(戦前の四ツ竹ですね!)
以下、メールで送られてきたコメントと資料です。沖縄芸能に係わる皆さん方とこよなく沖縄芸能(舞踊)を愛するみなさんに読んでいただきたく開示させていただきます。
資料:琉球舞踊の補助金不正疑惑(国庫補助要綱と実技審査通知文)
匿名臣下
琉球舞踊保存会の国庫補助金不正流用疑惑について、本ブログに様々な情報やコメントが寄せられている。問題の本質を見誤らないために、ここで原点に帰って、信頼できる資料によって基本的な情報を整理したい。
同保存会に対して県内外から批判の声があがる「研修修了生実技発表」(平成28年12月12日(月)~16日(金)実施)。「全国的にも異例な」(沖縄タイムス 平成28年12月27日)不可解な保持者候補選考会と言う声は私の周囲でも今でも根強いが、さらに、この選考会に、使ってはいけない補助金が流用されているのではないかという疑惑が、本ブログ(2017年6月17日付け記事『「琉球舞踊保存会」の舞踊実技審査は補助金の不正流用ではないか?』)で浮上している。
【Ⅰ】国庫補助要項による検証
同保存会の伝承者養成事業の根拠となっている国庫補助要項は、別添のとおりである。これは文化庁のHPに掲載されている。
正式名は「重要無形文化財伝承事業費補助要項」。
要項一頁を見ると、「3.補助対象事業」として、(1)~(8)まであるが、琉球舞踊保存会が実施しているのは、次の(1)~(2)
(1)伝承者の養成
伝承者の養成を目的とする研修会、講習会の開催及び実技指導
(2)研修発表会
伝承者の養成事業による研修等の成果発表会
これらの経費は、(1)が「伝承者養成経費」、(2)が「研修発表経費」として計上できる。(「4.補助対象経費 ア、イ」参照)
問題は、「研修修了生実技発表」の経費が、この(1)~(2)のどの項目にあたるかということだが、どれにも該当しない。
なぜなら、同保存会が12月6日付け研修終了生各位に送った通知文によると、
「研修修了生実技発表」=「次期保持者候補推薦事業 実技審査」である。
明らかに、保持者候補の選考会であって、上記の(1)(2)の研修会や研修成果の発表会とは性格が異なる。この選考会にこの国庫補助金を充てることは、要項上、不可能である。
果たして、不正流用が行われたのか?
本ブログの2017年6月17日付け記事のコメント欄に寄せられた見解。同保存会の総会資料を基に劇場使用料を試算する試み等。説得力のある意見や情報からすると、その疑惑は深い。
ここでは、別の角度からこの疑惑に迫りたい。
【Ⅱ】「研修修了生実技発表」の通知文
同保存会から研修修了生あてに二回に分けて送られた「研修終了生実技発表」の通知文。この通知方法、内容についても多くの批判がある。研修修了生(県の保持者)の方からいただいた現物が、別添のとおりである。
平成28年10月22日付 琉舞保第16号の一頁目。
異様なのは、初めての事業なのに、なんの説明もなく、開催を通知し、「万難を排してご参加いただけますよう」とある。研修終了生である県の保持者の多くが違和感を覚えたのも無理はない。
2年以上も前に、研修を修了し、その際に、「今後、研修の場で、皆さんに踊って見せなさいということは、ありませんから・・」と同保存会から言われ、研修修了式の際は「保持者候補者名簿に登載し文化庁にあげます」ということで、その後は研修OBとしての待遇であったから。研修修了しているのに何で?である。
2頁目に要項がある。
主旨が驚きだ。「琉球舞踊について理解を深め、技の研鑽を行う。」
まるで、研修についての趣旨だ。ここは、「保持者候補者選考のための実技審査」と書かねばならないところだ。この要項で最重要なことは、これだ。それなのに、この記述は一切無い。後は、発表(実は審査)のために必要な準備。当日の日程があるだけである。
国庫補助要項にある研修も講習も実技指導もない、ただ実演して帰るだけ。何の指導も受けていないわけだから、もちろん研修の成果発表会とも言えない。
終了生(県の保持者)によると、当日は付き人の数も制限され、楽屋の電気も落とし、マスコミもシャットアウトして実施し、踊り終わったら、すぐ帰るよう促され、保存会(国の保持者)による講評もなかったという。
これは、百歩譲っても、研修でも成果発表会でもない。ただの実技試験(テスト)だ。
※ この要項のスケジュール表を見ると、選考対象者が誰か分かるが、本ブログ2017年6月17日付け記事「琉球舞踊界の不都合な真実~」のコメント欄に怒りの鉄拳さんが書いておられるように、確かにここ数年、舞台でお見かけしない修了生の方々のお名前がない。辞退されたのだろう。例外は、髙良和子先生。長年足の故障があって久しく舞台に上がっておられないのにお名前があるので、柳清会の方にうかがったら、もう一度舞台に上がりたいという思いで手術を受けられたとのこと。その芸能家としての執念に敬意を覚える。しかし、結局は辞退されたらしい。琉球新報の記事にある「何年も踊っていない人がいるので」実技審査は必要という事務局の発言は、やはり大嘘。選考対象者は毎年踊っているバリバリな人ばかり。怒りの鉄拳さんが怒るのも無理がない。
しかし、この要項。
なんで、研修と言えない行事に研修と誤解されそうな「趣旨」を書き、肝心な「保持者候補選考」の文言を落としているのだろう。
これは「偽装(カモフラージュ)」ではないか!?
