フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

台風のなかをB767-300ERで関西から成田まで

2016-09-20 22:25:29 | 日記

今日も台風のなかをX-Planeの飛行機を飛ばします。

今日は有償のB767-300ERで台風のなかを関西から成田まで飛びます。X-Planeは内臓で現在の天気をダウンロードする機能がついていますが、気象ソフトを使うとさらに一層リアルに気象を表現できます。

さらにハードの性能を上げると雲をよりち密に表現することができ、悪天候がとてもそれらしくなります。B767-300ERは特に気象レーダーの表現が細かく、悪天候の中を飛ぶにはもってこいです。

そして気象ソフトはX-AviationのSkyMaxxProと、Real Weather Connectorを使っています。

今日の飛行場の気象状況です。関西も成田も台風に伴う悪天候で突風が吹き、雨が降り、成田は霧も出ています。しかし雲底は離着陸の妨げにはならない高さです。

もし成田に着陸できない時は羽田に行きます。羽田の気象状況です。羽田は突風は吹いていないようです。しかし視程は3キロ。霧が出て雨が強く振っています。雲底はILS進入なら大丈夫です。

では関西空港に当機を据え付けます。

今日は夜間飛行です。出発準備が進んでいます。

前の便が到着したのを引き継ぎました。IRSはOFFになっています。外部電源を取り入れています。

操縦室の様子です。大粒の雨が風防に当たります。

後方のサービス用の扉も開いてサービスが進みます。今日はボーディングブリッジに接続しています。

では乗客、貨物、燃料の搭載を行います。せっかくですから乗客と貨物は目いっぱい積みました。燃料は25トン。GWは174.2トンあり、CGは30%です。

コースの入力です。今日はRJBB KANSAI1 SHTLE Y79 BUNGU Y81 BINKS GEMIN RJAAというルートで離陸滑走路は24R、着陸滑走路は16Rです。

さらにゴーアラウンドして成田から羽田までのルートもRTE2にあらかじめ入力しておきます。こちらはRJAAからDAITO2 MERCY CACHE CACAO RJTTでRWY34Rへの着陸です。

では気象レーダーのテストです。

地形表示のテストです。

すべての搭載が終わりました。

燃料は25トン積んでいます。

離陸速度の入力です。ただし今日はちょっと重すぎたようでVNAVの計算ができません。そのためVNAVは計算しないまま離陸してFLCHで上昇し、上空に行くと高度が上がったので大抵VNAVの計算ができますから、それからVNAVを使うことにします。下の画面でD-TOとなっているのはTOに修正します。正面パネルにある推力設定のTO/GAボタンを押して修正します。

