フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

(16/8/20リンク切れ修正)X-Planeのアドオンシナリーの入れ方

2016-01-26 23:58:11 | 日記

X-Planeのアドオンシナリーはほとんどの場合、X-Plane 10のディレクトリーの下にあるCustom SceneryというディレクトリーにアドオンシナリーのディレクトリーごとコピーすればOKです。

たまにそれ以外の方法でインストールするシナリーがありますが、その場合は詳しい説明が出ているはずですからそれに従ってください。

しかし現在のX-Planeではそれだけでは正常に動かないことが多々あります。

まずライブラリーを入れなければならないことがよくあります。X-Planeのシナリーで表現する建物や道路などはあらかじめX-Planeで用意されていますが、種類が少なく、独自にユーザーが作ったライブラリーが多用されています。

現在X-Planeでよく使われているライブラリーはこのようにリスト化されています。

特に無償のシナリーでは必ずと言っていいほど何かライブラリーを使っていますので、ダウンロードのページに書いてある説明を読んで必要なライブラリーは上のリストからダウンロードしてインストールしてください。

ライブラリーのダウンロードも特に断りがない限りはディレクトリーごとCustom Sceneryにコピーします。

そして、インストールしたら一度X-Planeを起動し、すぐに終了します。

そうするとCustom Sceneryのディレクトリーに、scenery_packs.ini というファイルができていて、追加したディレクトリーが一番上に並んでいます。

そうしたらこのファイルをメモ帳などで開いて編集を行います。

ここに説明があるように、ファイルの上の方に空港、一番下にメッシュシナリーやフォトシナリー、その間にライブラリーなどが来ます。

この3種類のファイルの順番が違うとシナリーが正しく表示されなかったり、全く見えなかったりします。

一度こうしてファイルを編集すると、次に起動したときにはそのように読み込んで正しく表示してくれます。

(おわり)


(16/6/3追加)X-Plane10の南極シナリー

2016-01-26 22:54:47 | 日記

(16/6/3追加)

南極シナリーですがPart2が発表されました。

http://forums.x-plane.org/index.php?/files/file/33228-antarctica-part-2/

さらに南極シナリーを一緒に開発してくれる人を作者たちは募集しています。

https://maps2xplane.wordpress.com/how-to-support/

どうぞ尋ねてみてください。

(追加の投稿)

シナリーの作者の3人のみなさんが紹介を大変喜んでくれています。

もし、気に入ってくれたら、今月の優秀シナリーの投票に一票をお願いしますとのことです。ベストな飛行機とベストなシナリーをひとつづつ選択してVOTEを押してください。Antarctica (Part 1)と AT01 EGAR Rothera Stationです。どちらかひとつ選んでください。飛行機も同時にどれか一つ選んでください。

http://forums.x-plane.org/index.php?showtopic=92942

日本の観測基地のシナリーを一緒に作りませんかという提案もあります。どなたか興味ある方いらっしゃいますか?

(オリジナルの投稿)

先日、昔使っていたココログのブログに南極シナリーのご紹介が作者からありました。せっかくですから今日はそのシナリーを入れて飛んでみたいと思います。

まず詳細な地形を表現するメッシュシナリーがあります。このページの上の段がメッシュシナリーで、現在ひとつアップされています。それをダウンロードしてインストール。

続いて観測基地のシナリーです。このページの下の段が観測基地のシナリーで、今のところ4カ所アップされていますのでダウンロードしてインストール。

メッシュシナリーは必ず他のメッシュシナリーと同じように飛行場のシナリーの後ろに来るように、scenery_packs.iniを編集します。

さらにこれらのシナリーを動かすには以下のライブラリーが必要です。

  • OpenSceneryX
  • Handy Objects Library
  • flags of the world
  • CDB Library
  • RD_Library
  • ruscenery

各種ライブラリーはこちらのリンクからダウンロードすると便利です。ライブラリーは飛行場のシナリーとメッシュシナリーの間に入れるようにscenery_packs.iniを編集します。シナリーの入れ方の詳細はこちらで紹介しています。

まずこれが英国のロテラ基地です(AT01)。

こんな感じです。季節は夏でしょうか、地表が出ています。シナリーには他のシーズンのテキストも用意されています。冬は一面に真っ白なのでしょう。

船も係留されています。基地の外は真っ白です。

さっそく離着陸してみました。砂ぼこりが猛烈に上がります。ブレーキはあまり効きません。逆噴射がないので止めるのは大変です。

基地が隣接しています。

続いてアルゼンチンのマティエンツオ基地(SAWZ)。

雪上滑走路です。上から見るとなかなか滑走路が見えません。

着陸します。ものすごい雪が舞い上がります。

ブレーキは全然効きません。逆噴射もないので滑走路を行き過ぎて止まりました。

続いてアルゼンチンのマランビオ基地(SAWB)。岩盤の上に基地と滑走路があります。

上空から基地と滑走路を見ます。滑走路は結構荒れています。

基地の先はこのように荒れた大地です。

着陸しました。砂ぼこりが舞い上がります。

この基地にはVOR/DMEがあります。

大きな無線アンテナもあります。

そしてアルゼンチンのエスペランサ基地です(SAYE)。ここも雪上滑走路です。滑走路が大地の上にあり、基地はその下の海面に近いところにあります。

飛行場上空です。下に滑走路が横たわっているのが見えますでしょうか。

滑走路を探すのに一苦労です。基地上空です。

着陸しました。猛烈な雪が舞い上がります。

雪上のため、ブレーキが全く効きません。逆噴射もなく、滑走路を通り過ぎて上り勾配のところで止まりました。この先は崖です!

ということで南極シナリーの紹介でした。たまにはこうして変わったところに行ってみるのも楽しいものです。実際にはまず行けませんし。南極は非常に悪天候の日が多いはずです。また気圧はとても低いです。天気も再現して飛ぶとさらに楽しいでしょう。

(おわり)


X-Planeの空港でAI旅客機を離着陸させる

2016-01-25 21:35:03 | 日記

FSXではAI旅客機がたくさん飛んでいることが普通ですが、X-Planeでは今まであまりAI旅客機がにぎやかに飛んでいる様子はお目にかかりませんでした。

しかし、X-Planeでも大変にぎやかにAI機が飛びます。今日はX-Planeの基本的な機能を使ってにぎやかに飛ばす方法を紹介します。

実はこれはあくまでも最初の一歩で、昨年からX-Plane10の有料アドオンWorld Trafficが急激に広まり、これを使って本格的に時刻表どおりに飛行機を飛ばし、離着陸も地上走行も実際そのままということができるようになっています。こちらは近いうちにご紹介します。

飛ばす飛行機は何でもよいのですが、ここでは中型・大型旅客機ということにします。AI機は軽くないとCPUの負担が重くなるので、専用の機体を無償ダウンロードして使うと便利です。

XPFWというシリーズの機体がよいと思います。AI PACKとして以下のように中型・大型機が並んでいます。日本の機体は744のJALしかPACKに入っていませんが、探せば個別の塗り分けがあるかもしれません。

X-Plane.orgのダウンロードマネジャーで、XPFW、AI、PACKでSearchします。DOWNLOADの多い順に並べ替えるとよいでしょう。

それぞれのAI PACKはこのようになっていますから、DOWNLOADします。

それから空港はX-Plane10のデフォルトではおもしろくないですから、作り込まれたシナリーをダウンロードして使うとよいでしょう。ここでは福岡空港(RJFF)をダウンロードして使います。

なお、このシナリーを読み込むにはOpenSceneryXというライブラリーが必要です。もしまだインストールされてない場合にはこちらからダウンロードしてインストールしてください。OSごとにインストーラーが用意されています。

まず、ダウンロードしたAI機体をインストールします。X-Plane10のディレクトリーの下に、Extra Aircraftというディレクトリーがあります。そこにZIPファイルを解凍して、下のようにディレクトリーごとコピーします。

続いてX-Planeを立ち上げます。ここでは自分の機体は駐機場に止めたまま、AI機の離着陸を眺めます。

自機はどんな機体を読み込んでもよいですが、

1、AI機の離着陸および地上走行の邪魔にならない場所に読み込む。CARGOやMILITALYのRAMPとか。

2、エンジンは必ず切っておく。エンジンがかかっていると自機の離陸を待ってAI機が動かなくなることがある。

メニューから運航&警報を選びます。ここで左下の赤枠のところをクリックすると、エンジンをかけずに機体を読み込みます。

続いて航空機&シチュエーションを選び、他の航空機のタブを開けます。

まず飛行機の数を決めます。1にするとAI機は1機も出てきません。最高で20まで指定できます。この場合、AI機は19機出てきます。

続いてAI機として飛ばす機体を選びます。細長い四角が19あります。19の機体を選択できます。それぞれの四角の前に赤枠をした選択窓があります。これをひとつクリックします。ちなみに真ん中に4つの選択窓を赤枠で囲ってあります。同じような4つの選択窓がそれぞれついていますが、ここは選択しません。選択するとどうなるか、試してみてもおもしろいですが(決して壊れませんからご心配なく)。

赤枠をした選択窓をクリックすると下のように機体を選ぶ画面が出てきます。そこで先ほどインストールしたExtra Aircraftを選びます。そしてAI PACKにはさまざまな塗り分けの機体が用意されていますから、好きな機体を選びます。これを19の機体についてひとつづつ設定します。

実は設定はこれだけなのです。さっそくやってみましょう。自機としてGeneral Aviationの小型機を福岡のMilitary Rampに読み込みます。エンジンは止まっています。

続いてX-Planeのメニューからビューの「フリーカメラ」を選びます。視点を自由に変えられるのです。選択したらその下の黄色い枠で囲った視点移動のコマンドで好きなところに視点を持っていきます。

さっそく旅客機の駐機場を見てみます。もう次々と動き出しています。滑走路が何本かある空港でも通常は1本の滑走路しか使いません。風向きで滑走路の選択が自動的に行われます。なお、AI機は風を受けて飛ぶのがたいへん苦手で、横風があると滑走路をはみ出したり、着陸に失敗することがあります。無風だと一番きれいに飛びます。

さっそく離陸1番機が滑走路に入ります。手前の誘導路からも一機出てきました。

離陸1番機の滑走が始まりました。着陸灯が点灯しています。

1番機離陸です。右に向かって地上を動いている機体があります。これは滑走路をぐるっと回って反対側から離陸の順番を待ちます。

離陸してギアアップ。

続いて2番機離陸です。

2番機も空に上がりました。

ところで離陸したAI機はどこに行くと思いますか?着陸するAI機はどこから来ると思いますか?

実はX-PlaneのデフォルトのAI機は基本的には自機の周りをウロウロしているのです。自機が空港にいますからAI機もたいていは空港の左右の場周経路をずっと回っています!地上には滑走路を横断するAI機が見えます。

続いて3番機離陸。

地上にはすでに滑走路を横断しているAI機が見えます。

そして4番機離陸。

5番機はJALの744です。

6番機の離陸前に着陸機がやってきました。場周経路を回ってもうすぐファイナルに入ります。

と思ったら、到着機が何機もいます!一度に何機も着陸しようとしています!

最初の1機が着陸です。異様に頭が上がってテイルストライクしていました。風には弱いのです。

続いて着陸2番機。そのため後続機がゴーアラウンド。

着陸機が滑走路から出るのに時間がかかるため、次々に到着機がゴーアラウンドします。

着陸3番機。その後ろはまた次々にゴーアラウンド。

3番機着陸。

到着機が着陸するかゴーアラウンドするかしてひととおりいなくなるまで、出発機は待機しています。

最後の到着機がゴーアラウンド。

再び離陸が始まります。先ほどの到着機が誘導路に入りますが、結構フライングで離陸滑走が始まります。

離陸機のギアが上がるところです。

ではいったいAI機はどのように飛んでいるのでしょうか。ローカルマップを見るとこのように飛んでいることがわかります。

空港内はこうなっています。到着機がランプに入らずにまた出発機になったりします。

JALの744が着陸です。

ところが横風のためふらふらして、滑走路上で機体がヨコを向いてしまいました!

そのため滑走路上で立ち往生してしまいました!

