2018年最後のキースフラックは首振りDollsのBaジョン氏の脱退前ラストライブ。
正直意外でした。その年の4月にメジャーデビューしてアルバム作ってこれからっていう時だったので...
首振りDollsとの出会いは2017年の西日本ロックンロールサミットだったけど、初めて見た会場でまた最後を迎える...
それもまた不思議な話です。
年末の慌ただしく過ぎ去って行く中で、物寂しい想いを感じながら会場へ向かいました。
会場の入口に豪華なもてなしの花があり、ジョン氏の写真が飾られていました。ほぼ満員だったと思います。
SE
1.ティーンエイジ
2.金輪際
3.ピンクの実
4.蜃気楼
5.少女地獄
6.首輪
7.猫騙し
8.被害妄想
9.金魚
10.白糸
11.菊の変
12.鏡地獄
13.コールガール
14.野良犬のメロディ
15.ニセモノ
16.境界線
17.切花
18.wanted baby
19.夜の衝動
20.乾いた雨
21.煙突の街
22.サンドノイズ
23.イージーライダー
24.ロックンロール
25.タイムマシーン
ENCOLE1
26.菊の街
27.月明かりの街の中で
28.アースマンのテーマ
ENCOLE2
29.色子
30.どうしようもない恋の唄
ライブ自体は、インディーズ自体の曲を中心とした序盤~中盤、メジャーデビュー後の曲を終盤に持ってくるという、同年の春に行われたワンマンツアーを踏襲したような内容になっていました。VJも使って1曲毎にシンクロさせながら進行していくという展開も変わらず。彼らはあくまで彼らの通り、それまでの歴史を総括するような長尺のセットリストを組んで、ライブを盛り上げ、奏で、歌い、叫んでいました。それに呼応するように盛り上がる客席も同じ。ただ、今までと違うのは、その体制での彼らをみる事は今日以降絶対に叶わないという事。そんな感傷的な空気が充満していたことも間違いなかったです。泣いてましたもんね。
どこかでジョン氏がMCをして、脱退の経緯だったり、今までの感謝をファンの方に口にする場面もありました。
余り多くは語らないジョン氏。言いたい事はもう言い尽くしたって感じでしたね。。
nao氏やジョニーと違って俺が俺がって前に出る方ではなかったけど、長身から繰り出されるアグレッシブなベースプレイ。バンドのボトムをしっかりと支えながらも曲中客席をずっと見ながら煽っていってた姿は覚えています。
とにかくこの日のライブは「ケジメ」でした。
個人的にはそれに尽きます。
そして、翌年の1/5には新体制でBARKUPでライブをかましており、首振りDollsは今も爆走しています。
さようなら、そして、ありがとう、、でした。。ジョンさん。
2018年最後の対バンライブは、福岡国際センターで開催されたCROSS FM 25周年イベント「MUSIC JUNCTION 2018」
地元のラジオ局の開局25周年を記念したもので、会場も福岡国際センターという、普段は大相撲やっている大きな会場。
ちょうど福岡サンパレスに隣接しているけど、ホールではなくイベントスペースといった造りになっている。
もう10年くらい前になるんですが、なんかのイベントで友達に連れられて一度ここには来たことがあって。で、BEAT CRAUSERSのライブをやってまして、当時DIR一辺倒だった私としては、もう退屈で早く帰りたかった記憶が。。
そんなんでこのイベントは屋内フェスという呼び込みでまあまあ大々的にPRしていました。
たしかにこの年末によくこれだけの面子を集めたなという位に、名前くらいは知っているバンドばかりラインナップ。
個人的に(世間からは)アウトサイドな方向性に進んでいると自覚している自分としては、まさにメインストリームな方々のライブがどんなものか知りたかったのと、国際センターでのライブがどんなものか体感したさに行くことに。
僕が参加したのは初日の12/25でしたが、なんか殺風景だったなという。会場も広いし物販も沢山入ってるんですけど、
クリスマスのお昼って事もあるのか、そんなに人もギュウギュウじゃなくて、程よくいる感じで、まったりとしていました。
そんなんで、ジェニーハイから鑑賞。ちなみに全部初見です。
【ジェニーハイ】
サウンドプロデューサーが川谷絵音先生なだけあって、曲調にもその川谷節とも言うべきものを感じたんで、音楽的な目新しさは感じなかったんですけど、演奏している人が皆個性的だし、プレイヤーが違うだけで、こうも興味をそそがれるものか、、というのはありましたね。くっきーさんは寝坊したかなんかで飛行機に乗り遅れてこれるかどうか分からんかったとかそんな事を言ってましたね(笑)1曲目のラップ?のような曲で、イッキュウさんが歌詞でスリーサイズを言っていたんですがそんな個人情報赤裸々に書き起こして大丈夫なのかと気になりました。
【BiSH】
なんか伝わるものがあったんですよね...名前だけ知ってたんですけど、アイドルグループと思ってたんですけど、「楽器を持たないパンクバンド」というのが正しくて、まあ、バンドなのに踊るんだとは思ったんですけど、、そんな事置いておいても、1曲目からもう必死に、ひたむきにやっていて、進むにつれてもう汗だくで、時にヘドバンしながら激しく歌い上げる彼女達のそんな姿はまさしくロックに見えました。1曲も知らなかったけど、終わってみると一番印象に残ったバンドです。
【NICO Touches the Walls】
夕方になるにつれて昼間より観客も増えてきてて、このバンドの頃には結構な人がいました。で、僕は最初アリーナで見てたんですけど、うーん、好みではなかったので、後方の休憩ブースで胡坐を組んで寝ていました。ファンの方、すいません。
【ゲスの極み乙女。】
indigo la Endは何度も見ているんですけどこちらは今回が初めてでした。バンドはバンドだけど、ラップだったり、ディスコ的だったりジャンルも幅広いし、元々鍵盤がメインで入っている事もあり、自由ですよね。遊んでるというか。音楽性がやっぱ違うんだなと改めて実感。逆にindigoの方がもっとバンドっぽいというか、その対比みたいなものも感じられて不思議な気分でした。個人的にはindigoの清純で、陰鬱な感じの方が好きですけどね。
ちょうどここで夕方17時位だったので、帰路に着きました。
まあ、振り返ると、音楽って色々あるから、好きなものは好きで、好きじゃないものはやっぱり生で聞いても好きじゃない。そうやって、自分に取って大事なモノを見つけていく、その為に畑違いな世界に飛び込む事も意味がある。
そして、やっぱりこういう音楽が好きなんだなと実感して、それにのめり込んでいく、そういう再確認ができたのが
このイベントでした。ありがとう。
2018年最後のQueblickはシンガロンパレードのワンマンライブ。
元々キューブリック主催の10月の対バンライブの時点でワンマンライブをする事は告知されていたので
この時にチケットを買いましたが、この時点ではタイトルが仮のままで、正式なタイトルは決まっていませんでした。
結果的には11月に発売された彼らの1stアルバム「ファンタスティックヒューマン」
結成して5年くらいになるのに1stアルバムなのはライブが多すぎて作る余裕がなかったらしく...
