11月の最後のライブはこの人のライブ。
これも知人が好きだと言っているライブに自分がくっついて来た感じです。
「サーカスナイト」位しか知らないんですけど...一応「リトルメロディ」というアルバムは聴いて。超ポップでかつ歌声が好きになった。
巷で調べてみたら、有名な方だった。すいませんでした。完全歌モノの聴きに行くライブ。
会場が住吉神社の能楽殿という変わった会場。というか住吉神社は初詣の日にいつも行っておみくじを引くぐらい既知な場所ですが、この能楽殿はその本殿から離れた場所にあって、多分こんな事でも無ければ一生お目にかける事も無いと思う。というか気付かない場所にある。
こういう場所でやるっていうのもあってでしょうがチケットはソールドアウトしてました。
中に入ってみると思ったよりも広くてやや右寄りに舞台があって、それを取り囲むように観客席がある。下は畳で座布団が置かれており、客席が後方になる度に段差が高くなっていってて、後ろの人でも十分に見渡せるような作りになっていました。
肝心の本編は開演17時を1時間近く過ぎて始まりました。しかも本人はアコースティックギターのみで、舞台には座布団があるだけ。
どうもリハしていた際当初活用する予定だった機材にトラブルが発生して、ハウリングが止まらないと。機材の場所を変えたりして試行錯誤したけど結局改善できなかったので、機材もマイクも全部取っ払って急遽アンプラグド形態(要は弾き語り)に変更したそう。
本人いわく今まで能楽殿は360°全方位で同じように生の声や音が聞こえるように設計されているから、逆に機材の打ち込みの音等が障害になってしまっているんじゃないかと思うと言ってました。
こんな環境でのライブは自分もした事が無いと言ってました。そりゃそうだわな。
全編弾き語りで約3時間っていうのは演奏者の集中力が一番要求されるもの。機材や音響で誤魔化しがきかないから、必然的に表現する事に集中せざるを得なくなる。本人も初めての試みやったと思うけど、あとは観客もどこまで集中する事が出来るかが求められる。
正直演奏環境としては赤子の泣き声が酷かったり客席も照明付けっぱなしで席を立ったりする人がすぐ分かったりでそのコンサートの空気感っていうのに染まる事が難しかった。七尾さんもそこは苦心されていたように感じた。ギターを持ち上げながら歌ったり、動き回ったり、演出のように台の上に登ったり、はたまた客席に降りてみたり、客にワンコーラス歌わせながら自分はトイレに行ったり(笑) 僕がこの人の事をよく知らないので分からないけど、奇想天外さは目立ってました。それでも、イニシアチブを完全に自分一人でやれるので、子どもを登らせて「アブラカタブラ」でセッションしたり、敢えて中盤に堂々と休憩時間を設けたり、能楽殿という事もあって、能楽を取り入れてみたりと、進行していく内に自由さが出てきて、すごくレアな時間だったと思います。
本編ラストが「リトルメロディー」で、アンコールは1曲でしたが、忘れました。
ただ、個人的には機材がばっちり決まったライブも見てみたいと思いますので、また是非!!