フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

(Update12/24/2019) X-Plane11の航空管制(ATC)はやっぱりダメ

2019-01-16 23:44:57 | 日記

ちょうどX-Plane11.30のメディア発表が行われたところです。そこで改めてX-Plane11のデフォルトの航空管制(ATC)を試してみました。

結論はダメですね。はっきり言って使えません!QNHは全然違う空港の数値を言ってきますし、アライバルで管制に見失われますし、全然いけません。今回は平野の着陸でしたがそれでもダメで、これが山の近くだと見事に山にぶつかるコースを誘導してくれます。しかしせっかくですからフライトの様子をご紹介します。

真冬の北海道稚内から帯広までです。以前紹介したTerraMaxxの真冬のシナリーを入れ、アイシング関連のプラグイン(ver1.13)を入れました。

機体はデフォルトのCirrus SF50ですがそのままだとオートパイロットが不安定なので、無料の改良版(ver1.51)をダウンロードして入れてあります。この機体、操縦は容易で既に実機も各地で飛んでいて、自家用ジェットとしておすすめです。パラシュートもついています。最初はデフォルトの機体でほとんどパネルが動かなかったのですが、今ではG1000が動くようになっています。

稚内の天気は雪ですが、着氷などはありません。

電源を入れる前の機内です。

G1000に稚内から帯広までの直行ルートを入れます。ATCが誘導するはずなのでSIDとSTARは入れません。

ドアを開けてあります。このマルチファンクションディスプレイはほとんど動きません。 

 3画面あります。ウエイト&バランスは燃料をたくさん積んでいるので最大着陸重量を上回っていますが、帯広につくときには制限内に収まっているはずです。

 G1000のPFDの画面です。G1000の使い方は以前紹介しました。

稚内空港に止まっています。吹雪です。 

ATCを表示するにはセッティングでATCの音と文字を表示するようにします。どちらかだけでもかまいません。

 横なぐりの雪です。

ATCの画面を開いてメーカーとモデル、出発・到着空港、巡航高度を指定してフライトプランをファイルします。

ではQNHを聞きます。

2967です。なぜか新千歳と言っています!

QNHと巡航高度をセットします。

IFRのクリアランスを得ました。

トランスポンダを合わせてスタンバイ。

エンジンを始動します。

計器類は正常。

2

タクシーの許可を得ました。

セッティングでタクシーのルートを示すようにしておきます。

するとこうやって黄色い明るい矢印でタクシールートを示してくれます。駐機場に木が生えていますが(笑)。

 滑走路をバックタクシーしていきますが、滑走路に入る時にクリアード・フォー・テイクオフが出ました。

灯火も全部オン。防氷装置なども全部オン。トランスポンダはALT。

滑走路に入ります。

バックタクシーもちゃんと表示されています。 

では離陸です。

経過時間計をオン。

あっという間に離陸しました。吹雪が続いています。 

滑走路方位で上昇を指示されています。

センターにコンタクトするように言ってきます。ZGDセンターってどこでしょうか??X-Plane11のATCではトップレベルセンターと言って、上に上がったらどこでもこのセンターのようです。

QNHが2992になります。新千歳だそうです。

オートパイロットを入れます。フライトレベルチェンジです。

しばらくすると南に変針ですぐにリジューム・オウン・ナビゲーション。NAVモードでGPSを使ってG1000に入力した直行ルートを飛びます。

 

直行ルートに向けて旋回しているところです。速度計を見てください。上に126ノットというレファレンスが出ています。G1000には速度レファレンスの機能がありますがX-PlaneのG1000ではそれが使えません。しかしこのようにときどき自動的に出てくることがあります。この機体では上昇や降下の時にあらかじめ設定された速度が出てくることがあります。この場合だと126ノットで、126ノットで上昇していきますが、自動操縦の上下のノブを動かすとこの数字も変わります。機首を下げると速度が上がりますから、ダウンにするとこの速度が上がります。オートスロットルはこの機体にはついていませんから、引き続きマックスパワーで上がっていきます。

直行ルートに会合するように飛んでいます。

マックスパワーのままです。フラップは上がっています。

126ノットで上がっていきます。速度を上げると上昇率は下がります。 

153ノットに加速しました。引き続き上昇中です。直行ルートに会合中です。

このダウンーアップのダイヤルを上下に動かして速度を調整します。スロットルはマックスのままです。

雲の上に出ました。追い風成分23ノット、横風成分29ノットです。偏西風のなかを飛んでいます。

雲の切れ目からときどき下界が見えます。 

巡航高度に達しました。スロットルはそのままで加速するところまで加速していきます。

今日はこのあたりの速度で加速が止まりました。

帯広まで98.5マイル。

これから大雪山にかかろうかというところでまずFL240への降下指示。

 ちょうどそのころの速度は220ノット。横風成分は41ノットで偏流角は15度ぐらいあります。

 さらに11000フィートへの降下指示。相変わらずQNHは新千歳の2992。

降下速度も自動的に231と出ますが、先ほどのダイヤルを上下に動かすとこの速度が変わります。スロットルは降下率を見ながら調整します。スロットルをアイドルにすると4000フィートぐらいの降下率になってしまいます。

ちょっと降下率を下げると設定速度も下がります。

引き続き雲の上を飛んでいます。

重量は最大着陸重量以下になりました。

燃料はまだ十分にあります。

燃料コントロールは最初からオートです。

フラップは2段です。

大雪山脈が見えます。

そして広大な十勝平野が見えてきました。11000フィートで飛んでいます。

大雪山の上を飛んでいます。

山並みが広がります。

7000フィートへの降下指示が得ました。

QNHは相変わらず新千歳の2992。

雄大な景色です。

ActiveSky XPによる帯広の気象。QNHは2965です。薄曇りです。

5000フィートへの降下とRWY35のビジュアルアプローチへのベクターの開始です。

直行ルートから外れてベクターに従います。

5000フィートで飛んでいます。

引き続き南下します。

街もところどころ広がります。

まさに薄曇りです。

十勝空港を過ぎ、帯広空港の真横です。空港にAI機が一機います。

依然として南下を続けます。

右手に日高山脈が見えます。

黒い四角がAI機です。帯広に南側からアプローチしている機があります。この後ろにつくのだろうと思っていました。

 しかし新千歳のQNHを言うばかりでベクターがありません。

AI機も片付いたのにまだベクターがありません。

どこまで行っても呼びかけがありません。

既に太平洋上を飛んでいます。 

次のAI機がアプローチに入っています。

しかし何のベクターもありません。

さらに太平洋を南下します。しかし燃料がそろそろ限界です。

管制からすっかり忘れられたようです。IFRをキャンセルします。

Uターンして帯広空港に直行します。

戻るのに18分もかかる予定です。

空港が近づいたのでオートパイロットを解除します。よく地上が見えています。

空港の手前に丘があります。

丘を越えると空港です。RWY35にストレート・インでアプローチします。

ファイナルアプローチです。

無事着陸しました。

時間は1時間21分52秒。

燃料はイエローゾーン手前のぎりぎり。

 