上記の驚異的に長いタイトルが冠せられたワンマンツアーの初日、そして年内最後のワンマンライブがこの日でした。
当日は、12月の連休前の公演日という事もあったのか、この日は学生っぽい若い男女を中心に7割近い観客で埋まっていました。
ライブを始めてみたのは3月のONTAQでしたが、同じ会場でワンマンで締めるっていうのも縁だなあと思っていました。
彼らの奏でる軽快でPOPでそれでいて垢ぬけた音楽が単純に好みなんですよね。それはアルバムを買って改めて思いました。
1.UFO
2.シティ
3.ファンタスティックヒューマン
4.ビービジービー
5.気のせい
6.サニーデイ
7.サーカス
8.丑三つ穴二つ
9.親のセンス子知らず
10.君も歩けば僕に当たる
11.KYOTO-JIN PEOPLE!!
12.しわくちゃ
13.好きにしたい
14.Have a nice day
15.10回死んでも
16.oh!!嫉妬
17.路地裏サスペンス
ENCOLE
カウントダウン(with about a ROOM)
18.ステキな不摂生
19.YA SE RU WA
20.バイバイバニラ
これまでのライブ通り「UFO」で開始。
いつもならTシャツにジーンズといったラフな格好が多い彼らですが、
この日はアルバムのPVで着用していた色違いのシャツを着こんで上下黒スーツでしたね。
ライブはジェットコースターのような上昇と下降気流を繰り返して盛り上げながらも、
イベントライブでは体感できなかった彼らの様々な個性を惜しみだすぶつけていきました。
イベントでの定番曲な楽曲は勿論の事、
「ファンタスティックヒューマン」の楽曲も網羅しながら、
「敢えて選曲してこなかったマニアックな曲」として「サーカス」「丑三つ子二つ」といったダークな雰囲気の曲や
正真正銘のブルース「親のセンス子知らず」等のワンマンでしか味わえないようなまさにマニアックな楽曲も披露。
特に、「ファンタスティックヒューマン」に関しては、「サニーデイ」や「気のせい」といった
ミドルテンポで聞かせながら、会場を盛り上げるという絶妙な立ち位置の楽曲で、そういうのを聴けるのも
またワンマンの醍醐味です。
モータウンやニューオーリンズ、サザンロックに連なる音楽性、
底ぬけて明るいというよりポップスならではの、ほんのり温まるような、そんな人肌を感じさせる感触。
ドラムの人が終始変顔で演奏していたり、ベースの人が客席に併せてノリノリで弾きまくったりと、
緊張はしていたと思うんですけど、始まってしまえば、何時もと変わらない彼らがそこにいました。
アルバムツアーでしたが、結局、これまでのミニアルバムの歴史があるが故のフルアルバムなので、
違和感なく聞けたし、むしろ全部繋がっているんだなっていう感覚。
個人的には「しわくちゃ」という曲がライブですごく化けるなと思いました。それ位音源と印象が変わりました。
「路地裏サスペンス」で一度本編を締めくくった後、「この日を新年のカウントダウンにしたい」というボーカルの人の
合図で、福岡で親交の深いabout a ROOMが登場してカウントダウンのクラッカーを一緒に引くためだけに登場(笑)
終演後にサイン入りでセットリストを3名に渡すという企画もあり、その人を選ぶじゃんけん大会もあったりと
合間合間にワンマンならではの余興もいれていました。
そんな感じでアンコールを行い、最後は「ファンタスティックヒューマン」の1曲目である「バイバイバニラ」で終演。
クリスマス前に、ほんのり温まるような、極上のポップスバンドならではの音楽で心地良かった。ありがとう。
アカシックでthe voodoo loungeの2018ファイナルを迎えた後は、the early beliversでの2018ラストの公演へ。
イベントはクレナズムという福岡のバンドのレコ発記念ライブ「stew」
これまであるあるだったように、彼ら自身が目的ではなく、対バンで出ていたaintというバンドが目的でした。
2017年にあのモーサムやキンブラ等も所属していたことがあるU.K PROJECT主催の新人発掘オーディションで優勝して
そこから一気に名前が知れ渡ったような印象があります。だからライブは見たことが無くても、名前だけはずっと知ってました。
その音楽の真髄を知れる機会がなくて、何とか見れるタイミングだったのがこのイベントだったという。
結構この日は名前だけは知っているという若手のバンドが多かったのですが、その若さゆえにファン層も文字通り若くて繊細な
印象の方々が多く、スーツ姿で参戦していた私の浮き様ですよ。。。いかんともしがたいジェネレーションギャップのような感覚に囚われながら、次々に観ていました。もちろん、誰とも話す事なく(笑)
【In Another North】
初見でしたが何故か名前だけは知っていたバンドです。結構色んなライブハウスの対バンに名を連ねていて...注目のニューカマーみたいな触れ込みもされていたので、、そしてその触れ込みの通り異質なバンドでした。残響レコードにいるようなバンドだなと。
