御無沙汰です。
12/10、Skoop On Somebodyのクリスマスライブツアーで電気ビルみらいホールへ行ってきました。
SOSは昨年12月のクリスマスライブ以来で1年ぶり。コロナになってからも、毎年このクリスマスライブツアーは開催してくれて、福岡にも必ず来てくれる。そして、彼らのライブは、このグループならではの暖かみというか、ホーム感みたいなものや、他では味わえない極上のラグジュアリー感もあって、それが溜まらなかったりします。毎年タイトルは同じながら、内容が全く違うのも魅力の1つで、同じ曲でもアレンジが変わっていて、新鮮な気持ちで堪能出来たりする楽しみを求めている部分はあります。気が付けば、僕の中の冬の醍醐味の一つになってしまった。
一昨年が教会、去年がイムズホールで、今回は彼らのホームグラウンドともいえる電気ビルみらいホール。僕は2018年1月の『State Of Soul』以来ですね。木目を基調とした中規模なサイズ、天井まで広々と突き抜けた解放感、遠距離からでもステージを見る事ができて大好きな会場の1つです。それに家から何せ歩いて行ける距離にあるんで最高だなと(笑)
この日、後列だったのですがそれでも視界良好でした。来場者は大半が女性の方でしたが、カップルやご夫婦の方、僕のように男性だけで来ている方もいましたが、年齢層が高めな方が多かったように思いますね。まさにオトナのための時間。なんてことを思っている内に暗転。
1.Sounds Of Snow
2.Call Me
3.On The Red Carpet
4.After The Party
5.時計
6.Nice'n Slow
7.ふたりごっこ
8.Joy&Happiness
9.街に愛が溢れて
10.Mood 4 Luv
11.バラ色
12.どんなに離れても
ENCOLE
13.Everlasting Love
暗転と同時に落ち着いた雰囲気で入場したコーラス隊、そしてSOSの2人。
そのまま「Sounds Of Snow」で開演。過去何度もこのツアーでは演奏していますが、この曲が1曲目に披露されたのは初めてだと思う。乗っけから演奏とハンドクラップが織り成す心地良さに、このグループならではの暖かい空気感が会場全体に醸成されていました。続けてデビューアルバム『SKOOP』に収録されている「Call Me」、そして『Save Our Souls』に収録されている「On The Red Carpet」と、これまで演奏してこなかったレア曲を立て続けに披露。この選曲は恐らく誰にも予想できていなかったのではないでしょうか。こういう良い意味で予想を裏切る展開をしてくる所に、彼らの遊び心を感じるものです。コーラス隊のハーモニーが楽曲に彩りと厚みを加え、より魅力を増したアンサンブルが心地良い。
一呼吸置いて、TAKEさんの「ここからメロウな曲をやりたいと思います。好きに体を揺らして下さい」というMCから披露されたのは「After the Party」。「Sounds Of Snow」と同じくアルバム『Sounds Of Snow』最後に収録されているナンバーですが、まさかこの曲をやってくれるのか!という感動がありましたね。というのも、このアルバム持ってるんですが、一番好きな曲がこの「After the Party」だったんです。いつか生で聴けたらと思いつつ、同時にそんな機会も無いかもしれないと半ば諦めていました。だからこの曲紹介をされた時、心の中で歓喜の叫びをかましていました(笑)これだけでも今日来た価値あったと思いましたね。ってまあその後も楽曲は続くんですが(笑)
ライブは「時計」「Nice'n Slow」「ふたりごっこ」、「Joy&Hapiness」、「街に愛があふれて...」と披露されていくんですが、定番曲もありつつ、これまで殆どやってこなかったであろう曲を交互に織り交ぜた斬新な選曲になっていました。「ふたりごっこ」は『S.O.S Duets』という企画アルバムに収録されていた楽曲だし、「Joy &Hapiness」も『Sounds Of Snow』に収録されている楽曲ながら、これまでクリスマスライブツアーでも披露されなかった楽曲です。Mellowながらも、選曲そのものに挑戦というか、去年までと同じ事をしたくないっていうハングリーさも感じられました。
それに凄いなと思ったのがボーカル、ピアノ&キーボード、コーラス隊(3人)という小編成ながら、見事に成立されている点でしょうか。リズムパターンが打ち込まれている楽曲もありましたが、どちらかというとボーカルとコーラスが乗るパターンの楽曲の方が、彼らの持ち味が有機的に絡み合って、その心地良さは感嘆ものでした。伴奏とコーラスの中で、TAKEさんは歌を歌い、思い思いにコーラスを重ね、その瞬間瞬間を見事に彩る、まるでジャムセッションです。ライブは生ものだと言いますが、その最たる場面でした。歌が上手いとかそんなレベルを超越していました。「Nice'n Slow」なんてキーボードのみの伴奏でボーカル、コーラスのアンサンブルは、これまで聞いてきた中で一番染み入るものでした。
合間のコーラス隊の紹介ではちょっとした笑いの場面もあり、コーラス隊の女性の方がはっちゃけすぎて、TAKEさんから「救急車呼んでもらっていいですか(笑)」というワードが連呼される始末でした。と言いつつ、コーラス隊の方々がそれぞれ第一線で活躍されている方々ばかりで、SOSからも絶賛されていて、お互いにリスペクトしあっているからこそ出来る関係性なんだなと。
そんなやり取りを挟みつつ、ラストスパートと云わんばかりに「Mood 4 Luv」「バラ色」と、アップテンポな楽曲で会場を盛り上げ。そして最後は、「色んな人との繋がりがあって今の自分達がいる。だから遠く離れてもお互いに思ってます。そんな気持ちを込めて歌います」とのMCからの、またもこれまで披露していなかった楽曲「どんなに離れても」を演奏し、本編が終了しました。この楽曲は音源で聞いた時、そんなにピンと聞いてなかったのですが、この日は、凄く伝わる何かがありました。
そして鳴りやまない拍手の中アンコールへ。最後は「今こういう時代だから、こういう言葉を言わないといけない気がします。でもそれをわざわざ言わなくてもいいような当たり前な時代になれたら良いと思っています」的なMCからの「Everlasting Love」で、圧巻の終幕でした。
トータルで1時間半程度でしたが、非常に濃厚でラグジュアリーな時間でした。
今回コロナもあって行けるかどうか分からなかったのですが、結果的には来れて良かった。
素敵な冬の一夜、ありがとうございました。