志情(しなさき)の海へ

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新報文学五賞贈呈式❗️文学者、芸術家の皆さんの言の葉に感銘をうける!

2024-02-15 06:35:00 | 表象文化/表象文化研究会
久しぶりに参加したが、とてもいい贈呈式でした。
受賞者や選考委員の先生方のお話がとても良かったです。
(前に書いていた中身消えてしまったので、またワードに書いて添付します。
おかしい現象です。また書き直すつもりです。)
 新報文学五賞授賞式に参加したのははじめての事で、以前山之口貘賞の授賞式で以倉絋平先生の奥の深い講演を拝聴したのが、最後でそれも3、4年前の事だった。今回以倉先生が18年に及ぶ山之口貘賞選者としての締めに、どんなお話をされるのか、ぜひ拝聴したかった。
 なんと以倉先生は、故人の与那覇について何回か言及されたのだ。一瞬会場はシーンとなった。そうか、与那覇幹夫はまだ忘れられてはいないのだと思った瞬間だった。ありがとう以倉先生。沖縄に来られる度に軽の中古車で遠出する姿があった。「沖縄にくると与那覇さんがいて、今でもそこにいるような気がするんですよ」関西なまりで何度か、同じことを電話の遠くからお話されていた以倉絋平先生の心にただ、感謝するのみで、詩人と詩人の心の魂のつながりの深いところに、立ち入れない。推測するだけである。
 与那覇幹夫にとって、遠く離れていても、時々電話で長電話をしていた以倉先生の存在は、6畳と4畳半の自分の繭のような世界から外へ、開かれた唯一の窓に見えた。頭の中は詩のことだけだった。詩は人生そのものの詩人にとって日常は何だったのか。などとあらためて思いを馳せたが、それにしても文学賞の贈呈式のピーンと精神が屹立したような空気感は良かった。
 姪の上地庸子が新報短編賞を受賞し、また同じ『あすら』同人のローゼル川田さんが山之口貘賞受賞である。さらに普段インプロなどの演劇活動をしている上田真弓さんが新報短編賞と児童文学賞の佳作でW受賞である。
 彼女の公演は何度か観ている。演劇教育に関する修士論文も、昨今注目された上間陽子教授の指導でまとめている。教養科目としての演劇は重要だと考えているゆえに、真弓さんの大学での講座は大切だと思う。
 去年の8月に落ち込んでいたという真弓さんが、思い余って二作品をまとめ上げたのである。絶えず微笑みながら着物姿で壇上にいた彼女の、歓びと意欲が素直に感じられた。広島出身で、広島より沖縄滞在が長くなっている。

 贈呈式会場の雰囲気は特別な何かを感じさせた。文学の持つ空気があるのだ。なんと会場には文学関係者やそのご家族、文芸仲間の皆さん、学術研究者や、政治家、財界の皆さんなど、多彩な顔触れに見えた。元県知事の稲嶺さんも若々しい姿でお見えになっていた。御親友が受賞されたのかもしれない。
後期高齢者の方々が3人短歌や俳句で受賞されていた。
 ヘッセの『人は熟成するにつれて若くなる』が念頭に浮かぶ。それを実証されている方々が目の前におられた。お話もとてもインパクトがあった。

 姪は一応沖縄弁護士会に属していたゆえか、大きな花束が届けられていた。弁護士の方々はやはり富裕階層なのだと思わせた。彼女は弁護士業より小説を書くことに生きがいを感じているようだ。
 続く。
 
 

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