以前MY BLOODY VALENTINEのように、楽器も歌も一つの音となってうねるような、残響がこだましながらゆっくりと形を変えて紡がれていく音楽は、その音の波にダイブしているような感覚に陥させてくれました。過剰なMCも無く黙々と演奏して終了。
今はSNSの更新がストップしているんですけど、どうなってしまったのやら...名も知らぬあの方々は。
【Eat Scene】
なんかの対バンライブで見ての2回目だったので予期せぬ再会でした。なんだろうね...演奏も上手だし、ルックスも皆イケメンだし、楽曲もしっかりされていると思うんだけど...感じるものがないんだよね。どこかで聞いたことがあるような音楽というか。
ああ良い音楽だなで終わってしまうんですよね。今回も。
【Shiki】
完全に初見の熊本発のドラムレスバンドでした。ボーカル、ギター、ベースの3ピースに、DTMを融合させながら、極力最低限の音数で展開されていく構成。盛り上がるというよりバラードやミディアムナンバー等歌モノを中心とした楽曲の数々...このイベントの中で一番アコースティックで、一番静かでありながら、ボーカルの人の透明感ある歌声と相まって、In Another Northとも違う異質さが浮き立っていましたね。彼らの性格的なものなのかもしれませんが、まるで暗がりの灯火のような佇まいで、、ミニマムな世界。それまでと空気もガラッと変わったのを感じました。Eat Sceneのポップさとも、aintのもがくような叫びとも違う、自分から進んで聞くようなタイプの音楽でもないんですが、出会ったことのない音楽だったので、面白いなって思いながらずっと聞いていました。
【aint】
男女ツインボーカルにスクリームが加わるトリプルボーカルのトリプルギターロックバンド。
キャッチーな歌声にPOPセンスが混じり合いそれに高い演奏力が唯一無二の世界観を...みたいなキャッチコピーがあるんですが、
底抜けて明るくないんですよね。むしろ聞くたびにKMSFのようなストレートで瑞々しい中に繊細に紡がれたメロディと言葉が次々に
届けられていく彼らの歌は、時折絶叫混じりのシャウトを交えながらも、決して満たされることのない想いを満たそうとしているように
見えました。正直、全部同じ曲に聞こえる位に同じ世界観で固められた印象はありましたが、、それでも、その満たされない「想い」を確かに感じるものがありました。
MCでボーカルの人が「どんどん福岡でバンドマンが減って行って、ポルカ(ドットスティングレイ)とか東京で頑張ってるけど、、、あいつらみたいになれるように、このシーンを引っ張れるように俺たちも頑張っていきます!」みたいな事を言ってました。
セットリストは1st mini album「灯」がメインでしたが、その先が観たいなと純粋に思いましたね。
この後がクレナズムだったのですが、時間が大幅に遅れてもう時間が22時を過ぎていて、さすがにこれ以上残れずにフェイドアウトしました。主催バンドのライブを見ずに帰るって自分の中ではタブーな気がしたんですが、一応彼らの音楽は予習はしていました。おそらくそんなに感動しないだろうというのがあったので、というか出演バンド全部が底ぬけて明るいバンドでは無くて空気も似通っていたので、aintでお腹いっぱいになってしまったのも事実です。まあ、こういうアンビエントというか、シュノーゲイザー的な音楽のイベントも行ってみたかったのですが、結果的にはそこまで好きじゃない無いな...という事を確認したのでした。
でも、瑞々しさにあふれたイベントでした。その空気を感じることが出来て良かったです。ありがとう。
Mix Boxからの続けざまで12/16の日曜日、2018年最後のブードゥーラウンジはアカシックのワンマンライブでした。
この年の5月にマカロニえんぴつとの対バンで同じ会場で見ているので、実質半年ぶり位の参加。
前回のライブが「港がある街」っていうコンセプトでの対バンライブで、その後から配信限定でシングルを4枚連続配信。
それらの楽曲に新曲を加えた会場限定ミニアルバム(今のところ最新音源)「POP OFF」のリリースツアーが今回でした。
何気に前回の絡み以来理姫嬢ぞっこんになってしまった僕としては、オフィシャル先行でしっかりと整番の良いチケットを
確保し、入場と同時にそのミニアルバムもすぐさま購入し(他のグッズには目もくれず)檸檬サワーを交換して下手寄りの
前方を確保しました。この日は日曜日で集客も多く、老若男女年齢層もバラバラでほんとに色んな世代の方が来ていた感じ。
ブードゥーラウンジは激しいライブしか普段見ないので、以前のTempalayといい、客層が変わると却って新鮮に映る。
01. かしこい食卓
02. エリザベスロマン
03. ブラック
04. Death is Not the END
05. 禁煙成功
06. you&i
07. 飴と日傘
08. 地獄に手を振って
09. 憂い切る身
10. 邪魔
11. 平成へゴー!