10月の22日付けで研修修了生全員に趣旨不明な行事についてあいまいな通知をしたことになる。その一方、国の保持者の師弟である研修修了生は、この通知が発送される以前の10月の初旬から、「諸屯」の稽古に入っているのが目撃されている。意図的に作られた情報格差。保持者の身内ではない修了生には、「研修(のようなもの)」と誤解させた。実技発表当日に法事や祝事を予定していて、本番の2,3日前に真実を知って慌てた方もいたという。
そして、 平成28年12月6日(本番の6日前!)付 琉舞保第25号。
この実技発表の本当の狙いが初めて告げられた。
「当催しは、次期保持者候補推薦に関しての実技審査です。」
このタイミングで知らせるとは、常軌を逸している。保存会は正気だろうか。12月6日付けということは、それから発送して、修了生の手元に届くのは、本番である12日の3,4日前であろう。
大学入試本番数日前に、本番を告げられる受験生などいるだろうか。これほどの過失についても、保存会には「訂正」という意識はない。何の説明も謝罪もないという。
送られてきた文書の2枚目は、辞退届の様式である。欠席届ではない。誰かがコメントに書いておられたように、参加できなければ「あきらめろ」と恫喝(ある修了生の方の言)
である。
辞退という言葉には、辞退する人の主体的な意味がある。この通知のどこに修了生の主体性が尊重されている?こんなずさんな通知を時期が押してから受け取った人間の気持ち。人権は?どこにあるのだろう?
文書全体を通して、感じるのは、事務的(と言うと褒め言葉になるな)で懇切丁寧でない文面。説明や謝罪が必要なのに、それをしない不誠実さ。倫理観の欠如。
これは、うっかりしたミスとは思えない。保存会にとって、不都合な説明や謝罪が文書として残るのを避けたかったのではないか。
大雑把でずさんに見えて、実はこれは用意周到に書かれた文書ではないか。だから、研修を思わせる趣旨を書いておきながら、「研修」とは書かず、あくまで「実技発表」だ。12月6日の文書でも「当催し」と書いている。この注意深さ。
本ブログ(2017年6月17日付け記事『「琉球舞踊保存会」の舞踊実技審査は補助金の不正流用ではないか?』)でも指摘されたように、掲載された保存会の経過報告によると、最初の通知文を出した後の、11月になってやっと有識者である先生方による第一回顧問会を持っている。そこで、この不可解な実技選考会を事後承諾させたにちがいない。それ以前に顧問に相談した形跡はない。なにしろ第一回顧問会だから。その際に、顧問に注意されたことを受けて、候補者選考という事実を伝えるために、12月6日の追加文書を出したのではないか。
下手すると、保持者候補選考という真意を隠したまま「実技発表」を行ったのではないかと思うと、背筋が凍る。こんな人間性のかけらもない人たちに、沖縄の舞踊を任せられない。
なぜ、この候補者選考を「研修」ではないと認識している同保存会が、「研修発表会」と曲解されそうな通知文書を出したか考えると、補助金不正流用は、真実味をますのではないか。
以下資料です!
それ以外の なにものでもない!
用意周到に仕組まれた制度の悪用
琉球舞踊の方々だけでは、ここまで用意周到で大がかりな仕組みができるはずない
顧問や指導する側の関与が大きいか?
その辺から調査してはどうか!
琉球舞踊はこの人達に自由にいじくりまわされるほど軽々しい文化なのか!
