フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

ジェット気流の揺れを体験する

2016-09-26 16:55:29 | 日記

アドオンの気象ソフト、FS Global Real Weather(FSGRW)がバージョンアップされて、X-Plane10.50で上空のタービュランス(揺れ)を再現できるようになったとありました。

 

今までは揺れの再現があまりなくてちょっと寂しい(笑)思いをすることが多かったのですが、これで本格的な空の雰囲気が出そうで、さっそく寒帯偏西風(ジェットストリーム)の一番風速が激しいところを飛んでみて、揺れを体験してみたいと思います。

今日飛ぶのは英国の北アイルランド、ベルファースト(EGAA)から、スカンジナビア半島の北の方にあるスウェーデンのキルナ(ESNQ)までです。

北アイルランドからスコットランドのあたりでジェットストリームを横切ります。さらにキルナまではジェットストリームの南側で、揺れが予想されます。高度はFL290からFL370まで。スカンジナビア半島に行くとFL310です。

これが今回の飛行ルートです。

ちょっと翌日になってしまったのですが、ジェットストリームのもっと詳しい図を見ると今回飛ぶルートは最も風速の強い部分を横切るようです。

ベルファーストを離陸するところです。

スコットランド上空です。

今日飛んでいるのはA330-243。33700フィートを上昇中ですが、風速は113ノットあり、対地速度は570ノット。結構激しく揺れ始めました。

FL370でかなり揺れるので、FL390に上がってみます。ちょうどジェット気流の最も強いところにさしかかります。

風速111ノット。FL370より激しく揺れます。速度を見ると失速速度が近づいていて、速度が振れると危険です。

外はこんな感じです。

 そうしたらいきなり機首がドーンと持ち上げられてオートパイロットが自動的に解除され、いきなり速度が大きく下がりました。赤いテープのところまで速度が落ちています。この後すぐにアルファフロアーが働いてスロットルは自動的にTO/GA。しかしNORMAL LAWは外れず、NORMAL LAWなら絶対失速しないはずだそうなので、確かに失速して大きく高度が下がることはありませんでした。

スティックを前に倒してダイブして高度を落として速度を稼ぎ、スロットルを一度TO/GAに入れてオートスロットルを解除して再びスロットルをCLに戻し、改めてオートパイロットとオートスロットルを入れて危機を切り抜けました。

 

見るとその頃の風速は119ノット。スコットランドの東方沖です。

やがて風速は120ノットにもなります。猛烈な揺れです。

FL360で水平飛行してみますが、かなり揺れます。風速は112ノットあります。

しかしシェトランド諸島のサンボローを出ると風速は落ちてきて、揺れも収まってきました。ジェットストリームの一番風速の早いところを過ぎたようです。

改めてFL370に上昇してみます。

最初は安定して飛んでいました。

ところがスカンジナビア半島を北上するにつれて再び揺れ始めます。再びジェットストリームに南側から近づいたからでしょう。

北上してジェットストリームに近づくにつれてますます揺れが激しくなります。

FL310まで降りてきましたがまだ揺れています。風速は42ノットまで落ちていますが。

そこでFL250まで降りました。すると全く揺れなくなりました。

キルナに着陸したところです。

というわけで、X-Planeでも本格的に揺れを再現できるようになりました。これはルートと高度の選択が重要になります。

(おわり)

 


スペインのセビリアから地中海のリゾートへ

2016-09-25 18:19:50 | 日記

今日はスペインのアンダルシア州の州都セビリアから、地中海のリゾート地、スペインのマヨルカ島イビサ島B767-300ERで行ってみます。

まずマヨルカ島に行き、ゴーアラウンドしてイビサ島に行く予定です。

これが今日のフライトプランです。セビリアからマヨルカまで1時間15分、マヨルカからイビサまでが22分の予定です。

今日の天気です。マヨルカ島もイビサ島も次第に天気が悪くなっていきます。さらに一時的な嵐が来るかもしれません。

これが今日のコースです。スペイン南部の高原地帯を東に飛び、地中海に出てイビサ島上空を経てマヨルカ島に行き、そこから戻ってイビサ島に着陸する予定です。

セビリア空港(LEXL)のSIDです。

そしてマヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカ空港(LEPA)のアライバル

そして同空港のILS進入です。

またこれがイビサ島のイビサ空港(LEIB)へのILS進入です。

セビリア空港で出発準備が進みます。

今日の離陸はRWY27から。現在ターミナルビル前に駐機しています。

乗客、貨物、燃料の搭載です。乗客は満席、貨物はあまり積んでおらず、燃料は15トンです。

マヨルカ島までのコースを入力。

マヨルカ島からイビサ島までのコースもルート2に入力しておきます。

マヨルカ島までの飛行距離が501マイル。フライトプランより距離が長いです。飛行予定時間が1時間11分。残燃料予定が9.4トンです。

レーダーのテストです。

出発準備が整いました。これからプッシュバックです。

プッシュバックが始まります。

隣で乗客の荷物を忙しそうに積み下ろしている人がいます。

プッシュバックが終わりました。これからエンジンを始動します。

では地上走行を始めます。

順調に離陸します。

レーダーに地上の地形が映っています。

セビリアの街を後ろに東へ飛びます。

東へ向かいます。

この辺は高原地帯です。

順調に飛んでいます。

広大な高原が広がります。

右手に地中海が見えます。

右手はマラガのあたりです。

シートベルトサインをオフ。

山脈が見えます。シェラネバダ山脈です。

グラナダの上空です。

ここで時刻を日の出前に変えてみました。日の出の空を楽しんでみます。

順調に夜間飛行しています。

やがて東の空が紫色になりました。

まだ星が見えます。眼下はカルタヘナです。

東の空がさらに明るくなってきました。

もうすぐ地中海に出ます。眼下はアリカンテ。

眼下は地中海です。

地中海をマヨルカ島に向かいます。

もう日の出かもしれません。雲で太陽はよく見えませんが。

 はっきり朝日が見えてきました。

では降下開始です。イビサ島の上空を経てマヨルカ島に向かいます。

 マヨルカ島まで151マイル。残燃料予定が8.7トン。イビサ島まで行くのに十分な燃料です。

イビサ島上空です。

イビサ島の地図です。

眼下にイビサ島の空港が見えています。

眼下にイビサの港と街が見えます。

マヨルカ島のILS周波数と方位を合わせます。

パルマ・デ・マヨルカ空港の気象です。ほとんど無風。

街が見えます。作り込まれたシナリーです。どこでしょうか?

10000フィートを過ぎました。マヨルカ島上空です。

雲の中を降りていきます。

地上の地形を表示します。

プロシージャーターンです。

最終進入です。順調に降下していきます。

マヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカの街並みです。

安定して降下しています。平行滑走路が見えます。

最終進入速度まで減速しています。

安定して降下していきます。

もうすぐ滑走路です。

あと510フィート。

ミニマムでゴーアラウンドしました。ほとんど無風です。

にぎやかな空港シナリーです。

燃料はあと8.1トン、十分です。

ゴーアラウンドコースを4000フィートまで上昇します。

イビサ島に向かいます。

すぐ雲の中に入ります。

LNAVを使って飛びます。速度は230ノット。

イビサ島は最終進入が2000フィートからです。

大きな雲があります。

イビサ島のILS周波数を合わせます。

雲で下界が見えません。

あっという間にイビサ島です。最終進入に向けて降下しています。

イビサの街が見えます。

最終進入コースに乗ります。

イビサ島に最終進入です。

結構大きな島です。

NDに地形が映っています。まもなく最終進入。

街のシナリーが作り込まれています。

オートパイロットで降りています。

オートパイロットをオフ。

まもなく着陸です。

ここではアドオンシナリーは入っていません。X-Plane10のデフォルトの飛行場はバージョンアップに際して、最近こうして誘導路やエプロンがつく空港が増えました。簡単なターミナルビルがついているものもあります。

無事着陸して駐機場に向かいます。

シートベルトサインをオフ。

到着しました。

IRSの誤差は非常に小さいです。

I燃料は6.2トン残りました。

IRSをオフ。

PACKSもオフ。

ウインドウヒート、客室の非常灯をオフ。

操縦席の扉を開けて降機。

降機が終わりました。

ということで今日はスペインのリゾートへ行ってみました。最近のシナリーはよく作り込まれています。楽しんでみてください。

(おわり)


難しい飛行場にチャレンジ

2016-09-25 11:19:38 | 日記

X-Plane10には世界中のほとんどの飛行場が用意されています。なかには離着陸が大変難しく、危険な飛行場があります。

今日はそのうちのいくつかを飛んでみます。

まず、世界で唯一、砂浜に定期便が離着陸する飛行場があります。スコットランドのバラ飛行場(EGPR)です。

アドオンシナリーを入れて飛んでみます。

砂浜にキングエアB200が止まっています。

飛行場というか砂浜の全景はこんな感じです。空港ターミナルビルが手前の道路沿いにあります。当然、潮の干満で飛行場の広さが変わるのでしょう。

ターミナルビルと飛行機を拡大したところです。

バラの天気です。風が160度から11ノット。砂浜一面が飛行場ですから、大昔の飛行機と同じように細い滑走路ではなくて広い面を風に向かって離陸します。

方位160度であっという間に離陸しました。

ぐるっと回って飛行場の反対側の浜の上に来ました。

旋回して160度の風の方位に向かって着陸します。

もうすぐ着陸です。

着陸しました。舗装の滑走路と違ってグラグラします。浜にこんなポールが何本か立っていました。

夜間にしましたが特に光るわけでもないようです。

続いて商用飛行場として世界で最も滑走路が短い(370m)、スコットランドのアウトスケリー飛行場(EG78)に行きます。孤島の飛行場です。双発機が運航されています。見るとわかるようにものすごい横風が吹いています。

最寄りの気象データのある飛行場のデータが読み込まれています。190度から21ノット。

では横風離陸です。フルパワーで滑走路いっぱい走って離陸しました。

滑走路の先はすぐ海です。

旋回して滑走路の上空まで来ました。

隣のホールセイ島まで行ってみます。ここにも空港が見えます。

さらに旋回してアウトスケリー飛行場に戻ってきました。ものすごい横風のなかを着陸です。

滑走路の先は海です。

余裕を残して止まることができました。

しかしリバースの影響で途中で右に滑走路をはみ出しました。

そしてペルーのチャグアル飛行場(SPGL)です。標高約4000フィートで切り立った谷底にあります。標高が高いですから当然エンジンのパワーは低く、離着陸は大変です。下の写真で滑走路の上の方に斜めに誘導路みたいなものが見えますが、これがこちら側から離陸する時の助走帯なのです。また着陸時は谷間をすり抜けるように降りていきます。今日はこのコースで着陸します。

フルパワーで離陸します。

山をよじ登る道路が見えます。

上空で旋回して飛行場上空まで来ました。

空港上空を通り過ぎて川をさかのぼります。

切り立った谷底を飛びます。

少し広いところで旋回します。

飛行場に向けて谷底を降りていきます。

着陸します。

無事止まりました。

それからカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のネルソン飛行場です。谷底の着陸は大変です。

おっと、飛行場のすぐ脇を列車が走っています。

旅客列車も走っています。鉄ちゃん向きの飛行場です(笑)。

ネルソン飛行場の気象状況です。

では離陸します。また貨物列車がやってきました。

後補機がついています。

今日は別の空港に行きます。谷底を飛んでいきます。きれいな景色です。

入江が広がりました。正面手前の小山の向こう側に入り江に面した飛行場があります。それを左手の山の上からアプローチします。

この入江には電線が渡してあります。

小山を越えるとずっと下に滑走路が見えます。左に迂回して高度を下げてアプローチします。クロウフォードベイ飛行場です。きれいなところです。

ここから川に沿って急速に高度を落としていって着陸します。

もうすぐ着陸です。草の滑走路です。やや横風が吹いています。

最終進入です。

無事着陸しました。

フライトシミュレーターにはいろいろな楽しみ方があります。X-Plane10はシナリーもきれいですし、地形が複雑なところの飛行は十分楽しめます。

(おわり)


VOR航法でB727-100を関西から成田まで

2016-09-23 08:56:06 | 日記

今日はFlyJsimのB727-100で関西から成田までVOR航法で飛んでみます。

子供の頃、この飛行機に乗った記憶があります。地上では胴体後方の床が軍の輸送機のように下に降りて出入り口になり、ここから乗り降りした記憶があります。

現在のようにRNAVで飛ぶ前は航路はもちろん、SIDもSTARもVORを使って飛んでいました。これが慣れないと大変で、特にSIDやSTARはめまぐるしく針路が変わりますから、それに先んじてVORの周波数や方位を変えなければならず、事前に頭の中で段取りしておかないと全然追いつかなくなります。

そもそも地図が操縦席の正面に表示されませんから、機体と地上の位置関係は全部自分の頭でイメージするしかありません。

これが今回飛んだルートです。前半の地図が消えてしまっていますが、関西空港のRWY06Rを離陸してTOMOH1デパーチャーでTOMOHに行き、串本トランジションで串本VORへ。そこから大島VORに直行し、さらに成田空港への入り口になるBINKSに直行。BINKSBアライバルとILS進入でRWY34Rへ。一回ゴーアラウンドして東に飛んで成田VOR20マイルのところで旋回。再びRWY34Rの進入に戻って着陸というルートです。

これがフライトプランです。

 

久しぶりに丸いメーターとにらめっこしながら慌ただしく飛んでみました。

まず初めにチャートをよく読んで頭の中で段取りをしないとなりません。関西のRWY06Rの方位は058度です。ですからヘディングバグは058です。離陸後は関西VORの052ラディアルで飛びます。したがってまずNAV1に関西VORの周波数111.8をセットし、VOR1の方位を058に合わせておきます。離陸後は左にやや旋回してこのコースに乗ります。そして関西VORから3.5マイルのところを左旋回とあります。3.5マイルを通過してから左旋回というわけではなく、その手前からリードを取って旋回します。旋回後は神戸VORの166ラディアルに乗って神戸VORから4.6マイルのところまで行きます。したがってNAV1のもうひとつの周波数の窓には神戸VORの111.25を入れておきます。そして旋回が始まったらVOR1の方位を166にさっと合わせます。