 駐機場に到着です。

ドアを開けます。晴れています。

今日はこんなに大回りして着陸しました。

というわけで、X-Plane11のATCも全然だめです。しかしデフォルトのCirrus SF50はいい機体だと思います。

ATCのアドオンはいくつか改良が進んだものがありますので、改めて紹介します。

(おわり)


(Update 12/23/2019) X-Planeの着氷・積雪とその除去

2019-01-10 12:14:20 | 日記

X-Planeには着氷・積雪機能がついています。一定の条件下で飛行機は地上でも上空でも着氷し、時間とともに氷は厚くなり、飛行性能を劣化させ、計器の表示が狂い、やがて地上の場合は離陸ができなくなり、上空の場合は墜落します。

さらに地上の場合は雪も積もります。X-Planでは着氷も積雪もビジュアルでは表現されませんが、降雪の中にいればいるほど機体に雪が積もっていきます。当然機体は重くなります。

こうしたX-Planeのデフォルトの着氷・積雪機能をよりリアルにしたアイシング・シミュレーター(ver1.16)が公開されています。X-Plane11.30+用です。デフォルトより短時間で着氷が進みます。

一方、こうした着氷・積雪に対処すべく、X-Planeのデフォルトの機体には防氷・除氷機能がついています。ピトー管、エンジン、プロペラ、主翼、風防などへの着氷、積雪を防ぎ、また着氷や積雪を溶かして取り除く除氷の機能がついています。

実際にX-Plane11で試してみると、防氷・除氷装置をオンにしておけば上空では着氷は起きませんし、地上では着氷も積雪も起きません。すでに着氷あるいは積雪している場合は、防氷・除氷装置をオンにして完全に雪や氷が除去できるまで数分かかります。ただ、AOAセンサー、すなわち迎え角を測定するセンサーは防氷・除氷装置を入れてもすぐには氷が融けないようで、除氷後のAOAの数値はしばらく信用できません。

しかし実際には地上で機体全体の着氷・降雪を防氷・除氷装置だけで取り除くことは不可能ですし、機体への新たな着氷、積雪を防ぐことも不可能です。そこで除雪、除氷、防氷の処理を離陸前に行わなければなりません。この離陸前の除雪、除氷、防氷の処理をシミュレートするプラグインが公開されました。ユニバーサル・デアイシング・ツールです。これを使うには先に紹介したFlyWithLu(ver2.7.22)が必要です。

ではまず気温氷点下3.2度の激しい降雪と風の中に機体を駐機します。このプラグインを起動すると機体および各部位に氷や雪がどの程度積み上がっているかがわかります。あっという間に積み上がっていきます。

ではこの状態でピートー・ヒート、エンジンと翼の防氷装置をオンにします。

数分で氷や雪が減っていきますが、AOAだけは氷雪が除去されていないのがわかります。

では再びピート―・ヒート、エンジンと翼の防氷装置をオフにします。

風防の防氷装置はオンになっていますから、窓には氷雪が積み上がっていません。、しかし機体やエンジンや翼にはどんどん積み上がっていきます。この状態で離陸を試みると、動き出しても速度計は動かず、スロットルを全開にしてもエンジンの推力はあまり上がらず、操縦桿を引いても機体は上がりません。

ではAEW26という薬剤を散布します。氷雪を融かして取り除き、防氷剤を機体に散布します。この薬剤の場合、防氷はマイナス3度からマイナス8度の時に、中程度の氷雪だと35分間効き目があることが右側の表からわかります。処理が終わると有効時間のカウントダウンが始まります。35分から減り始めています。AOAも結局最後は除氷されます。

薬剤の有効時間内に離陸してみます。折からの強い向かい風で機体はっという間に離陸しました。離陸するとプラグインの表示は最初に戻ります。

実際に航空機の事故でも着氷による事故はよくあります。いろいろシミュレーションしてみると興味深いです。

(おわり) 


Flight Factor のB767-300ERでオートヘルパーを使って静岡富士山から対馬まで(3)

2019-01-06 22:57:55 | 日記

引き続きFlight Factor のB767-300ERでオートヘルパーを使って静岡富士山から対馬まで飛んでいます。

既に中国地方を西に向けて巡航しています。

では到着の準備を始めます。今日の対馬のアプローチです。ローカライザー・アプローチで、AGATAポイントが3000フィートです。ここまで壱岐VOR(IKE)から直行します。そしてFAF(ファイナル・アプローチング・フィックス)がHAZELの1348フィートです。

