志情(しなさき)の海へ

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「首里城明渡し」の中の宜湾親方の台詞の中で散っているのは梯梧の花ではなく、梯梧の葉ですね☆

2013-09-04 12:56:48 | 沖縄演劇

                              (今、民謡に惹かれています☆)

首里城明渡しは思い出深い沖縄芝居です。山里永吉さんが日本語で書かれたこの作品はかなりロングランだったようです。明治維新から50年たって琉球の人々は昔を涙で振り返ったのですね。1930年代のヒット作品は、沖縄芝居役者によってウチナーグチに翻訳されて演じられました。日本語からウチナーグチへの翻訳・翻案がなされたのですね。皮肉ですが、大城立裕さんの沖縄芝居の台本も日本語で書かれ、一部はウチナーヤマトグチですが、役者がウチナーグチに翻訳して演じたのです。でも氏の新作組踊はウチナーグチで表記された詩劇です。止揚された言語表現ですね。大城先生の先駆者としてのご苦労です。

昨今のウチナー芝居の上演回数の多さはそれでも以前に比べると少ないのですが、流れは昨今のしまくとぅばの復興と重なり、芝居役者にとっては役者冥利ですね。中身をてーげーにしないで、いい芝居をたくさん上演してほしいものです。

ハワイ4世がウチナー芝居のヴィデオを見てウチナーグチを学んだと話していたように、芝居上演の回数はウチナーグチ復興の要かもしれませんね。俳優協会が法人化して活気が出ているのはいいが、日本語で「首里城明渡し」を読谷で上演ししょう、と、言い出す事務当局は問題ですね。時勢の流れをつかめない知性がその中心では先が思いやられます。戦前組踊も日本語で上演しろと言い出した警察当局のような発想がどこからでてくるのでしょうか?それから強いて字幕は必要ないです。聞いて見て中味にコミットした方がいいですね。わたしも芝居を見てウチナーグチが聞けるようになりました。


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