ふざけるな!
沖縄をなめんな!
琉球文化を軽々しく扱うな!
あまりに酷いやり方じゃないか!
何度も言う
この人達になすがままにいじくりまわされるほど軽々しいものじゃない!
数年後、100年後の未来予想図を描けない人たち
そんな人たちに琉球芸能をリードさせてはいけない
人間国宝、国の保持者の集まる会で、行政も関わる中で、何故、このような酷いやり方ができた?
制度を悪用してまで何を得ようとしてる?
何を切り捨てようとしてる?
何故、強きは守り、弱きは助けない?
強きものの声は届き、弱きものの声はかき消される
弱きものの声はどこに届く?
無責任を絵に描くとこうなるという見本。今さら誰も驚かんけど、この人たちに、保持者にふさわしいかどうか踊って見せろなんて、言われたくない。県の先生方は我慢強い。私なら無理。
でも、研修終了生(県の先生方)も実は、実技発表の前日まで、全員で実技審査をボイコットしようと相談したらしい。国の保持者先生方のボイコットとは違くて、こっちは分かる。芸能かとしてのプライドからのボイコット。でも結局、国の保持者先生のお弟子さんたちの修了生たちが、「自分たちは踊る」と言ったので、結局踊ることになった。
踊らないと、辞退と見なされて、(国の保持者)の思うつぼ。国の保持者達は最初から、それを狙っていたとしか思えない。
でも、もし研修終了生全員でボイコットしてたら、局面はだいぶ変わったはず。国の保持者の弟子である修了生にそれを望むのは酷か。でも残念ですね。
琉球舞踊の皆さんへ
いろは歌でも学んで下さい
「に」
憎さある人も 憎さどぅんするな
肝ぬ道すじや 広くあきり
「ち」
知能才ある人や 世の中の手本
朝夕ちとぅみとぅてぃ さたゆ残す
「か」
隠ち隠さりみ 人の過ちぬ
急じ改みてぃ 我肝 磨き
「れ」
礼儀忘りりば闇ぬ夜ぬ小道
わ身どぅすくなゆる 歩みぐりしゃ
「や」
貧る者とぅむてぃ 人ゆあざむくな
明日や身の上の定みぐりしゃ
「ゆ」
欲悪に事や 塵程ん持つな
塵ちむてぃからや 山どぅやゆる
「す」
勝り不勝りや 肝からどぅやゆる
念ぬ入る者に 下手やねさみ
ふざけるな!嘘つきども!
この要項のタイトル。「平成28年度 琉球舞踊保存会 研修修了生実技発表」。この「28年度」というのは何だ!?まるでこれまで毎年のように実施してきた恒例行事みたいだ。今回が初回でしょう?「平成28年度」ではなく「第一回」ということなら分かるが。
というより、恒例行事化して毎年やるつもりなのか保存会?研修修了生の先生方に対して「実技審査」を?これが国の保持者認定に向けての取り組みなら、毎年は必要ないのに?
なぜなら、文化庁の重要無形文化財保持者の認定は、毎年はない。数年おきに実施。琉球舞踊と同じ国の重要無形文化財「組踊」も、最も新しい追加認定は平成27年だが、前回は平成20年だから、7年あいている。保持者の追加認定は、国が時期を見計らって行うものであり、保存会が独自に保持者候補者を推薦するための選考を毎年する意味や理由はない。
そんなことに時間やお金を費やす前に、本来の仕事である「伝承者養成」を、研修をしっかりやって欲しい。国の保持者には、保持者に相応しい人物を、これらの取り組みの中で見定めていく、という基本的なことをきちんとやってほしい。普段何してるの?報償費ということで指導謝金も、国の補助金から貰っているのにね。
それにしても、臨時で緊急に実施した「実技試験」を、恒例の「研修」に見せかけるような姑息なやり方は、国民や県民の国の保持者への信頼を損なうだけだ。
何のための保持者なのか。保持者の方々は、ご自身に問うて欲しい。
県の保持者とは、県が無形文化を保持継承していると認めた方々ですよね?
