些細なすれ違いから生まれる
黒い感情が生み出されて行く
僕を埋め尽くして漆黒に染める
純白な心は悪意に揉まれている
上りつめる泥臭い蔦が群がる穴
底から這いあがる貴方を見ている
体に生まれていく黒と赤の斑
とてもとても滑稽だね
狂った眼孔剥き出しの歯肉
欲のままありのままの醜さは
あの時の笑顔が偽りでなくても
何もかもを虚無に変えてかき消していく
上り詰める貴方に食い込むソレを見ていた
何もかも黒の泥水に塗れていく
体中に群がる🐛の感触確かめながら
微睡んだ視界くぐもった空気の中
糸で繋がれた絡繰り人形と化していた
僕らは誤魔化し合って生きている
糸と糸が解れないように上手く棲み分ける
けれども雁字搦めになってしまうと
余りに窮屈すぎて押しつぶされる
抜け出せないのに糸と黒は付き纏う
あの人が落ちてくるのを放っていた
所詮傷つき騙し合うことが業ならば
踏みつけ沈めてしまうことさえごく当たり前で..
悲しいね
光は黒の中に存在する影
僕は掌でほくそ笑みを隠す
上り詰めた先に広がる絶海の孤独
貴方は恐怖に耐えきれず絶叫さえできず泣いている