《PC上のPPTのチラシをデジカメで撮ってもあまりはっきりしないね。7万人とも言われる戦争花嫁のお一人のハル子さん!沖縄出身の女性と米兵のドキュメントはほとんどないとのことだった。『海を渡った沖縄女性』についてはドキュメントが書かれ、英文で書かれた修士論文もある。ハル子さんはお嬢さんがお一人、お孫さんが3人。とっても優しげな駐留米軍人の彼は、沖縄で初めてハル子さんに出会った時、ひと目で彼女を僕の妻だと思った、と告白したそうだ。戦後沖縄女性の多くがまた米軍人と結婚してアメリカに渡ったのである。ハワイや特にカリフォルニア州に沖縄出身は多いようだ。米兵との結婚に反対した父親はカマを持って彼女を殺す勢いだったようだ。親に反対されていたが、ある事故が原因で医者にもう妊娠できないと告げられた時、「子供が産めないということは、この沖縄社会では生きていけない。結婚もあきらめないといけないと考えて米兵と結婚する覚悟ができたという。知り合って3年目に結婚した。親も渋々ながら認めてくれたという」。黒人兵と結婚した娘への差別の眼差などはもっと酷かったという。ハル子さんは穏やかな結婚生活を送った方らしい。友人の和子さんは離婚して4人の子供を一人で育てた肝っ玉母さんで、三線をハル子さんに教えたようだ。彼女たちにとって沖縄の歌・三線や琉球舞踊は魂の拠り所になっている。ウチナーンチュとしてのアイデンティティーの縁がそれである。美しいたくましい女性たち。アメリカ人の彼は優しい男だったようだが、良妻賢母を目指した人生が伺われる。画面から見えない関係性や背景に潜んでいるものに興味はいく。映像を見た観客の中のリスポンスがまた面白かった。白人兵と結婚した娘と黒人兵と結婚した娘との違いや、離婚が多いのは黒人兵との結婚みたいだねのレスもある。沖縄内での差別がまたむき出しになっていく。物語を書きたくなった。アメリカ人と村の由緒ある家の娘の間にできた子供は親族の反対で父親と引き離され、イジメにあいながら村で生き、やがて結婚はしたものの、妻に逃げられ女子高生を拉致しレイプし、罵られ殺してしまう。「XXXXXX」の言葉の侮辱に耐えられなかったのだ。戦後の沖縄で基地で働いてきた多くの住民の姿がある。そこで繰り広げられた人生の哀歓、喜び、悲しみ、物語が歴然として横たわっている。異物化、他者化されコミュニティーから弾かれてきた魂の震えがそこにある。そして美しい娘の引き裂かれた愛もそこにある。彼女の出合いは幸せだったかもしれないがしかしそれが不幸をもたらした。戦争花嫁と言われたくない一方で、紛れもなく戦争によって出会った男女のドラマが繰り広げられた。自由恋愛で自由の国アメリカにわたってきた女性たちの人生ドラマが数多そこにある。米軍人の夫となった男の愛を頼りに異国の地に渡った女性たちの物語。アメリカの懐の中で生きてきた戦争花嫁のライフストーリーは、穏やかで影を感じさせなかった。村の多くの女性たちが異国の男たちの腕に抱かれ飛んでいった。そして~》今時は本土からわざわざ米兵と付き合うためにやってくる女たちもいるよ、と発言する男がいた。彼女たち、米兵が目的でやってくるんだよ、凄いよね。沖縄は基地の島だから否が応にも米軍人と沖縄女性が出逢い恋に落ち、結婚しアメリカに飛んでいくのは絶えることはなさそうだ。戦後67年間、沖縄の女性たちは異国の男性との恋のロマンスを生きているということになるのだろうか?そのロマンスがどう彩られたかは、出会ったペアーの関係性による。この島は異文化接触の磁場、人種や国籍の異なる者たちの出逢いの場でもありつづける。
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沖縄文化協会の研究発表を拝聴した。第二回目の発表から最後の田名先生の家譜についての講演まで拝聴した。沖縄文化協会の研究発表のレベルはとても高いといつも思う。国際学会より緻密に感じられたりする。欧米の国際学会は7割ほどできた論稿を読み上げて討論したり、前もって書いた発表論稿を読んだ前提でやはり論じ合うのだが、沖縄文化協会のレジメの緻密さは伝統なんだろうね。完璧な原稿を国際学会で発表する方もいるが、しかし、沖縄研究の濃密さにいつもびっくりさせられる。研究の明瞭さと緻密さと後は比較研究と普遍的な掘り下げなのだろうか?んん、良かった。もう少し書いてみたいが、目の前の課題さえ終わっていない!知人と逢って話ができたのが嬉しかった。研究の情報の交換などもいいね。ああ、素敵な勝方恵子先生とはお話できた。彼女はやはり柔軟な女性だと思う。いろいろジェンダーや沖縄女性学について、学びたい。夏以降、こわごわ対象に真面目に向き合わないと「ヤバイ」わたしである!韓国での国際学会なども参加したいけれどーー、足元がどうもである。論文をまとめることに軸を置いたほうがいいのだろう!やれやれ!時間はないのでした。学際的な研究の良さがあるね。自分の専門と関係ないようで、沖縄研究は実は全て関係しあっているのだと納得です。歴史も言語もおもろも宗教も、芸能も文学も演劇も、教育も同化も異化も!
昨日の沖縄大学での沖縄学についてのシンポジウムも面白そうだったが行けなかった。後半から映像で見たが、勝方=稲福恵子さんのことばにキラキラしたのを感じた。彼女素敵だね。一部論文に気になるところもあるけど、冴えた文章を書く方である。素敵な先輩の表情を見るのは励みになる。
これはPC上の実況中継の時の映像で、彼女のことばに惹かれた!(削除いつでもOKです)
(映像を観に行く途中で猫を見る。ゆったりとしている。いいなー、猫になりたい!)
はい。
>沖縄社会の多様性=豊穣さに貢献しているのかもしれません
はい、その様な捉え方をnasakiさんから伺うことが出来て本当に嬉しいです。
ただ今琉球芸能を嗜んでいい人種かそうでないかの刃の上に立たされている様な心境で丹田に力が抜けてしまった感じでいる・・・。
が、ルーシー長嶺さんや比嘉バイロンさんも、裏言を知りながら沖縄の地で踏ん張っているかも知れない。ナイチャー混じりの自分も此度の人生そういう宿命を背負って生きるんだって腹を括ります。
情け一杯のご返信有り難うございます。にふぇーでーびる。
おぼらだーに。
内地人の母親に顔の骨格の似ている私もシマの顔で無いとよく疎外される。
奄美・沖縄・・・純血を良しとし、またそれと矛盾して民族が交差して来た土地の宿命を負って、今自分の生きるべき場所、生きるべきスタイルを求めてもがいております。