1年振りに、ヤマニンエルブがターフに戻って来る。
前走に大敗したあと、屈腱炎に倒れた。
サッカーボーイ産駒、最後の大物と信じて疑わなかった馬。
実は、昨年はオルフェーヴルよりも期待が大きかったんですが、
足元の不安には勝てなかったんです。
そうしてるうちに、サッカーボーイは亡くなり、
なりとろもいつしかエルブの事を忘れてしまっていました。
オルフェーヴルの活躍がそうさせてたんでしょうね。
でも、今週の出走予定馬を見て驚きました。
一年ぶりに見る名前。
一年ぶりな上に、関東に転厩していたエルブ。
非凡なあのスピードは、今もまだ健在だろうか。
いや、今はそんな事よりも、
苦しい不治の病を克服してターフに戻ってきたエルブの姿を、
ただ、一心に目で追おう。
復活の時。
タイガースの安藤もまた、今日、1年8カ月ぶりの勝利を挙げた。
一昨年、安藤の事をぼろくそにこき下ろしたなりとろ。
好投していても、突然大量点を奪われる姿に憤慨し、
また、失望した。
心が弱いからだと、そう思った。
違った。
少し前にテレビの特番で安藤の真実を見た。
故障が、彼の制球と球威を奪っていた。
昨年はその状況はさらに悪化、ほとんど登板機会の無いままにシーズンを終えた。
試行錯誤の末、
彼は昔のフォームを取り戻し、
OP戦、2軍戦で結果を出した。
そして今日、7回無失点で勝ち投手となった。
ヒーローインタビューでの涙。
グッときた。
頑張れ、安藤。
頑張れ、エルブ。
まだまだやれる。
諦めなければ、きっと―。