西アフリカを流れる大河、ニジェール川。ギニアの山岳地帯で蓄えた水を、全長4,180キロ、5ヶ国を旅しながら、再びギニア湾に帰ってゆく。西アフリカの「母なる川」は、どんな風景を見つめているのだろうか。ニジェール川物語の第二話。
母なる大河・ニジェール川(1)〜雨の恵みが育む豊かな大地
マリの中部、セグー、モプチ地方に肥沃なデルタを形成しながら流れるニジェール川、北上するにつれて降水量は減り、やがて景色は緑の大地から黄砂色の砂漠に、農耕地は牧民の行き交う大地に、ブラック・アフリカの文化は、タマシェク(トゥアレグ)とアラブの文化に塗り替えられる。
(映画'Timbuktu'(邦題「禁じられた歌声」)より)
最初にやってくる都市がトンブクトゥだ。古くからアフリカとアラブの交易の拠点であり、中継地として栄えた。マリ、ソンガイなどの王国が盛衰を繰り返す頃、その中心的都市となった。当時、アフリカでは数少ない、文字による記録が残されているほか、世界遺産となっている重要な文化財がある。
この先、二ジェール川は北に向かう流れの方向を右に大きく変えながら、東に、そして南に下って行く。
長いマリでの旅はマリ領内最後の都市、ガオで国境に。ここを超えるとニジェール領だ。
程なくカンダジを通過。ここにはダム建設の構想があり、電力アクセスの限られる地域を灯すとともに、農業用水として活用することも期待される。
そして程なくニジェールの首都、ニアメに到達。ニジェール川は灼熱を照らす太陽を写す。
(ニアメの夕日)
大河はさらに南に下ると、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン国境をWの形で蛇行しながら進んでいく。この地域は、三カ国が動物相、植物相豊かな場所として保護区に指定。その名も「パルクW(ドゥヴルヴェ)」と名付けられている。
東アフリカのサファリパークからしたら大したことはないかもしれないが、ゾウやキリン、カバなどの家族がたくさん暮らしている。ンボテも遊びに行ったことがある。4月の最暑期、キャンプマン(公園内の簡易宿泊所)を拠点に探索、その末に象の家族を見た感動は忘れられない。
サファリ探検!パルク・ドゥブルヴェ(Parc W)~西アフリカの動物事情(7)
ニジェール川は、ギニア湾を目指し、ナイジェリア領に入っていく。
(つづく)
母なる大河・ニジェール川(1)〜雨の恵みが育む豊かな大地
マリの中部、セグー、モプチ地方に肥沃なデルタを形成しながら流れるニジェール川、北上するにつれて降水量は減り、やがて景色は緑の大地から黄砂色の砂漠に、農耕地は牧民の行き交う大地に、ブラック・アフリカの文化は、タマシェク(トゥアレグ)とアラブの文化に塗り替えられる。
(映画'Timbuktu'(邦題「禁じられた歌声」)より)
最初にやってくる都市がトンブクトゥだ。古くからアフリカとアラブの交易の拠点であり、中継地として栄えた。マリ、ソンガイなどの王国が盛衰を繰り返す頃、その中心的都市となった。当時、アフリカでは数少ない、文字による記録が残されているほか、世界遺産となっている重要な文化財がある。
この先、二ジェール川は北に向かう流れの方向を右に大きく変えながら、東に、そして南に下って行く。
長いマリでの旅はマリ領内最後の都市、ガオで国境に。ここを超えるとニジェール領だ。
程なくカンダジを通過。ここにはダム建設の構想があり、電力アクセスの限られる地域を灯すとともに、農業用水として活用することも期待される。
そして程なくニジェールの首都、ニアメに到達。ニジェール川は灼熱を照らす太陽を写す。
(ニアメの夕日)
大河はさらに南に下ると、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン国境をWの形で蛇行しながら進んでいく。この地域は、三カ国が動物相、植物相豊かな場所として保護区に指定。その名も「パルクW(ドゥヴルヴェ)」と名付けられている。
東アフリカのサファリパークからしたら大したことはないかもしれないが、ゾウやキリン、カバなどの家族がたくさん暮らしている。ンボテも遊びに行ったことがある。4月の最暑期、キャンプマン(公園内の簡易宿泊所)を拠点に探索、その末に象の家族を見た感動は忘れられない。
サファリ探検!パルク・ドゥブルヴェ(Parc W)~西アフリカの動物事情(7)
ニジェール川は、ギニア湾を目指し、ナイジェリア領に入っていく。
(つづく)