12. ツイニーヨコハマ
13. マイラグジュアリーナイト
14. CGギャル
15. いちかばちかちゃん
16. ヨコハマカモメ
17. 秘密のデート
18. 8ミリフィルム
19. LSD
<アンコール>
20. 愛×Happy×クレイジー
21. サイノロジック
当然ながらセットリストはその「POP OFF」の楽曲を中心に構成。
理姫嬢は以前の金髪ギャルと打って変わって赤みがかった茶髪のショートカットで随分落ち着いた雰囲気に変化。
メンバー全員黒を基調とした装いで大人っぽくなった印象でした。
静かな「かしこい食卓」からゆっくりと幕を開け、「エリザベスロマン」「ブラック」とアッパーチューンを披露するや
「Death in Not the END」「you&i」「飴と日傘」「地獄に手を振って」「憂い切る身」と緊迫感入り乱れたミディアム~バラードナンバーを序盤から畳みかけていきました。特に「Death~」と「地獄~」は「POP OFF」からの選曲ですが、タイトルもそうですが、楽曲の説得力のようなものがそれまでの過去曲を比較しても訴える力が抜きんでていて、理姫嬢のハイトーンでシャウト混じりの歌声を混ざり合ってヒリヒリと感じさせるものがありました。以前インタビューで私生活が歌詞に反映されるみたいな話をしていた記憶があるので、「死」「地獄」「憂い切る身」など私生活でよっぽど緊迫めいたものがあったのかと思いました。
前回のように客席にフロント陣が下りてきて煽ることも無ければ、理姫嬢が「私のこと好き?」と客席に訴えることもなかったのでああ少し大人になったのかなとか勝手に思ってました(と言っても、何度かあったMC中に「可愛い」とか「好きだ―!」とか客席から言われていたので敢えて問いただす必要は無かったのかも知れませんが)
話を戻すとすっかりアカシック流踊れるダンスナンバーと化した「邪魔」から後半戦は盛り上がり本編ラスト大合唱+何故か歌詞に登場する色の風船が客席を舞った「LSD」までアグレッシブな楽曲の連続でした。ギターの奥脇氏がこっ恥ずかしそうにメインボーカルを務めた「平成へゴー!」「ツイニーヨコハマ」となだれ込み、ベースのバンビ氏の華麗なソロがイントロに挿入された「CGギャル」、ドラムの山田氏の荒々しいソロで繋がる「秘密のデート」等、理姫嬢のみならず楽器陣それぞれの持ち場というのもあって、単なるリリースツアーに留まらない、バンド自体の変化を別の角度から感じる部分があったのも大事なポイントでした。
「POP OFF」という言葉を用いた意味は分からないんですけど、色んな意味にとらえられますよね。楽曲的な意味合いがだったり、雰囲気的な意味合いだったり。確かに新作と前作「エロティシズム」中心のセトリでしたが、全体的に様々な年代のアルバムからセレクトしつつ、激しめなナンバーが多かったです。そしてそれは曲調的な意味でも、世界観的な意味でもです。
「LSD」「禁煙成功」「エリザベスロマン」のようなアッパーチューンにしても、前記したバラードにしても、なんか振り切ってるなあ、と。と同時に、深読みでしょうが、これまで培ってきたバンドのイメージは堅持しつつも、妥協せずとことん音楽を追求していく..ミュージシャンとして、これまでとは違う領域に足を踏み入れようとしている...そんな風に移りましたね。
アンコールではグッズ紹介なんかしつつも、全員で賑やかに盛り上がるような楽曲2曲演奏し、終演。
なんだかんだで最期は最前列にいたので、バンビさんにハイタッチもらったり、理姫嬢が客席から「好きだ―!!」と愛の告白を受けながら満面の笑顔で捌けていかれてました。
楽曲が多彩だし、歌詞は独特だし、歌声もなんか惹かれるものがあるし、バンドとして好きだなあって、改めて感じました。
ずっと聞く部類に入るかも?とも思いました。
そして、やっぱり理姫嬢は魅力的だ。。。またいつか。。
12/13は2018年最後のMix Box締めでQueblickへ。
実を言うとこの日の目当ては「ミズニウキクサ」というバンドだけで後は一切興味がなかった。
というか、このイベント自体行かなくても良かったんですけど、「ミズニウキクサ」が観たかった。
ベースボーカルの姉とドラムスの弟という実の姉弟で、サポートギターの3ピースという構成。
Bermuda△のイベントで見たのが最初で、その時のパフォーマンスがダントツで印象に残っていた。
あのボーカルの女の人が綺麗で、対照的に荒々しくバキバキに奏でられるベースと
スーツに身を包みながらワイルドにビートを刻むドラム。
狂暴さと可憐さが共存しつつも、何処か儚さを感じる音楽。
それからいろんなバンドの対バンで
名前をちょくちょく見ていたので業界でも人気なんだなと思っていました。
またいつか見たい..とずっと思っていました。そんな折にこのMix Boxが告知されたという経緯です。
そして、さすがに1バンドだけ見て帰るのもしゃくなので、結局全部見たというオチです。
【Chantparade】
初見でした。何があったのか不明ですがアコースティックバージョンでの演奏になっていました。
殆ど予備知識なかったんですが、下の動画よりもこっちの方が見てて僕は好きでしたね。
【Pinpoint Motion】
このバンドも初見でした。北九州初の女性ボーカルバンドで、「ミズニウキクサ」とは対照的に
強調もポップで明るく、終始笑顔で観客を盛り上げていくパフォーマンスでした。
正直観客は殆どいなかったんですけど、そんな事気にせずに盛り上げていく姿勢は見てて好きでしたね。
彼女達もこのライブが年内最後とか言ってたような...なおのこと余計にみたいな気合は伝わりました。
【20/Around】
アコースティックやらポップやらと様々なジャンルが共存していたこのイベントの中で一番ラウドロックな
サウンドを披露していたのがこのバンドでした。何度か対バンで名前は見たことがあるんですが、このバンドも
初見でした。盛り上げもパフォーマンスももろに影響受けまくっている事が分かったんですが、それを差し引いても結構のめり込んでみることができました。
福岡だとPaleduskも有名ですが、そんな若手のバンドが今後も増えてきたらいいなと。
【My Song is Yours】
糟屋郡宇美町発の3ピースバンドです。このバンドもイベントカレンダーで名前だけ何度も見たことがありますがライブ自体は初めてでした。サウンド的にはもう下の動画を見てくださいという感じで、僕の中ではBAN'S ENCOUNTERのような切な煌めき青春キラキラロックです。良い意味で青臭いというか。覚えている限りだと、曲間でもひたすら叫んで「俺の想いを聞いてくれ!」みたいなストレートなパフォーマンスをされていたように記憶しています。20/Aroundとの対比が凄かった。
