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政府転覆の可能性もあった「第4回甲子園」が中止に追い込まれたワケ 大会は暴動の真っ只中に予定されていた

2018-08-05 20:04:26 | ニュースまとめ・総合
政府転覆の可能性もあった「第4回甲子園」が中止に追い込まれたワケ 大会は暴動の真っ只中に予定されていた


2018年8月5日 11時0分

現代ビジネス
開始は1915年、なのに今年が第100回なのはなぜ?

夏の甲子園大会が開かれる。第100回の記念大会だ。

いまから百年前の1918年、「全国野球大会」は8月14日から阪神の鳴尾にて5日間の予定で開かれることになっていた。

当時は中等学校野球大会だ。ただ百年前の朝日新聞を見ると、「全国野球大会」とのみ記されていて、「中等野球大会」とは書かれていない。紙面から想像するに、野球の全国の大会はほかに存在しなかったから「全国野球大会」を名乗っていたのだろう。その略称から人気のほどがわかる。

出場校は以下の14校である。大阪朝日新聞の8月11日の紙面に載っているとおりに転載する。

関東大会 龍ケ崎
東北大会 一ノ関
京浜大会 慶応普通部
北陸大会 長岡
兵庫大会 関西学院
甲信大会 長野師範
東海大会 愛知一
京津大会 京都二
大阪大会 市岡
山陽大会 広島商業
山陰大会 鳥取
四国大会 今治
九州大会 中学明善校
紀和大会 和歌山

ここにも「中学」と書かれていない。載せられている順番もよくわからない。

とりあえず8月14日から5日間の予定である。

ところがこの「第4回大会」は開かれなかった。

関西エリアの世情がとても危険になったからだ。

第1回大会が開かれたのが、いまから103年前の1915年、100回記念大会がそれから100年のあとに行われないのは、第二次世界大戦の影響による。1941年の27回大会は地方予選が始まっていたので、大会数に数えられているが、1942年から1945年の4年間は大会そのものが開かれず、1941年27回大会の次は、1946年に開かれた28回大会になる。その4年の空白が、103年後の100回大会になっている。

そして4回大会と27回大会は、地方の大会は開かれたが全国大会が開かれず、優勝校が決まっていない。つまり、過去99大会あるが、優勝校は97校しかないのだ。今年の100回大会の優勝校が98校目である。優勝校が100校になるのは、2020年となる。
 
1918年、いまから百年前の第4回大会が中止になったのは「米騒動」によるものだ。
なぜか見当たらない米騒動の概説書

以前、高校野球の歴史を調べたとき、第4回大会が米騒動で中止と聞いて、あまりぴんと来なかった。つまり米騒動について、詳しい状況を把握していなかったからだ。

米騒動という騒動はどういうものだったのか、人気の野球大会が中止になったのは何故だったのか、あらためて調べてみた。

米騒動に関しては、てごろな入門書的な書籍があまり見当たらない。簡単に言うと、「米騒動」をテーマにした新書が(近年には)書かれていない。

大部の研究書はあるし、あるエリアだけに特化した簡単な本はあるが、全体を俯瞰して米騒動の概要をつかめるような書物がない(研究はたくさんある)。

米騒動は、あまりに自然発生的でしかも広域にわたって同時発生したので、簡単にとらえるのがむずかしいのだろう。当時の日本社会が抱えていた複層的な問題が一挙に噴出したもので、しかも何かを成し遂げたわけでもなく、目立って何かが変わったわけではない。

どの視点を持つか、とても難しい事項である。一時は、「民衆による騒擾」として、「労働者階級の闘争」という側面からとりあげようとしたのが流行したようだが、これは思想の型にむりやり現実を合わせようとしているところがあり、あまり説得力を持たなかった。

歴史的評価をするつもりはない。

ただ何が起こったのか、それを少し詳しく追っていくことにする。当時の新聞から見ていく。東京朝日新聞と大阪朝日新聞を見て、「東京や大阪の人にとってどう見えていたのか」というポイントから見ていく。

最初は一地方の騒ぎにすぎなかった

米騒動の騒ぎのもとは、7月の富山で起こっている。

しかし、それは当時の全国紙では報道されていない。まだ一地方のちょっとした騒ぎでしかなかったからだろう。

1918年8月当時は、「欧州大戦」のさなかである。のちに第一次世界大戦と呼ばれるが、その時点ではだれも第一次大戦とは呼ばない。「英仏白方面(イギリス・フランス・ベルギー方面)」と「露国政情(革命後の国内事情)」「同盟国事情(ドイツ、オーストリーなどの状況)」と分かれて報道されている。

ときどき忘れられているが、この欧州大戦には日本も参戦し、ドイツ軍(同盟国)と戦っているのだ。

7月25日には「廃帝銃殺公報」の見出しとロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の写真が掲載され、ニコライ二世が銃殺された、との記事が載っている。

8月2日に号外が出る。「西伯利出兵宣言」、つまりシベリア出兵である。

革命ロシア(のちのソビエト政権)との戦争である。もともと欧州大戦では、ロシア帝国は連合国側であり、つまりフランスやイギリスや日本と同じサイドで戦っていたのだが、前年のロシア革命により共産主義政権は大戦から離脱した。