ILS受信機にローカライザーの周波数と方位を設定します。

ミニマは440フィートです。

高度計のバグを440に合わせます。

3000フィートまで一気に下りていきます。

降下開始ポイントがND上に出てきました。

進入速度を設定します。フラップ30度で140ノットです。

オートブレーキを3にセットします。

着陸地点の標高をチェックします。

キャンセル・リコールでメッセージを確かめます。何も出ません。

では、コースを直します。VORアプローチが設定されたままになっています。

DEPARRボタンを押して対馬(RJDT)のアライバルを選び、滑走路の32を選びます。そしてEXEC。

LEGSページに滑走路32が出てきますが、その前に不連続が現れます。そこに先ほど見たAGATAを入れます。

さらにAGATAの高度が3000フィートですから、3000と入れます。そしてEXEC。

降下のオペレーションリストを実施。

降下のノーマル・チェックリストを実施。

雲の中に入るので防氷装置をオン。

そして降下が始まりました。

残燃料予定は5.9トンです。十分です。

シートベルトサインをオン。

シートベルト・オンの機内アナウンスもできます。

降下から着陸、ドアが開くまでの一連の機内アナウンスができます。

さて対馬空港のQNHを確かめます。X-Plane11の地図を見ると2992。しかしActiveSkyXPでは3024で大きく異なっていました。X-Planeと気象ソフトでQNHが大きく違うことはたまにあります。さて、どちらが正しいかですが、結局今回、X-Planeのほうが正しかったようです。実際には対馬のQNHは全然別の値で、しかし欠測値になっていて、X-Planeでは標準の2992を入れたようです。ところがActiveSkyXPではこういう場合に近くの場所のQNHを内挿して推定するようで、その結果が3024だったようです。これはActiveSkyXPの設定をちょっと変えておかないとなりませんね。ここでQNHが大きく違っていたことで、進入中に早く降りすぎて、FAF手前で1300フィートの水平飛行をすることになりました。

とりあえずQNHで3024を入れます。

残燃料6トン、異常ありません。

アプローチのオペレーションリストです。10000フィートを過ぎたら着陸灯をオンにします。

10000フィートの減速が始まりました。

着陸灯オン。

アプローチのノーマル・チェックリストを実施。

10000フィートを切ったところでAPUが自動でスタートし、オンになりました。

壱岐上空を飛んでいます。

ではローカライザーアプローチです。縦方向は手動で降下率を調整します。まず速度を208ノットまで下げ、降下率1600フィートを設定して、AGATAの3000フィートまで下りていきます。

スピードブレーキで降下率と速度を調整します。

VNAVのルートに高度を合わせるように降りていきます。

コースより下にいる時は降下率を下げます。

AGATAが近づきました。進入速度を設定します。CDUで140ノットをセットしましたから、5ノットを足して145ノットにします。

ギアダウン。

高度は300フィートにします。そして降下率を800フィート程度にして降りていきます。

AGATAを過ぎて、ローカライザーをオン。LNAVと若干位置がずれます。

順調に降下していきます。

しかし変です。なかなか滑走路が見えません。手動で降下率を合わせて降りてくとき、もたもたして降下が遅れて高すぎてしまうことが多いのですが、今日は全然滑走路が見えません。低すぎるわけです。

いつまでたっても滑走路が見えないので、FAFの1300フィートでALTボタンを押して水平飛行に移りました。

着陸のノーマル・チェックリストを実施。

やっと滑走路が近づいてきました。オートパイロットをオフ。

PAPIを見ながら下りていきます。

そして着陸しました。

ターミナルへの誘導路の手前で停止。

着陸後のオペレーションリストを実施。電源投入とあります。APU電源を確かめます。APUは早々とオンになっています。

トランスポンダは自動でスタンバイになります。

スピードブレーキは手動で倒します。

フラップも手動で上げます。

フライトディレクター、オートスロットルは手動でオフ。

トリムが緑のレンジに入っていることを確かめます。

オートブレーキをオフ。

駐機場に入って停止し、パーキングブレーキをかけます。

シャットダウンのオペレーションリストを実施します。APU電源を確かめ、エンジンは手動で止めます。

自動でシャットダウンの手順が終わりました。

航法灯まで消えたので、オンにしておきます。電源が入っていますので。

油圧のデマンドポンプも中央しかオフになっていなかったので全部オフにします。

地上支援車を取り付けます。

ドアを開けます。

降機が始まりました。

シャットダウンの手順が終了です。

シャットダウンのノーマル・チェックリストを実施。

続いてセキュア―のオペレーションリストを実施。

機体の電源を落とします。

セキュア―のノーマル・チェックリストを実施。

機体は再びコールド・アンド・ダークの状態に戻りました。

こうして無事に当機は静岡富士山空港から対馬空港まで飛んできました。オートヘルパーは大変強力ですね。これからがさらに楽しみです。

(おわり)


Flight Factor のB767-300ERでオートヘルパーを使って静岡富士山から対馬まで(2)

2019-01-06 22:43:09 | 日記

引き続きFlight Factor のB767-300ERでオートヘルパーを使って静岡富士山から対馬まで飛んでいきます。

続いてトランスンダの設定です。4ケタの数字のコードを合わせます。設定はスタンバイになっています。

ILSのチェックをします。静岡富士山空港のILS周波数とコースを入れてみます。

ILS受信機に設定してみます。残念ながら受信はできませんでした。

貨物室の消火パネルが正常であることを確かめます。消火剤を出したらメインテナンスで元に戻します。

APUの消火装置のチェックです。

今日は左席がフライトして、右席がモニターすることになっています。これからしばらくは右席の設定です。まず右席のオーディオパネルを設定します。なお当機では、右席でフライトするようにEFBの最初のページで設定することもできます。F/Oコントロールです。

右席側からも乗員用酸素の量を確かめます。

 右席でも自動着陸の表示を確かめます。

スロットルの左側についているオルタネート・スタブ・トリムのつまみに異常がないことを確かめます。ちなみにこのつまみを飛行中に大きく動かすとUnscheduled Stab Trimという異常になって、下手をするとあっという間に墜落してしまいます。

フラップレバーが上がっていることを確かめます。

フラップ自体が上がっていることを確かめます。

エンジンの火災表示が出ていないことを確かめます。

右席でも地形表示を確かめます。

右席のNDです。

右席のNDでも縮尺を確かめ、トラフィックを表示させます。

TCASはオフです。NDの右下に地形の一部が映っています。

ここまででプレフライトの設定が終わりました。オーバーヘッドパネルの状況です。

正面のパネルの状況です。

ペデスタルの状態です。

ここでプレフライトのノーマル・チェックリストを実施します。最初に酸素マスクのテストです。

酸素マスクの左側に試験のボタンがありますからこれをクリックします。

マスクの根元をクリックするとマスクが装着されます。元に戻すには根元をクリックします。

ギアピンを外したかどうかの確認は機外からの視点で確かめます。

では出発します。ドアをすべて閉めます。

もし機内アナウンスをするのであればEFBから選びます。ドアを閉める時のアナウンスです。

既にAPUがオンになっていますから外部電源を切ります。

地上支援車をすべて離します。

外部から地上がクリアーであることを確かめます。

引き続きAMPLIFIEDを選び、オペレーションリストを続けます。エンジンスタート前のプロシーデュアです。離陸推力の表示のところで止まります。

離陸推力は定格出力です。

離陸速度を確かめます。

スピードバグを確かめます。バグは自動でセットされます。大きな白いバグがV1、大きな黄色いバグがVRです。その上の187ノットあたりにあるのがVref30+40ノットのバグで、ここから下の速度はフラップ15度。すなわちこの速度を超えたらフラップを15度から5度まで上げてよいことになります。さらにその上の227ノットあたりにあるのがVref30+80ノットのバグで、ここから下の速度はフラップ1度。すなわちこの速度を超えたらフラップを全部上げてよいことになります。

離陸滑走路RWY30の方位をセットします。これ、まちがえてますよね。299度です!

