ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

史上最悪のフライト(2)〜灼熱の暗黒フライト

2017-02-24 07:30:12 | アフリカ紀行
色々アフリカを横飛び便飛行機便で移動することが多いンボテ。数々のトラブルに見舞われてきた。

アフリカの航空事情(1)〜横飛びが大変!

しかし先日、自らの身に降りかかった貴重な経験は、ンボテ史上最悪級のフライト経験となった笑。前回に引き続きこの逸話を。

(まだの方はこちらを!↓)
第1話 悪夢の序章

状況は、当地コートジボワールからお隣のガーナ、アクラまで、飛行機便で移動するという、非常にシンプルな往路単純移動のお話。機体トラブルか何かだろう、フライトスケジュールが壊れていたため、情報が二転三転した挙句、ディレイされた出発時間の23時になっても、一向に搭乗が始まらない。お隣のエールフランスが二階建てエアバスA380型機で、ターミナルにいた黒山の乗客を飲み込むと、残されたのはアクラ行きを待つわれわれだけとなってしまった。

23時時半、零時・・・。徒労感が増す中、時間がゆっくり過ぎていく。そして零時半を過ぎて、ようやく搭乗が開始される気配?!気が流行る乗客は列をなしたが、それからまた40分ほどだろうか、立ちん坊で待たされる。



ようやく搭乗券のチェックが始まると、狭い連絡バスにぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれる。夜なのでもう他のバスがないという。しかし連絡バスはドアを閉めても一向に機体に向かわない。どうやら飛行機側の準備ができていないらしい。湿度と人いきれで不快指数絶頂の車内。じっとり汗。

ようやく機側に辿り着くと、くたびれきったボンバルディアのプロペラ機が待っていた。ひとり、ひとりと階段を上り、薄暗い機内に乗り込む。すでに12時半を回ろうとしていた。

狭い機内に荷物と満員客を乗せた飛行機。シートベルトをして出発を待つが、エンジンも電源もスタートしない。機内は気温と湿気がどんどん上り、堪え難い状況が生まれていた。そのうち照明が落ちた。

そこに機内アナウンス。「メダム・エ・メシュー、深夜のため空港オペレーションに時間がかかっています。さらに当機は空調が壊れております。バッテリーも容量が足りなくなってきました。ご容赦ください。」

乗客が騒ぎ始める。
「いつになったら出発するんだ!」
「暑くて耐えられないわ!」
「散々遅れた上、こんなF●ckin'機体に乗せるとはどういうことなの?!(発言ママ)」

そこに客室乗務員。「Patientez un peu. それに私の責任じゃないわ。」
「私の責任じゃないだって?!ありえない!」
「カスタマーサービスにクレームだ!」

波乱の中、アクラ行きHF504便が動き出したのは深夜1時半を回った頃だった。灼熱の中、機内真っ暗な飛行機はアビジャン空港を後にした。


え?こんなのよくある話だって?ごもっとも。もちろん話はこのまま終わらない。クライマックスに向けて進んで行く。

(つづく)

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