次は神戸VORから4.6マイルのところから左旋回して、八尾VORの269ラジアルに乗ります。しかしこのレグは非常に距離が短く、すぐにまた神戸VORの215ラディアルに向けて左旋回します。したがってここはVOR1をいちいち動かしていると神戸VORの215ラディアルに旋回するところが遅れて西側にはみ出してしまいそうです。したがってここは八尾VORの周波数をNAV2に合わせ、右席のVOR2の方位を269にしておきます。このレグに向けて旋回を始めたら右席のVOR2を見ながら八尾VORの269ラジアルに乗り、VOR1のほうは周波数はそのままですぐに方位を215に変えておきます。すると旋回後すぐにVOR1の指示器の針が動いてきますから、それに会合させます。するとスムーズに神戸VORの215ラディアルに乗れます。ここまでがひと汗かきそうです。高度制限が途中にありますが、B727-100はスポーツカーのように敏速に上昇していきますから、この制限は軽くクリアーできます。

神戸VORの215ラディアルに乗ったらそのまま進んで、神戸VORから23.7マイルの位置がTOMOHです。

続いてここから串本トランジションです。引き続き同じ針路を神戸VORから40.7マイルのところまで飛び、左に旋回して、今度は徳島VORの124ラディアルに乗り、GOBOHまで行きます。GOBOHは徳島VORから28マイルです。この左旋回してからGOBOHまでの距離もわずかです。したがってここもNAV2に徳島VORを入れて、VOR2に124度を設定しておきます。そして右席を見てこの針路に近づいてきたら左旋回し、徳島VORの124ラディアルに乗ってGOBOHに向かうことにします。

この間にNAV1は串本VORの周波数に切り替え、VOR指示器はGOBOHから串本までの136ラディアルに変えてえおきます。そして串本からの距離が44.2マイルになったらGOBOHですからこのルートに会合して串本に向かいます。ここまでの高度制限も当機なら何ら問題はありません。

串本から大島までは洋上を長く飛びます。串本では大島のVORを有効に受信できません。上のフライトプランを見ると串本から73度の方位に飛びます。したがって串本でVOR1を073ラディアルにして、これに沿って大島の方へ飛びます。やがて大島VORを受信し、串本と大島の間の距離の中間地点でVOR1の周波数を大島に切り替えます。ここでフライトプランを見ると串本と大島の間、降下開始地点(TOD)で方位が073度から075度に変わっています。ですから大島VORには075ラディアルで到着することになります。

引き続きフライトプランを見ると大島VORからはラディアル073で飛び、71マイル飛んだところがBINKSです。下の写真が成田のBINKSBアライバルのチャートです。BINKSからは方位007度で出発します。そして成田VORのラディアル337に会合してTEMISに向かいます。ここの高度が最低5000フィート。ですからBINKSを出たらNAV1を成田VORの周波数に切り替え、VOR1の方位を337にしておきます。

そしてこれがILS Z 34Rの進入チャートです。ILS周波数をNAV1のもうひとつの周波数に合わせておいて、TEMISに来たらILS周波数に切り替えます。方位は引き続き337度。そのままILに乗ってLAPISから降下を始めて着陸に向かいます。ミニマムは400フィート。

ゴーアラウンドは滑走路端から右旋回して、成田VORのラディアル096に乗ります。ですからゴーアラウンドしたらNAV1の周波数をまた成田VORに戻し、VOR1の方位を096にしておきます。滑走路端から右旋回して一度行き過ぎますが戻ってこの方位に会合。そのまま34.8マイル先のABBOTで右旋回の待機。高度は4000フィート。しかしこれはちょっと遠すぎるので、成田VORから20マイルのところで右旋回待機し、旋回経路をぐるっと一回りしたら成田VOR20マイルの円弧をTEMISに戻り、再び同じコースで進入、着陸します。

 

夜間飛行にします。これは赤色の室内灯をつけたところです。当機には白色と赤色の室内灯があります。赤色もいい雰囲気です。

これが航空機関士席です。

夜の関西空港です。

ボーディングブリッジは、パーキングブレーキをかけると接続され、外すと離れます。

今日のウエイトと離陸速度、トリムです。

INSは参考のためにポイントを入力しておきます。フライトプランにあるRJBBが0番、TOMOHが1番、GOBOHが2番、串本VORが3番、降下開始地点が4番、大島VORが5番、BINKSが6番、TEMISが7番、RJAAが8番とします。途中でVOR/DMEと位置を比較して飛びました。ほぼピッタリです。

離陸トリムを合わせます。

最初のコースのNAVとVOR1を合わせます。関西VORの052ラディアルです。ヘディングのバグは滑走路の方位058です。

NAV2には八尾VORの周波数を入れ、VOR2には269ラディアルを入れておきます。

気象レーダーのテストです。

NAV1には関西VORの111.80と神戸VORの111.25を入れておき、関西を選択。NAV2には八尾VORの114.60を入れてこれを選択。

オートパイロットも初期状態にセット。

では出発です。ウインドウヒートをオン。

APUをスタート。

エンジンの始動に向けて各燃料タンクのポンプひとつを稼働。

APU発電機の電圧と周波数をチェック

故障はない設定にしておきます。地上の支援を全部切り離し。

パーキングブレーキを解除してプッシュバックを開始。

Autoでプッシュバックする時、制御盤にShow Ghostという項目があります。これを選ぶと下の写真のようにどの位置に飛行機が移動するかが表示されます。これは便利です。右を向くか左を向くかは、操縦席に座って右手側から左手側かという意味で、この写真のように機体を前方から見たときの左右とは反対になります。

当機ではプッシュバック中でもエンジン始動が可能です。

油圧をオン。

ブレーキ圧力も正常。

3番エンジンを始動中です。順調です。

エンジンを始動しました。油圧Aの圧力が低いですが、エンジンの推力を上げると油圧が上がってきます。

では地上走行を始めます。

RWY06Rまでだいぶ地上を走ります。

改めて無線の設定を確かめておきます。

離陸しました。あまりにも忙しくて写真を撮る暇がありません。先ほどの手順どおりに飛んで、現在、神戸VORの215ラディアルに乗って神戸VORから5マイルのところ。ここからしばらく直進しますからほっとしているところです。

さてこのあとGOBOHに向けて左旋回するところ、ちょっとほかのことに気を取られている間にあっという間に旋回が遅れて下の写真のように大きくはみ出してしまいました。本当に一瞬タイミングが遅れるとすぐこうなります。

巡航に達した時の客室高度です。巡航高度FL290。機体内外の圧力差は7.6、客室高度は3000フィートです。標高1000メートル、箱根の芦ノ湖ぐらいです。

串本から大島に変針する時もちょっともたついてはみ出してしまいました。その後大島に向かって飛び、途中でVORを串本から大島に変更しました。自動操縦のVOR航法には結構誤差があって、変更地点で針路がずれています。

その後は先の紹介したとおりに飛び、ゴーアラウンドして自動操縦を入れるまで結構トリムの調整が大変でコースがふらついてしまいました。そしてこれが最後に着陸したところです。今回はオートブレーキを解除して、B727の操縦席の正面にある赤い大きなハンドルを動かして空気ブレーキで止めてみました。ハンドルが右一杯に倒れています。これが実によく効くブレーキで、あっという間に減速して停止しました。

これがアライバル、進入、ゴーアラウンド、待機、再進入、着陸の様子です。待機から進入コースへの再会合まではVOR1に方位を表示し、ヘディングモードでヘディングを動かしながら飛ばしました。

というわけでVOR航法でB727-100を飛ばしてみました。久しぶりに頭の体操をした感じです。

(おわり)


X-Plane10のB727-200Advで南紀白浜から大分まで(2/2)

2016-09-22 20:48:45 | 日記

引き続きB727の出発準備を進めます。

外部電源と圧搾空気を外します。

ビーコン灯をオン。これから夜間飛行にします。B727の室内灯は白色と赤色があります。これは白色です。

航空機関士席です。

ではプッシュバックとエンジン始動の準備です。

3つ燃料タンク、ひとつづつ燃料ポンプをオンにします。

電気で動く油圧システムBをオン。油量が十分で圧力が上がることを確かめます。

ビフォースタートチェックリストです。

ウインドウヒートをオン。

エンジン始動にあたってギャレイパワーをオフ。

左右のPACKSをオフ。ダクト圧力が30PSI以上になることを確かめます。

ブレーキ圧力を確かめます。

外気温を確かめます。

パーキングブレーキをオフ。

オーバーヘッドにあるGround Crew Callをプッシュ。するとプッシュバックのページが出てきます。通常はAutoでプッシュバックしますのでAutoをクリックします。すると早速プッシュバックが始まります。

プッシュバックを途中で止めたいときはもう一度Autoをクリックします。Manualでもプッシュバックができます。こちらは前輪の操向を司るティラーを動かしてプッシュバックの向きを変えます。

Autoでプッシュバックしています。

Autoが終了した後、Manualでさらに後退させます。

プッシュバックが終わりましたのでパーキングブレーキをオン。

No.1エンジンから始動します。オーバーヘッドの1番エンジンの始動スイッチの蓋を開けてレバーを下に引きます。すると圧搾空気の力でエンジンが回り始めます。そして上から4つ目のメーター、N2が20%になったらスロットルレバーの下にあるカットオフスイッチをオンにして燃料を送り始めます。これでトラブルがなければ正常に起動します。

3番目のエンジンを起動しているところです。

エンジンが正常に起動したら航空機関士席の電気のパネルで発電機をCloseします。これで各エンジンに直結した発電機から交流電流が供給され始めます。上のメーターは発電機の油の温度。下は発電されるワット数です。

エンジンで稼働する油圧システムAも油量と圧力が正常であるか確かめます。また電源がAPUから切り替わって電気で稼働する油圧システムBも正常であることを確かめます。

APUをオフ。

左右のPACKSをオン。

各発電機の電圧と周波数をチェック。

エッセンシャルパワーを発電機の2番に。

ギャレイパワーを再度オン。

ピトーヒートをオン。

油圧ポンプをすべてオン。

航空機関士席のFLT/GND切り替えをFLTに。

離陸フラップ20度。ちなみにこの色が操縦室内に赤色灯を点灯した時の色です。

トリムの緑色のバンドをクリックして離陸トリムを自動的に合わせます。

TAXI灯とRunway Turn-Off灯をオンにして地上走行を開始します。

早速滑走路の手前で一時停止。

トランスポンダをON/ALTに。

2番エンジンの圧搾空気バルブを2つともオフ。

着陸灯とストロボ灯を点灯して滑走路に入ります。高度はエンジン計器のすぐ左側に6000という表示が見えますが、ここで設定します。

離陸滑走路の端に行ってUターンします。

Uターンしているところです。

離陸滑走路に正対しました。

ではこれから離陸します。スロットルを進めてエンジン計器の一番上の針が、バグのある21.5を指すようにします。実際には後ろから航空機関士が手を伸ばして微調整して合わせます。

離陸滑走が始まりました。離陸速度を表示しておきます。

あっという間に離陸です。

後ろに南紀白浜の街が見えます。

ではオートパイロットの操作です。離陸直後からINSで飛ぶには、離陸前に先に紹介したナビゲーションセレクターをNAV/LOCにしておきます。また離陸直後からヘディングモードで飛ぶには、先に紹介したようにHDGのボタンを押しておきます。これをセットしてから赤枠で囲ったつまみを動かします。これはピッチ角を調整するつまみです。下の写真のように離陸前にこのつまみをずっと上の位置まで上げておきます。そしてエンジンをふかして加速し、操縦かんを引いて離陸して、安定したピッチ角になってトリムが取れたら先に紹介したオートパイロットをオンにします。すると機はこのつまみで設定したピッチ角で上昇を続けます。そこで速度がV2+15ノットぐらいになるようにピッチを調整します。つまみを左に倒すとピッチが下がって速度が上がり、上に上げるとピッチが上がって速度が下がります。

ここでは横方向は離陸直後からINSを使います。先に紹介したとおり、スロットルレバーの後ろにあるナビゲーションセレクターをNAV AUXにします。これでオートパイロットがオンになると横方向の制御をINSで行います。

正面にGPSの水色のランプが点灯しています。GPSとありますが実際にはINSのことで、これが点灯しているとINSが機能しています。なお当機にはGPSはついていません。

さっそく右旋回していますが、これはINSの指示によるオートパイロットを使った旋回です。

このようにピッチ角を下げると加速します。加速しながらフラップを上げていきます。

続いて250ノットで上昇します。速度計のバグは自動的に250に合うようになっています。そこでスロットルレバーの後ろにあるピッチセレクターを真上からひとつ左に回して速度保持にします。すると250ノットを保持して飛びます。

250ノットを保持して飛んでいます。本当は先に紹介したようにここで高度もARMされていなければなりません。

早速INSを見てみます。つまみを真上からひとつ右のDIS/TIMEにします。そして真ん中の窓に12とあります。これはポイントの1番から2番に向けて飛んでいるという意味で、2番のポイントまであと36マイル、8.4分と表示が出ています。ちなみにこのつまみをもうひとつ右に回すと現在の風向と風速が出てきます。さらに一番左にまわすと航路の方位と対地速度、そこからひとつ右に戻すとヘディングと偏流角が出てきます。

高度をARMして、その高度に到達しました。正面の水色のランプを見るとALTとALT SELECTが点灯しています。これは高度保持モードがオンになって、設定された高度に達しているという意味です。この状態では速度保持は自動的に解除されます。ですから250ノットで飛ぶには速度計を見ながらマニュアルでスロットルを調整します。

続いて新たな高度を設定してARMし、ピッチセレクターで速度保持を選択。そしてスロットルを前に出してエンジンをふかします。すると機は速度を保持したまま上昇し始めます。それがこの状態です。

機は安定して上昇しています。

紀伊半島から四国に向かいます。

さて、ここで異常が見つかりました。ギアの扉が開き、主脚のひとつがロックされていません。しかし実際に主脚が出ていればものすごい風の抵抗が産まれるはずですが、それはこの機体では再現されていません。

こういう時にシミュレーターはすごいです。こうして外からすぐに状況を確認できます(笑)。確かに右の主脚が出ています。これは厄介なことになりました。

270ノットに加速したところでしたが、とりあえずこの速度で飛びます。

正面の照明を明るくします。そこにはギアの制限速度が出ています。ギアを出す時の制限速度が270ノット、マッハ0.83。ギアを引き込むときの制限速度が200ノット。ギアを出したまま飛ぶときの制限速度が300ノット、マッハ0.83です。離陸してギアアップした時にはギアは全部格納されていました。したがってあとから何らかの理由で降りてしまったのだと思います。

何回かギアレバをオフからアップに動かしてみましたが全然反応しません。

そうこうしている間に10000フィートを過ぎましたので着陸灯はオフ。

シートベルトサインもオフ。

このままどこか代替着陸できる空港に行ってギアのアップダウンをさらに試し、予備の装置を使ってマニュアルでギアを降ろしてロックして着陸するか。とりあえず今日は故障のメニューをオフにしてみました。赤い枠のところをクリックするとメインテナンスと故障がオフになります。

するとしばらくたってギアが引き込まれてギアの扉が閉まりました!