エンジン始動前のプロシーデュアが終了し、エンジン始動前のノーマル・チェックリスト。タクシーと離陸のブリーフィングはチャートをよく読みます。今日はATCを使いませんが、ATCを使うときはそれをよく確かめます。

続いてAMPLIFIEDのオペレーションリストからエンジン始動です。エンジンも自動で始動してくれます!

衝突防止灯も自動でオンになります。

エンジン始動後、防氷装置をどうするか聞いてきますから、今日はオフ。

フラップを見ろと言ってきます。離陸フラップ15度を設定。

改めてトランスポンダをチェック。

タクシー前のオペレーションリストも終了。

タクシー前のノーマル・チェックリスト。まず防氷装置をどうするか聞いてきます。今日はオフ。

Recallとあります。キャンセル、リコールします。パーキングブレーキのメッセージだけです。

タクシー前のノーマル・チェックリストも終了。

普通はエンジン始動前にプッシュバックを始めるのですが、今日はAMPLIFIEDのオペレーションリストを優先したため、最初にエンジンが始動してしまいました!。これからプッシュバックします。EFBからスタート・プッシュバックを選びます。

最初にどのように機体をプッシュバックさせるか設定する画面が出てきます。マウスの位置と車輪を動かして機体を動かす位置を決めます。途中で何か所も曲がることが可能です。位置を決めたらクリックし、最終的な場所を決めたらリターン・キーを押します。

位置決めが終わってトラクター(というか、航空は航海と同じ言葉を使うので、トラクターと言うよりタグボートのタグという言葉がよく使われます)を接続させるには、X-PlaneのプラグインのメニューからBetter Pushbackを選び、さらにStart pushbackを選びます。

EFBにプッシュバックトラックが稼働中と出ます。

しばらく時間がかかってトラクターが接続され、パーキングブレーキを解除と言ってきますから、解除します。実際にはパーキングブレーキはラダーの先についているブレーキペダルを一杯踏み込んで、このつまみを引いてかけます。解除するときにはこのつまみを押すのではなくて、ブレーキペダルをまた一杯踏み込みます。

メニューからトラクターの様子を見ることができます。デベロッパー・メニューを選びます。

トラクターの運転席からの視点です。

トラクターが接続されたり離されたりする時の様子もよく見えます。

今回、このプッシュバックはうまくいきませんでした。接続したのですが結局機体は動かず。理由はよくわかりません。仕方ないですからこのまま前向きに出発します。先ほどのEFBからストップ・プッシュバックを選びます。するとプッシュバックを終了し、パーキングブレーキをかけるように言ってきます。そこでかけます。しばらくすると以下のような選択肢が出てきます。このまま切り離して手信号を出すか、また接続するかです。普通は切り離して手信号を出してもらいますので左側を選択します。すると手信号を右にから出すか左から出すか言ってきます。

左から出すという場合にはトラクターは左に離れ、作業員が下りてきて手信号を出します。地上はクリアー、タクシー開始に支障なしです。

タクシー開始前に陀面のチェックを行います。APUは既に自動でオフになっています。

離陸時のスタブトリム、すなわち離陸トリムをチェックします。3.0です。

3.0です。

レーダーの設定をWXにしておきます。

トランスポンダは自動的にTA/RAになります。

ここで右席の後ろを見るとフライトレコーダーがテストのままです。これをNORMにしておきます。しかし表示がオフから変わりません。これはダミーでしょうか。

あとオペレーションリストから漏れているのがカーゴヒートです。適宜オン・オフにします。

離陸滑走路に向かいます。

MCPのLNAV、VNAVをオンにするのもオペレーションリストから漏れています。両方オンにします。

機内アナウンスをするのであれば、セイフティー・デモンストレーションと離陸直前のアナウンスです。セイフティー・デモンストレーションは結構時間がかかります。

滑走路端まで来ました。

離陸前のオペレーションリストは自動で全部実行されました。

離陸前のノーマル・チェックリストも自動で全部実行されました。ここでCabin Securedとありますが、果たしてどのように客室から連絡が来ているのか・・・。

今日の離陸SIDです。北西に向けて離陸して、いったん海に出て、大きく高度を稼いでから西に向かいます。

離陸滑走路に正対しました。

経過時間計オンもオペレーションリストから漏れています。結局時間をオンにし忘れたまま飛びました。

では離陸です。TO/GAボタンはMCPの赤枠のねじの頭です。

軽々と離陸しました。

ギアアップ。これは手動です。

早々にオートパイロットをオンにします。

順調に加速、離陸していきます。

フラップが全部上がりました。

レーダーをオンにします。

特に雨雲などは表示されません。

一旦海に向かいます。

CDUに燃料が足りないと出てきます。予備燃料を4.5に設定したので、到着地の残燃料予定が4.1になってそれを割り込んでいますよと言っています。しかし大抵はこの先、残燃料予定の数字が増えていきますから、しばらくこのままにしておきます。