こうやってAI機が滑走路上や誘導路上で止まってしまうとAI機の動き全体が止まってしまいます。そういうときはローカルマップをだして、止まっている飛行機をマウスでクリックしてドラッグして支障のない場所へ動かします。

すると再び元気に誘導路を動き始めます。

支障がなくなって離着陸再開です。

なかには鋭角に曲がって誘導路に入る機もあります。

フライングスタート

こんな感じでちょっとお遊び感覚で旅客機の離着陸を見て楽しむことができます。もちろん旅客機以外の機体もAI機として楽しむことができます。X-Planeのデフォルトの小型機、軍用機をAI機として指定すればよいのです。

ぜひ楽しんでみてください。

(おわり)


X-Plane.orgの人気の無償ダウンロード

2016-01-10 19:12:18 | 日記

X-Planeにもたくさんの無償ダウンロードがあります。

有償、無償の機体の塗り分けを変えたいとき、こちらがよいでしょう。塗り分けの人気の高いものから順に並んでいます。すべての機種が入っていますが、デフォルトのB747-400や有償の757/777がたくさんあります。有償の757/777には商品のなかにいくつかの塗り分けが入っていますが、結構まちがいが多く、詳しい人が無償版で丁寧に作り直しています。日本の航空会社のものもあります。

またX-Plane10の無償の機体で人気が高いのはこちらです。さまざまな機種があります。ランキングの最初にはPINNEDとしてスポンサーらしきところが作った機体が並んでますが、そのあとは人気の高いのが並んでいます。

人気の無償シナリーはこちらです。日本のシナリーはあまりありませんが。

そしてユーティリティーがこちらです。

(おわり)

 

 

 


X-Plane10の本格的計器飛行プラグイン

2016-01-10 13:34:15 | 日記

X-Plane10にデフォルトでついているATCははなはだ使いにくく、またかつてHelicharly's ATCという名前で出ていた計器飛行のプラグインがX-Plane10の新しいバージョンに対応しなくなって、とても寂しい状況になっていました。

そうしたらHelicharly's ATCを大幅にバージョンアップした形で、124thATCとして新しいプラグインが登場しました。無料で64ビット版のみです。航空管制(ATC)を行うプラグインですが計器飛行(IFR)のみ扱っていて、デフォルトのATCのようにSID、STARを理解しないということもなく、大変ダイナミックに飛行機を誘導してくれるすぐれものです。さらに同プラグインはAI機の誘導も同時にやってくれていて、空港や航路の飛行機のフローのなかでの計器飛行が楽しめるようです。

現在はアルファーバージョン2ですが、どんどん進化を続けているので今後がとても楽しみです。

インストールですが、最初のページにあるDOWNLOADからZIPファイルをダウンロードします。ZIPファイルはこのようになっていますから、最初のディレクトリーである2.0-a20の下にある124thATC64というディレクトリーを、X-Plane10がインストールされているディレクトリーにあるresoucesのディレクトリーの下のpluginsのディレクトリーにコピーします。インストールはこれだけです。

では今日は実際にこのプラグインを使って長崎空港から五島列島の福江空港まで、CarenadoのB200 King Airで飛んでみたいと思います。

なお、計器飛行は地上からの細かい指示どおりに、外の景色が見えない状況で飛行機を正確に操縦しなければなりません。さらにATCとの交信やチャートの準備などがありますから自動操縦を使わなければなかなか難しく、飛ぶこと自体にかなり習熟していないと難しいかもしれません。練習あるのみですが。

長崎空港にKing Airが止まっています。エンジンは止まり、電源も入っていない状態です。天気はFSGRWを使っています。

翼端にはコーンが置かれ、ドアが開いています。

操縦室にはまだ電気が入っていません。

ではバッテリーを入れ、アビオニクスの電源を入れます。

ではプラグインを呼び出します。X-Planeのメニューの右端にPluginsとあります。そのなかに124thATCV2という選択肢がありますから、それを選ぶと次のようなメニューが出てきます。黄色の線をしたATC dialogは今回は使いませんが、飛行中に巡航高度の変更や到着地の変更をATCにリクエストしたり、IFRをキャンセルしたりするときに使います。

Frequencies selectorは大変優れモノで、管制の各周波数をひとつひとつ調べて無線機に入力しなくても、たとえば離陸であればTOWERのボタンを押すと自動的に離陸する空港のタワーの周波数に無線機を合わせて送信してくれるのです。これはIFRの間はだいたい画面のどこかに出しっぱなしになります。

そしてOptionsはオプションの設定です。ここから始めます。

これがオプションの画面です。結構あって、大抵はデフォルトで大丈夫ですが、上から6番目にトランジションレベルの設定があります。国によって違います。日本は14000フィートですから14000と入れます。その下の赤い四角はAI機をプラグインで制御するかどうかですが、これは制御したほうがよいです。入力が終わったらSAVEを押します。

では先ほどのメニューからFrequencies selectorを選びます。このようになっています。

ではまずATISを聞くことにします。上のメニューの上から4番目です。ATISは文字にはならず、音声だけで聞こえてきます。聞き取るのが大変なときはX-Planeのローカルマップで空港をクリックすると空港の気象情報などが出てきますから、それで読み取ってください。

ここではQNHを合わせます。30.27です。

続いて飛行計画を提出します。遅くとも出発の30分前までには出さなければいけないというルールはなく、出発直前に出して大丈夫です。本来はDeliveryの周波数で送りますが、Deliveryで応答がない時はGroundの周波数で送ります。

すると小さなメニューが出てきて、File Flight planと出てきます。飛行計画の提出です。このボタンを押します。

飛行計画の提出はこんな画面が出てきます。最初に飛行機の形式とコールサインを入れます。今日はKing Air 7355としました。次に出発空港(RJFU)、到着空港(RJFE)、そして巡航高度を入れます。巡航高度はフィート単位で、下の2桁を落として入れます。6000フィートなら60です。次にルートを入れます。ルートは航空路名は認識されず、全部ポイント名で入れます。今日は長崎VORのOLEと福江VORのFUEだけを入れてあります。入れ終わったら、Send Flightplanを押します。

すぐに飛行計画の承認を求めることができます。このようなメニューが出ますから、Request IFR Clearanceを押します。

ATCが承認された飛行計画を読み上げます。コールサイン、どこまでの承認が出たか、出発経路、最初の高度、そしてトランスポンダに入れる識別番号です。基本的に提出どおりの目的地、経路、高度で承認されるはずです。ただし、出発経路にrunway 32 departureとありますが、そういうSIDはありません。実際には離陸後すぐにレーダーの誘導が始まりますからあまり関係ないのですが。最初の高度は必ずしも申請した巡航高度とは限りません。最初にもっと低い高度が指示されることが一般的です。

それから大切なことは、管制からの指示があった時は重要な部分について必ず復唱しなければなりません。特に飛行計画の承認では間を開けずに一気に最初から最後まで読み返さなければなりません。なかなか大変なのですがここではReadbackのボタンを押すだけです。以降、Readbackのボタンを押すことを忘れないようにしてください。それからもう一度聞き直す時はその下のSay again、出発滑走路を変えたいときはその下のOther runwayを押します。

Readbackは正しい。エンジン始動の準備が整ったらグランドコントロール、121.60にコンタクトしてくださいと言っています。

このメッセージに続いて左のようにRequest engine startupと、Request pushbackの押しボタンが出てきます。準備ができたらそれを押します。ちょっとここで不思議なことが起きています。下の画面で緑の字が当機からの送信ですが、送信のなかにRJFE via OLE4Rとあります。これはATCが言わなかった項目です。こうしたバグはちょこちょこあります。

では飛行計画の承認に従って計器をセットします。まず高度は6000。

トランスポンダは2532。スタンバイにしておきます。

今日はRunway32からの離陸です。飛行場のチャートを見てみます。滑走路の方位324度。長崎VORは識別符号OLEで周波数が116.6MHz。

ヘディングに324を入れておきます。VORでは長崎VOR、識別符号OLEが受信されているのがわかります。

それから出発経路ですが、先ほどOLE4Rとありましたので、恐らくこのことだと思います。Nagasaki Reversal 4。離陸後すぐに誘導が始まりますが、一応出しておきます。

無線ですが、GNS430の左側が無線のパネルです。COMはFrequencies selectorが自動で設定してくれますので、VORの周波数をセットしてきます。NAV1に長崎の116.50、NAV2に福江の115.80です。CDIはVLOCにしておきます。

それから下側のGNS430には手入力で今回の飛行経路を入れておきます。念のため。

実はあとで紹介しますが、このプラグインではATCが考案した誘導ルートが自動的にGNS430に入力されるようになっているのです。巡航からSIDまで。ですからメインのGNS430には何も入れておかなくて大丈夫です。

NAV1とNAV2は周波数を入れたら確かにその局を受信したかどうか、識別符号のモールス信号で確かめます。スイッチをオンにすると音が聞こえます。既に福江の識別符号も聴こえます。

では先ほどのStartupのボタンを押してエンジン始動の許可を求めます。最初にプッシュバックする時はプッシュバックのボタンを押してプッシュバックの許可を得ます。今日はプッシュバックが不要なのでStartupから始めます。

するとすぐにStartupの許可が下りました。

 

左側から順にエンジンを始動していきます。

では出発準備完了です。出発します。

Groundを呼び出します。

Taxiの許可を求めます。

Runway32までタクシーウエイを通っていくように。滑走路の待機場所でタワーにコンタクトせよという指示が出ました。滑走路の手前で待機という意味なのでしょう。

では滑走路の手前に来ました。もう少し手前で自動的にタワーに周波数が変わっていました。

改めてタワーを呼び出します。

Request Takeoff、離陸の許可を求めます。

すぐにRWY32からの離陸の許可が出ました。

着陸灯、ストロボ灯をオン、トランスポンダをオン。

では滑走路に入ります。

離陸滑走路に正対しました。離陸します。12時50分。

すぐに離陸しました。滑走路方位に上昇していきます。

トリムが取れたら自動操縦を入れます。6000フィートまで毎分1800フィートで上昇していきます。ヨーダンパーもオン。

新しいQNHを指示されました。1024。すぐに高度計の気圧を直します。そしてセンターにコンタクトせよと。

センターを選びます。空港によってはここでDepartureを指定されます。

Centerです。最初の呼びかけのボタンを押します。

6000フィートまでの上昇と、左旋回258度を指示されます。

遅滞なく針路を変更します。

グーグルマップを見ると大村湾を抜けて天草上空です。

そしてGNS430を見ると、何と自動的に飛行計画が書き込まれています!緯度経度で書いてあるため字が重なって読みにくいですが、ちゃんと入力されています。

画面に地図を表示するとこのようになっています。福江に向けてルートが伸びています。

せっかくですから現在の区間のコースをアクティブにしておきました。恐らくこの経路に沿って誘導が行われるのでしょう。

するとセンターから滑走路03になるだろうとの短いメッセージが入りました。これは福江の進入滑走路がRWY03になるという意味でしょう。

そこで福江のチャートを見てみます。VORアプローチとローカライザーアプローチがあります。恐らくローカライザーアプローチが指示されますのでそのチャートを見てみます。ローカライザーの周波数は109.70、識別符号IFU、方位032。最終進入開始地点はTOMIEポイント、IFUのDMEで6.9マイル、高度は2089フィート、ミニマはDHで307です。接地地点の標高は223フィート。ゴーアラウンドは直進してVORに戻ってきて待機。3000フィート。空港25マイル以内の東側のMSAは2500フィート、西側は2700フィートです。

ほどなく巡航高度に達しました。プロペラを1700回転に下げて巡航します。警告が先ほどからずっとついていますが、バッテリーディスチャージの警告です。エンジン始動前にバッテリーを使っている時間が長いとより長くこの警告がついています。やがて消えます。電気系統はあまりよくシミュレートされていません。

今日は巡航航路によく雲が出ています。ピトー管ヒーターはオン。

先ほどのDHを合わせておきます。右席の電波高度計のつまみで合わせます。307がないので310です。

左席のPFDにもセットされました。

ATCが設定したルートに近づくように飛んでいます。絶妙な誘導と言いますか。

与圧も順調に動いています。与圧をかけそこなうと1万フィートを超えて与圧警報が鳴りだし、酸素不足で画面がやがて真っ暗になってしまいます。

機体外側の温度はマイナス3度です。

NDに福江VORを出し、方位と距離を確かめます。直進。あと28マイル。

あっという間に降下です。センターが3200フィートまで降下せよと指示を出してきました。

高度設定を3200にしてすぐ降下を始めます。画面では3170になっていますが、どういうわけか10の位の数字が調整できないのに勝手に設定されてしまうことがあります。これもバグでしょうか。

