フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

こんなマシンで飛ばしています

2016-08-23 21:46:04 | 日記

今日は最近新しくしたフライトシミュレーターのマシンを紹介します。

仕事とアマチュア無線とフライトシミュレーターの3つを同じ机でできるようにするため、苦心惨憺しました(笑)。

フライトシミュレーターはX-Plane10、AEROWINXのPSXの2つを主に動かしていますが、時々、PROSIM737も使います。PSXには日本語の公式マニュアルもあります。

フライトシミュレーター用のパソコンは3台で、うち2台は今まで使っていた古いものをPSXを動かしてタッチパネルの画面を表示させるために流用。新しい1台はGeforce GTX1070のグラフィックボードを搭載。X-Plane10でシナリーを細かく表現し、雲も細かく表現し、アドオン機体を飛ばしても滑らかに動くマシンです。このメインのマシンにはスクリーンを3台つなげてあります。

またMCPは外付けにして、何年も前に買ったCPFlightのMCP747を使っています。

ジョイスティックはThrustmasterのHOTAS Cougarをずっと前から使っています。これは2台目でだいぶ使い込みましたがまだちゃんと動いてくれます。

ラダーペダルもだいぶ古いものですが、HOTAS Cougar用で今でも現役で動いています。F-16+と銘が打ってあります。

スクリーンですが4面あって、そのうち3面はタッチパネル式。指やタッチペンで動かしますが、つまみを回すにはマウスのほうが便利で、マウスも同時に使えるようにしてあります。

下の写真が机上の全景です。X-Plane10をPSXにリンクさせるようにセットしたところです。後ろに見えるB737のオーバーヘッドパネルはポスターです。アマチュア無線をやる時には左側のスクリーンを動かして無線機などを前に出します。

メインのマシンでX-Plane10を動かし、それを左下のタッチパネル式ではない画面に表示させます。このX-Plane10はxviewというAEROWINXのアドオンを使ってPSXから制御することができます。したがってPSXで操縦するとX-Plane10上のB747-400がそのとおりに動き、天気や時刻もPSXに合わせて動きます。PSXは外部シナリーが極限まで簡略化されているので、X-Plane10のシナリーで飛ぶと大変きれいです。さらに空港内でのTAXIはPSXだけではシナリーがなくて不可能なので、X-Plane10の画面を見ながらTAXIします。両者の座標はほぼピッタリ合っていますが、X-Plane10のアドオンシナリーではPSXと若干ずれていることがあります。

これが正面の画面とMCP747です。MCP747はパソコンにUSBをつなぐだけで電源も取り入れてくれます。接続ソフトは上記のCPFlightのディレクトリーからダウンロードします。MCPのボタンとつまみが外付けであると実に便利です。

正面の画面の表示は奇異に感じるかもしれません。キャプテン席なのになぜ左側にECASがあるのか。実はPSXではキャプテン席とコパイ席の設定があって、その設定を呼び出した後に操縦席を左右に動かすと外の景色とずれてしまいます。キャプテン席の正面に滑走路が来るようにすると左側に大きな空白ができてしまいます。そのためここにECASを置きました。ちなみにこの画面はパソコン切替器で仕事用のパソコンとワンタッチで切り替えることができます。その時にはキーボードもマウスも同時に切り替わります。この画面は主にマウスで操作します。

またこの画面のPSXはServerとして動いています。PSXではひとつのライセンスで同時に4つのPSXを動かすことができます。LANで簡単に他のパソコン上のPSXと同期を取りながら動かすことができます。

これが右側の画面です。1台の古いパソコン上でPSXを起動させ、Clientとして動かします。ClientのPSXを操作してもServerのPSXを操作しても全部同期します。キャプテン席のCDUを右側に大きく出してあります。ipadもありますからipadでCDUを表示させることもできます。PSX Remoteというアプリを使ってPSXのCDUを左、右、中央いずれも表示させることができ、大変便利です。このアプリを使う時には3つのPSXをつなぐLANに無線LANのアクセスポイントを入れて、ipadと無線でつながるようにしなければなりません。ただ、それでもipadでCDUを使うとボタンを押してからすぐに画面が切り替わらないことがあり、やはり使いやすさからいったらタッチパネルの画面にはかないません。ipadは後で紹介するように航空地図を表示させるのに大変便利ですからそちらに使うことにして、この画面の右側にはメインのCDUを大きく表示させました。また左側はペデスタルです。無線関係、レーダー、オーディオパネル、中央のCDUを表示させてあります。この無線の周波数を合わせるにはマウスのほうが断然便利です。ペデスタルの他の部分、客室サインなどを動かす時は指あるいはマウスで画面を動かして操作します。

これが左上の画面です。前方のオーバーヘッドパネルを表示してあります。ここはほとんど指で動かしますがタッチパネルやマウスも使えます。特に出発準備、エンジンの始動、離着陸前後の灯火やAPUの操作は、こうして画面が表示されていると大変便利です。