そのためこの世界大戦での連合国側の作戦のひとつとして、ロシアを東から攻めることにしたのである。その出兵宣言である。再び戦争に大きく加担することがわかり、これにより「米価の高騰」を招いたと言われる。
燎原の火のように広がる暴動

当時、米の値段が異様に高くなっており、社会問題とされていた。

8月5日の紙面に、やっと富山での騒ぎが載る(つまり8月4日の出来事である)。

「二百名の女房連が米価暴騰で大運動を起す」とあり、米屋などを襲い、安く売るように談判、聞かなければ家を焼き払い、「鏖殺(おうさつ)すると脅迫」と見出しが出ている。鏖殺というのがすごい。つまり「みな殺しにするぞ」と脅している。時代がずいぶんと荒っぽい。

8月8日紙面を見ると、富山の騒ぎがおさまらなくなっている。

東京行きの貨車に米が積み込まれていると聞いた民衆二千人が駅に殺到し、それを止めようとした郡長(つまりこのエリアの行政のトップ)が椅子に立って制止しようとしたところかえって激昂させてしまい、「叩き殺せ」との声を聞いて、命からがらに逃げ出している。新聞も社会面の半分ほどを割いて、この富山の騒動と、それを引き起こした理不尽な米価の高騰ぶりについて書いている。

8月10日紙面によると騒動が各地に飛び火した。富山県内の各所で騒動が起こり、また岡山や高松でも騒動が起こっているとの見出しが躍る。

8月11日紙面で、京都での騒乱が伝えられる。関西に飛び火したのである(名古屋にも同時に騒乱が起こっている)。京都の柳原町民が七条高瀬西の米屋を襲い、そのあと分かれて各所の米屋を襲い続け、ついには派出所も襲撃している。

8月12日の紙面。「関西の米一揆拡大」となる。京都ではついに軍隊が出動して、暴動の鎮圧にあたる。大阪でも8月11日夜に大騒擾が起こっている。

8月12日に号外が出る。このあと、ほぼ連日、大阪ではこの暴動の号外が出続ける。「米騒動詳報」号外である。

ほとんど「戦争状態」

号外によると、京都では大和大路本町の派出所が襲撃されている。大阪では「天王寺、今宮、天下茶屋で大騒擾」が起こり、また大阪の日本橋(にっぽんばし)では芸妓の自動車を暴民たちが襲っている。暴徒化しており、目的は米を奪うことではなく、「なんでもいいからぶっ壊せ」になってきている。

翌日8月13日の紙面では、大阪で騒ぎがとんでもないことになっていくさまが報道されている。夜になって同時多発的に集団が発生し、それぞれに襲撃を起こす。天神橋五丁目では電車が襲われ壊され、野田では警官が足りず、船場・島之内では大群集が街路に詰まっていて、上町方面では電車の運転を中止した。

神戸では鈴木商店に火がつけられ、また神戸新聞社も放火された。神戸市は「全市無警察状態に陥る」と書かれている。つまり犯罪が取り締まれない状態である。市民は自衛するしかない。

13日の大阪朝日の号外には「大阪徹宵騒ぐ 八方に殺気満々 米商拳銃を放ち 巡査抜剣して斬る」とある。暴徒制圧するには、武力をふるわないとむずかしくなっている。

8月14日紙面に「大阪全市 殆ど戒厳状態」「大阪市など夜間外出禁止令」が出る。とても危険なレベルに達しているのがわかる。

東京朝日によると、この14日付けで、「騒擾更に拡大 東京市民も亦騒ぐ」とある。東京市内でも騒動があり、日比谷に集まった群衆が解散を命じられて、にわかに暴れ出し、銀座通りは混乱を極め、石を投げながら米屋を襲撃した。深川でも大警戒、水天宮前が不穏とある。各所で同時多発的に起こっていたみたいだ。

「大阪の大暴動、群衆しきりに放火する。鈴木商店を襲撃」ともある。しきりに放火する暴徒がいるというのは、平時ではない。ほぼ戦争状態に近い。神戸では兵士によって群衆が突き殺されており、舞鶴では工場の職工が暴動を起こし、町民の大群集とともに精米所を襲っている。

この14日に鳴尾で全国野球大会が開催される予定だった。

とりあえず延期となる。

15日に、いきなり報道規制が敷かれる。

政府が「米価に関する各地の騒擾に関係する記事」と「大阪騒擾に関する号外を発行すること」を禁止したのだ。新聞が日本全体に報じることによって、その騒ぎが全国に広がることを恐れたためであろう。そういう時代であった。