降下もオートパイロットで行います。

降下を続けます。

3200フィートに到着です。オートパイロットのバグの関係で40フィートほど低いですが。

福江が近づくにつれて、ATCがどのようなルートを作ったかが見えてきました。空港を一度行き過ぎて左回りに南西側から進入するルートです。

前方に福江空港が見えています。高度はまだ3200フィート。MSA以上です。

グーグルマップの画面です。もうすぐ島上空です。

GNS430でももうすぐ空港です。左旋回に備えます。

やがてセンターが左旋回を指示してきました。そのときにおもしろいことを言います。STAR 5。こういうSTARはないのですが、このATCではぐるっと回って進入する時にSTAR 5、4、3、2、1と順番に名前を付けて方位を指示しているのです。ですからこれを聞くと最終進入までの相対的な遠近がわかります。STAR 5は初期進入。STAR 1はその先が最終進入ということなのでしょう。

指示どおり、遅滞なく方位を変えていきます。

STAR 5が2回出てきます。

続いてSTAR 4。

このようなコースが設定されています。

STAR 3と2。

そしてSTAR 1。

設定のコースよりかなり内回りになりました。もっと速度の速い飛行機であればもっと大回りになるのでしょう。

今のところ着陸空港のQNHの指示がありません。ATISは長崎のもので、福江のQNHがわかりません。FSGRWやローカルマップを見ればわかるのですが、これもバグでしょう。

もうすぐ最終進入コースに会合します。

こんなところを飛んでいます。これでぐるっと左旋回して最終進入になります。

進入の許可が出ました。ローカライザーRWY03アプローチ。左旋回で会合し、会合したらタワーにコンタクトせよとの指示です。

すぐにNAV1をローカライザーの周波数にして、識別符号を確かめます。

最終進入コースに会合しました。ローカライザーに従って飛んでいます。そして最終進入の高度まで降下していきます。

タワーを選びます。

到着地のタワーに最初のコンタクトです。

進入を続けよという指示です。

もうすぐ最終進入開始です。水平飛行しています。

正面に滑走路が見えてきました。

まずオートパイロットで降りていきます。ギアダウン、フラップ3。

最後はオートパイロットを切ってマニュアルで着陸します。

RWY03への着陸の許可が出ました。

着陸します。

着陸しました。スロットルを絞ると落ち方が速いです。ちょっと手前に接地。13時22分。32分間の飛行でした。

福江へようこそ、グランドにコンタクトせよという指示。

グランドにコンタクト。

STAR 1という駐機場に行けという指示。どこかわかりませんが、とりあえず空いているところに止めます。

滑走路を出ます。着陸灯、ストロボ灯をオフ。トランスポンダをスタンバイ。

無事到着しました。エンジンカット。電源オフ。

そしてドアを開けます。

こうして無事福江に着きました。

124thATCはなかなか良くできたプラグインです。本格的な計器飛行を楽しむことができます。さらなる発展も楽しみです。

(おわり)


(再掲)X-Plane10のデフォルトのセスナの自動操縦(2)

2016-01-10 12:26:20 | 日記

バンクーバー国際空港へ向けて飛んでいます。

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そして4000フィートに達しました。エンジンの回転数は2450RPMに設定します。すると95ノットぐらいで巡航します。

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さらにスロットルを押し込んでエンジンの回転数を上げてみます。すると速度は100ノットを超えます。

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3000フィートを超え、排気温度も上がっているのでミクスチャーを少し引いて温度を下げ、燃料の流量を減らします。この時、エンジンの回転数も動きますから、回転数がなるべく高くなるように調整します。

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順調に巡航しています。

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ではILSの無線標識の識別符号が聞こえるようにNAV1のボタンを押します。まだ赤い帯は2本とも出ていて、電波は受信していません。

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ここで改めて磁方位と定針儀の方位が一致しているか確かめます。またILSの進入コースが256であることを確かめます。

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巡航が退屈なら4倍速にして早く進むことも可能です。

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やがて無線標識の識別符号が聞こえてきました。・・ ・・-・ --・・、IFZです。これは目的のILSの識別符号です。いよいよILSの電波を受信し始めました。

さらに受信機の針も動き始めました。まずローカライザーの赤い帯が消え、縦棒が左端に寄りました。これはローカライザーのコースが今の場所よりも左にあるという意味です。

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さ て、ここで頭の体操です。ADFの針はILSの進入コースの入り口を指しています。そこから延びる進入コースに対して我々は今右側にい ます。すなわちローカライザーコースは我々の左側にあります。ということは、ADFの針よりも左に方位を取れば進入コース上に会合することができます。

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ただしADFの目盛りは先に述べたように磁方位ではなく、左下のつまみで適宜動かすことができます。

ではフライトディレクターをオフにして、手動で降下を開始します。降りる高度は2000フィートを指定しておきます。

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安定して降下が始まったらフライトディレクターをオートにし、ヘディングボタンを押します。これで指定の方位を維持しながら2000フィートまで安定して降下していきます。

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やがてグライドスロープの電波も受信し始めました。グライドスロープは自機の上にあります。下からグライドスロープに会合できます。グライドスロープは一般には下から会合しないと、ゴースト電波を受信して大変危険だと言われています。

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グライドスロープを受信しましたので、3500フィートのところでALTボタンを押し、そこで水平飛行に移ります。オートパイロットで上昇あるいは降下しているとき、ALTボタンを押すとその高度で水平飛行に移ります。

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やがて左に張り付いていたローカライザーの針が真ん中に向けて動いてきました。ローカライザーコースとの会合はまもなくです。

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エンジンを絞って速度を95ノットにします。そしてフライトディレクターのLOCボタンを押し、自動的にローカライザーコースを飛ぶようにします。機は自動的に右に旋回しています。

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ADFの針が真上を指しています。ということは真正面にNDBがあり、ローカライザーコースに正しく乗ったことを意味しています。速度は95ノット、高度3500フィートで安定して飛んでいます。

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ILSの電波は受信しているので、NAV1の識別符号の音声は消します。

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やがてグライドスロープのバーが上から降りてきました。降下開始間近です。

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左右にバンクーバー市街が広がっています。

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グライドスロープのバーが次第に降りてきます。

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エンジンを絞って速度を80ノットに下げます。

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グライドスロープのピッタリ真上になる前にフライトディレクターのG/Sボタンを押しました。すると毎分200フィートぐらいの降下率で降下を始めました。

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グライドスロープのバーはゆっくり真ん中に近づいていきます。

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正面にバンクーバー国際空港が見えてきました。

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スロットルを調整して速度がピッタリ80ノットになるように降りていきます。

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定針儀にある方位のバグを進行方向にぴったり合わせておきます。

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グライドスロープのバーがピッタリ真ん中に来ています。そしてADFの針がくるっとまわりました。NDB上空を通過です。

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ではフラップを1段下し、続いて速度を60ノットに減速します。減速のために一度スロットルを全閉にします。

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そして60ノットが近づいたら再びスロットルを開けて60ノットを維持します。

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安定して60ノットで降りていきます。

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さて、今日は誰でもILSを使ってセスナを確実に着陸させられる方法をお教えしましょう。これは実際に行われている方法ではなく、あくまでもX-Plane10のセスナで無風時に標準的なILSで着陸する方法です。

滑 走路が近づいたらもう一段フラップを下し、フラップ2段にします。そのまま速度を正しく60ノットに保ち、滑走路端まで行きます。オートパイロットは最後 まで入れっぱなしです。そして滑走路端でスロットルを静かに全閉にします。するとセスナは割と急速に速度が下がり、しかしオートパイロットが効いています から降下角は変わらず、結果的に機首が上がり、約50ノットで着地します。5ノットほど失速速度より高いですが、この程度なら滑走路上で跳ねることもな く、ちょうど着陸帯のなかに着地します。これなら誰でもILSできれいに着陸ができます。

ではやってみましょう。滑走路の着地点が明確に見えてきました。このあたりでフラップをもう一段下げて2段とします。フラップは2段で着陸します。

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間もなく着陸です。しかしオートパイロットは入れたまま。速度は60ノットを維持します。

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滑走路端に達します。

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そうしたらスロットルを全閉とします。すると速度が下がっていき、しかし降下率は変わらず、次第に機首上げになっていきます。

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そして約50ノットで接地します。

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警告板の右上をクリックするとそこがブレーキで、ブレーキがかかります。

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そして止まります。オートパイロットは入れたままです。

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そしてミクスチャーを全部引くとエンジンが止まります。

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ということで、今日はセスナを飛ばしてみました。結構面倒に見えるところも多いと思いますが、慣れればそうでもありません。しかしセスナは決して飛ばすのが簡単な飛行機ではありません。これはこれで奥が深くて十分楽しめる機体だと思います。

それでは最後にこのILS着陸の方法で、大阪空港の32Lに夜間着陸をしてみましょう。きれいな夜間着陸をだれでも楽しめる方法です。

大阪空港32LのILS周波数は110.10、方位は322です。

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これを合わせた状態でX-Plane10から大阪空港32Lの3マイル手前を選択します。飛行機が飛び始めたらフライトディレクターをオートにして、LOCとG/Sのボタンを押します。

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フラップを2段にし、スロットルを全閉にして速度を一気に60ノットまで下げます。

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そして60ノットに近づいたら再びスロットルを押してエンジンをふかし、以降、60ノットを維持します。正面に滑走路が見えています。

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順調に降下が続いています。

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速度が60ノットを下回ったらスロットルを押します。

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速度が60ノットを上回ったらスロットルを引きます。

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60ノットを維持したまま滑走路端まで行きます。オートパイロットは入れたままです。

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滑走路端に達したらスロットルを全閉にします。すると速度が下がり、機首が上がります。オートパイロットは入れたままです。

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そして約50ノットで着地します。

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いかがでしたでしょうか。どうぞみなさんもセスナで楽しい飛行を!

(おわり)


(再掲)X-Plane10のデフォルトのセスナの自動操縦(1)

2016-01-10 12:13:58 | 日記

では今日はX-Plane10にデフォルトでついているセスナ172SPで、バンクーバー近郊のチリワック空港(CYCW)からバンクーバー国際空港(CYVR)まで自動操縦と無線航法装置を使いながら飛んでみます。

まず、X-Plane10を動かすにあたって、以下のようなボタンやキーの設定をしておくことをお勧めします。

最初がトリムの設定です。多くの方がジョイスティックをお使いだと思います。ジョイスティックにはいくつかのボタンがついているはずです。操縦かんを前後に動かした時に押しやすい位置にある2つのボタンを、ピッチトリムの上げ下げにします。

ボタンの設定はこの画面です。

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すなわちピッチトリムを上げる、下げるのボタンをそれぞれ設定します。

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それからもしボタンがたくさんあれば、ピッチトリム離陸用にひとつ設定しておくと便利です。これはタッチアンドゴーの時に、滑走路上でポンとボタンを押せば一発で離陸トリムが設定できるのです。

続いて以前、デフォルトのB747-400を飛ばすところでも書きましたが、オートパイロット設定用のスピード、方位(ヘディング)、昇降率、そして高度を素早く動かすキーを設定しておくことをお勧めします。

一番わかりやすく、F1からF8までとSHIFT F1からSHIFT F8までを設定しておきます。なぜ2セット設定するかというと、たまに、設定どおり動かないことがあるからです。

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設定の内容は見たとおりで、いずれも奇数が下げる、偶数が上げるになっています。飛行中にキーボードを押せばいちいちマウスを動かさなくても高速で数字が大きく動きます。

そして3次元画面(3D)を使うのであれば、画面を左右真ん中に動かすキーを設定しておくとヨコが簡単に見えて大変好都合です。左手で打つキーボード上段のQ、W、Eをそれぞれ左、真ん中、右にしていておきます。

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それからギアの上げ下げとフラップの上げ下げをジョイスティックのボタンに設定しておくと便利です。もちろんセスナのギアは固定式ですが。

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では飛行機を呼び出します。前回と同じようにCYCW空港のRWY07です。

まず磁方位と定針儀を合わせます。これは飛行機が止まっているか直進しているときしか設定できません。最初に磁方位を読み取ります。

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続いて定針儀のつまみを動かして真上に現在の磁方位が来るようにします。