気を取り直して今日は先を急ぎます。速度を300ノットまで上げます。速度保持モードで飛んでいます。

雲上飛行です。

 下界に高知が見えています。

まもなく今日の巡航高度FL240に達します。よく見ると高度計のQNHを2992に直し忘れていますね。高度の設定を24000にしてARMして速度保持で上昇してきました。24000に近づくと自動的に上昇率が下がり、24000で上昇率がゼロになり、高度保持に自動的に切り替わって速度保持が自動的に外れます。この間、上昇率が下がるにつれて速度が上がっていきます。速度の上昇を止めるにはマニュアルでスロットルを少しづつ戻します。

24000に達しました。オートパイロットは高度保持に切り替わりました。速度の調整はスロットルをマニュアルで動かして行っています。次のポイントは5番。そこまで12マイル、1.8分。

そして5番のポイントを過ぎて6番に向かっています。この状態だと1番から4番には9番より先のポイントを入力することができます。8番、9番、1番、2番の順に飛行機は飛んでいきます。

これが風向、風速の表示です。223度から35ノットの風。

高知上空です。

高知の街が見えます。

では降下を開始します。新たな高度を設定してARM。ピッチコントロールを速度保持にして速度を速度計のバグで設定。そしてスロットルをアイドルまで戻します。すると毎分2千フィート近くの降下率で降下していきます。

現在、9番から1番に向けて飛んでいます。1番まであと18マイル、3.1分。

高知と松山を結ぶ国道が眼下に見えます。

雲の切れ目から下界が見えます。

14000フィートを通過したのでQNHを設定します。

外気温を確かめます。機体表面の温度(TAS)が約10度です。

眼下に松山の街が見えます。

瀬戸内海上空を山口県の柳井に向かいます。

10000フィートを過ぎたので着陸灯をオン。

シートベルトサインをオン。昔は客室サインの点灯が今とは違っていた記憶があります。まず機内で普通にタバコを吸えました。禁煙は離陸直後に解除され、着陸直前に禁煙になりました。だから昔は禁煙ランプが消えていれば煙草を吸えました。客席にも灰皿がついていました。シートベルトサインも特に着陸の時は最終進入まで点灯しないことが珍しくありませんでした。あれはパーサーが管理していたのでしょうか・・・。

240ノットで降下を続けます。速度保持、スロットルはアイドルです。

着陸のミニマムを高度計に設定します。赤いバグです。660フィート。

オートブレーキはミニマム。

油圧がA、B両系統とも正常であることを確かめます。

エンジンオイルも正常。

燃料関係も正常。

与圧も正常です。

柳井で大分に向けて変針しました。

雲に着陸灯が反射して雲が白く光っています。

高度を下げていきますが全然地上は見えません。

3000フィートに達しました。VOR A Letdownアプローチです。

方位217度で武蔵VORまであと12マイル。決心高度は660フィート

進入速度は129ノット。これに風の成分を加えます。

ギアダウン、3グリーン。ギアの不調は直っています。フラップ30度。

安定して降下を続けていきます。

しかし前は何も見えません。

やがて雲の下に白く点滅するライトが見えました。これが進入灯かもしれませんがちょっと位置が左に寄り過ぎています。しかし他に何も光が見えないのでそれに向けて降下を続けます。

その白い点滅も見えたり見えなかったりになりました。予定のコースより海寄りにいます。

さらに降下しますがまだ何も見えません。結局このまま決心高度まで降りましたが何も見えませんでした。すかさずゴーアラウンド。

3000フィートに戻って一度90度方向に飛びます。

そして再びVOR進入開始地点に向かいます。

もう一度進入開始地点に向かいます。

改めて進入コースに会合します。

今度は右手に九州の陸地が見えました。しかし空港はまったく見えません。結局今回も決心高度で滑走路は見えず、次は北向きにILSで進入してみるところです。しかし今日は番外編ということで本当はやってはいけないのですが、滑走路を探してみます。

すると右側にさっと滑走路が見えてきました。これなら周回進入で着陸できます。

風はほぼ無風なので、北向きに着陸します。

最初から北向きにILSで進入すれば一発で着陸できたわけですが、VOR進入をやってみたかったのです(笑)。

ちっと右にずれてしまいましたが着陸。

接地するところです。

無事着陸しました。誘導路がないのでそのまま芝生の上に入っていきます。

トランスポンダをオフ。

与圧のFLT/GNDをGNDに。一気に気圧が上がって地上と同じ気圧になります。

機体を止めます。

パーキングブレーキをオン。

着陸灯、ストロボ灯をオフ。

外部電源をオン。

エンジンをカット。

ビーコン灯をオフ。

シートベルトサインをオフ。

油圧系統Bをオフ。

燃料ポンプをすべてオフ。

エンジンに直結した発電機もすべて停止

というわけで南紀白浜から大分まで飛んできました。

アナログの機体は現在のデジタル機とは違う味わいがあります。よくできた機体だと思います。ぜひ楽しんでみてください。

(おわり)


台風のなかをB767-300ERで関西から成田まで

2016-09-20 22:25:29 | 日記

今日も台風のなかをX-Planeの飛行機を飛ばします。

今日は有償のB767-300ERで台風のなかを関西から成田まで飛びます。X-Planeは内臓で現在の天気をダウンロードする機能がついていますが、気象ソフトを使うとさらに一層リアルに気象を表現できます。

さらにハードの性能を上げると雲をよりち密に表現することができ、悪天候がとてもそれらしくなります。B767-300ERは特に気象レーダーの表現が細かく、悪天候の中を飛ぶにはもってこいです。

そして気象ソフトはX-AviationのSkyMaxxProと、Real Weather Connectorを使っています。

今日の飛行場の気象状況です。関西も成田も台風に伴う悪天候で突風が吹き、雨が降り、成田は霧も出ています。しかし雲底は離着陸の妨げにはならない高さです。

もし成田に着陸できない時は羽田に行きます。羽田の気象状況です。羽田は突風は吹いていないようです。しかし視程は3キロ。霧が出て雨が強く振っています。雲底はILS進入なら大丈夫です。

では関西空港に当機を据え付けます。

今日は夜間飛行です。出発準備が進んでいます。

前の便が到着したのを引き継ぎました。IRSはOFFになっています。外部電源を取り入れています。

操縦室の様子です。大粒の雨が風防に当たります。

後方のサービス用の扉も開いてサービスが進みます。今日はボーディングブリッジに接続しています。

では乗客、貨物、燃料の搭載を行います。せっかくですから乗客と貨物は目いっぱい積みました。燃料は25トン。GWは174.2トンあり、CGは30%です。

コースの入力です。今日はRJBB KANSAI1 SHTLE Y79 BUNGU Y81 BINKS GEMIN RJAAというルートで離陸滑走路は24R、着陸滑走路は16Rです。

さらにゴーアラウンドして成田から羽田までのルートもRTE2にあらかじめ入力しておきます。こちらはRJAAからDAITO2 MERCY CACHE CACAO RJTTでRWY34Rへの着陸です。

では気象レーダーのテストです。

地形表示のテストです。

すべての搭載が終わりました。

燃料は25トン積んでいます。

離陸速度の入力です。ただし今日はちょっと重すぎたようでVNAVの計算ができません。そのためVNAVは計算しないまま離陸してFLCHで上昇し、上空に行くと高度が上がったので大抵VNAVの計算ができますから、それからVNAVを使うことにします。下の画面でD-TOとなっているのはTOに修正します。正面パネルにある推力設定のTO/GAボタンを押して修正します。

エンジン始動前の準備が整いました。チェックリストは別途ipadに入れたものを実行します。FS Kneeboardという便利な無料アプリがあります。

ドアが閉まり、プッシュバックが始まります。

プッシュバックが終わってからエンジンの始動です。

順調にエンジンが始動していきます。

ではRWY24RまでTAXIします。

夜間は気をつけないとすぐに道をまちがえます。

離陸滑走路端に来ました。雨が強く降っています。

レーダーのビームを水平にすると一面緑色に映ります。左端の赤いところは陸地です。

ビームを2ノッチ上げると緑色は消えます。

コックピット内の照明は細かく調整できるようになっています。ちょっと照明を落としました。

離陸開始です。TOPCATの計算では関空の滑走路を目いっぱい走って離陸することになります。

VRが160ノットですからずいぶん走ります。

滑走路の端の方で離陸。順調です。

KANSAI1デパーチャーは海側で旋回します。

上空は2000フィートも上がると雨と雲で何も見えません。ウインドウヒートはオンになっています。外気温は24度あります。LNAVを使い、FLCHで上昇しています。

ワイパーを動かしてみますが視界は開けません。

雲が着陸灯に照らされて光っています。

上空でVNAVが計算されました。VNAVをオンにします。

250ノットはフラップゼロの速度のすぐ上です。今日はかなり重いフライトです。

10000フィートを越えました。奈良に向かいます。

関空の西側を一周して高度を上げてきました。

外気温が下がってきたので防氷装置をオンにします。

しかしN1が警告レンジに入ってしまいます。そのためエンジンアンチアイスはオフに。

奈良上空を上昇しています。

シートベルトサインをオフ

N1が通常のレンジに収まっています。

雲を抜けて気温がマイナス10度より低くなったのでウィングアンチアイスもオフ。

ときどき雲が白くなるのは雷です。

FL310の巡航高度に達しました。

巡航は順調であっという間に降下開始地点です。

成田のRWY16RのILS周波数と方位をILS受信機に入力します。

レーダーのビームを下向きにすると霞ケ浦あたりの地形が映りました。

ビームを水平に戻します。すると雨雲が次々に現れます。

積乱雲と思しき真っ赤な雲もあちこちに出ています。

成田空港の北側に向けて左旋回です。左前に成田空港が見えます。

こちらは鹿島灘方面です。

この頃から非常に強い雨が降ってきました。ワイパーを動かしても視界はよくなりません。

雨はいよいよ激しくなります。同時に風も乱れて速度が激しく上下します。雨雲が一面に広がっていることがレーダーでわかります。

10000フィートまで降りてきました。240ノットへ減速します。

早々に180ノットへ減速します。速度とフラップをよく選ばないと、乱気流で速度が大きく振れたときに失速警報や速度超過警報が鳴ってしまいます。

左後ろに成田空港が見えます。

ものすごい雨雲が前方にあります。ルートにはかかっていませんが。

ルートの真上に雷雲が来たようです。激しく機体が揺れます。速度も大きく変動します。

最終進入へのターンです。ILS信号を受信してアプローチボタンをプッシュ。最終進入は4000フィートからです。

最終進入コースです。まだ滑走路は見えません。左のほうにRWY16Lが見えます。

オートブレーキは4にしてみます。

やっと前方にアプローチライトが見えてきました。アプローチ継続。

オートパイロットを切ってマニュアルで降ります。オートパイロットを切った途端に突風で傾きます。8度ぐらい傾いていますか。正面に巨大な雷雲があります。

マニュアルで降りていきます。もうすぐ接地です。強い雨と突風です。

これでは着陸できません。ゴーアラウンドします。フラップ20度。上昇を確認してギアアップ。ゴーアラウンドコースを飛びます。雷雲の中に入っていく感じです。

成田空港を後ろに上昇していきます。

ゴーアラウンドコースを上昇します。雷雲は小さくなりました。

雲の中の飛行です。

RTE2に入力した羽田へのルートをACTIVATEします。

羽田はRWY34Rへの着陸ですからILS周波数と方位を設定します。

引き続き雲の中の飛行です。

まもなく最終進入開始地点CACAOです。ILSの電波を受信。4000フィートからの降下になります。

CACAOに向けて右旋回します。速度は180ノットへ減速していきます。

一面に雨雲が広がります。

強い雨が降っています。雲の中です。

もうすぐ降下が始まります。外は何も見えません。進入コース上には雷雲はないようです。

アプローチはフラップ30度だと乱気流による速度の変動で速度超過警報が鳴るので25度にします。計算された速度は160ノットですから風の成分を加えて170ノットに。かなり速い速度での着陸です。

フラップ25度、ギアダウン、スピードブレーキARM。

ゴーアラウンドの高度は4000フィート。ILSの電波に乗って降りていきます。

右後ろに東京湾アクアラインが見えます。

引き続き強い雨が降っています。海底トンネルの換気塔です。

正面にRWY23が見えてきました。しかし着陸する滑走路はまだ見えません。

やがて進入灯が見えはじめ、滑走路の端も見えてきました。雨は降っていますが突風はありません。

マニュアルで着陸します。

無事着陸しました。

大変重い機体が雨の中を170ノットで着陸しましたので減速に大変時間がかかります。ずいぶん走ります。

ずいぶん走って誘導路に出ます。

APUを起動します。

そしてランプへ到着。さっそく降機が始まります。よく見えるように灯火をつけてあります。

羽田空港までの飛行時間は成田空港のゴーアラウンドを経由して約1時間30分でした。

というわけで台風のなかの夜間フライトは無事終了。悪天候の表現、レーダーなどとても楽しめます。レーダーがこれほど真っ赤になるのは台風が来た時ぐらいです。たまには楽しんでみてください。