大阪朝日新聞は、鈴木商店を名指しで非難しており、それがもとで焼き打ちにあっているが、その記事は間違っていたとされる。フェイクニュースで暴動を煽ってしまったのだ。

新聞では、15日16日の様子がわからず、17日になって、「騒擾なお熄(やま)ず」と載っている。まだ騒動がおさまっていないことがわかる。

8月17日紙面には「全国野球大会中止」の告知が出た。16日の決定である。

騒然としているから中止、という漠然とした理由ではないようだ。「人を集めるな」という指示であろう。「人が集まったら暴れ出す可能性のとても高い大阪と神戸のあいだ」で、観客とはいえ何千人も人が集まるのを認めるわけにはいかない。二百人集まったら、すぐにでも暴動が起こりそうな空気なのだから、千人以上の観客が集まる催しは断固、中止であろう。

8月10日から関西で暴動が起こり、それがもっとも激しかった時期に、このエリアで開催しようとしていた野球大会なので、中止せざるをえなくなった、ということだ。

これを「富山から起こった米騒動の影響により大会が中止」という説明をすると、事実関係は間違っていないが、何だかよく伝わってこない。もどかしい。関西暴動と、富山暴動は連携しているわけではない。とにかく関西が荒れたのだ。京都から始まり、大阪、神戸と広がった大暴動は、警察や軍隊をものともせずに破壊を続け、無政府状態を作り出した。そこで人気の催しは開けない。

これが第4回大会が開催されなかった背景である。

100年前と今で甲子園はどう違うか

出場14校はすでに大阪に入っており、その練習の模様などが新聞でも報道されている。朝日新聞主催の人気イベントだから、新聞はしっかりフォローしているのだ。
たまたま騒動のピークと、大会日程が合致してしまい、中止となった。

開催されたらどこが優勝したのだろうか。

ちょっと予想がつかない。過去3大会で優勝した京都二中、慶応普通部、愛知一中がすべて出場しているし、前回の準優勝の関西学院中、前々回の準優勝の市岡中も出ている。3年後から連覇をする和歌山中も出ている。どこが優勝してもおかしくない。

あらためて、このときの14代表の地区割りが気になる。

東北、関東、京浜、北陸、甲信、東海、兵庫、大阪、京津、紀和、山陽、山陰、四国、九州。

関西が細かく6府県で4チームを出している。地方に行くと区割りが大雑把である。なんだか律令制の五畿七道を見ている気分になる。

東京さえ神奈川(横浜)とセットでの「京浜大会」になっている(この大会は東京14チームと横浜の2チームで戦われている)。

おそらく参加チーム数の問題なのだとおもう。

「関西でおこなわれる全国大会に出場できるチーム」でもないと、地方大会にも参加できない。関西から遠くなるほど、区割りが雑なのは、参加チームが少なくなるからだろう。

たとえば東北大会に青森県と山形県は参加していないし、四国大会に高知県は参加しておらず、九州大会は福岡、長崎、宮崎の三県しか参加していない。ほんとに律令時代と同じく「近畿地方が遠い」と参加しにくかったようだ。遠いほど費用はかかる。

百年前は、やはりいまとずいぶん違う。

ただ野球は野球である。スコアを見ているだけで、楽しい。

東京朝日新聞には、京浜大会の模様は細かく載っている

参加中学は16校。

慶応普通部は大会2日目の一回戦で14-2で白金に勝ち、翌日は成城に9-6で勝ち、3日目準決勝で早稲田中学に10-5、4日目決勝で横浜商業を4-1でくだして全国大会へ進んだ。

4日連戦である。

全国大会も同じような日程だったのだろう。初戦だけが2日に分かれ、3日目から決勝まで3日連戦である。

中等学校の生徒は、つまりいまで言えば高校野球の選手は、連戦で戦うものだ、と何の疑問もなく設定されている。日程がすごくコンパクトにしてある。

初期設定として、短期間の決戦で連戦は当たり前となっていたため、いまの高校野球となっても、いろんなところを変えにくいのだろう。根本的な仕組みから変えないと、連戦は避けられない。でも根本的な仕組みを変えるとおそらく「夏の高校野球らしさ」がなくなるので、みんな消極的にではあるが、いまのスタイルを支持しているのだ。

百年の力は強い、ということだ。高校野球に関しては、みんな「野球」を見てるというより「日本の伝統文化」を見ているような気がする。

「受け子」の少年出頭、詐欺で逮捕 「罪悪感が増し…」 埼玉県警

2018-08-05 20:03:12 | ニュースまとめ・総合
「受け子」の少年出頭、詐欺で逮捕 「罪悪感が増し…」 埼玉県警




2018年8月5日 19時20分

産経新聞

 埼玉県警西入間署は5日、キャッシュカード4枚をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同県坂戸市に住む専門学校生の少年(19)を逮捕した。

 容疑を認めている。

 逮捕容疑は第三者と共謀し、7月31日午前、千葉県船橋市の女性(80)宅に百貨店従業員らをかたる男から「カードが偽造されているので全国銀行協会に連絡し、止めた方がいいですよ」などとの電話があり、同日午後、女性からキャッシュカード4枚をだまし取ったとしている。

 同署によると、少年は全国銀行協会職員をかたる男として、女性宅でキャッシュカードを詐取した「受け子」役だった。少なくとも70万円を引き出している。少年は犯行後の今月5日未明、同署に両親とともに出頭してきた。「なんでこんなことをしたのか、罪悪感が増し、両親に相談した」と供述している。