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定針儀というのはジャイロの働きで旋回中でも安定して方位を示す計器ですが、飛んでいると誤差がたまってきて、磁方位とずれてきます。そこで飛行中も直進飛行時に磁方位を読み取って定針儀のズレを直します。

それから方位の設定もこの定針儀で行います。右下のつまみを動かして、オレンジ色のマーカー(バグ)を飛行機の進行方向、すなわち真上に設定します。

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それから地図を呼び出してQNH、すなわち気圧高度規正値を読み取ります。一般にはヘクトパスカルとインチの両単位が使われますが、ここではインチで合わせます。

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これは気圧高度計についているつまみで合わせます。

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それからスロットルの脇にある赤い棒ですが、これはミクスチャー・コントロールと言って、エンジンに流れ込む燃料の濃度を調整します。こ の飛行機のエンジンはクルマと同じようにピストンとシリンダーで構成されています。しかし車と違って飛行機は空気の薄い上空を飛ぶため、上空に上がるにつ れて空気が薄くなってシリンダーに入る燃料が濃くなってしまい、エンジンがスムーズに動かなくなります。

そこで飛行機ではシリンダーに入れる燃料の濃度を調整できるようになっているのです。

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離着陸時と低空ではこのバーは一番押し込んだ状態で使いますが、3000フィート以上の上空に上がったら燃料の流量や温度計などを見ながら燃料を薄くしていきます。

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ちなみにミクスチャーを濃くすると燃料の流量(右のメーター)と排気ガス温度(左のメーター)が上がります。

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またミクスチャーを薄くすると、すなわちバーを少し引くと、両方とも下がります。

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ちなみにミクスチャーを一番手前まで引くと燃料の供給が絶たれてエンジンは止まります。

では次にスロットルです。エンジンをかけた状態でスロットルを動かすと、このセスナ機ではエンジンの回転数が動きます。下の写真はエンジンの回転数(RPM)を示すメーターです

一般にこのセスナでは上昇や巡航など、速度を上げて長く飛ぶときには2450回転ぐらいで飛びます。それ以上回転数を上げて長く飛んでいると上空でエンジンが止まったり、赤いラインを超えてエンジンを回すと壊れたりします。

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またスロットルを引くとこうして回転数も落ちます。

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ちなみにプロペラ機には青色のキャップのプロペラ・コントロールがついている機体があります。すなわち黒のキャップのスロットル、赤の キャップのミクスチャー以外に、青のキャップのプロペラ・コントロールです。これはこのセスナと違って車で言えば変速機がついたプロペラ機で、エンジンの 回転数は一定にしながら、プロペラ・コントロールを前後に動かしてプロペラのピッチを変え、それで回転数が高くて力の強い状態から、回転数が低くて速度の 速い状態まで連続して推力を変えられるようになっているのです。

その運用方法はちょっと面倒かもしれませんが、低速から高速までよく飛ぶことができます。このセスナではプロペラのピッチは固定で、エンジンの回転数を変えて推力をコントロールします。そのためそんなに高速では飛べません。

そ れから人口水平儀についているオートパイロット用のフライトディレクターを調整します。フライトディレクターにはこの機のようなハの字形の一体型のもの と、縦棒と横棒の2つの棒が組み合わされたものの2種類があります。右下のつまみを動かして、三角形のマーカーがハの字の下の線にぴったり重なるように調 整します。

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それからフライトディレクターとオートパイロットです。X-Plane10のデフォルトの機体にはこの機と同じようなつまみがついていま す。左がオフ、真ん中がオン、右がオートです。恐らく最初に読み込んだ時はオンになっていると思います。そのまま飛んで構いませんが、オフにすると、フラ イトディレクターの三角形のマーカーが下に下がります。

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これはどういうことかというと、オフにするとフライトディレクターとオートパイロットの機能が止まります。オンにすると、別途ボタンで指 定した高度維持とか方位維持とか、ローカライザー、グライドスロープ維持といったフライトディレクターの機能がオンになります。ところがフライトディレク ターがオンになってもこの状態ではオートパイロットは起動せず、機体の操縦は自動で行いません。あくまでも人口水平儀にあるフライトディレクターを動かす だけです。

ですから後でやってみますが、これをオンにした状態でフライトディレクターを追いかけるように手で操縦すると、フライトディレクターの指定どおりに飛んだことになります。

そしてこのつまみをオートにするとオートパイロットが起動し、自動で機体を操縦してくれます。

た だし、ここで注意が必要です。先ほどピッチトリムのボタンの指定が出てきましたが、X-Plane10では実際と同じように、トリムが取れていない状態で オートパイロットをオートにしても、オートになりません。またオートの状態で操縦かんやトリムを動かすとオートは自動的に外れてオンに戻ります。ですから オートパイロットはあくまでも人が安定した飛行状態に持ち込んでからオンにすべきもので、操縦かんから手を離しても機体が振れないように、特にピッチが安 定しているようにトリムをきちんと手で取る必要があります。これは慣れるまではちょっと大変かもしれません。

では今日は離陸後、バンクーバー国際空港まで飛んでいき、ILSを使って進入、着陸したいと思います。

バンクーバー国際空港を地図から出してきます。ILSが並んでいるので、西向きの着陸で南側のILSの矢羽の元の矢印の部分をクリックします。すると右上にこのILSの情報が出てきます。

ILS の名前、識別符号、周波数、そして方位です。ここでは名前がCYVR、すなわちバンクーバー国際空港26Lアプローチ、識別符号がIFZ、周波数が 110.70です。そして方位ですが、表示されているラジアルに180を足した数字が方位になります。ですからここでは76+180で256度です。もし このラジアルの数字が180以上であれば180を引いた数字が方位になります。

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そしてこのILSの進入路にはNDBが設置されています。これは遠くから進入開始地点を知るのに大変便利ですので、今日はこれも使いたいと思います。周波数は266Khz、識別符号はVRです。

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ではここで無線標識の周波数などを入力します。下の写真を見てください。まず右の列です。NAV1のところに進入に使うILSの周波数を 入れます。110.70です。次にNDBの周波数をADFの受信機に入力します。266です。それからオートパイロットのところに最初の水平飛行の高度を 入れます。2000です。これは先に紹介したキーボードのコマンドを使って入力します。

続いて左側のメーターです。一番上がNAV1に対 応したメーターで、VORとILSの受信に使います。見ると赤いテープがタテとヨコに出ています。タテの赤は、VORあるいはILSのローカライザーを受 信していないことを示し、ヨコの赤はILSのグライドスロープを受信していないことを示しています。要するに未だILSはローカライザーもグライドスロー プも受信していません。そしてこのメーターの左下にあるつまみでILS進入の方位を合わせます。今日は256度に合わせます。

それから左 の一番下のメーターがADF受信機です。周囲に目盛りがついていますが、この数字は現在の磁方位を表したものでありません。このメーターの針は今、NDB の電波がどちらの方位から飛んできているかを示しています。それが自機から見て何度の方位かは定針儀などを見て推定します。ここではほぼ真後ろやや左から NDBの電波が来ていることがわかります。

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ちなみに識別符号ですが、これはモールス符号を使って可聴周波数の音で放送されています。ILSでもVORでもNDBでもその周波数に受信機を合わせて、音を聞くと識別符号がモールス符号で流れてきます。

こ れは受信した周波数がまちがいなく目的の無線標識であることを確かめるために必ず聴く必要があります。すなわちうっかり勘違いで他の標識の周波数を入れて しまったり、周波数の数字を入れまちがえたりしたときに、識別符号を聴いて始めてまちがいがわかるということがあります。過去には受信する標識や周波数を まちがえたまま飛んで飛行機が山に激突したというようなことがたびたび起きているのです。

さて、モールス符号(電信)です。実は無線通信 の世界では業務用では軍事スパイ用などの特殊なものを除いて双方向の交信にモールス符号は使われていません。これが実際に使われているのはアマチュア無線 だけです。しかし航空無線標識では今でも識別符号を聞くだけの目的でモールス符号が使われています。モールス符号(アルファベット26文字のみ)の聞き取 りにはちょっと練習が必要です。

このセスナでは正面右上に無線の音を受信する装置があります。今はNDBの電波をADF1が受信していますので、これを聞いてみます。

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すると・・・- ・-・、VRと聞こえます。目的のNDBにまちがいありません。

では先のブログで紹介した要領で離陸です。エンジンは全開にします。

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70ノットで上昇するようにトリムをセットして、オートパイロットをオートにします。するとその時の上昇率と左右の傾きのまま飛んでくれます。

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次にHDGボタンを押します。するとあらかじめ設定した方位に向けて飛びます。続いて方位の設定を005度にします。定針儀の右下のつまみをマウスで回してもいいですし、先に紹介したキーボードで設定してもいいです。すると飛行機は左に旋回していきます。

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なおその際、HDGボタンを押した時にオートが外れてスイッチがオンに戻ることがあります。そうしたら再びオートを設定してください。

オートが外れるときはジリジリという音と共に英語の女性の声でコーションと言い、正面の警告灯にオートパイロットが外れたと一定時間出ます。

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そして先ほどオートパイロットに2000フィートと指定しておきましたので、2000フィートになると自動的に水平飛行に移ります。エンジンの回転数を変えていないので上昇が止まる分、速度が上がります。

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きれいな湖水の上を飛びます。

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さらにターンを重ねてバンクーバーのほうに向かいます。

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ではここでフライトディレクターをオンに戻してオートパイロットを解除し、手動操縦でフライトディレクターを追いかけて飛んでみましょう。

まずこの場合です。フライトディレクターの指示はもっと右に傾けです。ですからもっと右に傾けます。

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これでほぼ合いました。

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続いてもっと左に傾けです。

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ほぼ合いました。

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次に指示よりも機首を上げてみます。フライトディレクターの頭が隠れてしまっています。すると高度が上がり始めます。

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指示どおりに直します。すると上昇は止まります。

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こうしてフライトディレクターはどのように飛ぶか指示する機能で、それに従って操縦士あるいはオートパイロットが実際に舵を動かして操縦するのです。

では改めて2000フィートでオートパイロットを入れます。

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では次に高度を上げてみましょう。4000フィートまで上がります。高度を4000フィートにして、一度フライトディレクターをオフにします。

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そして操縦かんを引いて手動で上昇を開始し、トリムをとって操縦かんから手を離しても安定して上昇するようにします。

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この状態でフライトディレクターをオートにします。そしてヘディングボタンを押します。するとそのまま4000フィートまで決められた方位を維持しながら安定して上昇していきます。

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オートパイロットで飛んでいると、エンジンの調整を忘れてしまうことがあります。上昇しているのにエンジンをふかさないでいると当然速度が下がってきます。それに気づかないと失速警報が鳴ることすらあります。速度が下がってきたらエンジンをふかします。

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(つづく)


(再掲)GPSを使った飛行、GNS430の使い方

2016-01-10 11:38:13 | 日記

現在のX-Plane10にはGPSを使ったGARMIN社のナビゲーションシステムGNS430あるいはGNS530が搭載されています。この使い方については以前にブログで紹介したことがあります。

慣れるまでは戸惑うかもしれませんが慣れれば実に便利で、実際の装置よりも機能が絞られていますが、十分楽しむことができます。

な お、米国ではLPV(Localizer Performance with Vertical guidance)アプローチという日本では聞かない名前のアプローチが多用されています。これはGPSによる航法を基本としますが、GPSのズレを補強 するために静止衛星システム(WAAS)からのデータも使い、非常に正確に現在位置と高度を飛行機側で測定して運用するアプローチです。GPS/WAAS アプローチとも呼ばれます。

先のブログで紹介したRNAV(RNP)アプローチは特別な許可を必要とするアプローチですが、LPVアプローチは特別な許可が必要なく、非精密進入でありながら特別な地上の設備は必要としないのにミニマムはILSを使った精密進入と同じぐらい低くなっています。

そのためILSを設置していない滑走路でもLPVアプローチを使えばILSアプローチと同じぐらいのミニマムで進入することができます。

たとえば下の写真は米国連邦航空局が発行するシアトル・タコマ国際空港RWY16Lへのアプローチチャートです。ここにLPVアプローチが出ています。

LPVアプローチの場合にはチャートの左上にWAASの情報が出ていますので一目でわかります。ウエイポイントはGPSを使った航法の時のポイントで、ILSなど地上の電波航法装置を使った時のポイントとは全く違います。