(おわり)


X-Plane10のB727-200Advで南紀白浜から大分まで(1/2)

2016-09-19 22:14:05 | 日記

フライトシミュレーターではすでに退役した古い型の飛行機も飛ばすことができます。

今日はFlyJsimのB727-200Advを飛ばしてみたいと思います。当機は以前にも紹介したことがありますが、最近バージョンアップされ、バグがだいぶ直り、さらに機能が追加されました。

さっそく南紀白浜空港に呼び出します。アドオンシナリーが変でエプロンに木が生えています(笑)。当たっても何も起きませんから(笑)、気にせずに飛ばします。この機体の塗り分けは30年以上前のアラスカ航空のものです。航空自由化が広がるころで、とても話題になった塗り分けです。

当機は3発で航空機関士を入れた3人で飛ばします。アナログ機で、数多くの丸いメーターを見て、数多くのスイッチを動かしながら飛ばします。当然FMCはなく、オートスロットルもなく、RNAVもありません。IRSの前身である機械式のINSを搭載していますが、基本的にはVOR/DMEやNDBを受信しながら飛びます。本来3人で飛ばすものを1人で飛ばすのですから忙しいです。特に出発、到着、ゴーアラウンドは無線機の切り替えや設定が集中しますから大変です。

これが航空機関士席です。右席の後ろにあります。パートに分かれていて、上段左が電源。右が圧搾空気、空調、与圧。中段左が燃料、右がエンジン関係。下段右半分が油圧です。

これが正面のパネルです。B737以降とはだいぶ趣が違います。正面の赤い箱はエンジンの火災警報、赤い斜めの大きなハンドルは圧搾空気ブレーキ、オーバーヘッドはさまざまな計器とスイッチが雑然と並んでいる感じです。

当機には使いやすいメニューがついています。搭載重量や燃料を設定します。燃料タンクは3つあって、センタータンクが一番容量が大きいのですが、基本的には3つのタンクに同じ量の燃料を入れます。エンジンが3発ですから中央タンクを空にすることはありません。中央タンクが空だとAPUが起動しません。重心位置も自動的に計算され、スロットルの脇のスタブトリム設定のところで、緑色のバンドをクリックすると自動的に離陸トリムが設定されます。しかしこれ、よく見ると着陸重量がまちがってますね。空重量より軽くなっています。それから飛行距離も1000マイルになりませんね。

コールド&ダークで起動します。また地上電源と圧搾空気のカートも接続します。一番下のメインテナンス&故障ですが、ここをクリックするとオフに、クリックを外すとオンになります。オンにするといろいろな故障が出てきます。しかも故障は地上に降りないと直せないようになっています。ただし、空中でここをクリックすると空中で直ることがあります。

右側ですが、一番上の赤い四角のところを動かすと、操縦席の視野の広さが変わります。その下の赤い四角はナビゲーション装置の選択です。当機では何も追加で入れないと、VORとADFだけで飛ぶことになります。別売りのCIVA INSを接続するとINS一台で飛ぶことができます。さらに無料ソフトのXFMCを使うこともできます。XFMCを使うとB727らしくなくなりますが(笑)。

これがメインテナンスの画面です。現在はすべて故障がありませんが、何か起きるとここに故障内容が出ます。荒っぽい操縦をすると各種の限界速度を超えて故障が起きてここにメッセージが出ます。

まずバッテリーを入れます。そのまえにバッテリーの電圧を確かめます。22ボルトです。

バッテリーをオンにしました。電流計がマイナス方向に振れます。

変電整流器の直流電圧、電流を確かめます。

外部電源を入れる前にフラップ、スロットルなどが電源を入れたとたんに動く位置にないか確かめます。

電気で動く油圧システムBがオフであることを確かめます。

外部電源の電圧と周波数を確かめます。

AC CONNECTEDの白いランプがついています。外部電源をオン。写真をつけ忘れましたが、このあと、すぐ下にあるエッセンシャルパワーのスイッチを外部電源にします。そうしないと航法計器などに電気が入りません。

ナビゲーション灯をオン

すべてのランプを点灯させて玉切れをチェックします。昔の機体はLEDではなくて電球です。玉切れのチェックが大変です。

正面のパネルです。

航空機関士席です。

オーバーヘッドパネルです。

圧搾空気のセットです。BLEED AIRは4つのスイッチをすべてオン。2番エンジンにスイッチが2つついています。PACKSは外部の圧搾空気を接続してあります。片側だけオン。

与圧のチェック。巡航高度と着陸地の標高を入れます。空中(FLT)と地上(GND)の切り替え(FLT/GND)は航空機関士がやっていますので、切り替えスイッチがあります。着陸してスイッチを地上に切り替えると一気に気圧が上がります。着陸時には外より低い気圧になっているからです。

空調のセットです。温度をコールドにするとエアーミックスバルブがコールドに振りきれます。

オーバーヒートの警報をチェック

客室酸素はノーマル、オートパックトリップはカットアウト。

ギャレイパワーをオン。

電源です。エンジンに直結した発電機はまだ動いていません。バスタイとフィールドをクローズします。

燃料関係の設定です。各タンクの燃料ポンプ、クロスフィードバルブを動かして対応するランプが点灯/消灯するかチェックします。

燃料計は機械式でボタンを押してチェックします。

ハイドロブレーキ・インターコネクトもチェック。

無線パネルのセットです。送信機の選択が一番上にあり、中央にオン・オフスイッチとボリューム、右側に音声と航空灯台のモールス信号の受信の切り替えスイッチがあります。一番下にはどのモールス信号を聞くかの選択ボタンがあります。いろいろやってみたのですがなぜかモールス信号が聞こえてきません。

燃料の温度と燃料ヒーターをチェック。

油圧をチェック。2つのシステムとスタンバイ・システムがあって、エンジンで動かすシステムAと電気で動かすシステムBの圧力と油の量をチェック。さらにスタンバイシステムの油の量をチェック。

ただし、グランド・インターコネクトが正しく作動しません。本当はこの状態でシステムAも加圧されるはずです。以前のバージョンでは普通に動いていました。バグでしょうか。

オイルクーラーはノーマル。

エンジンオイル。量、温度、圧力。

警告表示器をチェック

APUの火災報知器をチェック。

フラップ、スラットの引き込み不良をチェック

オーバーヘッドパネルのチェックです。エルロン、スポイラー、エレベーター、ラダー、いずれも2系統、ガードが閉まっていることを確かめます。

フライトコントロールの警報をチェック。その下はアンチスキッド。ガードが下りてランプが点灯していないことをチェック。

失速警報とフライトレコーダーをチェック。

NAV、コンパス、ジャイロはノーマル。貨物室の火災報知器をチェック。オートブレーキはRTO。

客室の非常灯はARM。

エンジンスタートスイッチはガードがすべて下りていることをチェック。

オルタネートフラップはすべてオフ。マイクモニターをチェック。客室サインをオン。トランスポンダをスタンバイ。

ウインドウヒートをチェック。まずオーバーヒートテスト。良好ならオレンジのランプがそれぞれ点灯。次に各スイッチをオンにして緑色のランプが点灯するかチェック。もし気温が高くて窓ガラスが熱く、ヒートがオンにならない時はオーバーヒートテストのスイッチを下に押してチェック。チェックしたらスイッチをオフにしておきます。

エンジンと翼の防氷装置をチェック。チェックの仕方がなかなか複雑で、B727のマニュアルに詳しく出ています。

チェックが終わったらスイッチをCLOSE、OFFにしておきます。

ピトーヒートをチェック。チェックしたらオフにしておきます。

正面パネルの設定です。フライトディレクターとオートパイロットは737とも違って独特で、慣れないと思ったように飛びません。まず横方向ですが、ヘディングモードとNAVモードがあり、NAVモードはVOR/DME、ADFのほかにINSを使うことができ、さらにこのソフトでは特別にXFMCが使えます。縦方向はピッチ一定、V/S一定、速度一定があって、離陸後はピッチ一定を使います。エンジンの出力は動かさずにピッチを動かして速度を変えます。そこでフライトディレクターのピッチコマンドを上向きに、また横方向はヘディングモードをセットしておきます。

エンジンの火災報知器をチェックします。

左席のセットです。QNHは左席の高度計と予備の高度計、そして右席の高度計の3つを合わせます。定針儀には離陸する滑走路の方位をセット。速度計のバグは250ノット。引き起こし速度、離陸速度、フラップ上げ速度は自動でセットされます。

エンジン計器をチェック。離陸推力のEPRのバグは自動的にセットされます。

正面右側のチェックです。ブレーキの油圧をチェック。圧搾空気ブレーキのメーターもついています。今度これを使ってみましょう。せっかく大きなハンドルがあるわけだし。

対地接近警報装置をチェック。

スタブトリムを合わせます。グリーンバンドをクリックするとメニューで計算される離陸トリムに自動的にセットされます。

自動的に計算される離陸速度や推力です。本来は航空機関士が計算して書きます。離陸のEPR、N1も計算されています。離陸フラップは20度。GWTはポンド単位になってますかね・・・。

進入時のリファレンス速度も計算してくれます。これらの計算は飛行中も常時行われています。しかしGWもFUELも数字が変ですね。

オートパイロットのチェックです。この写真のスイッチ類はスロットルレバーの後ろにあります。さて、この操作の方法が慣れないととても難しいのです。ちょっと長くなりますが、一応どのように動かすか書いてみます。

まず右から2番目の赤い四角のところがオートパイロットのオン、オフで、下にある時がオフ、上にある時がオンです。上空でトリムが取れていないとオンになりません。また操縦かんを大きく動かしたり、トリムを動かすとオートパイロットは自動的に切れて、ウーウーウーという警報が3回鳴ります。逆にオートパイロットを切るにはトリムをちょこんと動かすだけで十分です。

一番右の赤い四角がナビゲーションセレクターです。横方向の制御です。ノブは通常は中央にあります。この状態で下の写真中央の三角形のノブを左右に動かすと機が左右に旋回します。しかしシミュレーターではいちいちマウスをここにもっていって動かしては前が見えなくなります。そこでヘディングモードを使います。すなわち操縦席の正面にある定針儀のヘディングのバグを動かして方位を設定し、それから下の写真の右から3つ目の赤い四角の一番上、HDG SELのボタンを押します。すると左右に旋回してその方位で飛んでいきます。

次にナビゲーションセレクターのノブをひとつ左に動かしてNAV LOCにします。するとVOR1の指示器の方位に沿って飛びます。操縦席の正面にあるVOR1の指示器に方位を設定してNAV LOCを選択するとその方位に沿って飛びます。さらにもうひとつ左にAUX NAVがあります。これはVOR1以外のナビゲーション計器を使う場合に選択します。ここではINSあるいはXFMCの指示に従って飛ぶときに選択します。

VORの直上で電波が不安定になる所では一時的にヘディングモードに切り替えます。その時は定針儀のヘディングのバグを飛行方向に設定したうえでHDG SELを押します。するとヘディングモードに変わります。再びNAV LOCに戻りたいときは再びノブでNAV LOCを選択します。

最終進入ですが、VORアプローチやLOCアプローチの時はナビゲーションセレクターのノブをひとつ左に回してNAV LOCに設定します。ILSの時はひとつ右に回してAUTO G/Sを選びます。一定の降下率で降りたいときは下の写真の一番左の赤い四角のピッチセレクターのノブをひとつ右に回してVERT SPEEDを選び、その右側の上下に回るノブを動かして降下率を設定します。なお最終進入の時の速度は、スロットルをマニュアルで動かして推力を動かすことで合わせます

次に縦方向の制御です。左側の赤い四角がピッチセレクターです。ノブが中央にあるとオートパイロットを入れたときのピッチ角が保持されます。左にひとつ回すと速度保持、さらにひとつ左に回すとマッハ保持。中央から右にひとつ回すと昇降率の設定で、その右側の上下に回るノブを動かして昇降率を設定します。

さてここからが難しいのです(笑)。当機にはオートスロットルがありません。オートスロットルを使わずにどうやって高度、速度をコントロールするかです。まず離陸の時は離陸推力で離陸します。ここはマニュアルで操縦かんを動かしています。V2からV2+15ノットの速度になるようにピッチ角を調整します。この状態で操縦かんのトリムを取ります。トリムが取れたらオートパイロットを入れます。ピッチ角が維持されますからそのまま飛んでいるはずです。

次に上昇推力に推力を落とします。このときは速度を維持するためにピッチを下げます。ピッチを下げるつまみは操縦席のすぐ前にあります。先に紹介した写真を見てください。推力を下げても速度が落ちないようにします。

さらにフラップを上げる高度に達したらさらにピッチを下げます。推力は上昇推力のままですから速度が上昇していきます。それに合わせてフラップを上げていきます。操縦席の正面にある速度計のバグを上昇速度に合わせます。ここでは250ノットとします。やがて速度が250ノットに近づきますからそうしたら250ノットを維持するためにピッチセレクターのノブを左にひとつ回してて速度保持を選択します。すると速度は250ノット以上には上がらなくなり、その分のエネルギーで上昇率がアップします。

途中の高度で水平飛行に入れるときですが、操縦席の前にある高度の設定の窓に指定の高度を設定します。そして下の写真の右から3つ目の赤い四角の一番下の左側にあるARMを押します。すると設定した高度になると昇降率がゼロになります。するとその時、今まで設定していた速度保持が自動的に解除されます。したがって放っておくと推力が余って速度が超過していきます。そこでスロットルをマニュアルで戻してスロットルの調整で速度を250ノットに合わせます。

再び上昇したいときは新たな高度を設定し、またARMを押し、また速度保持を選択します。そして推力を上げていきます。すると機は再び先ほど設定した速度、250ノットで上昇を始めます。

10000フィートを越えたら設定はそのままで速度計のバグを280ノットあるいは300ノットまでゆっくり引き上げていきます。一気に引き上げると、加速するために飛行機は一度降下してしまいます。

巡航高度に達したらその高度で昇降率がゼロになりますから、所定の速度はスロットルを調整して合わせます。あるいは巡航高度に達したら速度保持を選択して、高度をスロットルで合わせることもできます。さらにマッハ計が速度計の外側についていますから、マッハの数字を合わせることもできます。マッハ保持です。