これが左下のX-Plane10の画面です。X-Plane10だけを動かす時はメインのパソコンの中央の画面に表示させます。

X-Plane10ですから画面を切り替えると外からの景色も見えます。xviewの機体はX-Plane10のデフォルトのユナイティッド航空B747-400の塗り分けですが、フラップや車輪や逆噴射を動かすためにアニメに細工がしてあります。そこでこれらが動かなくならない範囲でANAの塗り分けに変更しました。エンジンカバーは変えられないので青いままですが。

ipadにはNavigraphが出している世界の航空地図を表示できるようにしてあります。飛びたいところの空港、航路のチャートがパッと出てきますし、ipadだと拡大縮小も自在で、どこでも移動させられるので大変便利です。ちなみに下の図は関西空港です。

これは別途昔から持っている航空用のストップウォッチです。経過時間計にもなります。ソフトのものを使いにくい時はこれを使います。

そしてHOTS Cougarのジョイスティックです。左側は黒い塗装が剥げてしまっています。ボタンとつまみが多数ついていて、手元で相当多くの機能を操作することができます。ギア、フラップ、逆噴射、ティラー、スピードブレーキ、プロペラピッチ、ミクスチャー、TO/GA、オートパイロットオフ、オートスロットルオフ、無線のPTT、ブレーキ、ソフトのpause、さらに画面の切り替え、ズーム、上下左右へのパン、移動などです。

これが足元のペダルです。スプリングがついています。左右のフットブレーキも動きます。

これがフライトプランです。主要部分を印刷してホルダーに挟んでおきます。計算と印刷はpfpxを使います。ちなみに気象ですが、X-Plane10の場合にはデフォルトでも気象を読み込んでくれますが、ちょっと不十分なので、FS Global Real Weatherというソフトを動かして上空の風と気温も含めてダウンロードして使っています。恐らくNOAAのGFSのデータを使っているのでしょう。

一方、PSXでは上空の風と気温はソフトの気象発生器で計算して発生させています。その際に地球上の偏西風の位置を入力します。これは大変な優れものです。一方、空港の気象はインターネットからダウンロードすることができます。メインのパソコンでは他のパソコンを結ぶPSX用のLANとインターネットにつながるLANの2つを同時に動かさなければなりません。LANのアダプターを2つ用意し、コンフリクトしないようにPSX用のLANを優先させるようにしておきます。

これがPSXのメインのマシンのサーバーが動いているところです。他のPSXとの接続にはMainサーバーだけ使い、BOOSTサーバーは使いません。下の写真を見るとclientが4台つながっていますが、そのうちの1台はxviewでつながったX-Plane10です。

X-Plane10をつなぐときにはシナリーを描かせなけれならないのでBOOSTサーバーもオンにしなければなりません。

これがサーバーのほうの設定です。IPアドレスは固定にしてあります。サーバーを192.168.1.1と設定しました。clientは末尾が2と3です。

ちょっとぼけてしまいましたが、これがclientのほうの設定です。サーバーのipアドレスを入力します。

メインのパソコンにはこうしてインターネット接続と、2台のパソコンのPSXへの接続と、2つのLANが入っています。

これもぼけてしまいましたが、インターネット接続をする方はipアドレスは自動設定にしておきます。プロトコルTCP/IPv4の設定です。

一方、他のPCをつなぐ方はこうしてipアドレスを指定します。

またインターネットとPCをつなぐLANのコンフリクトを避けるためには、NetBiosをTCP/IPに優先させるとしておきます。

ざっとこんな感じです。これで結構いろいろなフライトが楽しめます。

(おわり)


霧のアイスランド

2016-08-22 23:25:52 | 日記

FS Global Real Weatherは実際の気象をシミュレーターにを読み込むソフトですが、気象条件で全世界の空港を検索することができます。たとえば突風40ノット以上の空港を探します。最初に出てくるイエメン以外は日本の空港が並びます。台風の影響です。

では、今日は雲底の低い空港を飛んでみましょう。アイスランドのフィヨルドの底にある空港です。雲底は100フィート。しかし100フィートがブロークンで、その上のブロークンが35649フィート。その間は雲がないのですね。視程は150メートルで風はなく、下の方は雲というより霧ですね。

興味深いのはその下に出てくる上空の風と気温で、地上の気温が6度に対して2470フィートの気温が9度と地上より3度も高いのです。地上と同じ気温になるのは4749フィートも上空で、要するに地面より気温の高い空気が居座って霧が出ているのです。しかも風は4749フィート上空でも4ノットしかありません。実はこのあたりまでがフィヨルドの山なのです。山の上から谷底まではほとんど風がなく、地面より暖かい空気で満たされています。それで霧が出ます。