その方々に対する横暴で人権を踏みにじるかのような扱い、認めた側の沖縄県が何も指導してないのか?信じられん。
実技審査をせずとも、県の保持者の現役性を把握できてないのは、国の保持者に怠慢があった・・・ということになる。報償費として謝礼がでているのなら、普段の舞台で何を見てた!と指導するの完全にそこでしょ。
毎年の保持者公演、名人選で現役性確認できてないってどうゆうこと。
国の保持者がグラグラして体勢崩しそうにして舞台で踊ってるの観たことある
間違ってるの観たことある
国の保持者も100%完璧じゃないくせに
県の保持者いじめるな
自分達だって、元々は同じ県の保持者としていた期間もあっただろうが
審査などせず、三次が国の保持者になる時と同じやり方で、今回は四次で現役性確認できる人から上げて、次回は五次から・・・とかスムーズに行う方々はいくらでもある。他にも沢山のやり方を考えられたと思う
それなのに、あえて県の保持者のプライドをズタズタにする、このようなやり方を選択する根性の悪さ
ってか、頭のいい顧問方がいてこのやり方は明らかにおかしい!変だ!
原因を探せ
明らかにおかしい
琉球舞踊保存会の人達が
琉舞の格を下げちゃったね
コメントにあるように、顧問も、
おかしい(顧問が、おかしいのか?)
顧問は何のために置かれてる
ちゃんと公平な仕事しろ
でも、このブログのこれまでの記事を見ていくと、顧問の先生方のほとんどの方は「蚊帳の外」です。大事なことは知らされていないのです。
琉球新報2016年12月21日でも、「実技審査は今年10月22日付の文書で県保持者に通知されたが -中略- 東京にいる顧問は11月ごろにしか説明をうけていない。」とあります。
決定的なのは、 本ブログ(2017年6月17日付け記事『「琉球舞踊保存会」の舞踊実技審査は補助金の不正流用ではないか?』)でも指摘されたように、掲載された保存会の経過報告によると、最初の通知文を出した後の、11月になってやっと有識者である先生方による第一回顧問会を持っている。そこで、この不可解な実技選考会を事後承諾させたにちがいない。それ以前に顧問に相談した形跡はない。なにしろ第一回顧問会だから。その際に、顧問に注意されたことを受けて、候補者選考という事実を伝えるために、12月6日の追加文書を出したのではないか。」という匿名臣下さんの文章。琉球舞踊保存会の資料にある経過報告を掲載しての意見なので、説得力があります。
国の保持者のある方の話によると、毎回(なんで?)のように会議に出席してたのは宜保榮治郎先生だけで、本土の三隅先生、田中先生、織田先生のお姿はなく、波照間栄吉先生も見かけたことはなかったそうです。(去年末の話です。最近はこの国の保持者の先生はこの話題に触れたがりません)
顧問のほとんどは、この「全国的にも異例な実技審査を課す選考手法」について、「意見を求められる」こともなく、決定後、準備が後戻りできない時期(11月29日)になってはじめて「説明」を受けたのでしょう。県教育委員会も交えて(同総会資料によると、文化庁との協議も同じ11月29日ですから、文化庁も「蚊帳の外」。つまり知らなかった可能性があります)決めたことなら顧問としても、「事後承諾するしかない」と思います。
そういう状況の中で、匿名臣下さんが書いておられるように、顧問の先生方(あるいは文化庁も)が、国の保持者を指導して、追加の通知文(12月6日付)を保存会から研修修了生(県の保持者)に出させたというのが、二回に渡る通知の真相かと思います。
これは、不幸中の幸いと言っていいでしょう。顧問の指導がなければ、「保持者候補者選考」を保存会は最後まで隠したに違いありません。要項に書いてないからです。極悪きわまりない所行です)
いかに「頭のいい顧問方」でも、保存会のこのやり方では、まともな助言はできません。顧問の先生方は保存会に指導助言していないのではなく、出来ないのです。
問題なのは、まっとうな意見を言いそうな顧問を外して話し合いを進める保存会のやり方を、指導もしない県教育委員会の在り方です。
旅費の関係から毎回は会議に出席できない本土の顧問とちがって、お膝元の県教育委員会がこのことを把握していない訳がない。なぜ、このでたらめな状態を放置しているのか。放置したまま、前担当の島元氏の同保存会批判を、保存会に対して謝罪している(しかも、教育長名で正式に)。指導どころか、保存会の今のやり方を調子づかせるだけだ。このブログの他の方のコメントにもあったように、「県教育員会の責任は重い」。
憎たらしい小僧さんの言う「原因を探せ」はまっとうな主張だと思います。
同保存会には、この決定にいたる審議内容を、「会議録」等で開示して貰う必要があると思います。(もちろん、この国庫補助事業以外の事項については伏せてもらってかまわない)
公費を投入している事業で、これだけの疑惑があるのです。「会議録」の開示は求められます。