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母なる大河・ニジェール川(2)〜砂漠を滔々と

2017-06-07 08:00:00 | アフリカ紀行
西アフリカを流れる大河、ニジェール川。ギニアの山岳地帯で蓄えた水を、全長4,180キロ、5ヶ国を旅しながら、再びギニア湾に帰ってゆく。西アフリカの「母なる川」は、どんな風景を見つめているのだろうか。ニジェール川物語の第二話。

母なる大河・ニジェール川(1)〜雨の恵みが育む豊かな大地

マリの中部、セグー、モプチ地方に肥沃なデルタを形成しながら流れるニジェール川、北上するにつれて降水量は減り、やがて景色は緑の大地から黄砂色の砂漠に、農耕地は牧民の行き交う大地に、ブラック・アフリカの文化は、タマシェク(トゥアレグ)とアラブの文化に塗り替えられる。

映画'Timbuktu'(邦題「禁じられた歌声」)より)



最初にやってくる都市がトンブクトゥだ。古くからアフリカとアラブの交易の拠点であり、中継地として栄えた。マリ、ソンガイなどの王国が盛衰を繰り返す頃、その中心的都市となった。当時、アフリカでは数少ない、文字による記録が残されているほか、世界遺産となっている重要な文化財がある。

この先、二ジェール川は北に向かう流れの方向を右に大きく変えながら、東に、そして南に下って行く。


長いマリでの旅はマリ領内最後の都市、ガオで国境に。ここを超えるとニジェール領だ。

程なくカンダジを通過。ここにはダム建設の構想があり、電力アクセスの限られる地域を灯すとともに、農業用水として活用することも期待される。


そして程なくニジェールの首都、ニアメに到達。ニジェール川は灼熱を照らす太陽を写す。

(ニアメの夕日)


大河はさらに南に下ると、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン国境をWの形で蛇行しながら進んでいく。この地域は、三カ国が動物相、植物相豊かな場所として保護区に指定。その名も「パルクW(ドゥヴルヴェ)」と名付けられている。

東アフリカのサファリパークからしたら大したことはないかもしれないが、ゾウやキリン、カバなどの家族がたくさん暮らしている。ンボテも遊びに行ったことがある。4月の最暑期、キャンプマン(公園内の簡易宿泊所)を拠点に探索、その末に象の家族を見た感動は忘れられない。

サファリ探検!パルク・ドゥブルヴェ(Parc W)~西アフリカの動物事情(7)


ニジェール川は、ギニア湾を目指し、ナイジェリア領に入っていく。

(つづく)

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