今度は降下する時です。まず新しい高度を設定してARMし、マッハ保持あるいは速度保持を選択。スロットルはアイドルにします。これでだいたい毎分2千フィートぐらいで降下が始まります。

途中で降下を止めるときにはその高度を設定してARM。スロットルをアイドルで降下していると、設定した高度で昇降率がゼロになるにつれて速度が落ちていきます。そこでスロットルをマニュアルで吹かして速度を合わせます。

300ノットあるいは280ノットに速度設定して飛んでいて250ノットに減速する時は、速度計のバグを250に合わせます。すると降下率が下がって速度が落ちていきます。250ノットになったら再び降下が始まります。

進入の時は高度設定と速度設定を交互に使って高度制限や速度制限をクリアーしながら降りていきます。これは事前に頭の中で段取りしておかないとまごつきます。

いかがでしょうか。書くと実に長くなってしまいます。

それから下の写真の無線機です。VORやILSの周波数はNAVのところに入れます。左右の窓にそれぞれ周波数を設定してトグルスイッチでどちらかを選択します。

その下にはNDBや長波や中波の放送局を受信するADFがあります。さらにその下はラダートリムです。これは離着陸時にゼロになっていなければなりません。

ではINSの設定です。上述のようにこのCIVA-INSは別売で、調整部分の上側と、入力表示部分の下側が一緒になっています。このソフトでは調整は一瞬で行われ、INSは1台のみ使うことができます。まずスイッチをNAVにして調整を開始します。続いてウエイポイントを入力していきます。このINSではウエイポイントは全部で10カ所記憶されます。そのうち0番が常に現在位置です。

まず下の白いつまみをWAY PTに合わせます。さらにその上の黒い回転ノブでゼロを選びます。

ここにまず現在位置の緯度と経度を入力します。各ポイントの緯度と経度はPFPXが打ち出すフライトプランに書かれています。N3340.1、E13521.4というように書かれています。

これは北緯33度40分1秒、東経135度21分4秒という意味です。まず数字の2のボタンを押します。このボタンにNとあります。最初に2が押されるとそれは北、NorthのNと解釈されます。Nに続いて33401と入力します。すると下の写真のように3340.1Nと自動的に入力されます。入力が終わったらINSERTを押します。続いて東経の入力です。まず6を押します。これが東、EastのEです。Eに続いて135214と入力します。すると下の写真のように13521.4Eと自動的に入力されます。入力が終わったらINSERTを押します。

緯度経度は実は非常に紛らわしいのです。まず何度というところはいいのですが、その下の分、秒のところを時計と同じように60進法で表すと、北緯何度何分何秒という表示になります。しかしこれは紛らわしいので分と秒を合わせて小数点以下の数字を含む10進法で表すことがあります。X.X度というように。ではINSではどうか。INSにはフライトプランにあるとおりに小数点をつけて入力しますが、これは実は分と秒の60進法で表示されているのです。度のあとの2桁が分、小数点以下が秒です。北緯33度40分1秒、東経135度21分4秒です。

またここでは出てきませんが、日付変更線と世界標準時を通過する時の経度も紛らわしいのです。たとえば東行きの飛行機が太平洋上で日付変更線を超えるときは、東経170度、東経180度=西経180度、西経170度の順に飛ぶことになり、同じ170度でもすぐ近くに東経と西経があります。東経と西経を入れまちがえると全然違う場所に行ってしまいます。同じようにイギリスのロンドンを通る世界標準時のところも西行きの飛行機は東経10度、東経0度=西経0度、西経10度と飛びますから、同じ10度でもすぐ近くに東経と西経があります。

0番が終わったら続いて1番です。黒い回転ノブを動かして1にして同じように入力します。下の写真は9番のウエイポイントを入力したところです。

飛行機は現在位置=0番から1番にまず飛び、1番から2番に、2番から3番にという順で8番から9番まで飛びます。そうしたら次は9番から1番に飛びます。そこで9番から1番まで飛ぶ間に1番には9番の先の緯度と経度を入力しておきます。すなわち上空で飛び去ったポイントのところに先のポイントの緯度経度を順次入れていきます。長い飛行計画では上空で何回も先々の緯度経度を入力しなければなりません。昔の人たちは大変でした。

もちろん飛び方は1番から2番、2番から3番という順でなくても現在位置=0番から5番に直行することも可能です。中央のWY PT CHGというボタンを押して05と入力すると、現在位置から5番に飛びます。

これが今回入力したフライトプランです。

航空機関士席の右手の壁についている計器です。これは燃料を空中投棄する時の操作卓です。実際にはふたがかぶさっています。

ではAPUをスタートします。つまみをSTART位置にします。

排気温度計がグリーンの位置に来たらまず下のスイッチを上げて回路をつなぎ、上のスイッチを入れて発電機をつなぎます。

APUの電圧と周波数を確かめます。

エッセンシャルパワーをAPUに切り替えます。外部電源は自動的にオフになっています。

(つづく)

 


X-Plane10.50のデフォルト双発プロペラ機の操縦かん

2016-09-18 11:17:08 | 日記

X-Planeは先日10.50にバージョンアップされました。このあとはマイナーチェンジで、次の本格的なバージョンアップはX-Plane11になる予定です。

X-Plane10が大きな進歩を遂げましたから11も楽しみです。

10.50になっていろいろと変化、改良がありましたが、バロン、キングエアーのデフォルト双発プロペラ機は操縦かんを隠すスイッチがパネルから消えてしまい、どうやったら操縦かんを隠すことができるかと苦労している人がいるかもしれません。

実は10.50から操縦かんを隠すにはキーあるいはボタンにその機能を割り当てることになりました。

下の写真はたとえばALT-F1に操縦かんの表示をオン・オフする機能を割り当てているところです。

それから、これは以前から変わりませんが、両機は操縦かんの感度が高すぎてそのままでは安定して飛べません。ですから以下のように適宜感度を落としておくと楽です。下の写真で左側の3行は安定度を30%にしたところです。

(おわり)


X-PlaneのJARDesignA330-243で羽田から伊丹まで夜間飛行

2016-09-07 20:22:26 | 日記

では今日はX-PlanenoJARDesignのA330-243で羽田から伊丹まで夜間飛行をしてみましょう。

羽田空港の海に近い駐機場に泊まっています。

すぐ隣がRWY34Rです。

ではさっそく地上支援車を取り付けます。

地上支援車がすべて取りつきました

MCDUの入力です。RJTTからRJOOまで、コストインデックス38、巡航高度FL240です。

給油をします。今日は13トン燃料を積みます。

ZFWは170トン、離陸重量は182.6トン、着陸重量は176.1トンです。

では今日のルートを入力します。RJTTのRWY34Rを離陸後、SIDがJYOGA2。JYOGA Y56 TOHME Y54 KOHWA Y546 KODAIを経てRJOOのSTARはKODAI、RWY32LにILS進入します。

巡航高度はFL240です。

離陸フェーズのデータを入れます。離陸速度が127-128-136、離陸フラップ1、トリム3.3アップ、フレックス気温が67度。

ではエンジンを始動します。APUを起動します。

 ECAMをクリアー、リコール。何もメッセージがでません。

 地上支援車をすべて離します。

 これからプッシュバックします。

 トラクターを接続します。

 パーキングブレーキを解除します。

 プッシュバックが終わって誘導路に出ました。

 トラクターを離します。

 ではエンジンの始動です。1番から。

 2つのエンジンが始動しました。

スターターをノーマルに戻し、フラップ1、スピードブレーキARM。

 ブレーキの温度、車輪の圧力に異常はありません。

 では地上走行を開始します。RWY34Rまですぐです。

 滑走路に正対しました。

 衝突防止装置をTA/RAに。

 では離陸します。

 離陸推力を設定します。SRSも起動しています。

 滑走路の端まで走って離陸しました。

 マニュアルでSRSをみながら右旋回します。

 オートパイロットを入れます。スロットルをCLに戻します。

 右手に離陸した滑走路が見えます。

 後ろに東京の都心が見えます。

 木更津の手前で右旋回して東京湾の出口に向かいます。

 東京湾アクアラインと房総半島です。

 高度を24000に設定します。

 特にメッセージは出ていません。離陸から5分。

 10000フィートを越えました。着陸灯とシートベルトサインをオフにします。

 順調に上昇しています。

 右手に横浜が見えます。ベイブリッジと本牧です。

 三浦半島の上空です。横浜横須賀道路。その先に厚木飛行場、座間飛行場、さらに右奥に横田、立川の飛行場も見えます。

 三浦半島の先端が左前に見えます。

 江の島の上空です。厚木飛行場が見えます。

 アフターテイクオフ・クライムチェックリストを実施します。

 引き続き順調に上昇しています。

下側ECAMにはクルーズのページが出てきます。各データをまとめて表示してあります。ALLを押すと順にページが変わりますが、そのなかにこのページが出てきます。自動的には出てきません。

 まもなく巡航高度です。NDにマジェンタのひげが出ているところです。

 左手に大島空港が見えます。いい天気です。

 小田原、箱根です。

 左手は伊豆半島です。

 ここでTOHMEまで直行します。

 FL240で巡航しています。TOHMEまで直行ルートができました。

 新東名と東名が見えます。この右手に富士山があります。

 静岡上空です。

 左手前に静浜飛行場、先に富士山静岡空港が見えます。

 KOHWAの手前にマジェンタのひげが見えます。ここが所定の降下開始地点です。

富士山静岡空港です。

 さらに浜松飛行場が見えます。

 浜松上空です。

 浜名湖が見えます。

 では降下開始の準備です。高度を12000にします。まだつまみは押しません。

 TOHMEですKOHWAに向かいます。白いひげのところが所定の降下開始地点です。

 白いひげの10マイルほど手前で降下を開始します。高度のつまみを押します。降下フェーズに移行します。

 シートベルトサインをオン。

1万フィートの減速が終わるところです。

 アプローチフェーズのページにデータを入れておきます。QNH、気温、風向風速です。

 250ノットで降下していきます。まだアプローチフェーズに入れません。

 前方に八尾空港が見えます。

 生駒山の上を降下していきます。

 右手が奈良です。

 左手が堺方面です。

 アプローチフェーズに入れます。スピードブレーキを使って減速しながらフラップを下げていきます。PFDにMORE DRAGと出ています。

 アプローチフェーズになっています。

 左手先に関西空港が見えます。右旋回で伊丹空港のほうに向かいます。

 堺から大阪の街が見えてきます。

 スピードブレーキをARMにします。

 ILSもオンにします。最終進入開始はMIDOHで3500フィートです。速度もアプローチスピードまで下がっています。

 オートブレーキをローにします。

 左手に大阪の街が見えます。

 正面に伊丹空港が見えます。

 もうすぐ降下開始です。

 1ドット上でギアダウン。主脚がグリーンになるまで結構時間がかかります。イエロー系のブレーキ圧力はゼロです。これが正常な状態です。

 ILSに乗って降下が始まりました。

ゴーアラウンドは左旋回でIZUMIに行って4200フィートで旋回です。

 

順調に進入していきます。後ろは大阪市内です。

 滑走路が正面に見えます。

 ランディングチェックリストを実行します。

 左席のCABIN向けアナウンスの送信ボタンをクリックするとメッセージが流れます。

 まもなく着陸まで1000フィート。順調です。オートパイロットの1と2が動いています。

 ここからマニュアルで降ります。オートパイロットを2つともオフ。ボタンを押してオフにします。

 HUDの画面を使うとマニュアルで飛びやすくなります。横風が結構あります。

 

 

 まもなく着陸です。

 真ん中に着陸しました。逆噴射をオン。スピードブレーキが立ち上がり、オートブレーキもかかります。

 では誘導路へ向かいます。

 今日の飛行時間は49分。

 いったん止まって着陸灯などをオフにします。

 フラップ、スピードブレーキを上げます。

 衝突防止装置をスタンバイに。

 駐機場に向かいます。

 APUをオンにします。

 APU発電機が動き出しました。

 駐機場に到着し、エンジンをカット。

 ビーコンをオフ。

 シートベルトサインをオフ。

 地上支援車を取り付けます。これでタラップがつき、ドアが開きます。

 13トン燃料を積んで、7.13トン残りました。5.87トン消費したことになります。

 ということで無事フライトが終わりました。

 夜間のフライトはきれいです。

 地上支援車もきれいに作り込まれています。

ということで、羽田から伊丹までA330-243による夜間飛行でした。

(おわり)


X-PlaneでJARDesignのエアバスA330-243を飛ばす(4/4)

2016-09-07 14:18:43 | 日記

左手にリヨンの街が広がります。

右手にはフランス・アルプスが広がってきました。グルノーブルのあたりです。

リヨンの上空です。ローヌ川上流です。スイスに向かって飛んでいます。正面にスイスのレマン湖が見えています。

雄大な山々です。、モンブランでしょうか。

もうすぐジュネーブ近郊です。

ここからクルーズディセントを始めたいと思います。所定の降下開始地点の手前から降下を始めると、機は所定の降下パスまで毎分1000フィート以内の緩やかな降下率で高度を下げていきます。巡航高度をFL250に設定し直して、クルーズディセントを始めます。25000を設定して左クリックでボタンを押します。これで巡航フェーズから降下フェーズに切り替わります。

スラストがアイドルになり、降下フェーズに切り替わって降下が始まります。速度テープの上下の括弧は、経済速度の範囲を示していて、この範囲の速度で降下することが効率的です。目標とする速度はその中央にあります。降下率は現在毎分800フィートです。

