撃しているという。ゆえに、アフリカのアーティストの多くは、ライブ、コンサートによる実収入が大きなポーションを占める。

そんな彼らにとって、コピーもののCDの氾濫は、 迷惑であると同時に、ありがたいプロモーションにもなっている。版権収入に繋がらなくても、評判が広がればライブに人が来るというカラクリになる。


しかし。最近では携帯電話の普及で、正規の音楽の配信サービスも各所で始まっている。たとえばセネガルでは、 'MusikBi'という、正規の音楽配信サービスが開始。

MusikBi

現地のウォロフ語で'la musique'(そのものズバリ「音楽」)という意味。

アフリカの通信システムは、進んでいても3Gまで。スマホも通信料が高く、ふつうの人には払えない。そこで、楽曲はSMS添付で配信。インターネットを経由しないので、アクセスが容易だ。一曲が300~500フランCFA(60円~100円)。決済はPaypal経由、あるいはチャージ式携帯のクレジットや、月極契約の携帯代の支払いでもOKだ。アフリカ人の発想はとてもシンプルでよい。

すでにポップスからレゲエ、Zouk、ラップなど200人のアーティストの曲が買える。売り上げの60パーセントはアーティストへ。40パーセントはMusikBの取り分となるそうだ。


アフリカ版の音楽配信サービス。どれほど定着していくだろうか。そしてアフリカの音楽版権は確立していくのか?要注目だ。

(つづく)

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