なぜもっと早く読まなかったのか、と悔やまれる。疑問がスラスラ溶けていくような感覚に入っている。全部読み終えたら我流の書評を書きたい。フェミニズムから見た沖縄演劇論を切開していく上でも十分参考になれそうである。フェミニン化された琉球王府時代の士族の姿が頭に浮かぶ。フェミニンな男たち、去勢されること(精神的に)の恐怖をもった男たちの位置があるのね。ホモソーシャルはまぁわかるとして、家父長制社会は文字通 . . . 本文を読む
フランス語圏のクレオール文学運動の騎手の作家パトリック・シャモワゾー氏の作品を読んだことがない。クレオールの語りを取り入れた小説「テキサコ」がゴンクール賞を受賞とのこと。奴隷制度の闇を体験してきたカリブ海の人々やあらゆる人間の痛みを見据えた時そこから何が出てくるのだろうか?
以前上里和美の『カフェ・ライカム』の論を書いていた時今福龍太の『クレオール主義』を興味深く読んだ。参考文献には記載しなかっ . . . 本文を読む