そしてミニマムを見るとクラスAからDまですべての機体で高度699フィート/視程2400フィート。別のチャートからILSを使った精密進入のミニマムを読むとクラスAの機体で696/2000ですから、ILSなみに低いミニマムです。

たとえばこれが普通のLNAVと気圧高度計を使った非精密進入だと高度840/視程2400で、LPVアプローチを使えば最低高度が141フィート 低くなります。さらにLNAVとVNAVを使った非精密進入の場合には高度765/視程3200で、LPVアプローチはそれより高度で66フィート低く、 視程で800フィート短くなります。

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しかしすべてのRNAVアプローチにLPVアプローチが設定されているわけではなく、以下の滑走路はRNAVアプローチは設定されている ものの、LPVアプローチは設定されていません。この例ではLNAVと気圧高度計を使ったミニマムしかなく、どういうわけかVNAVやLPVアプローチは 使えないようです。

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しかしこの滑走路も反対側から降りるときにはLPVアプローチが使えます。でもLNAV/VNAVのミニマムはNAとなっているので、どういう理由かVNAVは使えないようです。

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さ て、X-Plane10では残念ながらLPVアプローチの運用はありません。しかしGNS430やGNS530にはLNAV+Vという独特のアプローチが あります。これはメーカーのGARMIN社が設定したアプローチで、GPSを使ったLNAVが利用でき、同時に縦方向は滑走路の着地点から3度の進入コー スを示すようにガイダンスとしての縦方向のデータが利用できますという意味です。

ミニマムとしてはLNAVと気圧高度計を使った進入になりますが、ILSもないのに3度の降下角で自動的に機体が降下していくのは大変便利で、GPSを使ったアプローチができる滑走路ではLNAV+Vを使って安定的に滑走路近くまで降りていくことができます。

そこで今日はデフォルトのセスナ172SPに搭載されているGNS430を使ってLNAV+Vの非精密進入をやってみたいと思います。 進入は先ほどのチャートにあるシアトル・タコマ国際空港のRWY16Lです。

まず操縦席のGNS430をクリックして拡大します。

Snapcrab_noname_2015710_201443_no00

以下の説明ではいずれも赤丸のところをクリックします。MENUをクリックします。

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す るとこんな画面が出てきます。赤い矢印のところですが2重になっていて、外側と内側をそれぞれ回すことができます。外側の左右のリング、内側の左右のリン グをクリックするとそれぞれ外側、内側を別々に左右に回すことができます。ここではリングの外側をクリックして画面に見える枠のなかの白いカーソルを動か します。

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一番下のフライトプランを消すという項目にカーソルを合わせ、赤丸のところ、ENTを押します。

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これで今まで入っていたデータが消えます。次に黄色い矢印のところにウエイポイントを入力します。ここでは緑色のカーソルが出ていますが、もし緑色のカーソルが出ていなければ黄色い丸印のところをクリックします。するとカーソルが出てきます。

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まず大きな赤い矢印、外側をひとつクリックします。すると画面にあるように最初にKの字が出てきます。次に小さな赤い矢印、内側をクリックします。するとK、L、Mというようにアルファベットと数字が次々に出てきます。

ここではウエイポイントに目的地であるKSEAを入力しますので、最初に出てきたKのままでOKです。

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次にまた外側をひとつクリックします。するとカーソルが右に移動し、次の文字を入力できます。内側を次々にクリックしてSを出します。

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さらに外側をクリックして3つ目の文字にカーソルを動かし、内側を次々にクリックしてEを出します。

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そしてまた外側をクリックして4つ目の文字にカーソルを動かし、内側を次々にクリックしてAを出します。ここまで慣れないと大変面倒ですが、慣れるとあっという間に入力できます。

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続いてENTを押します。するとアクセプトするかと聞いてくるので、もう一度ENTを押します。

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するとこんな画面になります。続いて赤丸のところ、PROCを押します。

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ここでアプローチを選びます。出てきた画面でENTを押し、アプローチを選択します。

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このようにアプローチが次々に枠内に出てきますので、外側をクリックして選びます。

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今日飛ぶのはGPS16LYです。これを選んでENTを押します。

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さらに進入への経路を選ぶ画面が出てきます。外側をクリックしてHELZRを選びます。

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HELZRを選んでENTを押します。IAFと赤字であるのは、イニシャル・アプローチ・フィックスです。

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さらに続いてENTを押してデータを読み込みます。

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するとこの画面が出てきますので、FPLボタンを押します。

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するとこのように読み込んだウエイポイントが次々に出てきます。最初に目的地のKSEAがあって、その下にGPS16LYのアプローチが出てきます。ここでまた外側をクリックして緑のカーソルを下げていきます。

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今日は滑走路から10マイル手前の上空にいきなり飛行機を呼び出して飛びますので、IAFのHELZRだと12マイル手前になってしまい、後ろに戻ってしまいます。そこで外側をクリックしてKARFOにカーソルを進めます。そしてMENUを押します。

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するとこうしてメニューが出てきますから、一番上のActivate Leg?、に白いカーソルを合わせてENTを押します。

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するとKARFOの左側にマジェンタ色の矢印が来て、最初このポイントに向けて飛べるようにします。そうしたらCLRボタンを5秒ぐらい押し続けてください。

GNS430 にはたくさんの画面がありますが、どこでもこのCLRボタンを5秒ぐらい長押しするとNAV画面に戻ります。もしCLRボタンを押した時にYesかNoか と聞いてきたらそれはその前の選択がまだ終わっていないからで、YesかNoかを選択してENTを押し、それからもう一度CLRを長押しします。

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このようなNAV画面が出てきます。そこで内側をひとつクリックします。

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するとこうして地図が出てきます。次に画面左下の黄色い矢印のところを見てください。もしこのように白い字でVLOCと出ていたら、下のCDIというボタンを押します。

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CDIボタンを押すとここがGPSに変わります。さらに押すとまたVLOCに戻ります。このボタンは重要で、GNS430の左側は無線の 設定ですから、たとえばILSの周波数を左側で合わせたときはここをVLOCにします。するとローカライザーとグライドスロープの電波を受信して飛びま す。またGPSにすると今設定したGPSのポイントに従って飛びます。

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さらにその右側にCRSと出ていたら下のCRSボタンを押してこれを消します。これはVORを使って飛ぶときなどにVORから何度の方位で飛ぶというようなことがあるのですが、その時に使う機能で、ここでは消しておく必要があります。

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こうして画面左下がGPS、ブランクになっていることが必要です。

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さて、今回はここまで地上で設定しましたが、もちろん上空で設定することもできます。今日は滑走路手前10マイルから飛びます。地図を開いて空港のQNHを読みます。

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高度計にQNHをセットします。

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そしてKSEAのRWY16Lの10マイル手前を選びます。

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するとGNS430はこのような表示になります。次のウエイポイントがマジェンタになっています。

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FPLを押すとKARFOに向けて飛んでいることがわかります。あと1.4マイル。

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それではオートパイロットを入れます。まず下の矢印から。一番右のALTを押すと現在の高度で飛びます。ここだけボタンの枠が緑色になっていますが、これはキャプチャーした、すなわちその高度で水平飛行をするように機能が働いていることを意味しています。

さ らにLOCを押すとローカライザー、G/Sを押すとグライドスロープです。いずれもボタンの枠は黄色です。これはARMしたけれどまだキャプチャーしてい ない、すなわち待機していてまだ機能していないということを意味しています。いずれもILSの電波は受信していません。GPSでアプローチする時には電波 を受信していなくてもこの2つのボタンを押すとLNAV+Vで降りていきます。

そして上の右向きの矢印のつまみを一番右にするとオートパイロットが入ります。

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やがてLOCのボタンの枠が緑色になりました。LNAVが働き始めて横方向の修正が始まりました。

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画面左下がGPS、ブランクであることを確かめ、またVOR受信機の上にGPSと点灯していることを確かめます。

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既にLNAV+Vアプローチが始まっていて、LNAV+Vと出ています。さらにウエイポイントを通過するたびのマジェンタ色の矢印が動きます。

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そしてG/Sのボタンの枠も緑色になりました。

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昇降計を見てわかるように降下が始まりました。3度の降下角が自動的に設定されていますので、それに沿って降りていきます。

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LNAV+Vで順調に飛行しています。

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ボーイング・フィールド空港上空を通過します。

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目の前に滑走路が見えています。

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さらに滑走路が近づきました。

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まだオートパイロットは入っています。進入が続きます。

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ここでオートパイロットを切り、マニュアルで着陸します。

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まもなく着陸です。

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こうして無事滑走路に降りてきました。

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例えば同じようにLNAV+Vアプローチを別の空港で視界の悪い時に飛ぶと次のようになります。これは台風が過ぎていく頃の沖縄那覇空港です。

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前方に滑走路の先だけ見えてきました。

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空港が近づきますが先のほうは全然見えません。

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高度が下がると視界は開けます。ここで何かLNAVが異常でコースが横方向にずれていますし、GPSのウエイポイントの表示が次に進みません。

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もうすぐ着陸です。オートパイロットを切ります。

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左から強い風が吹いているので横風着陸です。

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無事に降りました。煙は滑走路上の水です。今日は雨の中の着陸でした。エルロンを左に切って風に流されないようにしています。

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というわけでGNS430を使った非精密進入をやってみました。自家用機にも最近は最新の装置がついています。ぜひ試してみてください。

(おわり)


(再掲)羽田空港のLDAを設定する

2016-01-06 19:52:54 | 日記

羽田空港のLDAアプローチに使うローカライザーとDME、今回全部設定したいと思います。

LDAアプローチはローカライザーとDMEで構成されているので、それぞれ設定します。LDA22とLDA23の2つのアプローチがあります。

AIP JAPANからデータを読み取ります。

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まずLDA22のDMEから設定します。羽田空港に行ってローカルマップを開き、編集をクリックします。するとこういう画面が出てきます。

そして独立型DME追加を選択し、以下のように数字を入れます。

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続いてLDA22のローカライザーを設定します。LOC追加を選んで以下のように入力します。

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さらにLDA23のローカライザーを設定します。LOC追加を選んで以下のように入力します。

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そしてLDA23のDMEを設定します。独立型DME追加を選んで以下のように入力します。

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入力が終わったら編集のクリックを外し、一度X-Plane10を正常終了してください。その時に入力したデータを保存しますかと聞いてきますから、保存しますと答えてください。これで終わりです。

羽田空港のLDAが設定できましたので実際に飛んでみてください。西風が吹くときに使われるアプローチです。

(おわり)


(再掲)X-Plane10のプッシュバック

2016-01-06 19:48:25 | 日記

引き続きX-Plane10のプッシュバックについて紹介します。

まず、無料ソフトのGround Serviceを使った場合です(ウインドウズの方はこちらからダウンロード)。これはどの機体でも動かせます。

手順の1番は、まず主エンジンを切ること(APUは動いていてもよい)。2番はパーキングブレーキをかけることです。

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そ してGround ServicesのメニューからRequest Push Backを呼び出します。このとき、頭を右に振るか、左に振るかを赤い四角のところで指定します。左に振るときは何も入れません。右に振るときにチェック を入れます。そしてRequestのボタンを押します。すると下の写真のようにトラクターが来て、パーキングブレーキをリリースてくださいと言ってきま す。

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パーキングブレーキをオフにします。

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するとすぐに機体は動き始めます。

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指定したメートルだけバックすると左右に頭を振り始めます。

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そのまま終わりまでプッシュバックしていてもいいですが、途中でこの辺でよいとなったら、Cancelボタンを押します。するとAbortしますと言って飛行機が止まり、トラクターは去ります。

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そしてパーキングブレーキをオンにし、エンジンの始動に入ります。

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右に頭を振るときにはここにチェックを入れます。

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次に有償の777についている専用トラクターの場合です。

まずできればジョイスティックのどこかの軸に前輪ティラーを割り当ててください。無理ならヨー(ラダー)でもいいですが、ラダーだと動き方が鈍いです。

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そして必ずエンジンを切ってください。エンジンがかかっていると機体は動きません。

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そして777のメニューからプッシュバックを指定します。

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パーキングブレーキは最初必ずしもかかっていなくても大丈夫ですが、動き出す前にはオフにします。

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トラクターがつきますからスロットルを前に出してください。プッシュバックが始まります。そして飛行機を見ながら前輪ティラーあるいはヨーを左右に動かしてください。自由に左右に回ります。

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ここでいいというところでスロットルを戻します。すると機体が止まります。そこでパーキングブレーキをかけます。

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メニューのPushbackのチェックを外すとトラクターが去ります。これでエンジンがかかるようになります。ちなみにトラクターがついているときはエンジンがかかりませんので念のため。

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以上、プッシュバックの紹介でした。

(おわり)


(再掲)X-PlaneのMCPのつまみを速く回す方法、画面の視点を動かす方法

2016-01-06 19:46:09 | 日記

X-Plane10デフォルトの747-400でヒントを2つ。

1、MCPのつまみを動かすのにすごく時間がかかる。

Snapcrab_noname_201364_17180_no00

はい、各つまみを左クリックしたまま右左に動かすと数字が変わります。しかし相当大きく動かさないと変わらないので、大きく数字を変えるのがひどく大変です。

手っ取り早い解決策は、キーボードのF1からF8に、それぞれのつまみの数字を下げる、上げるの機能を割り当てて、たとえばHDGの数字を下げるならF3を押す、高度を上げるならF8を押すというようにすると大変楽です。
MCPの左側のつまみから順に割り当てると、

F1・・・IASを下げる
F2・・・IASを上げる
F3・・・HDGを下げる
F4・・・HDGを上げる
F5・・・VTを下げる
F6・・・VTを上げる
F7・・・ALTを下げる
F8・・・ALTを上げる
となります。X-Planeのキーの割り当てのページで以下のように割り当てます。

Snapcrab_noname_201364_165622_no00

2、デフォルトのFMSが読みづらい

はい、確かにFMSが読みづらいです。まず、機体を呼び出して3D画面にします。そもそも2D画面では全体の入力ができません!

