前回からお送りしている星に願いを~コンゴ川・七夕ストーリー。ロマンチックな題名をよそに、第一話では現実世界を書き綴ってしまった。
さてこのコンゴ川。ベルギー領とフランス領、西側と共産主義。先述のとおり、この川こそが二つの国の運命を分けた。そして、部族や家族を引き裂くこととなる。それがこの記事で言う「天の川」なところだ。
昨日の記事、「カメルーン渡航情報~ポリオ予防接種記録の携行を!それから極北 . . . 本文を読む
昨夜7月7日は日本的には七夕の夜だった。織姫と彦星が年に一回だけ、天の川を渡って会うことが許される日。しかしその天の川も、ここ東京では厚い雲に覆われ、今年は2人が会うことは許されなかった。なんという切ない夜だろうか。
この話を思うと、いつでも頭をよぎるのが、ンボテの天の川。そう、コンゴ川である。
世界第二位の流量と流域面積を誇るコンゴ川。その大河を挟んで二つの首都が隣接する。コンゴ民主共和国 . . . 本文を読む
先日、ゾマホン大使にお会いするため、駐日ベナン大使館にお邪魔してきました。って、ンボテ的には結構頻繁にお会いしているのですが、この機会に少しご一緒にベナン大使館を覗いて見ましょう。
ゾマホンさんとは大使になられる前からのお知り合い。優しく、楽しく、人情派。とっても日本人なアフリカ人です。
(NHK FMにて)
このブログでも「ゾマホンさん十二の教え」という記事で、ゾマホンさんのパーソナリ . . . 本文を読む
まいどバカバカしい小噺を一席。
フランス語で'Argot'、英語では'Jargon'。どこの業界でも飛び交うヘンな業界用語。わがアフリカ業界でも枚挙にいとまがない。特に縮約系、略語系は一般に理解に苦しむものも少なくない。 ZZW(ぜんぜんわかんない)である。
(メディアにも一見意味不明な略語が並ぶ)
例えば国名や都市名の縮約。ダルエスサラームをダルエス。アンタナナリボをアンタナ。ヨハネスブ . . . 本文を読む
世の中的にはゴールデンウィークに突入。飛行機移動も多くなってくるこの時期にいささか縁起でもないが、こんなニュース記事を見つけた。
「アフリカはもう航空機の廃棄場ではない。」
どういうこと?4月24日付ダカール発、AFP通信の記事を見ていこう。
アフリカは「 もう航空機の廃棄場ではない」。アフリカの航空会社は航空機メーカーに次々と新しい機体導入のための投資を行なっている。 アフリカ航空保安機関 . . . 本文を読む
(前号のあらすじ(→「アフリカ人と家電ショッピング(2)~コンゴ人とのお買い物(前編)」))
先日facebookでもご紹介したコンゴ民主共和国からの招へいプログラム。短い滞在期間中、たくさんの訪問、視察、レクチャーと、時差を押しての厳しいプログラムであったが、お楽しみの家電量販店に行くとなると、体力は別腹である。待ちに待ったお買い物。目が爛々と輝く。ああ、あこがれニッポンでの家電ショッピング!
. . . 本文を読む
先日facebookでもご紹介したが、このたびコンゴ民主共和国から国家警察の幹部招へいプログラムを担当し、ご一緒させていただいた。短い滞在期間中、たくさんの訪問、視察、レクチャーと、時差ボケを押しての厳しいプログラムであったが、そこはハイテンションのコンゴ人。さらに制服組の警官とあって、ンボテも容赦しない。'Toza, éloko ya makasi, non?'、市中引き回すプログラムとなった笑 . . . 本文を読む
「100%仏族アフリカ主義」を謳っておきながら何たることか、とお嘆きかもしれないが、本日は北米はカナダ、ケベック州について。なぜこの州を取り上げたか?それは最後にわかると思う。
Québec---言わずと知れたカナダの東部の州。面積154万平方キロは日本の4倍、人口は約780万人、四分の一が最大都市、モントリオール(Montréal)に集中する。カナダからの独立性、カナダ政府からの自立性を今日 . . . 本文を読む
私がセネガルに駐在していた頃の話。隔年に一度、健康管理のために任国を離れることが推奨されていた。通常であれば日本に帰国するか、ヨーロッパなどに旅行する人が多いが、私はあえてサヘル最果ての地、ニジェールを目指した。それも最も乾燥と灼熱のさなか、4月の頭に、だ。
当時まだ見ぬニジェール、砂漠のキャラバンツアーに旅立つ夢を何度も見た。隊商を借り上げ、食糧を買い付ける。ラクダのキャラバンは、ひたすら灼熱 . . . 本文を読む
ボノボ、ほのぼの後編。前回に続き、舞台はコンゴ民主共和国。ボノボ園。
ストレスフルで娯楽の少ないキンシャサにあって、2時間程度のドライブでたどり着ける絶好の観光地でもあるボノボ園。深い緑に包まれた、静かな、そしてちょっと寂れた空間。少し滞在の長くなった方をお連れするのにちょうどいい。
さて、ボノボがいかに頭がいいか?2008年、東京から来訪の専門家の皆さまをこのボノボ園にお連れした際のエ . . . 本文を読む
西アフリカの動物シリーズ、第五話。これまで、ライオン、キリン、ゾウ(前編・後編)ときた。
今日はちょっと変わったところで、「ボノボ」について。皆さんはボノボをご存知だろうか?亀屋⚫︎年堂では売っていない。それはナボナだ(ふ、古い、、)。ボノボの暮らす舞台は正確には西アフリカではなく、中部アフリカ。コンゴ盆地の熱帯雨林だ。
おなじみWikiってみたところ、こんな説明 . . . 本文を読む
きょうはバレンタインデー。残念ながらンボテはいい思い出がない。というより縁もない苦笑。ゆえに、アフリカでもあまり気にしていなかった。
Wikipediaによれば、「2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日だと、主に西方教会の広がる地域において伝えられていた」。そして、「日本 . . . 本文を読む
「西アフリの動物事情」、これまでライオン、キリン、ゾウ(前編)と連載。きょうは第四話、ゾウのお話・後編。
その前回記事で述べたコートジボワールの「ゾウのお引っ越し大作戦」。3家族、十数頭のゾウを、中部のマラウエ国立公園から、数百キロ南に下ったアザニー国立公園に移送する、というもの。
さすがに「荷づくりご不要、・・・引っ越しセンターへ!」とはいかないだろう。はたしてうまくいったのだろうか?
. . . 本文を読む
西アフリカの動物事情、第三話。これまでライオン、キリンときて、今日は象の話。回を重ねるごとに、アフリカの野生動物環境の変化、人間と動物の共存について考えさせられるが象もその例に漏れない。
先般目にした仏紙'Le Monde'ブログの記事。アフリカでは象の個体数が減り、「象を見たことがある」と答えた子どもは、5人に1人を下回っているそうだ(→Moins d’un enfant africain . . . 本文を読む
新シリーズ(?)「西アフリカの動物事情」第二弾。前回のライオンに続き、今回の主人公はキリン。
先般、AFP通信のニュースに興味深い記事が載っていた。
「ニジェール:野生のキリンの個体数、増加を確認」
記事の内容を追って行く。
「西アフリカ最後のキリンの生存が確認されているニジェール、2011年に311頭が記録されていたが、2012年には366頭、実に18%増加していたことがわかった。うち1 . . . 本文を読む