エンジン始動前の準備が整いました。チェックリストは別途ipadに入れたものを実行します。FS Kneeboardという便利な無料アプリがあります。

ドアが閉まり、プッシュバックが始まります。

プッシュバックが終わってからエンジンの始動です。

順調にエンジンが始動していきます。

ではRWY24RまでTAXIします。

夜間は気をつけないとすぐに道をまちがえます。

離陸滑走路端に来ました。雨が強く降っています。

レーダーのビームを水平にすると一面緑色に映ります。左端の赤いところは陸地です。

ビームを2ノッチ上げると緑色は消えます。

コックピット内の照明は細かく調整できるようになっています。ちょっと照明を落としました。

離陸開始です。TOPCATの計算では関空の滑走路を目いっぱい走って離陸することになります。

VRが160ノットですからずいぶん走ります。

滑走路の端の方で離陸。順調です。

KANSAI1デパーチャーは海側で旋回します。

上空は2000フィートも上がると雨と雲で何も見えません。ウインドウヒートはオンになっています。外気温は24度あります。LNAVを使い、FLCHで上昇しています。

ワイパーを動かしてみますが視界は開けません。

雲が着陸灯に照らされて光っています。

上空でVNAVが計算されました。VNAVをオンにします。

250ノットはフラップゼロの速度のすぐ上です。今日はかなり重いフライトです。

10000フィートを越えました。奈良に向かいます。

関空の西側を一周して高度を上げてきました。

外気温が下がってきたので防氷装置をオンにします。

しかしN1が警告レンジに入ってしまいます。そのためエンジンアンチアイスはオフに。

奈良上空を上昇しています。

シートベルトサインをオフ

N1が通常のレンジに収まっています。

雲を抜けて気温がマイナス10度より低くなったのでウィングアンチアイスもオフ。

ときどき雲が白くなるのは雷です。

FL310の巡航高度に達しました。

巡航は順調であっという間に降下開始地点です。

成田のRWY16RのILS周波数と方位をILS受信機に入力します。

レーダーのビームを下向きにすると霞ケ浦あたりの地形が映りました。

ビームを水平に戻します。すると雨雲が次々に現れます。

積乱雲と思しき真っ赤な雲もあちこちに出ています。

成田空港の北側に向けて左旋回です。左前に成田空港が見えます。

こちらは鹿島灘方面です。

この頃から非常に強い雨が降ってきました。ワイパーを動かしても視界はよくなりません。

雨はいよいよ激しくなります。同時に風も乱れて速度が激しく上下します。雨雲が一面に広がっていることがレーダーでわかります。

10000フィートまで降りてきました。240ノットへ減速します。

早々に180ノットへ減速します。速度とフラップをよく選ばないと、乱気流で速度が大きく振れたときに失速警報や速度超過警報が鳴ってしまいます。

左後ろに成田空港が見えます。

ものすごい雨雲が前方にあります。ルートにはかかっていませんが。

ルートの真上に雷雲が来たようです。激しく機体が揺れます。速度も大きく変動します。

最終進入へのターンです。ILS信号を受信してアプローチボタンをプッシュ。最終進入は4000フィートからです。

最終進入コースです。まだ滑走路は見えません。左のほうにRWY16Lが見えます。

オートブレーキは4にしてみます。

やっと前方にアプローチライトが見えてきました。アプローチ継続。

オートパイロットを切ってマニュアルで降ります。オートパイロットを切った途端に突風で傾きます。8度ぐらい傾いていますか。正面に巨大な雷雲があります。

マニュアルで降りていきます。もうすぐ接地です。強い雨と突風です。

これでは着陸できません。ゴーアラウンドします。フラップ20度。上昇を確認してギアアップ。ゴーアラウンドコースを飛びます。雷雲の中に入っていく感じです。

成田空港を後ろに上昇していきます。

ゴーアラウンドコースを上昇します。雷雲は小さくなりました。

雲の中の飛行です。

RTE2に入力した羽田へのルートをACTIVATEします。

羽田はRWY34Rへの着陸ですからILS周波数と方位を設定します。

引き続き雲の中の飛行です。

まもなく最終進入開始地点CACAOです。ILSの電波を受信。4000フィートからの降下になります。

CACAOに向けて右旋回します。速度は180ノットへ減速していきます。

一面に雨雲が広がります。

強い雨が降っています。雲の中です。

もうすぐ降下が始まります。外は何も見えません。進入コース上には雷雲はないようです。

アプローチはフラップ30度だと乱気流による速度の変動で速度超過警報が鳴るので25度にします。計算された速度は160ノットですから風の成分を加えて170ノットに。かなり速い速度での着陸です。

フラップ25度、ギアダウン、スピードブレーキARM。

ゴーアラウンドの高度は4000フィート。ILSの電波に乗って降りていきます。

右後ろに東京湾アクアラインが見えます。

引き続き強い雨が降っています。海底トンネルの換気塔です。

正面にRWY23が見えてきました。しかし着陸する滑走路はまだ見えません。

やがて進入灯が見えはじめ、滑走路の端も見えてきました。雨は降っていますが突風はありません。

マニュアルで着陸します。

無事着陸しました。

大変重い機体が雨の中を170ノットで着陸しましたので減速に大変時間がかかります。ずいぶん走ります。

ずいぶん走って誘導路に出ます。

APUを起動します。

そしてランプへ到着。さっそく降機が始まります。よく見えるように灯火をつけてあります。

羽田空港までの飛行時間は成田空港のゴーアラウンドを経由して約1時間30分でした。

というわけで台風のなかの夜間フライトは無事終了。悪天候の表現、レーダーなどとても楽しめます。レーダーがこれほど真っ赤になるのは台風が来た時ぐらいです。たまには楽しんでみてください。

(おわり)