【ミズニウキクサ】
SE
1.落下速度
2.カシスビートロマンス
3.陶器人形
4.花火
5.(タイトル未定)
6.街
ENCOLE
7.夏の終わり
禍々しいほどの激しさと耽美で妖艶さが彩られる唯一無二の空気に支配されたような感覚でした。
演奏が進むにつれて躍動していく松本姉弟のパフォーマンス。
対照的に陰鬱さや繊細さを感じさせるメランコリックな音世界。
アンコールも含めて全7曲。彼らの音楽は底抜けに明るさというより、仄暗い場所から光を求めて手を差し伸べるようで、
これまで生きてきた中で感じてきた痛みや弱さ、それでも進もうとする想いが赤裸々に音に、言葉に
表現されているように感じました。多分これから先も底抜けに明るい音楽というのは無いんだろうと。
そういう繊細な方なんだろうと思います。
だから、そういう脆さや暗さを感じさせる彼らの音楽が生々しくて凄く好きですね。
それはこの日のライブで改めて確認しました。
当の本人達がそういう認識でなかったら、申し訳ないんですけど。
終演後はそのカシスビートロマンスが入っている「散らばる着地点」のCDを買いました。
松本姉が物販していたのでそのまま少し話したのですが、メール予約してくれている人がいたらしく
その人と勘違いされて、どのバンドを目当てに来たんですか?と言われて「貴方達です」と恥ずかしくて言えずに
「ふらーっとよりました」と答えたら「?」な顔をされたのを凄く覚えています。
Bermuda△の時は物販の椅子に1人座り込んで下を向いていた姿が印象に残っているので
だいぶ印象変わったか..それがこっちが素なのか、分かりませんが、ざっくばらんな印象でした。
なんであんなに綺麗なんだ...と思いながら帰宅しました。感謝。
去る12/9はHGLMのワンマンで福岡DRUM SON
この公演が私的2018年のDRUM SON最後の公演でした。
この月はこうやって色んな公演とライブハウスに今年一年お世話になりましたのサヨナラを噛みしめながら
通っていました。
HLGMは6月にgibkiyとの2マンで年末にワンマンする事を予告していたので、
彼らを結成初期から追いかけていた自分としては、福岡でワンマンを見れる機会があるとは思っておらず
まさにそれだけで奇跡みたいなもんだったので、先行予約でチケットを購入して最前にいましたね。
人もまばらで30人くらいしかいなかったと思うけど、そんな事はどうでも良かった。
HOLLOWGRAMはHOLLOWの「虚ろ」とGRAMの「質量」を組み合わせた造語。
「中空を描く」「虚ろなものに質量を持たせる」という意味合い。人の感情や心、夢や愛など本来形のないものをHOLLOWGRAMというものを媒介して描くというコンセプトで、彼らの佇まいや音楽性は、僕が憧れたビジュアル系かつ耽美で陰湿なそれそのものでした。
SE
1.adolescent
2.ideologue
3.27,Co
4.Vinyl
5.DID
6.Rufus
7.(タイトル不明)
8.Albus
9.Mona Lisa
10.KISS RAIN
11.Kalmia
12.Don’t cry for the knell
13.Colors of human mind
14.Sentimental issues
15.Aime-moe faire
16.Gasoline
17.Stand the devil’s like
18.Xanadu
19.History
20.mistletoe
21.Where you go
今回のワンマンは会場限定ミニアルバム「FRUID」の発売に伴うもの。
彼らの作品は人間の精神性を何かにモチーフとして投影しながら作品に落とし込んでいくものですが、
今回は「FLUID=流体」。 ジャケットもコバルト色の花がモチーフで、
花は芽吹き、咲き、枯れて種を残すまでその形を変えるように、
時間の尺度を変えれば人間さえも流体であるというコンセプト。。。
メンバーはryoさんはメイクもしてがっつり黒シャツ、黒ジャケ、黒フレアパンツといった佇まいで
他のメンバーは割と質素というか、メイクさえしていなかった気が...服装が黒っていう所は統一してたかな。
ライブ中は「FRUID」のツアーとか気にしていなかったかな。
彼らのこの4年の歴史を総括するセットリストで、もうライブそのものを堪能していました。
「adolescent」~「ideologue」と荘厳に始まりながら、「KISS RAIN」までは叙情的なメロデイを
孕みながらも激しいサウンドが展開された楽曲の連続でした。
「FRUID」の楽曲が中心だった序盤「27,Co」「DID」「Mona Lisa」のようなナンバーに、
躍動する流れるような音のうねりを感じました。
「DID」が個人的には一番「FRUID」の中では好きですね。
一方で「Kalmia」~「Sentimetal issues」までのミディアム~バラードが演奏された中盤は、
HLGMならでは美学というか、拘りというか、
言葉遣い、メロディ、音色、佇まい、、
本質的なものが表現されているように思いました。
ryoさんのパフォーマンスは荒々しくもありながら、
どこか美しく耽美な空気をまとっているように見えたのが印象的でした。
「Gasoline」から「Xanadu」にかけては、ryoさんがジャケットを脱ぎ捨て、「Stand the devil's like」ではヘッドバンギングの応酬もあるなど最後の盛り上がりを見せ、HLGMそのものの歩みを楽曲にしたような「History」で本編は終了。
アンコールではドラムの人が佐賀県出身だったりと意外なカミングアウトも飛び出しつつ、本編をやり切ったことによる良い意味での余裕がメンバー全員から感じられました。まだ2回しか来ていないのに福岡でワンマンを実施して不安もあったけど、本当にありがとう...的な。
そんな和やかな余韻の中でバラードを2曲演奏して、彼らのライブは終幕しました。
本当に奇跡の夜でした。こんな遠方の地まで遥々来ていただいて...もう会えなくても悔いはありません。感謝。
Angeloの公演から4日後にThe Songbardsの対バンライブに行ってきました。
このライブは彼らが目的ではなく対バンのThe Cheseraseraが目当てでした。
彼らはこの春に対バンツアーで福岡に来ていたのですが、職場の飲み会担当だったので泣く泣くいけず...
