阪神大震災のとき、地震報道が延々と続くのでレンタルビデオ店がやたら繁盛したというのをうっすらと憶えていますが、今回も某大手レンタルショップの店員さんがツイッターで“地震のニュース番組ばかりでつまらないから、ぜひ借りにきてください”という書き込みをして非難ゴウゴウだったというネットニュースを見ました。
やっぱり出てきたか・・・。
しかし、先日あたりから民放は通常番組に戻って たまたまお風呂から出たらとーたんが見ていた番組がスザンヌが大笑いしているトーク番組で 前の日までのCMもなくひたすらニュースだけの状況とのギャップになんだかクラクラしてしまいました。スザンヌに罪はないけれど、今彼女のケラケラした笑いを聞く気には私はとてもなれません。せめてもう少しマジメな番組を入れて“慣らし”期間がほしい・・・。CMだって今ほとんどACしか流していないのに。
テレビといえば、震災の前のことですがNHKのニュース番組の中の特集でお料理教室の経営人にインタビューする内容がありました。これから書く内容から固有名詞は控えます。
その教室はショッピングセンターとかでガラスばりで外からも見えるようなオシャレーな調理室で比較的若い生徒さん達が受けているのを私も見たことがあります。何でかな、その頃から特別“ここで習ってみたい”という意識がなかったのを憶えています。
レポートの中、先生の一人のコメントがちょっと引っかかりました。因みにここの先生というのは比較的生徒と同年齢にして、ちょっと身近な憧れの存在みたいにしているようです。
“ここでは、一番だし云々とかじゃなくて いかに簡単でオシャレなお料理を作るかというのを考えています”
というものでした。
目指すのは、“デパートのお惣菜売り場にあるようなオシャレな料理”
なんだか辰巳芳子さんはもちろん、有元葉子さんも
“だしは基本”であって
“デパートのお惣菜でなく手作りの良さをわかってほしい”
というのがお料理本やエッセーに何回も書いていることで、ほぼ真逆をいく感じです。
私だってデパートやスーパーのお惣菜も買うし、簡単な顆粒だしのお世話にもしょっちゅうなっているけれど、別に毎日ホームパーティをやるわけでなく、何を作っても5分で食べちゃうとーたんだし、それなら
見てくれよりそこそこ安全な食べ物で栄養がまんべんなくあって、なおかつ簡単に作れる
ようになりたい。それをまる子に食べてもらいたい。それはその料理教室のやり方とはちょっと違うと思うし、私から見るとそのお料理教室の先生方の考え方はなんとも薄っぺらくみえてしまいました。
実はこれを震災前に書くつもりでした。
そして、今。ここでさえ停電にビクビクしたり スーパーに行っても欲しい食材がなかったりしていますが 被災地の方々に比べれば とんでもない話です。もしも、大変な状況でなかなか食事も満足にできない状態の中、辰巳先生の栄養満点のスープと、その料理教室の先生の見てくれだけの料理が出てきたときに、人はどちらを選ぶでしょう。
あの先生方は水がなくても、電気が通ってなくても やっぱり“オシャレ”なお料理を目指すのでしょうか。
やっぱり出てきたか・・・。
しかし、先日あたりから民放は通常番組に戻って たまたまお風呂から出たらとーたんが見ていた番組がスザンヌが大笑いしているトーク番組で 前の日までのCMもなくひたすらニュースだけの状況とのギャップになんだかクラクラしてしまいました。スザンヌに罪はないけれど、今彼女のケラケラした笑いを聞く気には私はとてもなれません。せめてもう少しマジメな番組を入れて“慣らし”期間がほしい・・・。CMだって今ほとんどACしか流していないのに。
テレビといえば、震災の前のことですがNHKのニュース番組の中の特集でお料理教室の経営人にインタビューする内容がありました。これから書く内容から固有名詞は控えます。
その教室はショッピングセンターとかでガラスばりで外からも見えるようなオシャレーな調理室で比較的若い生徒さん達が受けているのを私も見たことがあります。何でかな、その頃から特別“ここで習ってみたい”という意識がなかったのを憶えています。
レポートの中、先生の一人のコメントがちょっと引っかかりました。因みにここの先生というのは比較的生徒と同年齢にして、ちょっと身近な憧れの存在みたいにしているようです。
“ここでは、一番だし云々とかじゃなくて いかに簡単でオシャレなお料理を作るかというのを考えています”
というものでした。
目指すのは、“デパートのお惣菜売り場にあるようなオシャレな料理”
なんだか辰巳芳子さんはもちろん、有元葉子さんも
“だしは基本”であって
“デパートのお惣菜でなく手作りの良さをわかってほしい”
というのがお料理本やエッセーに何回も書いていることで、ほぼ真逆をいく感じです。
私だってデパートやスーパーのお惣菜も買うし、簡単な顆粒だしのお世話にもしょっちゅうなっているけれど、別に毎日ホームパーティをやるわけでなく、何を作っても5分で食べちゃうとーたんだし、それなら
見てくれよりそこそこ安全な食べ物で栄養がまんべんなくあって、なおかつ簡単に作れる
ようになりたい。それをまる子に食べてもらいたい。それはその料理教室のやり方とはちょっと違うと思うし、私から見るとそのお料理教室の先生方の考え方はなんとも薄っぺらくみえてしまいました。
実はこれを震災前に書くつもりでした。
そして、今。ここでさえ停電にビクビクしたり スーパーに行っても欲しい食材がなかったりしていますが 被災地の方々に比べれば とんでもない話です。もしも、大変な状況でなかなか食事も満足にできない状態の中、辰巳先生の栄養満点のスープと、その料理教室の先生の見てくれだけの料理が出てきたときに、人はどちらを選ぶでしょう。
あの先生方は水がなくても、電気が通ってなくても やっぱり“オシャレ”なお料理を目指すのでしょうか。