MCPの高度を今日の巡航高度の26000にします。

10000フィートを過ぎたので着陸灯をオフにします。これはマニュアルでやります。

着陸灯をオフ。

順調に飛んでいます。

14000フィートを過ぎたのでQNHを2992に直します。右席も連動して直します。

スタンバイの高度計のほうも直します。

オペレーションリストの指示に従って、推力が上昇推力になっていることを確かめます。

かなり大回りで旋回しています。

燃料の流量を確かめます。

離陸後のノーマル・チェックリストを実施。

雲に入るので防氷装置をオフにします。

上昇推力であることを確かめます。

IASが300ノット、TASが437ノットです。TATがー11度、SATがー36度です。

向かい風が279度から90ノットです。偏西風が強く吹いています。

雲が近くにあります。

NAV1、NAV2は自動で周波数を選ぶようにしておきます。

残り燃料11.4トン。異常なしです。

巡航高度に達しました。シートベルト・サインをオフ。

巡航高度に達しましたという機内アナウンスができます。

 

さらに食事、エンタメの機内アナウンスもできます。

正面に紀伊半島が広がります。 

 (つづく) 


(Update 12/25/2019) Flight Factor のB767-300ERでオートヘルパーを使って静岡富士山から対馬まで(1)

2019-01-06 22:32:03 | 日記

 Flight FactorのB767の最高級バージョンがプロフェッショナル・エクステンディッド・アップグレイド( 2019年12月、プロフェッショナル・モダン・アビオニクス版が発売されました) です。非常に完成度の高いソフトで、本格的に旅客機を飛ばしたい方向けです。随時バージョンアップが行われていますが、X-Plane11.30にはまだ対応していません。しかし実際にはほぼ遜色なく動きますので、この機体についているオートヘルパーを使って、実際に機を飛ばしてみたいと思います。オートヘルパーは具体的な操作手順を示してくれると同時に自動でその操作をやらせることができる優れもので、自動で操作をやらせるときは人は表示の確認などをするだけです。漏れている項目もありますがほぼ完全に動きますので、誰でもこの機体を飛ばすことができると思います。

では早速X-Plane11.30のRC2(リリース・キャンディデイト2)(現在の最新版は X-plane 11.41r1)を立ち上げます。今日は強い西風のなか、RJNS (静岡、アドオンが消えた)から九州の対馬空港まで飛ぼうと思います。静岡富士山空港のスポット6番に機体を読み込みます。

機体はANAの塗り分けです。

 天気ソフトはActiveSkyXPを使います。HiFi Simulationのソフトで、とても軽くて速くて便利です。

そしてこの機体は結構重いですから、なるべくフレームレートを上げるようにしたほうがいいです。解像度は1360X768にして、フレームレートを上げるプラグイン3jFPS-wizard11 (ver1.3)を入れます。

その設定画面です。フレームレートを最大にするようにしてあります。

 グラフィックスの設定です。

 ただ、これだと空港や街の景色がさびしいというのであれば、建物の数を1段階増やしておきます。

 そしてよりリアルな画面の動きを楽しむために、XPRealistic Proというプラグインを入れます。

このプラグインの設定です。ただし各項目の設定で、Windはやたらにうるさいだけなのでオフにしたほうがいいです。touchdownの前と後の車輪も小型機の雰囲気で上下に動きますからオフにしたほうがいいです。さらにsurface effectも既に機体に設定されていますからオフにしたほうがいいです。エンジンをかけた時に機体がぶるぶる震えるのもオフにしたほうがいいです。

 それから季節のテクスチャーを読み込みます。

その設定です。X-Planeのカレンダーに合わせて自動的に季節を入れ替えるようにしておきます。なお、バーチャル・リアリティー(VR)で飛ぶときには、右側のPost FXのチェックは外しておいてください。そうしないとVRで表示できなくてハングしてしまいます。

 続いてフライトプランの作成です。先日紹介したオンライン・フライト・プランナーは大変手軽です。このあと、機体のFMSに読み込むためのファイルも作成してくれます。

それからプッシュバックに、ベタープッシュバックというプラグインを使います。これは無料で、大変よくできたプッシュバック機能を備えていて、この機体の中から起動することもできます。

 ではシミュレーションをスタートさせます。機体が読み込まれています。

 コールド・アンド・ダークの操縦室です。

 左席にあるパッドをクリックして開きます。X-Planeのプラグインのメニューから開くこともできます。

 このパッドは電子的フライトバッグ(EFB)です。これが最初の画面です。セッティングの画面を開きます。

適宜選択し、ベタープッシュバックを機体の中から起動するときにはここをクリックしておきます。ベタープッシュバックを使わない場合はデフォルトでフライト・ファクターが以前から提供しているトラクターを使います。エンジンをかけていると使えないトラクターです。

最初の画面の続きです。チャレンジレベルをゼロにすると意図的な故障はおきません。マウスの車輪を使うことができます。ヨークを隠すことができます。オートセーブを選ぶと機体の状態を次回読み込むときまで保存します。インテラクション・オプションを開きます。

マウスの車輪の動かし方の設定です。一番簡単に動かすのが下に選択しているやり方です。それからこの機体はバーチャル・リアリティーに対応しています。それもX-Planeのオリジナルモードと、当機専用のアドバンストモードの2つから選ぶことができます。後者で飛ぶときにはアドバンスを選びます。

 インフライトを選びます。ここでNavigraph Chartのターミナル・チャートを表示することができます。アカウントを持っていればOPTIONSからログインします。空港名を入れるとチャートのリストが出てきます。

 読みたいチャートをクリックすると出てきますが、丸をクリックするとタブが出て、次回すぐに読むことができます。これは今日の静岡のSIDです。マジェンタ色の矢印は当機の位置です。

 空港の様子です。

次にオペレーションからグランドを選びます。上段が地上作業車です。全部呼び出します(笑)。ゲート・コンフィグはボーディング・ブリッジに接続しているときに使います。

その右端にメインテナンスとあります。これはたとえばオイルや空気が足りない時に補充します。ラム・エア・タービンを出したとき、消火ハンドルを動かしたとき、エンジンの発電機のギアを外したときなどもここをクリックすると元に戻ります。

下段は旅客と貨物と燃料の搭載です。今日は旅客225名、貨物17トン、燃料16トンで飛びます。計算されたZFWが130.2トン、GWが146.2トン、CGが26%です。設定してその下のLOAD/UNLOADをクリックすると、搭乗、積み込み、給油が同時に始まります。ここではまだ数字をセットするだけです。