ジュネーブ上空です。

エンジンも順調です。

レマン湖の南側を飛んでいます。何本も山脈が走っているのがわかります。

シャモニー、モンブランです。

モントルーの街が見えます。

右手奥に見えるのはマッターホルンです。

レマン湖を後にチューリッヒへ飛びます。

クルーズディセントを続けています。本来の降下パスからのかい離が表示されます。6582フィート低いところを飛んでいます。

やがてNDに白いひげが見えてきました。これが所定の降下開始地点です。

現在その上を通過しています。

所定の降下パスとのかい離は9420フィートです。

ここでセレクトモードで降下速度を上げてみましょう。速度のつまみを右クリックして引き、290ノットにします。

右手にアイガーほか、有名な山々が並びます。

ベルン近郊、トゥーン上空を飛んでいます。

アルプスの北側は丘陵地帯です。ベルンの街が見えます。

右前方はルツェルンです。

前方がチューリッヒです。

まもなく北向きに針路を変えます。

冬はチューリッヒの人がスキーでよく訪れる山々です。

引き続きクルーズディセントを続けていますが、降下率は既に1000フィート。やがて高度のテープに丸いピンク色の丸が出てきました。これはVNAVで降下する時のパスを示すもので、これが所定の降下パスの位置になります。

所定のパスとのかい離は6083フィート。

速度をマネージドモードに直しておきます。左クリックでボタンを押すだけです。

速度が280ノットに戻ってきます。

右手がチューリッヒ湖とチューリッヒの街です。

シートベルトサインをオン。

チューリッヒ空港上空に向けて変針します。

降下が続きます。NDにチューリッヒ空港が見えています。

高度を最終進入開始地点の5000にします。

ほぼ所定のコースに合ってきました。かい離は220フィート。

ピンクの丸印が近づいてきます。降下率は毎分1500フィートに上がっています。

所定の高度に合いました。降下率は1800フィート。ND上でピンクの丸印は高度制限のあるところ、ピンクのなかを塗ってあるマルは速度が変わるところです。

速度テープにオレンジの2本線が見えてきました。これは次のフラップで飛べる最大の速度です。現在フラップを出していませんので、これがフラップ1にした時の最高速度です。

10000フィートです。250ノットに減速しました。次の減速地点がND上に示されています。

着陸灯をオン。シートベルトサインもオン。

ここでちょっと早いですがアプローチフェーズに入れます。降下フェーズのところから6Lを選択します。

さらに確認します。

アプローチフェーズの各種データを入力します。QNH、気温、風向・風速、いずれも気象情報から読み取って入れます。

入力が終わったところです。

フラップ1。すかさず速度が下がりました。次の速度は次のフラップの最高速度213ノットです。グリーンドットスピードもここに来ています。

こうやって次々に速度を下げていき、フルフラップで着陸します。

空港に向けてもう一度変針します。

QNHを合わせます。1024hpa。QNHへの切り替えは5000フィートです。

アプローチ速度は141ノットと計算されています。

オートブレーキは通常はLOを使います。

アプローチチェックリストを実施します。

設定した5000フィートが近づいてきます。

EFISのLSを押すとILSが使えるようになります。PFDにILSの指示が出ます。下側の茶色い棒はILSのコースを示しています。

アプローチボタンを押します。

まもなくILSによる降下が始まります。これから一気に減速していきます。

降下が始まりました。

ギアダウン。3グリーン。

オートパイロットの2もオンにします。

スピードブレーキをARMします。

ゴーアラウンドの高度をセットします。6000にしてありますが7000のまちがいですね。

着陸の設定をチェックします。

自動着陸の設定もできて安定して降下しています。ややや、滑走路が草原です!滑走路の舗装がありません!何かアドオン・シナリーを入れまちがえたのでしょうか。このまま降ります。

安定して降下を続けています。

チューリッヒは盆地です。

まもなく着陸です。

ではオートパイロットを切ってマニュアルで着陸します。ジョイスティックはエアバスのサイドスティックになりますから、トリムは使いません。

無事着陸しました。

スピードブレーキが展開、逆噴射、オートブレーキがかかります。

順調に減速しています。スロットルは接地前にアイドルに戻し、接地してから逆噴射のレバーを引きます。ECAMにはREVと出ます。写真ではちょっと字が流れてしまっていますが。

誘導路に出てフラップアップ、スピードブレーキアップ。

到着は15時53分。うっかり経過時間計をリセットしてしまいました。オフで止めなければいけないのですが。飛行時間は1時間16分。

衝突防止装置はスタンバイに。写真ではTAですが。

着陸灯、ストロボ灯をオフ、APUをオン。

そして誘導路に向かいます・・・、というところでどういうわけかX-Planeが異常終了してしまいました。ここまでです。

今回はかなり細かくフライトの様子を紹介しましたが、エアバスならではの飛び方を十分楽しめるソフトだと思います。エアバスは慣れるとはまってしまいます。さらなるバージョンアップも期待されます。

(おわり)


X-PlaneでJARDesignのエアバスA330-243を飛ばす(3/4)

2016-09-06 23:30:17 | 日記

続いてECAMのボタンでCLRを押し、RCLを押します。新たなメッセージが出てくるかどうか確かめます。

何も出てきません。順調です。

エアバスのスロットルですが、ボーイングと違って自動では動きません。離陸時にはTOGA、あるいはフレックス気温を設定した場合にはFLEXまで一気に進めます。そしてエンジンが一発止まった時には最大連続推力のMCTまで戻します。そうでなければCLまで戻します。エアバスではMCTあるいはCLの状態にスロットルレバーを置いておくと、マネージドモードで推力は全部コンピュータが制御してくれます。通常はスロットルはこのままの位置で飛行し、接地間際にアイドルまで戻すだけです。手動でスロットルを動かす時にはCLとアイドルの間で動かします。

もし飛行中に改めてTOGAにスロットルを進めるとゴーアラウンドの推力が設定されます。また危険なくらいに速度が下がった時もエアバスではアルファフロアーといって自動的にTOGA推力が設定されます。これはシミュレーターでもよくあるかもしれませんが、ふらふら飛んでいるといきなりゴーアラウンドの推力になります。その時はまずスロットルをTOGAまで進めて、FCUにあるオートスロットルのボタンを押してオートスロットルを解除して、それからスロットルをCLまで戻します。逆噴射はスロットルの前にある小さなレバーを手前に引きます。ボーイングのように2段階ではなく、1段階で逆噴射になります。

エンジンマスタースイッチがオフで、スタートスイッチもノーマルです。

これがスピードブレーキです。通常はリタード、畳んだ状態で一番前にレバーが出ています。

しかし離着陸時にはこれをARMにします。離陸時のリジェクトと着陸時に対応するためです。ボーイングの場合はスピードブレーキのARMはレバーを少し引くのですが、エアバスはちょっと持ち上げて前に押すのです。しかしそれをこのソフトではどうやるか。X-Planeのコマンドを設定しないとなりません。

X-Planeのキーコマンドの設定で、flight_controls/speed_brakes_down_one と flight_controls/speed_brakes_up_one を任意のキーボードに割り当てます。ここではCTRL S と CTRL A に割り当てています。

これがその割り当ての画面です。

スピードブレーキをARMするにはここでは CTRL A を押してアップにします。するとこんな感じです。ARMを解除するには CTRL S でダウンにします。

パーキングブレーキがオンであることを確かめます。

フラップ(正確にはスラット/フラップ)はゼロ。フラップはボーイングのように角度で言うのではなくて、ポジションゼロ、1、2、3、フルといいます。

ペデスタルにあるトランスポンダの設定です。数字はつまみを合わせて設定します。左上はトランスポンダのスイッチで、通常はAUTOにしておきます。最近は地上でもトランスポンダを使うことが多くなっています。その次は装置の1番か2番か、任意に合わせます。3番目は高度の情報を管制に送り返すかどうかで、オンにしておきます。右側は衝突防止装置(TCAS)です。地上ではスタンバイ、その下はどの範囲の飛行機を対象にしますかということでALLにしておきます。

前面にある文字通信の装置はこのソフトでは動きません。

ラダートリムは離着陸時はゼロになっていなければなりません。

ではそろそろ出発です。ビーコン灯をオン。APUを起動します。上下両方のスイッチを押してオンにします。

ECAMにAPUのページが自動的に出てきます。左側が発電機、右側が圧搾空気。XXとなっているときはまだ使えません。もう少し待ちます。

発電機のXXが消えました。これで電源がAPUに切り替わります。

紛らわしいのですが、電源パネルでAPU GENのランプが消えています。これでオンの状態です。外部電源の2つのボタンを押してこちらをオフにします。オフにするとAVAILという表示に戻ります。

外部電源がオフになったところです。外部電源はオフにしてから外さないと壊れます。

グランドハンドリングで、すべての車両を離すという指示をします。

するとこうしてすべて離れ、ドアは自動的に閉じられ、オートマチックになります。

さらに地上支援車を全部隠すというコマンドを指示します。すると全部消えます。

ではビフォースタートチェックリストを実施します。このソフトでは左席の左側に自動的にチェックリストが出てきます。しかも速度や燃料、気圧などの数字も自動的に書き込まれています。なかなか便利です。

続いてプッシュバックです。インターホンを使いますので、左席のペデスタルにあるオーディオパネルのINTの送信ボタンを押します。

ECAMでドアがすべて閉まってオートマチックになっていることを確かめます。

ステイタスにメッセージなし。クリアー、リコールでも何もなし。

APUの圧搾空気も使えるようになっています。エンジンはまだかかっていません。プッシュバック中にかけることもできますが、ここではまずプッシュバックして、それからかけます。

A330のプラグインからトラクターを呼び出します。すると2つの指示画面が出てきて、トラクターが機体前方に取りつけられます。

トラクターが機体についたところです。

まず操縦席からPlease confirm clearと下に言います。メッセージをクリックします。

クリアーになると次にブレーキを解除せよと言ってきます。このメッセージが聞こえたらパーキングブレーキを解除して、それからこのメッセージをクリックして、解除したと下に伝えます。このソフト、スペルがまちがっていますね。release を realisedとしています。

すると少しづつ動き出しますが、左の指示板の下向きの矢印を押します。これを押すと本格的なプッシュバックになります。

続いて旋回する方向の矢印をクリックします。

旋回を止めるには真ん中のマルをクリックします。すると旋回が止まり、まっすぐバックする状態になります。

ここでさらに真ん中をクリックするとバックも止まります。プッシュバック完了です。地上からブレーキをセットせよと言ってきますからパーキングっブレーキをセットして、メッセージをクリックします。

するとプッシュバック終了ですと言ってトラクターは去っていきます。

トラクターが去っていきます。

ではエンジンを始動します。左右の翼にある燃料タンクのポンプをオンにします。これは給油が終わった時点でオンにしておくべきでした。

そしてAPU BLEED をオンにします。すると自動的にPACKSがオフになります。

エンジンスターターを右側のスタートにして、エンジンマスタースイッチをオン。1番エンジンからかけていきます。

同じように2番エンジンもかけます。ECAMの画面でエンジン計器の表示を確かめます。

スターターをノーマルに戻しておきます。

APU BLEED をオフにします。するとPACKSがオンに戻ります。

APUを切ります。上側のスイッチを押すと切れます。

圧搾空気の状況を確かめます。

与圧の状況を確かめます。着陸地の高度が正しくオートで設定されています。

交流電源も正常です。

直流電源も正常です。

与圧も3系統ともに正常に動いています。

APUは止まりました。

空調も正常に動いています。温度は21度の設定です。寒そうですね。

車輪です。先ほどの画面とブレーキの温度を比べるとやや上昇しているのがわかります。プッシュバックの際にブレーキをかけるので温度が上がりました。

続いてフライトコントロールのチェックをします。ピッチ、ロール、ヨーをチェックします。離陸トリムは3.8アップです。

クリアー、リコールで何も出てきません。

フラップを離陸フラップ、1にします。

スピードブレーキはARMに。

そしてエアバスでは離陸時にオートブレーキをMAXに設定します。

ここでECAMの離陸コンフィギュレーションのチェックボタンを押します。

マスター警告灯が点灯します。押して消します。

ECAMにノーマルと出ます。OKです。

ではパーキングブレーキを解除。

地上走行を開始します。

離陸滑走路32Rに向かいます。

離陸滑走路の手前まで来ました。一旦停止します。

客室に離陸を知らせます。

着陸灯をオン、ストロボ灯をオン、衝突防止装置をTA/RAに。そしてビフォー・テイクオフチェックリストを実行します。

エンジンおよび他の計器も正常です。

滑走路に正対しました。

では離陸します。

経過時間計をオン。

ではスロットルをFLXの位置まで進めます。PFDの上側一番左にそれが示されます。エアバスでは離陸とゴーアラウンドの時にSRSという機能が働きます。これは安全な離陸、ゴーアラウンドをフライトディレクターを使って支援する機能で、フライトディレクターの指示に従ってサイドスティックを動かしていきます。横方向の指示はRWYとなっています。滑走路の情報がコンピュータから入力されています。一番右はオートパイロット、フライトディレクター、オートスロットルの状況です。オートスロットルはボタンを押さなくても自動的にオンになります。現在、左右のフライトディレクターがオンになっています。オートパイロット、オートスロットルはまだ入っていません。

離陸推力が設定されています。

スロットルはFLEXの位置まで来ています。

順調に加速していきます。V1の128ノットが青い字で出ています。離陸はV2+10ノットの147ノットで、マジェンタの字で出ています。この速度がマネージドモードで維持されて離陸していきます。

離陸しました。後ろにツールーズの街が見えます。

マネージドモードで離陸上昇していきます。SRSがまだ働いています。フライトディレクターの指示どおりにサイドスティックを動かします。速度はV2+10ノットです。

ではオートパイロットを入れます。地上400フィートから作動します。オートスロットルは自動的にオンになります。

上昇モードに入りました。左上にレバーをクライムにせよとあります。スロットルをCLに戻します。いろいろ表示が出ていますが、まだSRSは動いています。横方向の操縦はNAVになっています。MCDUで入力したルートを飛びます。右上でオートパイロット1がオンになっていることがわかります。青空の部分の両脇にある2本線はバンクアングルリミットといって、これ以上機体を傾けてはいけないという指標。実際にはこれ以上傾けようとしてもノーマルな状態では強制的に傾きが戻されてしまいます。2つに分かれた三角の上の方はスカイポインターといって機体の傾きを示す指標、その下の土台のようなものはサイドスリップインデックスといって、ラダーを踏んだ時や片方のエンジンが止まった時に起きるヨコ方向の滑りを示します。もし片方のエンジンが止まったりするとここが青色になるので、ラダーを踏んでこれが中央に来るように操作します。これをベータターゲットといいます。

