白と空白
閉ざされたと思い込んでいた
変わることのない日々
当ても無くただ彷徨い続けていた
テレビに映るあの子の笑顔が愛おしい
故に憎たらしい
横たわっていたのは俺の抜け殻
何もない そう何もないんだ
今の俺は君に与えられるものがない
どうしようもなさに失望さえ覚える
私は誰よりも高く蝶のように舞いたかった
いつから落ちぶれてしまった
何も変わろうとしなかったのは俺で
気が付けば誰もが先へ進んでいた
自分で置き去りにしただけだった
本当の自分の歩むべき道を
気が付けば誰もいなくなっていた
気が付けば横たわっていたのは俺の抜け殻
何もない俺の抜け殻
呼吸さえしないイレモノ
誰かシロップでも注いでくれ
せめて着飾ってくれないか
ああどうして惨めに思うのだろう
もう悩み荒む時間は過ぎ去ったはずなのに
変わることも無くただ繰り返す自己嫌悪の連鎖
何もない自分だけがそこに存在していた
誰かが捨てたんじゃない
自分で置き去りにしたんだ
そして誰もいなくなった
今
抜け殻を集めて高く放て
さあ散れ
舞え