だったので、年内に彼らを最後に見れたらというのが希望です。
なので、他のバンドは正直目当てではなかった。むしろ、何か発見があれば良いかな..位です。
仕事帰りに入場したんですが平日だったにも関わらずほぼほぼ満員に近い位の集客でした。
【The Folkees】
The Songbardsが前身バンド時代から交流があるとの事で「先輩」枠バンドです。
う~ん、、、改めて書くことは無いかな曲は下記のPVをご参照ください。そんな雰囲気のバンドでした。
【The Wisly Brothers】
確か福岡に来たのが初めてと言っていたような....男性バンドばかりが占める中で唯一の女性ボーカル
バンドでした。滅茶苦茶緊張していたのが見てて伝わってきました。そしてそれと闘いながら演奏している
姿は、美しかった。カントリーミュージック、シティポップ...一概に表せない音楽は、繊細ながらも
柔らかな心地良さを感じさせて、少し空気が違ったのを覚えています。人柄が出ているようにも感じました。
【The Cheserasera】
1.月と太陽の日々
2.Youth
3.LOVERS
4.白雪
5.愛しておくれ
6.最後の恋
7.I Hate Love Song
演奏時間が限られていた事もありますが、のっけから飛ばしまくるセットリストでした。
出演バンドの中で一番熱く、アグレッシブな演奏だったと思います。
楽曲も特にアルバムツアーでは無いので、新旧様々なアルバムからセレクトしつつ、
メジャーな部分よりもマイナーな楽曲や「白雪」等の季節性を盛り込んだ楽曲を織り込んでました。
個人的には古い曲より、「最後の恋」や「I Hate Love Song」等の楽曲の方がよりグッと来たし
音源で聞くよりも遥かに化けていたように聞こえました。
彼らもまたThe Songbardsの「先輩」枠にあたる立場でしたが、
今回は自身の世界観が云々といより、トリ前でもあるので、良い熱気で襷を渡すんだという立場で
演奏しているように思いました。そしてその気合が半端なかった。
【The Songbards】
最初に聞いた時思ったのはビートルズのイメージだったんですよね。
不思議な落ち着きさと何処となく孤独感を孕んだ何か達観したような雰囲気さえ孕んだ音楽は、
The Folkeesの田舎っぽさとも、The Wisly brothersのポップ感とも、ケセラの熱っぽさとも違うものでした。
彼らの音楽に対する姿勢として、「生活の邪魔をしない、飾り付けのような音楽であり、辛いときや苦しいときには近くに寄り添う音楽でもありたい」というのを目にした記憶があるんですが、そういう感じかな。
若者っぽい感じでも、ご高齢の方が好きそうな聞き手を選ぶ音楽でも無い、全世代型というでもいうのかな。
老若男女色んな方がリラックスしながら聞き入ってる姿は新鮮でした。
まさに主催バンドにふさわしい堂々たる演奏でした。
そんな感じでこの日の夜は普段堪能しないかなっていう音楽と触れ合う事ができました。
音楽性として僕が好きなジャンルではないんですけど、改めて自分の音楽の嗜好を再確認するので、
これで最後だと思うと、まあ、そういう機会も触れて悪くなかったかなと思います。
華怜興行二〇一九 蒼の波紋 急-[Pri]-
1/28-XVII-
1.蒼糸 2.煙恋 3.見せかけのラブソング 4.名も無きハッピーエンド 5.夜汽車は走る 6.心雨 7.染まるまで 8.ココロネ
9.悲しくなる前に 10.さよならベル 11.風詠む季節 12.心ふたつ 13.アリスは突然に 14.冬夜のマジック 15.想いきり
16.夜明けの街でサヨナラを 17.瞳に映らない 18.鐘泣く命 19.春恋、覚醒 20.純愛、故に性悪説 21.八方塞がり美人
22.完全犯罪彼女 23.Sugarless LOVE 24.Live my life! 25.SONIC DRIVE! 26.クモ 27.リリック
28.濤声 29.Rouge 30.SPELL MAGIC 31.愛!wanna be with you... 32.太陽と砂漠のバラ
2/17-XVIII-
1.蒼糸 2.春恋、覚醒 3.独占禁止法 4.純愛、故に性悪説 5.完全犯罪彼女 6.見せかけのラブソング 7.Trip Drop Town
8.マフラー少女 9.恋愛下手の作り方 10.サヨナラ絶望人生 11.単独少年飛行史 12.劇的夏革命 13.冬夜のマジック
14.難攻不落ガール 15.八方塞がり美人 16.波動砲ガールフレンド 17.空想ディスコ 19.空想科学少年
20.アンバランスなkissをして
2/21-XXI-
1.蒼糸 2.春恋、覚醒 3.独占禁止法 4.切illing Me Softly 5.見せかけのラブソング 6.Trip Drop Town 7.サボテン
8.初手、リーサルウェポン 9.全か無かの法則 10.恋愛下手の作り方 11.ヴォイス 12.心ふたつ 13.純愛、故に性悪説
14.八方塞がり美人 15.完全犯罪彼女 16.難攻不落ガール 17.波動砲ガールフレンド 18.二次元グラマラス
19.エンペラータイム 20.空想ディスコ 21.ミュージック・アワー 22.幸せについて本気出して考えてみた 23.空想科学少年
24.マフラー少女 25.サヨナラ絶望人生
26.Aokage 27.煙恋 28.アポロ 29.ヒトリノ夜 30.オレ、天使 31.アゲハ蝶 32.単独少年飛行史