FMSはコックピットに3台ありますが、ウエイポイントを入力するのは左上の機長席のFMSだけです。

Snapcrab_noname_201364_17180_no00_2

読み込んだら画面を下に向け、右に向け、スピードブレーキを展開位置に持っていくと以下のような画面になります。これで何とか入力ができます。

Snapcrab_noname_201364_185422_no00

そうでなければ真上から見下ろす位置に視点を持っていく必要があります。
X-Planeのメニューのビューにあるこれらのコマンドを使います。

Snapcrab_noname_201364_19842_no00

ちなみにこのFMSの使い方ですが、地点番号1番からポイントを入力していきます。高度も入力することができますが、実際にはかえって面倒になるので、ポイントの入力だけでよいと思います。

コマンドは次のようになっています。

Snapcrab_noname_201364_172437_no00

1、リセットして最初から入力するとき
2、FIX
3、NDB
4、VOR
5、Airport
6、座標
7、ページを戻す
8、ページを進める

となっています。いずれも最初にFIXとかVORとかの記号を押し、それから名称を画面のキーボードを押して入力します。もし、ここで何もその下にデータが出てこなければそのポイントはX-Plane10に登録されていないので、使えません。

デフォルトのX-Plane10に登録されている日本のポイント名は相当古いです。最新のデータに更新されても日本の部分は古いままです。データ作成元にメールしてみましたが返事はありません。

そしてひとつ入力が終わったらページを進めます。

くれぐれも以前に入力したページでキーを押さないでください。そのページの以前の入力が全部消えます。

FSXでもそうですが、デフォルトの機体は相当使いづらいと思って間違いありません。

(おわり)

(再掲) X-Plane10のセットアップ

2016-01-06 17:29:58 | 日記

X-Plane10の多くの「最新の」アドオンは64ビットのパソコンでしか動きません。

まずX-Plane10はどこで買えるかですが、公式日本語販売サイトがあります。
英語版はダウンロードおよびDVDでの購入はこちらです。

なお、日本語版と言ってもメニューの一部が日本になっているだけで、英語の部分も残っています。また英語版を買ってもメニューの設定で日本語表示を出すことができます。

X-Plane10を動かすパソコンに必要な性能はこちらに書いてあります。特にグラフィックスの性能が低いとスムーズに動かなかったりフリーズします。

X-Planeはマイクロソフトのフライトシミュレーターと違って、ソフトが頻繁に更新されます。最初はBETA版で更新され、安定したところで公式版が更新されます。X-Planeを持っている方はご存知だと思いますが、ソフトの更新を行うインストーラーがあります。

X-Planeを買って、使うところまでは、インタークラフト社が出しているマイクロフライトマガジンに書いてありますので、まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

S_141111_221327_no00

そしてX-Planeにもユーザーがさまざまなアドオンソフトを開発してアップロードしてあるサイトがあります。X-Plane単体にはない便利な 機能や、各種のシナリー、機体などをダウンロードできます。なお、シナリーについてはマイクロソフトのフライトシミュレーターのシナリーを変換して使うこ とができます。しかし、結構エラーになるところが多いので、それはちょっと残念です。

まずそのサイトですが、X-Plane.orgという以下のサイトです。
Fsimg1

まずアカウントを作成します。もちろん無料です。上の写真に見える、Create Accountというところをクリックします。そして以下の欄に記入します。

Fsimg2

メールによる認証などがあってアカウントができたらログインします。そして一番上のメニューにある、Downloadを選びます。

Fsimg3

するとこのようなページが出てきます。機体、シナリーなど、いろいろありますので、好きなものをダウンロードして使うことができます。ただ、X- Planeのソフトはウィンドウズへの登録は行わないで使うソフトです。ですからこれを起動するときもご自身でX-Planeのディレクトリーを開き、 X-Plane.exeのファイルをクリックして起動します。

同じようにアドオンソフトでもダウンロードしたファイルを解凍した後は、たいていの場合、自分でディレクトリーにコピーしなければなりません。X- Planeのディレクトリーの中のどこにコピーするかは、たいてい説明書きが同梱されていますから、それを読んでみてください。

またX-Plane10のDVDを買った方は、X-Planeのサイトからインストーラーとアップデート用のソフト(2つが一緒になった1つのソフト)をダウンロードして使うことになります。

Fsimg14

このページのなかほどにOSごとにダウンロードのリンクがありますから、お使いのOSに合わせてクリックし、ダウンロードして使ってください。

一般的に、X-Planeバージョン10のトップディレクトリー、X-Plane10はデフォルトでは、パソコンのデスクトップ上に作成されます。ただし、X-Planeはウィンドウズに登録は行いません。ですからどこに移動させてもそのディレクトリーから起動できますし、ひとつのパソコンにアップデート時の予備を含めて2セットインストールすることも可能です。

このディレクトリーに入ると、そこにいくつか実行形式ファイルがあります。
X-Plane.exe
X-Plane-32bit.exe

Plane-Maker.exe

まず最初が64ビットマシーンでX-Planeを動かす時に使うファイル、次が32ビットマシーンで動かす時に使うファイル、3つ目が飛行機の改造あるいは航空管制(ATC)で使うコールサインを変更する時に使うファイルです。なお、2016年1月現在、X-Plane10の正式バージョンは10.42。最新の多くのアドオンは32ビットマシーンのサポートは終わっており、64ビットマシンでしか動きません。

それからユーザーのコミュニティーに行きます。X-Planeはユーザーやメーカーが一体となってソフトの開発や情報の交換を行っています。このページはそのコミュニティー、X-Plane.orgの最初のページです(この画面を以下②の画面といいます)。

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ここで黄色い丸のところをクリックしてください。アドオンソフトなどを販売しているページに行きます。777-200LRやシアトル、サンフランシスコのシナリオはここからダウンロード販売で購入することができます。

その際にはログインの 登録を行います。購入ページは最近新しくなりました。旧ページでログイン登録をしている人は改めてこのページでIDを入力し、下の写真の赤枠のところをク リックしてパスワードをリセットする必要があります。登録したメールアドレスにリセットのメールが届きますからそれを見て手続きをします。

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さらに②の画面の赤丸をクリックしてください。フォーラムのページに行きます(このページを以下の説明で③のページといいます)。この画面がポータルのページです。新商品の発売とかお知らせの情報がのります。


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ここの赤丸をクリックします。ダウンロードのページに行きます。フォーラムのメンバーに登録するとアップロードしたり、ダウンロードすることができます。

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そして③のページのピンクの丸をクリックするとフォーラムのページに行きます。X-Planeのソフトのこと、操縦のこと、シナリーのこ となど、あらゆる質問とその答えがメンバー間でメーカーの人も交えて会話されています。たいていの問題はここを見れば答えがわかりますし、わからなければ 質問するとたいてい誰かが答えてくれます。

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そしてこのページを下のほうにたどると有料ソフトのサポートを行うフォーラムが並んでいます。その中に777-200LRもあります。バージョンアップ情報などはここに出てきます。バージョンアップの時は、アカウントにログインします。

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有償ソフトのアップ―デートの方法です。X-plane.org Storeから購入した場合、ログインしてMy Accountのページに行き、過去の購入の履歴を出します。すると今までダウンロード購入したソフトのリンクが並んでいますから、そこからもう一度ダウ ンロードします。するとそれがバージョンアップ後の最新バージョンです。


なお、777-200LRのバージョンアップは、このソフトを作っているNicholasという人に直接メールを送ってダウンロードのURLを送ってもらう形になります。


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では、送られてきたX-Planeのソフトをセットアップします。対応OSは、マックOS、マイクロソフト・ウインドウズ、リナックスとあります。

マ イクロソフト・ウインドウズの場合、X-Planeはウインドウズに依存していません。ですからウインドウズ上にレジストリーは登録しません。またデスク トップ上に起動用のアイコンも生成しません。したがってインストールといっても単にX-Planeの一連のディレクトリーをパソコンにコピーするだけで す。

一般にX-Planeのディレクトリーは、デスクトップ上に作成します。最初にインストールするときに、どこのディレクトリーに作成しますかと聞いてきますから、デスクトップを指定してください。

ですから、X-Planeを起動するときには、デスクトップ上のX-Planeのディレクトリーをダブルクリックし、その中にある実行形式のファイルをダブルクリックして起動させます。

またDVDの1番はX-Planeを起動するときに常にディスクドライブに入っていなければなりません。インターネットを使った認証は行われません。

X-Planeのディレクトリーの中を見るとこうなっています(このページを以下の説明で④といいます)。

Snapcrab_noname_2013319_203153_no_2

インターネットをつないだ状態でX-Planeを起動すると、最新のバージョンがダウンロードできます。また天気も最新の世界の天気を読み込むことができます。

バージョンアップはたびたびおこなわれますから、その日の最初にX-Planeを起動する前に最新のバージョンアップがあるかどうかを調べることが一般的です。初めに、赤丸のファイル、X-Plane 10 Installer.exeを起動します。

するとこのようなページが出てきますので、赤丸のところをクリックします。

Snapcrab_noname_2013319_203239_no00

するとこういうページが出てきます。黄色いところには各パソコンで名前が異なります。左下の小さな丸はベータバージョンをダウンロードするときにクリックします。普通はクリックしないでおきます。それで右下の赤丸をクリックします。

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もし最新のものがなければ以下の画面になります。もしあれば、ダウンロードしてインストールしますかと聞いてきますから、それに答えてください。

X-Planeを起動するときには赤丸をクリックします。

14年11月13日現在のバージョンは10.31です。

16年1月6日現在のバージョンは10.42です。

ただしバージョン10.20以降のX-Plane を購入あるいはダウンロードしている場合、ここをクリックすると64ビットのX-Planeが起動します。ですから32ビットのマシンを使っている方や、 32ビットのソフトでないとうまく動かない場合は、ここで赤丸をクリックせずに、右下のオレンジ色の丸をクリックして、一度このソフトを終了してくださ い。

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もう一度④に戻ってください。64ビットのX-Planeを起動する場合は、ピンクの丸で囲ったX-Plane.exeをダブルクリックします。32ビットのX-Planeを起動する場合は、青の丸で囲ったX-Plane - 32bit.comをダブルクリックします。

起 動時に左下に64ビット、32ビット、どちらのソフトが起動したか出てきます。これは32ビットです。まばバージョン番号も出てきます。なお、説明はこの 画面では日本語になっています。しかし最初は英語です。起動後に日本語に切り替えます。すると次回起動時から日本語になっています。

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起動すると最初の画面はこうなります。改めてあとから変更もできますが、とりあえず、飛行場、機体、時刻、天気を選んで、右下の赤丸をクリックします。