それからオペレーションのエアプレインを選びます。上段ですが、オート・ギアレバーを選ぶと、離陸してギアアップした後、自動的にギアレバーをオフの位置に戻してくれます。またウイングレットをつけることができます。エンジンはPW(プラット・アンド・ホイットニー)、RR(ロールスロイス)、GE(ジェネラル・エレクトリック)から選ぶことができます。ここでは別途行った燃料計算の関係でGEのエンジンを選んでいます。下段はドアの開閉です。開けるところを選択します。

 このような状況になっています。ちょっと扉と作業車の関係が合わないところがあります。

そしてインフライトのチェックリストからノーマルを選びます。ノーマルチェックリストです。最初にプリフライトチェックリストが出てきます。自分で機器を操作して、終わったらこのチェックリストを実行するのが普通ですが、今日はオートヘルパーを使っていきます。

このチェックリストはそのままにしてAMPLIFIEDのチェックリスト、実際にはオペレーションリストを選びます。まずパワー・アップが出てきます。コールド・アンド・ダークですので。最初の項目がバッテリースイッチをオンです。

オーバーヘッドのバッテリースイッチのカバーを開けてオンにしてカバーを閉めます。

するとその項目が緑になりました。続いてスタンバイ・パワー・セレクターをオートです。さらにライトの点灯、消灯の確認が必要です。

スタンバイ・パワー・セレクターをオートにします。

で、こうやってひとつひとつ項目を見ながら手でやっていってもよいのですが、右側にオート・パーフォームとありますから、これを選びます。すると、ほとんどの項目を自動で操作してくれます。ここではスタンバイ・パワー・セレクターの次からオルト・フラップ・スイッチまで自動で手順が進み、電源投入の項目が黄になって止まりました。この、黄になったところは人がやるところで、項目を実行してこのラインをクリックすると次に進みます。

では外部電源をつないでありますからそれをオンにして電源を投入します。 

そしてこのラインをクリックすると黄色が緑に変わり、このページの一番下まで自動で行きました。APUを自動でスタートさせています。1ページが終わったら右向きの矢印をクリックして次のページに行き、プレフライトの手順をどんどん実行していきます。

IRSも自動でNAVになりますが、ON DCとALIGNのランプの点灯を確かめます。

ECASのメッセージを確認します。

上側ECASの画面を見て、キャンセルボタンを何回か押して黄のメッセージを全部消し、改めてリコールボタンを押してメッセージを表示させます。何ページにもわたっていますが、キャンセルボタンを1回押すと1ページ消えます。そうやって最後までメッセージを見て、普段出てこないメッセージがないか確かめます。

最後のページです。

数量の確認です。

下側ECASの右側のボタンを押します。ここでは油圧のオイル量、APUのオイル量、酸素の量を確かめます。 

続いて左側のボタンを押してエンジン計器を表示させ、エンジンのオイルの量を確かめます。

ではCDUの設定です。まずイニシャルデータのセット。ちなみにフライト・マネージメント・システム(FMS)を制御するフライト・マネージメント・コンピューター(FMC)と情報のやり取りをする機械が、コントロール・ディスプレイ・ユニット(CDU)です。これらの名前や略字は実は商品名でもあって、エアバスでは違う名前になっています。

CDUの画面の右下のセッティングを選びます。

FMSですが、オリジナルバージョンと機能アップしたPIPバージョンを選べます。オリジナルバージョンにはGPS(GNSS)の機能がついていません。単位はポンドかキロを選びます。数字が倍違うので単位まちがいには要注意です。

なお、CDUは画面から切り離せます。画面をクリックすると切り離されたCDUが出てきます。さらに最新のX-Plane11ではそれをウインドウにして、飛行の画面の外側に出せるようになりました。画期的な進化です(笑)。CDUの上側の四角をクリックするとウインドウになります。

ではMENUボタンを押して最初の画面に戻り、FMCを選択します。この画面に機体、エンジン、航法データの有効期間、プログラムのバージョンなどが出てきます。続いてPOS INITに対応したボタン、右の上から6番目、R6を押します。

引き続きイニシャルデータのセットが続きます。

GPSに現在地の緯度・経度を入力します。本当はチャートに記載の座標を入れますが、簡単には現在の座標をコピー、ペイストします。まずCLRボタンを押して、下の欄の表示を消します。続いてR4をクリックすると座標がコピーされます。それからここに時刻が出ています。ここでは世界標準時で0139。これで機内の時計を合わせます。

コピーされたものが下の欄に表示されますから、R5をクリックしてペイストします。

次にRTEボタンを押してルートを入力します。今日は事前に用意したファイルから読み込みます。先に紹介したオンライン・フライト・プランナーで作成した場合には、出発空港のICAOコード、到着空港のICAOコードをつなげたものがファイル名です。ここでは静岡富士山(RJNS)から対馬(RJDT)なのでRJNSRJDTです。下の写真は他のソフトで制作したファイルのため、ファイル名の最後に01がついています。いずれにしろファイル名を入れて、R3をクリックします。すると読み込みます。

ネクストページをクリックすると次々に航路が出てきます。左側に航空路、右側にポイントが出ます。これでよければアクティベイトします。R6をクリックします。

するとEXECボタンが点灯しますから、これをクリックして確定させます。 

続いてDEPARRボタンを押して出発、到着経路を設定します。RJNSの出発(DEP)を選びます。離陸滑走路がRWY30で、標準出発経路(SID)がSZE1Rです。

トランジションは選びません。そしてEXEC。

到着は、STARはなしでアライバルがLOC Z Rwy32です。空港南東側からのローカライザー進入です。

ところがCDUにはこの進入方式がありません。上空で新たに設定するとして、とりあえずVORアプローチを選択しておきます。VORアプローチの場合、空港の手前からストレート・インで滑走路に向かうことがありますが、一般的には空港にあるVORまで行って、降下しながらプロシーデュア・ターンをして最終進入に向かいます。選択したらEXECをクリックして確定します。

ではここで搭乗、搭載、給油開始です。EFBからLOADをクリックします。すると背景の音が聞こえて積み込み中・お待ちくださいと出ます。

次の手順です。出発のRNPを確かめろと出ています。RNAV運航に必要な誤差の数字はこのCDUでは表示されていないようです。ですからRNPは確かめられないのですが、コースを確かめることはできます。