3/25 XX-FINAL-結-
1.蒼糸 2.悲しくなる前に 3.見せかけのラブソング 4.ハルの言う通り 5.サウダージ 6.Trip Drop Town 7.進化論 8.アゲハ蝶
9.オレ、天使 10.プレイバック 11.ヴォイス 12.煙恋 13.束縛 14.心ふたつ 15.冬夜のマジック 16.空想科学少年 17.鐘泣く命
18.春恋、覚醒 19.純愛、故に性悪説 20.完全犯罪彼女 21.幸せについて本気出して考えてみた 22.Ghost in my place
23.サヨナラ絶望人生
24.Aokage 25.マフラー少女 26.愛されたいピーポー 27.キャバレークラブギミック 28.テレキャスターマジック 29.INNERVISIONS
昨年夏から行っていたコンセプト「蒼の波紋」の最終章。
EPISODEシリーズから何か派生できないかなと思って、その時にやれなかったこと、やりたくなった事を表現してみたくなりやってみる事に。
蒼の波紋というのは、このコンセプトを序破急に分けて構成しようと思った際に、何となくすべてのコンセプトに「青」というキーワードが出てきたことから始まっています。
「序」のaiというのは、本来この序のコンセプトの中核になる「藍色ミュージック」からの藍色の意味ですが、愛、哀、逢い、会いとか色々意味があるので敢えてローマ字にしています。
「破」の[si;]は言わずもがな、アルバム[si;]からですが、空や景色をイメージした「序」と違って、「夏」「海」「潮騒」「会う」とはっきりとしたキーワードがありました。実は3つのコンセプトの中で一番中核のような存在だったと思います。ミスチルの「深海」の楽曲は、EPISODEシリーズで取り入れようと思いつつ、上手く混ぜ合わせることが出来なかったので、この機会にやってみようと思い、終盤にかけて曲を継ぎ足していった感じです。そして、合間にaddictionとしてTOKIOの楽曲を中心とした構成をやっていますが、これは単にやってみたくなったもので、タイトルも割と適当です(笑)
最期「急」に行く予定が、ここからコンセプトが思うように決まらず、それを模索していたのが「亜急」です。「亜急」というのは医療用語で急ほどではないが、それでもまだ急な状態であるという状況を指します。「急」という本筋の前に、どうやって納得いくモノにするか、そのためにやってみましょうとあれこれやっていたのが「亜急」です。DPやDA、そして冬をメインにした楽曲になっているのはそれが理由ですね。
そして最後の「急」ですが、タイトルのPliとPriという英語は存在しますが、その通りの意味ではなく「一番に、前に、」といった意味に近いイメージで用いています。後、空や海ではなく、このコンセプトはお別れ、そして未来。一回転してまた戻ってきつつ、そこからまた始まるというイメージ。indigoの楽曲でまとめているんですが、序や破でもやっていた楽曲があります。その前からやっていた楽曲も然り。あと空想委員会が「結」というアルバムを出したので、お別れという意味で少しリンクするものがあったので歌わせて頂きました。その「空想ディスコ」という楽曲から「空想科学少年」が浮かび、そこから学生時代によく聞いていたポルノグラフィティの「foo?」「雲をも掴む民」の楽曲に連なり、序破とは違った展開になりました。
個人的には「幸せについて本気出して考えてみた」という曲があるんですが、学生の頃は何も思わなかったけど、この年になってみて初めて思う事もあって、結構感情がこもったもんです。
今回最終公演やりながら、その時々で歌いたい楽曲というのが、アドレナリンが刺激されているためか、歌っている最中に湧き出るように出てきて、そういう中に自分が愛した、歩んだバンドとの日々も実感したりしました。
正直カラオケに行っているのは、喉の状態をキープするためでもあるんですが、こういうコンセプトでもしないと、途中で飽きるんですよ。特に「破」が終わってからは、何を歌えば良いのか分からなくて、それがこの月日に現れていますね。
まあ、今バンドでオリジナルを作っているので、そっちの方に専念していこうと思っています...。
昨年の11/30,12/1,12/2でAngeloのトークイベント&ライブ2daysに行ってきました。
これは11月に発表されたアルバム「RESONANCE」に伴うプロモーション+ツアー福岡公演でした。
記念すべき10枚目なのに、同じく同年に10枚目のアルバムを発売したDIRとは違って、大々的にそこをバンド側からアピールすることも無かったように思います。いつもと変わらない雰囲気。インタビューか何かで、活動年数や枚数自体を気にしていなくて、とにかく先に進むとこうなっていたという結果論でしかないという話を、キリトがしていたのを覚えています。構えることなくただ猪突猛進していく、キリトっぽいなと。
あと個人的に、この頃はライブに行くのが日常茶飯事化していて、自分の中のリミッターが外れかかっている事を半ば自覚しながら、それでも抑えられない衝動に駆られていた時期です。11月にイベントも併せれば14本、そして12月も11本くらいかな?限界まで行ける所まで行ってやろう見たいな感じ。Angeloを普段1日しか見ない自分としては、丸3日も関われる機会があったのは、単純に貴重でしたけどね。
で、トークイベント。