飛 行場は名前あるいはローマ字4桁のICAOコードで選びます。飛行機はディレクトリーの下にサブディレクトリーがあって、いろいろ出てきます。読み込む際 には.acfという拡張子がついたファイルをクリックしてください。ディレクトリーや他の拡張子のファイルをクリックしても読み込みません。またX- Planeはつい最近までX-Plane9を販売していました。そのためソフトも機体によってはv9用とv10用があります。必ず、v10を選んでくださ い。天気と時刻は画面から選べます。しかし実際の時刻と天気を選ぶこともできます。ただ、インターネットに接続していないと最新の天気は読み込みません。

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ではいろいろセットアップします。メニューは画面の上に横に並んでいます。また各メニューにはサブメニューがありますから、プルダウンして探して見てください。

もしメニューが見えなければALTキーを押してください。まず英語でOperations & Warningsを選びます(この画面を以下の説明で⑤とします)。すると、言語を選ぶところがあります。日本語がよければ日本語を選択します。

それから左の赤丸は、エンジンがかかった状態で起動するか、止まった状態で起動するかを選択するところです。

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それからジョイスティックの設定をします。X-Planeではなるべくラダーペダルをつけることをお勧めします。セスナのような小型機でも実際と同じようにラダーペダルを踏まないとまっすぐ地上滑走や飛行をしません。

ジョイスティック&機器という画面をメニューから選びます。左側は軸の割り当てです。軸に余裕があればスピードブレーキや前輪ティラー、左右のトーブレーキを設定します。またラダーはヨーといいます。

ジョイスティックの調整と中央位置の調整も赤丸のボタンを押して行います。

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中央調整の赤丸を押すと以下のページになります。

ジョイスティックをすべて中央位置において下の赤丸を押すと中央位置がセットされます。また上の中括弧ですが、左側の中括弧は、もっとも右にすると簡単、もっとも左にすると実際と同じようになります。右側の中括弧は通常は25%の位置に設定されています。

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それからシナリーの細かさなどを設定します。赤丸のところ、中括弧のところ、お好きなように選んでください。

ただ、一番 左の赤丸、滑走路を等高線に合わせるかどうかですが、マイクロソフトのシミュレーターでは滑走路は一切等高線に合わせません。しかしX-Planeではこ こをクリックすると滑走路に勾配を表現できます。しかし現実的でないと思えばここのクリックを外してください。

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それから改めて飛行機を読み込むときの画面です。機体を読み込み、それから塗り分けを変更することができます。塗り分けだけ変更するときには右側から選んで、右下の赤丸をクリックします。

こ こで裏技があります。もし飛行機を読み込んだ時にエンジンがかかっていなくて、エンジンを一発でかけたいときは、上の⑤の左側の赤丸のところをクリックし て、この画面に戻り、改めて機体を選択して、左下の赤丸をクリックしてください。エンジンがかかった状態で機体を読み込みなおしてくれます。

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それから飛行場の読み込みを改めて行うときの画面です。下に矢印が書いてありますが、一番左はその番号の滑走路の端に止まった状態で据え 付けられます。その右の2つはそれぞれ滑走路から3マイル、10マイル手前で、飛んだ状態で据え付けられます。これは着陸の練習に大変便利です。なお、ア ドオン機体の場合にはいきなり3マイル、10マイル手前から飛んだ状態から始めようとしても、正しく機体が飛ばないことがあります。一番右は地上の駐機場 を選ぶときに使います。

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それから地図があります。X-Planeでは気圧高度計の設定QNHはマイクロソフトのフライトシミュレーターのBキーのように、一発で設定できる機能がありません。ATCを使ってATISを聴くか、地図から読み取らなければなりません。

この地図はサンフランシスコ国際空港の例ですが、空港を拡大していって、青い字で空港の名前が書いてあるところの中央あたりをクリックしていくと、このように周波数やコース、QNHなどの一覧表が出てきます。赤丸のところにATISの周波数、そしてQNHが出ています。

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それから飛行場にあるはずのILSがなかったりすることがあります。その場合はこの画面から簡易にILSやVORを設定することができま す。右上の赤丸のところ、編集をクリックします。すると左側に設定画面が出てきます。地図上の中括弧は新たに設定しようというILSです。

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それから天気です。天気は自分で設定することもランダムに設定することも、実際の天気を読んで設定することもできます。まず実際の天気を 読み込んで設定するところです。右の赤丸のところをチェックします。左の赤丸は上がダウンロード、下がその設定です。ダウンロードは1時間ごとに行うのが デフォルトのようです。もし天気を任意に変更して、元に戻したいときには、左下の赤丸をクリックしてください。ダウンロードされた天気に戻ります。

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それから手で設定する場合です。上の選択肢で一番左を選びます。天気は下の長い赤丸の中で選ぶことができます。一番左が最も天気が悪い状態、右が快晴です。さらに下の赤丸のところで気温とQNHを設定することができます

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では一番左のCATIIIから一番右のCAVOKまで順番に景色を並べてみます。

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いかがでしょうか。それから滑走路の滑り具合も選ぶことができます。気温が氷点下で雨だと、滑走路上の滑り具合の選択はこうなります。す なわち雨といっても実際には雪で、ぬかるみというのはかき氷の状態、凍結というのはまさに凍結で、ブレーキはほとんど効かず、逆噴射がほとんど唯一の減速 手段になります。

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気温が氷点下でない場合はこうなります。

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機体の重量と燃料はここで合わせます。画面一番下の黄色い線が最大重量ですから、この線を超えないように総重量を合わせます。右下のボタンを押すと、最大重量に一気に合わせてくれます。

ただ、ここに出てくる数字はすべてポンド単位です(lb)。キログラムに直すには、この数字に0.4536を掛け算します。

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さらに画面の見方を合わせます。メニューのビューのところです。X-Plane10 では3次元パネルを使うことが一般的です。矢印の3Dコックピットを選びます。そしてマウスの右クリックを押し続けている間、上下左右前後に視点が動きま す。2Dパネルは一番上の選択肢、前面(パネルあり)です。

また機内や機外を見たい時などは中括弧にあるコマンドを使うと便利です。

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さらにX-Planeにはヘッドアップディスプレイ機能がついています。特に着陸時には大変便利です。

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あるいは管制塔からの景色を楽しむこともできます。

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そして、アドオン機体を組み込む場合ですが、特に組み込みソフトがついていないことが多く、たとえば777-200LRの場合でもダウンロードされるZIPファイルをみると以下のように777のディレクトリーになっています。

Snapcrab_noname_2013319_21655_no00

この赤丸で囲んだディレクトリーをそのまま、上の④にある緑色の丸印、Aircraftというディレクトリーにコピーします。あとは起動時にアクティベーション・キーを入力するだけです。

アドオンシナリーの場合には上の④にある紫の丸しるし、Custom Sceneryというディレクトリーにコピーします。ただ、ダウンロードしたファイルの中にさらに細かなファイル、サブディレクトリーが入っていることも ありますから、どのディレクトリーをX-Planeにコピーしたらよいか、説明書きを読んでよく確かめてください。

またプラグインをインストールするときも、④にあるエンジ色の丸印、Resourcesを開き、その下にPluginsというサブディレクトリーがありますから、その下にコピーします。

以上、簡単にX-Plane10のセットアップについてまとめてみました。

(おわり)


(再掲) X-Plane10を使いこなす - アップデート

2016-01-06 17:15:58 | 日記

X-Planeは毎日のように進化が続いているフライトシミュレーターソフトです。

そのため関連するアドオンソフト(有料の機体やシナリーおよびユーティリティーソフト。ユーティリティーソフトはプラグインと呼ばれます)も常にバージョンアップが行われています。そこで改めてX-Plane10を使いこなすためのヒントを書きたいと思います。

X-Plane10

X-Plane10の多くの「最新の」アドオンは64ビットのパソコンでしか動きません。

まずX-Plane10はどこで買えるかですが、公式日本語販売サイトがあります。
英語版はダウンロードおよびDVDでの購入はこちらです。

なお、日本語版と言ってもメニューの一部が日本になっているだけで、英語の部分も残っています。また英語版を買ってもメニューの設定で日本語表示を出すことができます。

X-Plane10を動かすパソコンに必要な性能はこちらに書いてあります。特にグラフィックスの性能が低いとスムーズに動かなかったりフリーズします。

X-Planeはマイクロソフトのフライトシミュレーターと違って、ソフトが頻繁に更新されます。最初はBETA版で更新され、安定したところで公式版が更新されます。X-Planeを持っている方はご存知だと思いますが、ソフトの更新を行うインストーラーがあります。

X-Planeを買って、使うところまでは、インタークラフト社が出しているマイクロフライトマガジンに書いてありますので、まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

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そしてX-Planeにもユーザーがさまざまなアドオンソフトを開発してアップロードしてあるサイトがあります。X-Plane単体にはない便利な 機能や、各種のシナリー、機体などをダウンロードできます。なお、シナリーについてはマイクロソフトのフライトシミュレーターのシナリーを変換して使うこ とができます。しかし、結構エラーになるところが多いので、それはちょっと残念です。

まずそのサイトですが、X-Plane.orgという以下のサイトです。
Fsimg1

まずアカウントを作成します。もちろん無料です。上の写真に見える、Create Accountというところをクリックします。そして以下の欄に記入します。

Fsimg2

メールによる認証などがあってアカウントができたらログインします。そして一番上のメニューにある、Downloadを選びます。

Fsimg3

するとこのようなページが出てきます。機体、シナリーなど、いろいろありますので、好きなものをダウンロードして使うことができます。ただ、X- Planeのソフトはウィンドウズへの登録は行わないで使うソフトです。ですからこれを起動するときもご自身でX-Planeのディレクトリーを開き、 X-Plane.exeのファイルをクリックして起動します。

同じようにアドオンソフトでもダウンロードしたファイルを解凍した後は、たいていの場合、自分でディレクトリーにコピーしなければなりません。X- Planeのディレクトリーの中のどこにコピーするかは、たいてい説明書きが同梱されていますから、それを読んでみてください。

またX-Plane10のDVDを買った方は、X-Planeのサイトからインストーラーとアップデート用のソフト(2つが一緒になった1つのソフト)をダウンロードして使うことになります。

Fsimg14
このページのなかほどにOSごとにダウンロードのリンクがありますから、お使いのOSに合わせてクリックし、ダウンロードして使ってください。

一般的に、X-Planeバージョン10のトップディレクトリー、X-Plane10はデフォルトでは、パソコンのデスクトップ上に作成されます。ただし、X-Planeはウィンドウズに登録は行いません。ですからどこに移動させてもそのディレクトリーから起動できますし、ひとつのパソコンにアップデート時の予備を含めて2セットインストールすることも可能です。

このディレクトリーに入ると、そこにいくつか実行形式ファイルがあります。
X-Plane.exe
X-Plane-32bit.exe

Plane-Maker.exe

まず最初が64ビットマシーンでX-Planeを動かす時に使うファイル、次が32ビットマシーンで動かす時に使うファイル、3つ目が飛行機の改造あるいは航空管制(ATC)で使うコールサインを変更する時に使うファイルです。なお、2016年1月現在、X-Plane10の正式バージョンは10.42。最新の多くのアドオンは32ビットマシーンのサポートは終わっており、64ビットマシンでしか動きません。

X-Plane10は頻繁にバージョンアップされ、インターネットから最新バージョンをダウンロードして使います。ですからインターネットにつながっていないとバージョンアップの方法が事実上なく、新しいアドオン機体などが使えなくなります。

バージョンアップには正式なバージョンアップとベータバージョンのアップがあります。ベータの場合は今まで動いていたアドオン機体やプラグインが動かなくなることがあります。その場合は以前のバージョンに戻せばOKです。

したがってインターネット接続はほぼ必須です。

この原稿を書いている時点での最新バージョンは10.22です。(16年1月6日現在10.42)

それから現在のX-Plane10はCPUが32ビットのバージョンと64ビットのバージョンがあります。しかし今後は64ビットだけになりますので、コンピュータのOS、ハードは64ビットのソフトに対応している必要があります。

またX-Plane10のソフトにはインストールソフトはついていません。自分でディレクトリーを作ってそこにコピーします。ウインドウズへの登録もありませんから、起動時にはインストールしたディレクトリーに行って実行ファイルをダブルクリックして起動します。

言語ですが、英語が基本です。しかしインストール後に設定の変更の画面から、日本語を含めて他言語に変更できます。ただし、ジョイスティックやキーの設定の部分、飛行場の名称、プラグインなどの部分は英語のままです。

現在の空港の天気(METAR)はインターネットから自動的にダウンロードされます。

有料の機体、シナリー、プラグイン(アドオンソフト)等はいくつかのサイトで販売されています。

まず一番中心になるのが、X-Plane.org ストアーです。機体、シナリー、ユーティリティーなど最近はだいぶ内容が充実してきました。大抵のメーカーのソフトはここから買えます。

購入した機体のバージョンアップは、購入時のダウンロードサイトから新しいバージョンのソフトをダウンロードすることで行われます。このストアーに 購入履歴のページがありますから、そこに行ってダウンロードするファイルの名前を確かめます。バージョンアップされると名前が変更されています。

バージョンアップはこのサイトが最初に行われるので、購入もこのサイトのほうがよいと思います。

それから、X-Aviationも数々のユニークな機体やユーティリティーを出しています。

そして、FlySimは727、732、Q400を出しています。

Pilot'sは現在気象ソフトを出しています。よく紹介するFS Global Real Weatherはこちらから買います。

無償ダウンロードこちらです。

X-Plane.orgにログインしてダウンロードします。

Fsimg4

有料機体、シナリー、ユーティリティーのインストールは一般にインストールソフトがついていません!

