今日は都会について。
(アビジャン中心街を望む)
先日、ニジェールとブルキナに熱く議論が交わされる場に身を置いた。そこで盛り上がった話。「ニアメとワガドゥグはどっちが都会か?」
いや、一般評ではワガドゥグの方が都会だ。少しは高いビルがある。クルマの量が多い。舗装道路が多い。しかし。
「ニアメには川がある。」
「うちの方が洪水が多い。」
「ヒツジとウシも合わせればニアメの勝ちだ。」
譲れ . . . 本文を読む
西アフリカ仏族にとってあまりに身近で親密な通貨、フランセーファー(FCFA)。中でも日常取引で頻出する硬貨はとても大事。しかしそのうち250フラン通貨がコートジボワールでは通じなくなっているというではないかっ!・・というのが前回までのあらすじ。
まだの方はこちらをどうぞ↓
【悲報】250フラン硬貨は通じません(前編)〜集中講義「フランCFAのお話」番外編
(politikafrique.com . . . 本文を読む
わが西アフリカ仏族にとって、切っても切れない関係となるのが、共通通貨FCFA(フランセーファー)。ンボテブログでも再三にわたり特集してきた。
過去ログ「集中講義FCFAのお話」
第一話 14カ国の共通通貨
第二話 固定レートはネオ植民地主義?!
第三話 紛糾の財相サミット
第四話 新しい通貨は成立するか?
第五話 番外編 あなたの国のセーファー記号は?!
第六話 さらに番外編・中部CEMACセ . . . 本文を読む
九月に入り、日本は雨、雨、雨・・・憂鬱な日が続いてると聞く。実はこちらコートジボワールも同様。毎日毎日、雨が続く。
でも雨、きらいじゃない。
ミストな雨。
しとしと降る雨。
ザーザー降る雨。
雷を伴った激しい雨。
雨はアフリカの街や村を違う表情にしてくれる。
そして晴れは心を無に、雨は心を満にしてくれる。
それにしてもよく降るな。
イボワリアンはいう。
「季節外れの雨。本当は雨季じゃ . . . 本文を読む
アフリカの都市では高層化が早くから進み、ちょっとした街にはエレベーター付きのビルが少なくない。
そしてどこも同じ、朝晩の通勤時間となれば、エレベーターの前に長い、そして無秩序な人の群れができる。
「あ、やっと来た!」
「Doucement, doucement(あわてないで)!」
「俺の方が先に待ってたんだぞ!」
「いや、俺の方が強いぞ!」
「また乗れないというの?!」
かくして激しいハ . . . 本文を読む
パリの地下鉄、たくさんのアフリカ人を日常見かける。そして改札を乗り越えるもの、誰かの後にくっついてどさくさで通過するもの。タダ乗り、いわゆるキセル乗車は常態化。
そんな中でアフリカ人どおしで熱い議論が繰り広げられている。
「パリの地下鉄でもっともタダ乗りしてるのはどこからきた人?」
こちらのインタビュー↓
パリ地下鉄のキセル乗車、コートジボワール人「もっとも多いのはコンゴ人」
コンゴメディ . . . 本文を読む
当地コートジボワールの話題から。仕事でもご一緒することが少なくないニアレ・カバ計画大臣。
明るい笑顔。おっとり、ゆっくりした話し方。そしてベタベタなフランス語。いまの髪型になってますますキュート。
まさに輝く女性。
だからと言って、こちらのお仕事のわきが甘くなることはないが、とってもステキ。
彼女の生い立ち。1962年、ブルキナファソ国境に近い北東部辺境のザンザン州ボウナ県ブーコに . . . 本文を読む
ある日の昼下がり、庶民的イボワール人と街角トーク。 マニアックながらなかなかウケた。
ンボテ「電力料金のデモ、全国あちこちで起きちゃったね。」
庶民的イボワール人「ワタラ(大統領)のせいだ。」
ンボテ「そうなの?電力会社のせいじゃなくて?!」
庶民的イボワール人「ワタラのせいだ。誰がなっても、大統領のせいだ。」
ンボテ「そうなの?じゃあ、ワタラとバグボ(前大統領)と、どっちがよかっ . . . 本文を読む
アフリカで道を歩いていると「Chinois! (シノワ=フランス語で「中国人」、の意味)」、「ニーハォ!」っあいさつされることが少なくない。
この間、ある知人と話していたら「市場でそうやって声かけられて、思わずカーッとなって【日本人だ!文句あるか!】って言い返しちゃいました!」。
シノワっ!って響きには、ときおり侮蔑だったり、金くれってことだったり、あまり良い意味ではないこともあり、その気持 . . . 本文を読む
ンボテはこれまでのアフリカとの関わりの中で、三つの国に長期滞在した。西アフリカの最西端・セネガル共和国、アフリカ中部の大国・コンゴ民主共和国、そして西アフリカの政治・経済の中心、コートジボワール共和国。
全てをひっくるめて単純化することはできないが、その国にはそれぞれ独特の印象と、それぞれの個性が感じられた。そしてこの印象論は、その国のリアルな現実と、そんなにずれたものでもないように思っている。 . . . 本文を読む
今日はなんとなく、橋について。人が隔てられたところにかけられる橋。絆の架け橋。そういえばこれまでも橋を結ぶストーリーをいろいろ見てきた。
ンボテがコンゴにいた時のはなし。ある日、事務所に訪問客がやってきた。住民にとってとっても大切な橋が壊れそうになっている。なんとか助けてくれないか、という相談だった。地図で確認してみると、橋はない。
現場に行ってみた橋は・・・これだった。
確かに今にも落 . . . 本文を読む
4月28日、アフリカメディアで多く目にした記事にこんなものがあった。
ブルキナファソ、公務員に53ユーロ相当額以上の贈答品受け取りを禁止
ええ?っていうか、53ユーロならいいんかい?!っていうお話。
G5 sahelの記事を見てみよう。
(ブルキナファソ公務員省、G5 sahelウェブサイトより)
この法令によれば、35,000フランCFA(約53ユーロ、7,000円)以上の贈答品の受 . . . 本文を読む
西アフリカには、人口1千万人~2千万人規模の小さな国が長屋のように軒を並べている。長屋だからキッチン、トイレ共同。それが共通通貨だったり、域内の往来を可能とするパスポートだったり。そして長屋で諍いがあればご隠居が出動。おい、八つぁん、熊さんさん、揉めごとはおよしよ、という具合。
そんな中で、なかなかご近所づきあいの難しい国がある。ガーナだ。ギニア湾岸にあって英語圏。周りをコートジボワール、ブルキ . . . 本文を読む
1日遅れてしまったが、昨日はバレンタインデーだった。
Wikipediaによれば、
「2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日だと、主に西方教会の広がる地域において伝えられていた」。そして、「日本では1958年ころから流行した」とある。
アフリカで広く信じられているカトリ . . . 本文を読む
今日から新しい週がスタート。きのうの夜は、零度。雪が横から降りつけた。そして今朝、今季初めて朝のコーヒーをホットにした。そんながっつり寒い札幌から。
まずは昨日、みぞれ、あられが降りしきる中、札幌プラザ2・5で開催された難民映画祭'HOPE'上映会にお越しいただいた皆様に感謝申し上げたい。
寒空の中、'HOPELESS'な映画のストーリーであったが、リアルな描写の背景に想いを馳せていただけた . . . 本文を読む