これはパルコのタワレコでアルバムの初回盤と通常盤を同時に購入した人に先着で参加券が与えられるというもので、あの狭いブースの何処でイベントするんだろうと思いつつ行ったら、アパレルを販売しているブースと試聴ブースの一部を取っ払って空間作ってそこに立ち見で参加するという流れになってました(笑)意外と人も来てて100人位いたと思う。コスプレしている人もいたので、ちょっとびっくりしました。まあ、これトーク聞くだけなら参加券無くても聞ける環境なのもちょっと、、、ではあったな。。
メンバーはキリトとKOHTAの兄弟が登場。
キリトは地声低めで話して喉に負担がかからないようにしていましたけど、ライブのMC同様繰り出される言葉がエキセントリックで、所々会場を爆笑の渦に巻き込んでいました。キリトが買ったベースをKOHTAに貸したらそのまま戻ってこない、幼い頃から僕のおもちゃとかもKOHTAが持って行ってそのまま帰ってこなかったとか、ギターを買おうと思って間違ってベースを買ってしまってそこから始まった、とか覚えているのはそんな所。破天荒ではありつつも弟想いの兄と、実直に落ち着いたような感じの弟。
最後は参加特典のポストカードを2人からそれぞれ手渡しでいただくという形で終了。仲には熱狂的な方々がなんとか話を続けようとスタッフに静止されるまで続けてたりしてました(笑)僕はもう「ありがとうございました。」しか言う事が無かったんですが、最後までじっと見つめていたキリトの視線が何故か今でも脳裏に焼き付いています。
そして迎えた初日。
今回のツアーはいつものロゴスではなく、Be-1というキャパシティが半分程度の会場で2days行うという構図になっていました。
その為か、チケットは早々に両日共にソールドアウトしていて、2日目に至っては、普通にチケットが買えなかったので、SNSで知り合ったラーの方に当日頂くという、中々ない経験をしました。
-12/1-
SE
1.ACTIVATE RESONATE
2.CREVASSE
3.残響
4.NEW CENTURY BIRTH VOICE
5.REUNION
6.ホログラム
7.荊棘の棘
8.BREATH
9.DEEP VISION
10.CRUELWORLD
11.PANDEMIC
12.Experiment
13.狂人
14.Collapse pallade
15.AI
16.RESISTANT BACTERIA
17.OUTBREAK
18.Daybreakers
ENCOLE
19.Sorrow tomorrow
20.Scheme
21.Resolve
22.Deep Psyche
23.SCARE
24.シナプス
-12/2-
SE
1.ACTIVATE RESONATE
2.CREVASSE
3.残響
4.NEW CENTURY BIRTH VOICE
5.REUNION
6.ホログラム
7.荊棘の棘
8.BREATH
9.DEEP VISION
10.CRUELWORLD
11.MICRO WAVE SLIDER
12.SCENARIO
13.RETINA
14.THE CLOCK OF ULTIMATE
15.ORIGIN OF SPICIES「ALPHA」
16.My strife
17.際限ない渇き
18.RIP
ENCOLE
19.ロザリオ
20.嗤う月
21.RESULT
22.CONVICTION
23.Pendulum clock
24.PROGRAM
もう三か月以上前の話なので(笑)細かく一々覚えていないんですけど...
「RESONACE」というアルバムが、また「HETERODOX」やそれより前のAngeloの作品、そのどれとも異なった感触を持って届いてきたという事かな。「PSYCHE」~「CORD」までのダブステップやメカニカルなサウンド像でも無ければ、「HETERODOX」のような儀式的で異端的な重苦しさも無かった。というより「共振」という日本語の通り、アルバム自体がより開かれたものとして、こちらに響きかけてくるような、そんな印象でした。メッセージ性と言ってもいいかもしれないけど...。アルバムのコンセプトをがっちりと構築してくる彼らの歌詞や楽曲において、よりダイレクトに訴えてくるというんですかね。最大の違いはそこでした。「ACTIVATE RESONATE」の祝福感に満ちた始まりから、「REUNION」の独特なグループさ、「BREATH」の過去最高のポップ感...そんなヘヴィさやポップさとは違う、特に「DEEP VISION」「CRUELWORLD」のヘヴィともバラードとも違う楽曲に象徴的ですが、また新たな領域に行ったんやなと。
彼らのツアーはアルバムを収録曲順通りにプレイして、その後は過去曲を演奏するスタイルなんですが、そうやって異なった響き方をした後に聞こえてくる過去曲もまた、それまでに無かった感触を与えてくれたという事。事に「HETERODOX」の曲がさらに昨年より研ぎ澄まされていたし、近年の楽曲で定番曲になりつつある「FACTOR」「RESULT」の楽曲たちの存在も然り、アルバムの年代の垣根も飛び越えて、あらゆる年代の楽曲を組み込みつつ、違和感なく網羅できる事実に、ゆるぎない彼らの歴史、意思を象徴を感じずにはいられませんでした。2018年最後のBe-1で、2daysという形で締めくくれました。次は5月にまた会えるので、その時を楽しみに。より共振の世界が広がっていくような、そんなライブになるのかなと思っています。ありがとう。