では離陸してみます。風はありません。しかし視程が非常に低くなっています。雲を描画するソフトはSkyMaxxPro3.2を使っています。

離陸しますが飛行機のすぐ周りしか見えません。

ある程度高度を上げると地上が見えてきました。実際には霧が晴れなければこうは見えませんが・・・。フィヨルドの地形です。

フィヨルドの奥に向かって飛んでいきます。

グーグルマップで見たところです。

フィヨルドの山の上です。

では、隣のフィヨルドの谷間に降りていきます。

こちらも霧が出ています。

ほとんど何も見えなくなります。

不整地着陸しました。

X-Planeに気象と雲のソフトを組み合わせると一段と楽しくなります。

(おわり)


台風のなかを羽田から成田まで

2016-08-22 22:16:31 | 日記

しばらくぶりの投稿です。フライトシミュレーター用のパソコンを入れ替えていました。詳しくはまたご紹介します。

今日は千葉県の館山付近に上陸した台風の影響で羽田も成田も多数の欠航便。しかしシミュレーターではこういう時こそ嵐を楽しめます(笑)。

今日はX-Planeのアドオン機体、CalenadoのB200キングエアーで地面を見ながら羽田から成田まで飛んでみます。X-Planeでは道路、線路をたいへん忠実に再現していますから、これを上空から見ながら飛ぶことができます。敢えて有視界飛行状態だったとは言いませんが(笑)。

羽田空港は横風離陸です。見てください。ウインド・ソックスが離陸方向に対して真横にまっすぐ伸びています!

このときの羽田の気象です。これは、FS Global Real Weatherによる現在の気象の天気です。

まず気圧が992ヘクトパスカル、29.30インチまで下がっています。台風が近づくと気圧が下がり、遠ざかると気圧が上がります。当然、台風の中心付近が一番気圧が低くなります。強い雨が降り、風は230度から29ノット、突風40ノット。視程は1200メートル。雲底は1300フィート。

およそキングエアでこの横風では離陸は無理でしょうが、どうなるかやってみます。雲底が1300フィートですから、地面を見ながらすれすれを飛んでいくことになりそうです。

風防に水滴がたくさんついています。

上と下の写真、同じ場所でほんのわずかの時間しか経っていませんが、ちょうど気象情報の自動更新があったようで、同じQNHで高度が108フィートから94フィートに変わっています。台風が遠ざかって急速に気圧が上がっているようです。しかし今日は北に移動する台風を追いかけるように飛びます。

では離陸します。横風離陸をしますが強烈な左からの横風で風見鶏効果が大きく。機体が大きく風上のほうに向いて、滑走路を左にそれながら離陸しました。風が強いのであっという間に空に浮きました。

上空で体勢を立て直して上昇していきます。

風上に相当頭を振って飛んでいきます。

上空2000フィートでもう雲のなかです。ちなみに雲の描画は、SkyMaxxPro3.2を使っています。

羽田空港を出て首都高に沿って北上していきます。

ベイブリッジが見えています。

ベイブリッジ上空です

首都高台場線と1号線が合流、浜崎橋ジャンクションをさらに北に行きます。怪しげな小山が見えますが、愛宕山でしょうか(笑)。

皇居、東京駅上空です。

東京駅です。驚くべきことに地上の線路の数が実際と合っています。ホームが描かれていないので線路だけ数えてみると、まず上から東海道新幹線が6本、東北・上越・北陸新幹線が4本、東海道線が4本、京浜東北・山手線が4本、そして中央線が2本です!

JR線を首都高がまたいでいます。その先には日銀があるはずですが、既に森に帰っているようです(笑)。

レーダーに大きな雨雲が映っています。

Ichikawaの気象が出ました。市川?、これは市ヶ谷のまちがいです!防衛省のヘリポートです。気圧が985ヘクトパスカル、29.09インチまで下がっています。雲底1000フィート、雨、積乱雲に覆われています・・・。

 

大変強い雨が降っています。

常磐線に沿って北東に飛びます。眼下は柏です。右手は手賀沼、左手は利根川です。

牛久沼です。ここから成田方面に変針します。

引き続き強い雨が降っています。青空も時々見えます。これは本当に晴れているのではなくて、雲の描画ソフトの関係です。

霞ケ浦の気象です。気圧が982ヘクトパスカル、29.00インチまで下がっています。雲底は500フィート。風も突風が36ノット吹いています。

やや雲が薄くなってきました。

竜ケ崎飛行場の上空です。

そして前方に成田空港が見えてきました。

成田の気象。気圧は霞ケ浦より上がっています。

4500フィートぐらいまで雲がありませんでした。

では東側の滑走路にローパスします。雲が再び低くなり、もはやこのあたりから滑走路の先のほうも、管制塔も見えません。

滑走路が近づきます。

強い横風のために頭を振っています。滑走路の先のほうも、管制塔も見えません。

脚を出してローパスします。

東側の滑走路の端に来ました。やっとターミナルビル、管制塔が見えます。

ターミナルビル上空を西側の滑走路に向かいます。

西側の滑走路の端で旋回します。

そして西側の滑走路に着陸します。横風のために大きく頭を振っています。

横風と突風と格闘しながら着陸。だいぶ中心線からずれてしまいました。

ということで台風のなかを羽田から成田まで飛んできました。

(おわり)