一番下の黄色い縦棒は機のヘディングを示し、左側の速度テープに見えるSは最小スラット引き込み速度といって、フラップ1で離陸した時にはここまで速度が上がったらフラップをゼロに戻してよいという意味です。また進入時には、フラップ1でマネージドモードで飛んでいるとここまで速度が下がってきます。

速度テープの左下の部分ですが、速度が低くなる時の警告が3段階に分かれています。最初の中抜きの黄色い四角ですが、四角の一番上の部分がVLSといって、自動操縦で飛ぶことができる最低の速度です。この速度なら安全に飛ぶことができます。さらにその下の黄色い四角の一番上の部分はアルファ・プロテクション速度といって、ここまで速度が落ちると強制的にコンピュータが失速を避けるための操作に入ります。強制的な機首下げやゴーアラウンド推力の設定が行われます。そして赤い四角の一番上の部分はアフファ・マキシマム速度といって、サイドスティックを目いっぱい引いて迎え角を最大にして最も速度を下げたときに飛ぶことができる速度です。シミュレーターで試してみると興味深いものがあります。

スロットルをCLまで戻しました。まだSRSは動いています。オートスロットルが自動的にオンになりました。下の緑色のひし形は、実際に飛行機が飛んでいる方位を表します。上の写真の黄色い棒がヘディング、下の写真の緑のひし形が飛んでいる方位です。この差が大きいほど横風の影響が大きいということです。

SRSが終了して離陸フェーズからクライムフェーズになりました。やがて左側に緑色の丸が見えてきます。これがグリーンドット速度といわれるもので、現在の飛行機の状態で最適な速度を示すものです。フラップがゼロの時に表示されます。現在のように順調に上昇しているときはあまり関係ないですが、エンジンが一発不作動になったとか、できるだけ長く飛ばなければならないとか、旋回待機をしなければならない時にはこの速度を目標にします。

そして機はコンピュータが指示した250ノットに向かって加速していきます。

ブレーキは既に十分冷えています。タクシー中にもこのページを見ていると大きくブレーキの温度が上がっていることがあります。

ツールーズ近郊を上昇していきます。

右手にツールーズの空港と街が見えます。

QNHから標準気圧に切り替える高度は国や空域によって違います。ここでは7000フィートです。

ではアフターテイクオフ・クライムチェックリストを実施します。

高度を30000まで上げてボタンを左クリックして押します。

スピードブレーキのARMを解除します。

10000フィートを超えて加速上昇中です。

着陸灯をオフ。

シートベルトサインをオフ。

離陸後7分、チューリッヒ到着予定は15時44分になっています。ただし、このソフトでは時間の計算に風のデータが読み込めません。ですからあくまでも参考です。

パーフォーマンスのページです。順調です。

クライムフェーズです。FL300まで上昇します。最適高度がFL385とあります。そこでこれからFL370まで上昇してみます。

高度を37000にします。数字を合わせてボタンを左クリックで押します。

MCDUのほうもFL370に直します。

到着時刻は7分ほど伸びました。

南フランスの丘陵地帯を飛びます。

到着時刻が4分早くなりました。

ではここで直行機能を使います。MCDUのDIRボタンを押すとこんなページが出てきます。一番上にマニュアルで入力することもできますが、この先のルートであればこのように順に並んで出てきます。そこでLTPまで直行することにします。LTPを選びます。ボーイングではLEGSの先頭に直行ポイントを入力しますが、エアバスではこのように設定します。

するとLTPへの直行がセットできました。

機の進路もそれに合わせて変わります。

燃料タンクですが、翼端のタンクから中央のタンクに燃料が順次送り込まれています。

そのことがECAMにも出ています。外側のタンクから転送が行われていますと。

MCDUのFUELのページです。到着地の残燃料予定は9.49トンです。

次第に山の高度が上がっていきます。

モンペリエの北側をリヨンのほうへ飛んでいます。

FL370を順調に飛んでいます。NDに見えるマジェンタのひげですが、VNAVの速度制限です。はて、ここに何か制限があったか・・・。

クルーズモードです。順調に飛んでいます。

エンジン計器も正常です。EPRの針が振れていますが、これはバグという感じです。

スロットルはCLに置いたままです。

セレクトモードにしてみます。ボタンを右クリックして引きます。すると現在の方位でセレクトモードに入ります。これでつまみを動かして方位を変えることができます。つまみを押すとマネージドモードに戻ります。

速度もセレクトモードにしてみます。現在マッハ0.79で飛んでいます。押してマネージドモードに戻しておきます。

順調に飛んでいます。横風が60ノットほどあります。LTPまで41マイル。

(つづく)


X-PlaneでJARDesignのエアバスA330-243を飛ばす(2/4)

2016-09-06 22:10:17 | 日記

ツールーズの空港です。A330-243が駐機しています。スイス国際航空の塗り分けです。他のエアバス機がたくさん駐機しています。

コールド&ダークの状態で泊まっています。

画面の下方にフレームレートが下がっていますと警告が出ています。もし気になるのであればシナリーの描画解像度を下げてフレームレートを上げます。このままいくのであればA330のプラグインのメニューにこのメッセージを消すコマンドがありますから消します。

ではグランドハンドリングのプラグインを起動して、すべてを出すというコマンドを選びます。するとデフォルトで用意されているすべての地上支援車が出てきます。そして順番に機体に取りつき、自動的にドアを開けます。車両のなかには消防車や救急車もあります。

これが各車両が取りついたところです。車輪止めや外部電源も取り付けられます。

貨物室に積み込まれるコンテナも動きます。下の方に出ているメーターは給油の操作盤です。あとで使います。

機体前方の様子です。プッシュバック用のトラクターは別途呼び出しますのでここでは出てきません。

給油車です。ちなみに当機のエンジンはロールスロイス製のトレントエンジンです。

VIP乗客が乗ると思われる高級車も横付けされます。

機体後部の状況です。乗客の手荷物も運び込まれます。

機内の様子です。1Lのドアから機外を見たところです。

1Rのドアにはケイタリングの車が止まっています。

前方の客席です。ビジネスクラスでしょうか。

2Rのドアです。同じくケータリングの車が止まっています。

後方の客席です。座席のマークはルフトハンザでしょうか。

前方客席を後ろから見たところです。

では操縦室に入ります。これが全景です。コンパクトにまとまっています。機器類の配置は他のエアバス機と基本的に同じです。

後部のジャンプシートです。窓は開きません。改めて述べるまでもなく現代のエアバス機には昔ながらの操縦かんがありません。あるのは左右のサイドスティックです。サイドスティックにはトリムがなく、B737のCWSのように自動的にトリムを取ってくれます。離着陸時以外はほとんど使いません。左右の操縦席正面には引き込み式のテーブルがあります。このソフトでもクリックするとテーブルが出てきます。またスロットルレバーは当機では逆噴射がボーイングと同じように別ハンドルを引く形になりました。A320まではアイドルより後ろに引くと逆噴射です。

正面のパネルとペデスタルです。ラダーの内側に足を載せるところがあります。後方の3台目のMCDU(ボーイングのCDUに相当)はこのソフトでは動きません。ACARSの機能もありません。

オーバーヘッドパネルです。基本的には他のエアバス機と同じです。

ではさっそく出発準備を始めます。まずバッテリーをオンにします。バッテリーは3つあります。すべてボタンを押してオンにします。

それぞれのバッテリーの電圧を測ります。最低25.5ボルト必要です。

外部電源が差し込まれていますが、取り入れる前にレバー類をチェックします。ギアダウン、スロットルアイドル、エンジンコントロールスイッチオフ、スポイラーリトラクト、フラップリトラクト。

外部電源のAとBが利用可能です。

両方ともオンにして取り入れます。

電源が入りました。このソフトでは画面や操縦室の照明は最初から入っていますので、電源を入れても真っ暗ということはありません。このソフトでは左のMCDUのみ入力可能です。中央下側の画面をECAMといいます。ボーイングでは下側ECASです。

これがECAMのコントロールパネルです。それぞれのボタンに対応して画面が出てきます。電源は交流(AC)と直流(DC)がありますから押してチェックします。

まず直流電源です。3つのバッテリーには交流を直流に変換して充電が行われています。交流を直流に転換する変圧器・整流器も正常です。バッテリーは充電が続いています。

続いて交流電源です。外部電源2系統から取り入れています。

ADIRS(ボーイングのIRS)をNAVにして調整を始めます。

NAVにすると最初にON BATの表示が点灯します。

MCDUです。このソフトでは限られた機能が使えるようになっていますが、通常はこれで十分です。INITを押して最初の入力を行います。

INITページは2枚あって、これが1枚目のページです。ルートがファイルに入っていればファイル名を左上に書きます。出発と到着の空港を4桁のコードで/で区切って右上に入力します。その下、赤い四角が囲ってある3Rですが、最初にADIRSの調整と出ますからこのボタンを押して調整を指示します。そして左側はフライトナンバー、コストインデックス、巡航高度を入れます。

取りあえずこのように入れました。巡航高度の入力はFLをつけずに単に300と入れます。

では給油です。今日はフライトプランより少し増やして15トン積みます。まず左側の設定数値のところを左右の矢印を動かして15にします。続いて赤枠で囲ったボタンを押すと給油が始まります。量を減らすこともやってくれます。

これが給油が終わったところです。15トン入りました。

ECAMで燃料の様子を見ます。左右のタンクの燃料ポンプは止まっています。左右対称に全部で15トン入っています。左右の翼端にもタンクがあって燃料が入っています。

それからこのソフトにはA330のアドオンとして当機のロード&トリムシートがついています。これは大変便利で、左上のところ、CARGO1からCABIN Cまで搭載する荷物の量や乗客の数を設定します。その時に重心位置の計算も自動的に行われます。燃料は搭載量がここに出てきます。見ると燃料15トン、有償重量45.7トン、ZFW170トン、総重量が185トンです。そしてZFWCG%MACが27、CG%MACが27.3、離陸のトリムが3.8と出てきます。

続いてINITの2ページ目です。横向きの矢印を動かすと出てきます。左上に入力するところがあります。ZFWCGが既に27.0と入っていますが、実際にはこれを含めて3つの数字を入力します。しかしこのソフトでは1Rと 2Rのボタンを押すだけです。実際の数字を入れると逆にうまく動きません。なおこのページへの入力はエンジン始動後はできなくなります。

これがボタンを押したところです。自動的に入力が行われ、左側の各数字の計算も行われています。離陸重量が184.5トン、着陸重量が178トンと出てきます。

では続いてフライトプランの入力です。F-PLNを押します。

するとこういうページが出てきます。ボーイングのCDUとは書式が違います。一番上に出発空港であるツールーズ(LFBO)が入っていて、その下にトップオブクライム(T/C)、トップオブディセント(T/D)が出ています。そしてその先には到着空港であるチューリッヒ(LSZH)が出てきます。要するにこの間のウエイポイントを入力していくのです。

フライトプランによるとLFBOを離陸して最初のウエイポイントはMENです。そこでMENと入力して2Lを押します。するとどうしたことか、MENがずっと下の方に表示されました。しかし特に問題はないのでそのまま入力を続けます。次にLFBOからMENまでの、LFBOの離陸滑走路とSID,トランジションを入力します。LFBOと表示されている1Lを押します。

するとこういうページが出てきます。引き続き1LのDEPARTUREを押します。

ここに離陸滑走路とSIDを選ぶところがありますからそれぞれ選びます。32RとMEN5Bです。終わったら6LのTMPY F-PLNを押します。

するとこのようにフライトプランにSIDを含めてウエイポイントが追加されます。もしよかったら6RのTMPY INSERTを押します。問題があれば6Lを押して元に戻します。

問題なく追加するとこのように字が緑色に変わります。ここで一番下のところに巡航高度が高すぎると出ました。何かのバグとは思いますが、これが出ると先ほど入力した巡航高度は一度消えますので後で入れ直します。

続いてMENから先の入力をします。MENに対応した3Lを押します。

するとこういうページが出てきます。次は航空路の入力なのでAIRWAYSに対応する5Rを押します。

左側に航空路、右側に航空路を出るときのウエイポイントを入力します。UN871をOMASIまでですからこのように入力し、先ほどと同じように6Lを押します。

すると航空路上のウエイポイントが入力されますから、先ほどと同じように6Rを押します。

それから画面に出てくるDISCONTINUITYの消し方ですが、たとえば1Lを消す時にはCLRボタンをまず押します。するとCLRと出ますから、引き続いて1Lを押します。

するとこのように確認ページが出てきますから6Rを押して消します。

ではOMSIの次を入力しますからOMASIに対応する2Rを押します。

ここからLSZHへのトランジション、STARそして着陸滑走路の入力になります。ここでどうしたわけかトランジションにOMASIを入れ忘れています。OMASIの次がずいぶん距離が長いなと思ったのですがよくフライトプランも確かめなかったのが悪いですね。GIPOL経由のDOPI1Gアライバルで着陸がILS28です。

これも確認して入れます。TRANSITIONを入れ忘れたのでOMASIからDOPILまで直行します。

そしてフライトプランのページに戻り、DISCONTINUITYを消します。CLRボタンに続いて3Rです。

これも確認します。

給油が終わりましたから、給油車を返します。グランドハンドリングのプラグインからコントロールパネルを出して、Fuel-1のマイナスをクリックします。すると給油車が帰っていき、給油の制御盤も消えます。