機体はAircraft、シナリーはCustom scenery、ユーティリティーはResources/pluginsのディレクトリーにコピーします。ただし、ソフトによってこれと異なる取り扱いをするものがあります。

機体データは、トップディレクトリーの下にある、Aircraftというディレクトリーの下に、機種ごとに並んでいます。機体データをダウンロードしてきたら、ディレクトリーごと、このディレクトリーにコピーすればたいてい動きます。

なお、大型旅客機は、Aircraftのディレクトリーの下にある、Heavy Metalというサブディレクトリーの下に並んでいます。また小型機は、General Aviationというサブディレクトリーの下に並んでいます。

シナリーを追加する時の注意

またシナリーを追加する場合は、トップディレクトリー(X-Plane 10)の下にある、Custom Sceneryに空港ごとに追加します。

ここでCustom Sceneryへの登録について注意があります。ほとんどのアドオンシナリーは空港ごとにシナリー名がついたディレクトリーになっていますから、Custom Sceneryの下にディレクトリーごとコピーすればOKです。

またよく見るとシナリー名を書いたディレクトリーの下にもうひとつシナリー名の書いたディレクトリーがあって、その下に各種のデータが入っていることがあります。そのときは下のほうのディレクトリーをCustom Sceneryにコピーします。

さらになかには追加してプラグインの設定が必要なものもあり、そういうシナリーは必ず説明がついていますから、読んで設定してください。ちなみにX-Planeのプラグインはルートディレクトリーの下のResouces/Plugins/にあります。

あ るいはなかには完全な実行形式になっていて(ウィンドウズで言うexeファイル)、それを実行すれば全部インストールされるものもあります。その場合、た いていはX-Plane10のルートディレクトリーを指定するようになっていますから、それを指定すると自動でインストールしてくれます。

そ して最近のX-PlaneではCustom Sceneryへ登録されたシナリーは次に起動するときに一度全部チェックされて、シナリー名がこのディレクトリーのなかにある scenery_pack.iniというファイルに順に書き並べられます。新たに追加したシナリーが一番上に追加されます。

ここでもし空 港のシナリーそのものではなくて、シナリーに使うライブラリー解像度を上げるメッシュシナリーを追加した場合には、それらのファイルはリストの一番最後に くる必要があります。一番最後が解像度を上げるメッシュシナリー、その前がライブラリー、そしてその前が一般のシナリーです。

ですからライブラリーやメッシュシナリーを追加した時にはこのファイルをメモ帳で開いて上に載っているシナリー名をカットして、下の方にペーストする必要があります。


それからプラグインは、トップディレクトリーの下にある、Resourcesのさらに下の、Pluginsというサブディレクトリーにコピーします。

マイクロソフトのFSと同様にデフォルトの機体やシナリーはあまり満足いくものではないかもしれません。精緻なものを求めるなら無償でも有償でもアドオンを入れることになります。

グランドサービス

プッシュバックや給油などをアニメを交えてやってくれるプラグイン(アドオンソフト)がグランドサービスです。(なお有料の757/767/777には独自のグランドサービス機能がついています。しかし他の機体には使えません)。

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実はこのプラグインは単なるコピーだけでは動きません。ウインドウズの場合は専用のインストールソフトがついていますからそれを使ってください。

上の写真のWINDOWS: Use the new installer -> Click Hereというところからダウンロードします(他のOSについてはその下に細かい説明があり、いくつかのソフトをダウンロードして自分でインストールする必要があります)。

これをクリックすると次の画面が出てきます。

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改めて右下のオレンジ地のWin Net Installをクリックしてファイルをダウンロードし、インストールしてください。

するとグランドサービスと同時に世界中の上空の風と雲、そしてタービュランスのデータを定期的にダウンロードしてインストールするソフト、出発地と到着地を入力すると自動的に経路を見つけてくるソフトも同時にインストールされます。

MacやLINUXをお使いの方はすいませんがすべて自分でインストールするしかありません。

ひとつはOpenSceneryXというソフトです。こちらからOSに合わせてダウンロードしてください。ZIPファイルですからそれを解凍して、実行形式を実行してインストールしてください。

もうひとつがパイソン(Python)というプログラミング言語です。ここからダウンロードします。

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このページの下のほうにDOWNLOADのリストがありますから、お使いのOSに合わせてダウンロードしてインストールしてください。

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そして3つ目がPython Interfaceです。ここからダウンロードします。Pythonのバージジョンが2.7か2.6かでダウンロードするファイルがちがいます。

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ダウンロードしたファイルはZIPで、中はこうなっています。

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このPythonInterfaceのディレクトリーごと、X-Planeのルートディレクトリーの下にある、Resources/Pluginsの下にコピーします。PythonInterfaceという新しいサブディレクトリーが作成されます。

さらにX-Planeのルートディレクトリーの下にある、Resources/Pluginsの下に、PythonScriptsというサブディレクトリーを作ります。

続いてこのページを開きます。右側の中ほどにあるDOWNLOAD.ZIPをクリックします。
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ZIPファイルがダウンロードされて、中身はこうなっています。

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赤枠のなかのPI_GroundServices.py というファイルをいま作ったPythonScriptsというディレクトリーの下にコピーします。

実 はこのディレクトリーはPythonで動くソフトを次々に入れていきますので、上で紹介したWindowsの一括インストールソフトを動かすと以下のよう になります。ただしpycという拡張子のついたファイルやiniファイルなどは実行時に自動的に作られるファイルです。

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GMAP

X-Planeと連動してグーグルマップ上に飛行機の位置を自動的に書いてくれるソフトです。

GMapはここからダウンロードできます。長いページですが以下の部分があります。使っているOSに従ってダウンロードします。無料バージョンです。

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以下、ウィンドウズ版の解説をします。ファイルをダウンロードするとZIPファイルの中身はこうなっています。たくさん入っていますが、今回使うのは赤丸で囲った一つのファイルと一つのディレクトリーだけです。

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まず、赤丸で囲ったexeファイルを以下のディレクトリーにコピーします。このEFBXPというディレクトリーには以下の写真を見るとた くさんのファイルが入っていますが、以前にこの系列のソフトをインストールしたことがない場合には、EXBXPというディレクトリーすら存在しないと思い ます。

その場合にはEFBXPというディレクトリーを作って、そのなかにこのファイルをひとつコピーしてください。

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またZIPファイルのなかにある赤丸で囲ったディレクトリーのほうはここにコピーします。

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起動するときにはEFBXPのディレクトリーに行ってから上記のexeファイルをクリックして起動してください。これを起動して、それか らX-Planeを起動して飛行機を飛行場に読み込み終わると、地図あるいは衛星写真上にすぐ機影が出てきます。ただし、インターネットにつながっていな いと出てきません。

NOAA GFS

世界の上空データをX-Plane10で使うためのソフトで す。先ほどのインストールソフトで自動的にインストールされますが、独自にダウンロードすることも可能です。なお、このプラグインを使うときはインストー ルしてX-Plane10から起動する時、NOAA GFSのメニューからEnable XPGFSというところにクリックを入れてください。またクリックを外すと解除できます。
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実はこのプラグイン、15年の後半からアップデートが止まっていて、今日現在、空港の天気は読み込めますが、上空の風のデータが読み込めません(16/1/5)。有料でよければFS GLOBAL REAL WEATHERを使うと、NOAA GFSからデータがダウンロードできます。

マイクロソフトFSのシナリーをX-Planeのシナリーに変換するソフト
シナリーの変換ソフトです。一応変換はできますが、必ずしも正しくすべて変換されるわけではありません。

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デフォルトのB744をANAの塗り分けにする

インストールの方法はこちらです。

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デフォルトの機体でFMCを使う

XFMCというプラグインがあります。

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インストールの方法および使い方はこちらです。

車と鉄道車両の種類を増やす

X-Planeに出てくる車と鉄道車両の種類を増やします

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新しい無償ATCソフト


以前のHelicharly's ATCが終わってX-Plane10用にリニューアルされたのが124thATCです。無償でダウンロードして、resouces/pluginsに入れると動きます。X-Planeを立ち上げてPluginメニューを出すとそこにこのソフトのページがありますからそこから詳細を設定します。

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(4)便利なサイト

このブログによく出てくる便利なサイトを主要なものに絞ってご紹介します。

・日本のエンルートチャートや空港のチャート=AIS JAPAN

 読み方はこのページにあります。
・実際の航空機の航路を世界中から集めているサイト=Real World Flightplan Database

 空港名、便名、航空会社名などで検索できます。読み方はこのページを見てください。

・世界の航空地図を無料で見る=Sky Vector

 読み方はこのページです。
・世界中の飛行場のデータ=A-Z World Airports

・フライトレーダー24、ipad版=FlightRadar24Free

・フライトレーダー24、パソコン版=FlightRadar.com

・EU各国のチャート類を入手する=EAD Basic

 読み方はこのページです。

・世界各国チャートを入手する=ウィキのリンク

・米国のチャートを入手する=FAA Digital Products

読み方はこのページです。

・METARとTAFによる世界の天気=世界の天気情報

・世界の上空の風、雲、タービュランス=NOAA GFS

・世界の悪天図=AWC - High Level SIGWX

・日本の航空気象情報=地球気

・世界のNOTAMを見る=DOD NOTAM

・世界のMETARを見る=ADDS METARs

・世界の飛行情報区一覧=ICAO FIR LIST

・大圏航路を知る=Great Circle Mapper

・自動的に航路を検索する=Route Finder

・有料のFMSデータ=NAVIGRAPH

・世界の航空気象=Weather Online

・X-PlaneのデフォルトのFMCで読み込むことができるフライトプランを作る=FSBuild

・FSBuildに上空の風のデータを読み込ませる=HiFi

・FAAのプランニングチャート=FAA

・NOAAのスタンダードブリーフィング=AWC

・その他、X-Planeの便利なツール一覧=Tools

(おわり)

最初から記事をご覧になりたい方へ

2016-01-05 22:34:08 | 日記

精力的にブログを書きだしてからずいぶん時間が経ちました。記事の最初はFSXで、音楽を入れたスライドショーも作っていました。

最近はX-Plane、PROSIM737、PSXについてはよく記事を書いています。

初めてシミュレーターを導入された方は最初から動かし方や設定の仕方を知りたいと思います。

この3つのソフトについて今に役に立つ記事は2012年11月26日のここから始まります。

リンク切れやソフトの改定に合わせて定期的に記事を更新しています。膨大ですから時間がかかりますが、ご参考になればと思います(2014年6月分まで更新)。

ブログも過去2回引っ越してここに至っています。ブログの最初からタイトルのリストを並べてみます。最初のブログがこちら、次のブログがこちら、実際にご覧になりたい方はバックナンバーを開いてごらんください。

現在のブログのひとつ前のブログがこちらです。一番最初のブログと同じところです。

以下のブログはこちらをご覧ください。

 

以下のブログはこちらのサイトです。