LEGSページを押します。SIDやSTARに速度や高度の制限がよく入っています。先ほどのSIDのチャートを見ると1200フィート以上、7000フィート以上という制限が入っています。普通は自動的にそれが読み込まれますが、たまに抜けていたり違っていたりしますから要注意です。

壱岐VOR(IKE)の後はローカライザー進入ですのでVOR進入に出てくるCL32というポイントは出てきません。しかしとりあえずはコースをつないでおきます。2行目で切れているので、まずL3をクリックCL32をコピーします。

続いてL2をクリックしてペーストしてつなぎます。

最後にEXECをクリックして確定します。

そうこうしている間に搭乗、搭載、給油が終了しました。背景の音も消えます。

ではPERFボタンを押してパーフォーマンスの計算です。まず現在のグロス・ウエイト(GW)を測定して表示します。L1をクリックします。すると測定された値が出てきます。同時に測定された燃料(FUEL)の重さと、その結果計算されたゼロ・フューエル・ウエイト(ZFW)が表示されます。

次にリザーブ燃料、最初の巡航高度、コストインデックスを入れます。リザーブ燃料はいくつか計算の方法がありますが、適宜入力します。今日の巡航高度は最初から最後までFL260です。ずいぶん低いですが、強烈な偏西風が吹いていて、上に上がるほど西風が強くなっています。ですから低い高度を飛びます。コストインデックスにもいくつかの計算方法があります。ここでは53を入れます。

R6をクリックしてTAKEOFFページを出します。離陸フラップは15度です。先ほどEFBに出てきていたCG%を入力します。ここでは26です。すると自動的に離陸時のスタビライザー・トリムの数字が計算されて出てきます。ここでは3.0です。さらにR5をクリックしてセレクトをオンにすると、離陸速度の参照値が出てきます。ここでは参考値をそのまま使います。R1、R2、R3をそれぞれクリックします。入力の欄の小さい字はシステムが計算した数字、大きな字はこちらから入力した数字です。ここまで問題なく入力が終わると、PRE-FLT COMPLETE、すなわちフライト前の入力は終了と出てきます。

今日のV2は147ノットで、自動的にMCPのスピードが147になります。

これでCDUの入力は終了で、Initial Dataをクリックすると下の写真のように操作が一気に進みます。

次に止まるのはシステム・プレッシャーのライトのチェックです。

ここでは油圧3系統にすべて圧力がかかっていないことを確かめます。下の写真の赤枠のところにSYS PRESSと表示があれば油圧は効いていません。

次に止まるのは旅客用酸素のライトのチェックです。これはライトが消えていなければなりません。

消えています。

ラム・エア・タービンのカギが外れていないことを確かめます。

ラム・エア・タービンは格納されています。ちなみに、ボタンを押して出したときは、エンジンが止まった状態で先ほど見たEFB上のメインテナンスのボタンを押します。すると正常に格納されます。

ウイングライトを確かめよとあります。翼に着氷の懸念がある時などに点灯して翼の上面を見ます。今日は消してあります。

与圧コントロールのオートレートを印に合わせます。

着陸地点の標高をセットします。先ほどのチャートから対馬空港のRWYの標高は182フィートです。

上に丸めて190に合わせます。

乗員用酸素の量を確かめます。

QNHを合わせます。X-Planeの地図を開き、空港をクリックしてDetailsを見ます。するとQNHが出ています。ここでは3006です。

左席の高度計で左下のつまみを動かして3006を合わせ、右上のねじの頭をクリックします。すると右席のQNHを直してくれます。左右の高度計のQNHが食い違っていると警告メッセージが出ます。 

左席のスタンバイ高度計のQNHも設定します。

右席の高度計のQNHを確かめます。

その他、飛行計器類が正常な表示であることを確かめます。

自動着陸の表示を点検します。

離陸推力をチェックします。今日は定格推力いっぱいでの離陸です。

エンジンの計器に過熱や過回転の記録が出ていないことを確かめます。

離陸速度の設定を確かめます。

肘掛はクリックすると上に上がります。

左席のND上の地形表示をオンにします。

このような地形表示になります。

縮尺を動かして確かめ、TFCボタンを押してトラフィック(他機)を表示させます。

トラフィックの表示です。現在はTCASがオフの状態です。ちなみにTAS14ノットでGS0ノット。機体は動いていないけれど、14ノットの風が吹いています。

左席のオーディオパネルの設定です。四角いボタンは送信チャンネルの設定で、常にどこか1カ所がオン。今でもたまに航空路管制の周波数で、機長の機内アナウンスが聞こえたりします(笑)。丸いつまみは受信チャンネルの設定で、引き上げると受信状態になり、右に回すと音量が上がります。同時に複数オンにできます。ILSもセンター・アンテナからの音声を聞こえるようにしておきます。受信すると識別符号のモールス信号が聞こえてきます。ブームか酸素マスクかの設定はブームに、音声のフィルターは通常の音声と識別符号と両方聞こえるようにしておきます。

ADFは今や使いませんが表示を確かめます。

エンジンの消火パネルをチェックします。消火スイッチは引く、左右に倒すという動作があります。引いてしまったらメインテナンスで元に戻します。

(つづく) 


フライトシミュレーターのフライトプランを手軽に作成できる無料サイト

2019-01-06 18:19:32 | 日記

フライトシミュレーターのフライトプランを作るソフトやサイトはたくさんありますが、とても簡単に作成できるサイトがあります。

Online Flight Plannerで、X-Plane、P3D、FSXをはじめ、各種アドオン機体のフォーマットに対応したルートファイルを作成してくれます。

まず初めに作成するファイルの種類を選びます。PDFを選ぶと読む書式でフライトプランが出てきます。

X-Planeの場合はバージョン10までに対応の書式と、11に対応の書式があります。赤枠は11に対応の書式で、黄枠は10までに対応の書式です。10までに対応の書式で11に読み込むことができます。

続いて出発、到着空港と機体を選びます。ここでは静岡富士山(RJNS)から対馬(RJDT)までを選んでいます。機種はB767-300です。あと、燃料の単位をkgに変えてあります。そのほかはデフォルトのままです。そしてCreate Planをクリックします。