給油車が帰っていきます。他の作業車はまだ取りついています。

ではルートがつながっているかND画面で確かめます。EFISのモードセレクターをPLANにします。

MCDUの矢印を押しながらルートをたどります。

全部つながっていました。

オーバーヘッドのチェックをします。エアバスでは白い字のメッセージが出ているところをボタンを押して消すのが基本です。APUについては消火装置をテストします。

エンジンの消火装置のテストです。このときどの表示が点灯するかが決まっています。正面パネルとペデスタルを見ながら押さないと全部見えません。

油圧系統の状況をECAMでチェックします。油の量は十分。油圧はまだ加圧されていません。

灯火類です。NAVライトは既に点灯しています。客室サインをオン。客室の非常灯のスイッチをARMにします。

オーバーヘッドパネルにジャンプシート用の無線装置があります。スイッチをオンにしておきます。

与圧の設定です。着陸地の標高は自動にします。データベースから自動的に読み込まれます。

では離陸速度などの入力を行います。MCDUのPERFボタンを押します。

するとこのページが出てきます。エアバスでは離陸速度の計算は各空港の滑走路ごとに表が用意されていて、それを見ながら行います。しかしシミュレーターではそうはいきません。いろいろ探したのですがA330用の離陸速度の計算ソフトがなく、仕方ないのでボーイングのB777-200LR用のソフトで計算しました。実際に飛ばしてみるとこれで問題なく離陸できます。B777-200LR用のソフトは、TOPCATの最新のダウンロードに入っています。-200LRと-FLEIGHTの両方が入っています。これを使うと飛行機の重量、滑走路の状況、気象状況を加味して、フレキシブル気温の計算もできますので便利です。細かいことですが、米国のNOAAがこれまで提供していた世界の空港のMETER情報が、NOAAの都合なのでしょうか最近なくなってしまいました。そのため昔のソフトでは気象情報が出てこないものがあります。TOPCATも最新版は新しい情報ソースに変更されています

計算結果はフレキシブル気温68度で、128-129-137ノット。フラップは5度、ディレートはなしで計算します。

先ほどのロードシートを見るとトリムは3.8とあります。そこで離陸フラップがフラップ1、トリムが3.8アップということで、1/UP3.8と3Rに入力します。フレキシブル気温はF68と4Rに入力します。

INITの最初のページに戻ると先ほど見たように巡航高度がリセットされています。

改めて300と入れたら通りました。バグではないでしょうか。

ツールーズの気象です。西北西の風13ノット、晴れていて、気圧は1024hpaです。

QNH1024をEFISにセットします。

ではFCU(ボーイングのMCP)のセットです。エアバスではマネージドモードといって、あらかじめコンピュータにセットしたとおりに飛ぶことを基本にしています。速度、方位、上昇降下はコンピュータの設定どおりに飛ぶことが基本で、それをマネージドモードと言います。マネージドモードがセットされているときには画面に赤く囲った黄色い丸印が出てきます。大きなつまみが4つあります。左から速度、ヘディング、高度、上昇率・降下率です。ヘディングと上昇率・降下率は、トラックと上昇角・降下角に変更することができます。その変更は画面真ん中にある丸いボタンで行います。速度、ヘディング、高度の3つのつまみは押すと引くの2つの操作ができます。押すとマネージドモードになり、引くと手で数値を設定するセレクトモードになります。セレクトモードになると数字が表れて黄色い丸が消えます。このソフトでは右クリックすると引くで、左クリックすると押すです。離陸前には上昇高度だけ合わせます。赤く囲った高度のつまみを回して合わせて左クリックで押しておきます。滑走路のヘディングも自動でセットされ、離陸前にはセレクトモードになりません。離陸後はつまみを引くとセレクトモードになり、最初は滑走路方位になっていますから、つまみを回してヘディングを変えることができます。速度も同じです。上昇率、降下率を変えたいときは高度のつまみを引いてセレクトモードにして、一番右のつまみを回して数値をセットします。

さて、ブレーキです。このソフトでは地上支援車がいるときにパーキングブレーキを解除すると支援車が一斉に離れてしまいます。外聞電源を取り入れているときは停電してしまいます。ですから地上支援車がいるときにはパーキングブレーキを解除してはいけません。

しかしそれとは別にまだ与圧がかかる前にパーキングブレーキを解除するとどうなるでしょうか。再加圧する与圧がないので、再びパーキングブレーキをかけてもブレーキ力が上がりません。正面にブレーキ圧力計がついています。実はこれが紛らわしいのです。エアバスのメインのブレーキはグリーンの与圧系が動かし、オルタネートとパーキングのブレーキはイエローの与圧系が動かすようになっています。メインのブレーキには圧力計はありません。ここにあるのはイエローの与圧系が動かすブレーキの圧力で、パーキングブレーキとオルタネートブレーキの圧力です。

現在はグリーンの与圧系も止まっていますからメインのブレーキはかかりません。またイエロー与圧系も止まっていますからパーキングブレーキを解除すると飛行機のブレーキはまったくかからない状態になります。それでも車輪止めがありますから機体は動きませんが、改めてパーキングブレーキの圧力を上げるにはイエローの与圧系を加圧してやればよいのです。

下の写真はイエローの与圧系のブレーキ圧力が抜けたところです。パーキングブレーキを解除し、ブレーキペダルを何回か踏むとブレーキ圧力はほぼ完全に抜けます。それがこの状態です。

地上のクリアランスをもらってイエローの与圧系を一時的にオンにします。オーバーヘッドの与圧のイエローのところ、ふたがついているELECのボタンを押します。

するとこうしてブレーキが加圧されます。加圧されてから改めてパーキングブレーキをかけて、与圧は再びオフにしておきます。なお、グリーンの与圧系もオンにしてメインのブレーキを働かせたとき、ブレーキペダルを踏むと左右の針はゼロになります。ブレーキペダルを踏んでなぜブレーキ圧力がゼロになるのか。この圧力計はイエローの与圧系の圧力なので、メインのブレーキが働くときにはイエローの与圧系は抜けてゼロになることになっているからです。さらに着陸する時にはギアダウンするとイエローの与圧系が抜けて左右の針がゼロになります。もしゼロにならないと飛行機はブレーキを掛けたまま着陸することになって、車輪が回らずに事故になってしまいます。

与圧をもとに戻しておきます。

なお、エアバスA330のマニュアルを読むとパーキングブレーキの加圧はブルーの与圧系となっていて、イエローの与圧系はA320の場合です。どうもこのソフトではA320のロジックがA330にも使われているのではないでしょうか。このソフトでブルーの与圧系を加圧してもブレーキ圧力は上がりません。

ECAMのスイッチ類は全部上向きにセットしておきます。

ECAMの画面のチェックです。エンジンオイルの残量をチェック。画面の下の方には外気温(TATとSAT)、現在の時刻、そして総重量と重心位置が常に表示されています。

続いて圧搾空気です。

与圧系統。画面が切れてしまいましたが、右上に着陸空港の標高がオートで出ています。

交流電源。

直流電源。バッテリーは充電されて電流が流れていません。

 油圧です。圧力は全部抜けています

サーキットブレーカーです。ノーマルです。

APUです。まだ起動していません。

機内の空調です。起動していません。

ドアです。各ドアはマニュアルモードになって開いています。それからこのページの右上に酸素の圧力が出ています。規定量以上入っていることを確かめます。

車輪です。全部で10本の車輪がついています。ギアドアが閉まり、ブレーキの温度、タイヤの圧力が正常な範囲にあることを確かめます。

フライトコントロールです。まだ油圧が入っていないので動きません。トリムは設定した3.8アップになっていることを確かめます。

燃料です。まだ両翼の燃料ポンプがオンになっていません。本当はここでオンにすべきでしょうが。量は15トンです。

STSボタンを押します。ステイタスです。何か異常などがあればここにメッセージが次々に出てきます。白線の右側は動かないシステムの一覧です。飛行機は場合によっては一部の機器が動かなくても飛べることになっています。

(つづく)


X-PlaneでJARDesignのエアバスA330-243を飛ばす(1/4)

2016-09-05 18:30:48 | 日記

X-Planeではいくつかのエアバスのアドオン機体が出ていますが、エアバスはシステムが複雑で、なかなか実際と同じように動く機体はありません。しかしそのなかでもJARDsignが出している。エアバスA320NEOA330-243はMCDUというボーイングのCDUとは違うフライトマネージメントコンピュータの操作盤を使えるようになっていて、エアバスをエアバスらしく飛ばすにはよい機体ではないでしょうか。そのかわり、ボーイングと違うところが多々あるので、それなりに学ばないと飛びません。

エアバスのA320フライトシミュレーターでチェックを受けるときに参考となる、絵がたっぷり入った参考書があります。

かつてこのブログでもエアバスについてはいくつか紹介しています。

まずエアバスとボーイングの違いの一片を紹介した記事です。

エアバス321を飛ばします。このエアバス321はその後、3Dコックピット版も発売され、とても良くできていると思います。

それからX-Plane版ではありませんが、プロが手軽にエアバスの練習をできるようにと開発されたパソコン用A320のソフトがあります。これも以前紹介しました。エアバスは機種が変わっても基本的な操作は変わりませんから、エアバスの操作手順を概観するにはこの記事が良いかもしれません。特にMCDUのルートの入力は詳しく書いてあります。基本はどれも同じですので。当然、これは他のソフトよりも相当細かい操作が可能で、相当実機のプロシーデュアに近くなっています。

ただバグだらけで、いくらアップデートされてもベータ版に近い状況で、相当高価ということもあって、あまり普及していないかもしれません。

そして最も手軽に飛ばせるのがこのA350です。ただルートの入力でエアウエイやSID、STARの入力ができず、別途フライトプランを作って読み込むならよいのですが、機上でいろいろルートを入力するのはかなり大変です。SID/STARを作成するスクリプトがあり、使い方の説明がありますがちょっと普通はまごつくと思います。

ここではJARDesignのA330-243について紹介していきます。

まずA320、A330とも専用の掲示板があり、最新の修正版はA320A330それぞれダウンロードできます。

そしてA330については飛ばし方の丁寧なビデオが用意されていて、英語ですが映像を見ながら操作すれば動きます。実機のマニュアル類いくつかもここに用意されています。

さらにこの機体にはデフォルトで、グランド・ハンドリングという機能が用意されています。地上支援車です。プッシュバック・トラクターもついています。これが実に内容豊富で、有料でデラックス版を買うこともできます。

では今日はこの機体を、エアバスの工場があるフランスのツールーズからスイスのチューリッヒまで飛ばしたいと思います。1時間ほどのフライトです。ツールーズは市内のシナリ-も入れておきます。いずれも無償のシナリーです。

いつものようにPFPXでフライトプランを作ります。

ツールーズはRWY32Rから離陸して最初の高度がFL300。フライトプランの距離が418マイル。平均の風は向かい風15ノット。巡航速度はマッハ0.82。ZFWは170トン、離陸重量は183トンで計算してあります。

飛行時間は1時間6分、最小燃料は12.7トン、着陸地の代替空港はバーゼル(LFSB)です。空港の標高はツールーズが499フィート、チューリッヒが1417フィートです。

 こんなルートです。フランス南部のツールーズを離陸して北東方向にフランスアルプス、スイスアルプスの北側を飛び、チューリッヒに向かいます。とても眺めの良いルートです。航路上に悪天候はありません。

離陸、着陸、代替空港の気象状況です。特に問題はありません。

ツールーズでは空港ターミナルの反対側に駐機しています。離陸滑走路は32Rですが、直行する誘導路が通行止めのため、迂回して向かいます。

航路図を見ていきます。ツールーズを離陸したらSIDに沿ってMEN VORまで行きます。

ここからUN871航空路に乗ります。

さらに北東に進んでジュネーブ近郊に来ます。

そしてOMASIからチューリッヒのSTARのTransitionに入ります。

チューリッヒ空港は盆地にあり、今日はRWY28への着陸のため、大きく回り込むことになります。STARでGIPOLまで行きます。

そしてチューリッヒ空港の直上を通過後、折り返してRWY28へ着陸します。このあたり、高度制限がたくさんあります。最終進入まえのターンは最高速度が210ノット、最終進入はRAMEMの高度5千フィートからです。ゴーアラウンドはGIPOLに戻って7000フィートです。

チューリッヒ空港の地図です。RWY28は2500メートルの短い滑走路ですが、今回の着陸には十分です。

 

(つづく)


台風が接近する九州を飛ぶ

2016-09-05 16:37:48 | 日記

今回も台風シリーズで、九州の西側を台風がゆっくり北上するなか、鹿児島から築城まで、キングエアーの双発プロペラ機で九州を北上しました。

鹿児島空港です。離陸時にはそれほど強い風は吹いていませんでした。

GPS航法装置に熊本空港(RJFT)をセットして飛びます。ほとんどが雲のなかの飛行になりそうです。

強い雨が降っています。南向きの離陸はさほど困難ではありませんでした。

桜島を見ながら左旋回で北に向かいます。

グーグルマップの画面です。霧島山の西側を抜けていきます。

外気温は15度です。

えびの市上空。下界は雲でほとんど見えません。

予定コース上を飛んでいます。熊本空港まで約40マイル。

左手に八代が見えています。このころから激しい上昇気流、下降気流でオートパイロットをセットしていても機体の上昇や下降が止まらなくなりました。激しい上昇気流だと手で操縦かんを押さえても丸ごと上空に持ち上げられる感じです。速度の変化が激しいので運用限界速度を超えないようにいつもより低い速度で飛びます。

五木村の上空あたりです。

9000フィートで巡航したいのですが高度が維持できません。

熊本上空まで来ましたが、そのまま行き先を築城に変更してさらに北まで飛ぶことにします。

左手が熊本市内です。

右手のこの巨大な積雲のなかに阿蘇山があるはずですが見えません。

眼下は南阿蘇町付近です。

熊本空港が眼下に見えます。

不安定な飛行が続きます。雲のなかです。しかし外気温は零度以上あります。

あっという間に機体が持ち上げられたり落とされたり。

巨大な積乱雲があります。

築城に近づくと飛行場の気象がFSGRWに出てきました。築城は海に面した空港です。海側から15ノットの風。海に向かっての進入になります。雲底は4500フィートありますが、その下にも雲があります。

いきなり15度も機首が持ち上がることがります。

豊前市、中津市が見えます。

海岸線を北上すると築城飛行場が見えてきました。

山側に回り込んでの進入になります。すぐ先には北九州空港が見えます。

筑豊の方角です。

海側に旋回します。英彦山が見えます。

滑走路が正面に見えます。

風が乱れるなかを進入していきます。

まもなく着陸です。速度を下げないように気をつけます。

着陸しました。ちょっと左にずれました。

築城に着きました。

台風の激しい気象のなかを飛ぶのもフライトシミュレーターの楽しみ方のひとつです。

(おわり)