するとこういうページが出てきます。フライトプランです。

さらにその下に気象(METAR)と燃料が出てきます。燃料は参考程度です。

そしてファイルの書き出しをクリックします。

すると選択されたファイルが書き出されます。書き出す場所はDownloadです。

PDFファイルを読むとこのようになっています。RouteFinderでルートを作成しているようです。

そしてDownloadのディレクトリーに書き出されたルートファイルをフライトシミュレーターのディレクトリーにコピーします。

X-Planeの場合はOutput/FMS plansです。X-PlaneのデフォルトのFMSやアドオンのFMSから読み込むことができます。ただし、エアバスはファイルのフォーマットが全く違います。上のファイルの選択肢にA320があります。txtファイルになりますが、これを選び、それぞれマニュアルに従って入れるべきディレクトリーに入れます。

フライトプランのFMSへの入力は結構大変ですが、これなら楽に読み込めます。

(おわり)


(Update 12/23/2019) X-Plane11のフレームレートを上げるプラグイン

2019-01-06 17:50:13 | 日記

X-Plane11の画像オプションをダイナミックに動かしてフレームレートを上げるプラグインがあります。

3jFPS-wizard11(ver1.3  )です。似たような名前のプラグインがいくつかありますからまちがえないようにします。

このプラグインは、FlyWithLuaのスクリプトです。そこでまずX-Plane11にFlyWithLuaをインストールします。

FlyWithLuaNG(ver2.7.22)をダウンロードして、X-Plane11のResources/Pluginsのディレクトリーにコピーします。

そしてそのサブディレクトリーにScriptsがありますから、そこを見るとplease read the manual.luaというファイルが入っています。マニュアルを読んでくださいと言っていて、このファイルを消去しないとスクリプトが動きません。そこでマニュアルを読んだらこのファイルを消去してくだ

そしてそこに3jFPS-wizard11(ver1.3  x-plane11.30以上を使う場合には以前のバージョンのバージョンアップが必要)をコピーします。

それからX-Planeを起動してプラグインからFlyWithLuaを選び、さらにScriptsから3jFPSを選びます。すると次のような画面が出てきます。

多様な設定ができますが、とくにかくフレームレートを上げたければMAX FPSを選び、プロファイルは選択しません。プロファイルの選択は右下のボタンで行います。そして表示の仕方をその下で選びます。ここでは数字だけ、いつも、上の左側に表示するようにします。

それからX-Planeのグラフィックですが、以下のような設定だとそこそこのきれいさと細かさでフレームレートが早くなります。

ただ、これだと建物の数が少なくて寂しいというのであれば、建物の数を増やします。

フレームレートはさまざまな要因で変動しますから、細かくはその都度設定するしかありません。でも大体これで出てくるフレームレートが現実的な数字だと思います。

(おわり)


解像度を下げるとフレーム・レートが上がる

2019-01-03 22:57:57 | 日記

X-Planeもいろいろアドオンを入れたり、シナリーを細かく表示したり、特にバーチャル・リアリティー(VR)を使うと格段に遅くなってフレーム・レートが下がり、実時間が1分でもX-Planeでは40秒しか進まなかったりと極端に遅くなることが珍しくありません。

対策としてはメモリーを増やし、CPUやGPUの性能を上げるのが一番ですが、それには限度があります。

X-Planeの設定にはグラフィックの設定画面があって、そこの設定をできるだけ軽くするとフレーム・レートが上がります。どこをどう動かせばどれぐらい早くなるかは実際にやってみるしかないですが、もっと簡単にかなり効果的にフレーム・レートを上げる方法があります。それはPCの画面の解像度を下げることです。

最近の画面は大型ですから、ヨコで1900ピクセル以上の解像度になっていることが少なくありません。これをPCの設定の変更でたとえば1024ぐらいに下げてみてください。さほどX-Planeの画面が荒くならないのに格段に早くなると思います。特にVRを使うと顕著に差がわかります。しかしタテ・ヨコ比が違うと画面がヨコに歪んでしまいます。また1240X768以下の解像度ではX-PlaneはWindowsモードにならずにFull Screenモードになってしまい、とても使いづらくなります。するとたとえば1360X768の解像度にすると、Windowsモードにすることができて、解像度も結構下がり、フレーム・レートは結構上がります。

先日ヘリで飛んだジャパン・シナリーですが、解像度下げて、シナリーのオブジェクトの数をマックスにしてもう一度飛んでみました。

 VRを使った時の解像度の問題はフォーラムでも活発に意見交換されています。

(おわり)


東京都心をヘリで飛ぶ

2019-01-02 12:45:17 | 日記

X-Plane11.30のバーチャル・リアリティー(VR)で東京都心を飛んでみたいと思います。

機体はヘリで、X-Plane11のデフォルトのシコルスキー。車輪がついていて、操縦感覚も安定していて楽に飛ばせます。

最近、日本列島のシナリーを補強するJapan Proが無償でリリースされました。シナリーに出てくる建物や土地の様子が日本風になっているとのことで、シナリーを非常に細かくすると首都高の看板や新幹線も出てきます。

ただ、VRで飛ぶときは解像度を落とさないときれいに飛ばないので、今日は詳しい表示はありません。

X-Planeに出てくる道や線路は地図と基本的に同じです。ですから新幹線や高速道路をたどると遠いところまでVFRで行けます。

ヘリはVRが大変いいですね。景色のきれいなところをヘリでゆっくり低い高度で見るのも楽しいと思います。

(おわり) 


PSXとP3Dのバーチャル・リアリティーを同時に動かす

2019-01-02 07:51:36 | 日記

AEROWINXのPSX B747-400はバーチャル・リアリティー(VR)には対応していませんが、オキュラス・リフトのバーチャル・デスクトップというアプリを使うとVR上で操作できることを紹介しました。

そこで今度は、PSXと連動させてP3Dを動かし、さらにP3Dをバーチャル・リアリティーで動かすと、PSXの画面を見て、P3DのVRの外の景色に切り替えてと、PSXと外の景色のVRを行ったり来たりさせながら飛ばすことができます。これは大変便利で、特に離陸、着陸、周回進入のときは外の景色が見えたほうが楽しいですし、一方外の景色だけでは機体の操作ができないので、両方同時に表示できないので、適宜切り替えて飛ぶと便利です。

PSXをバーチャル・デスクトップで表示すると、オキュラスのコントローラーでPSXの操作ができます。これも大変便利です。

(おわり)