今日は最近新しくしたフライトシミュレーターのマシンを紹介します。
仕事とアマチュア無線とフライトシミュレーターの3つを同じ机でできるようにするため、苦心惨憺しました(笑)。
フライトシミュレーターはX-Plane10、AEROWINXのPSXの2つを主に動かしていますが、時々、PROSIM737も使います。PSXには日本語の公式マニュアルもあります。
フライトシミュレーター用のパソコンは3台で、うち2台は今まで使っていた古いものをPSXを動かしてタッチパネルの画面を表示させるために流用。新しい1台はGeforce GTX1070のグラフィックボードを搭載。X-Plane10でシナリーを細かく表現し、雲も細かく表現し、アドオン機体を飛ばしても滑らかに動くマシンです。このメインのマシンにはスクリーンを3台つなげてあります。
またMCPは外付けにして、何年も前に買ったCPFlightのMCP747を使っています。
ジョイスティックはThrustmasterのHOTAS Cougarをずっと前から使っています。これは2台目でだいぶ使い込みましたがまだちゃんと動いてくれます。
ラダーペダルもだいぶ古いものですが、HOTAS Cougar用で今でも現役で動いています。F-16+と銘が打ってあります。
スクリーンですが4面あって、そのうち3面はタッチパネル式。指やタッチペンで動かしますが、つまみを回すにはマウスのほうが便利で、マウスも同時に使えるようにしてあります。
下の写真が机上の全景です。X-Plane10をPSXにリンクさせるようにセットしたところです。後ろに見えるB737のオーバーヘッドパネルはポスターです。アマチュア無線をやる時には左側のスクリーンを動かして無線機などを前に出します。
メインのマシンでX-Plane10を動かし、それを左下のタッチパネル式ではない画面に表示させます。このX-Plane10はxviewというAEROWINXのアドオンを使ってPSXから制御することができます。したがってPSXで操縦するとX-Plane10上のB747-400がそのとおりに動き、天気や時刻もPSXに合わせて動きます。PSXは外部シナリーが極限まで簡略化されているので、X-Plane10のシナリーで飛ぶと大変きれいです。さらに空港内でのTAXIはPSXだけではシナリーがなくて不可能なので、X-Plane10の画面を見ながらTAXIします。両者の座標はほぼピッタリ合っていますが、X-Plane10のアドオンシナリーではPSXと若干ずれていることがあります。
これが正面の画面とMCP747です。MCP747はパソコンにUSBをつなぐだけで電源も取り入れてくれます。接続ソフトは上記のCPFlightのディレクトリーからダウンロードします。MCPのボタンとつまみが外付けであると実に便利です。
正面の画面の表示は奇異に感じるかもしれません。キャプテン席なのになぜ左側にECASがあるのか。実はPSXではキャプテン席とコパイ席の設定があって、その設定を呼び出した後に操縦席を左右に動かすと外の景色とずれてしまいます。キャプテン席の正面に滑走路が来るようにすると左側に大きな空白ができてしまいます。そのためここにECASを置きました。ちなみにこの画面はパソコン切替器で仕事用のパソコンとワンタッチで切り替えることができます。その時にはキーボードもマウスも同時に切り替わります。この画面は主にマウスで操作します。
またこの画面のPSXはServerとして動いています。PSXではひとつのライセンスで同時に4つのPSXを動かすことができます。LANで簡単に他のパソコン上のPSXと同期を取りながら動かすことができます。
これが右側の画面です。1台の古いパソコン上でPSXを起動させ、Clientとして動かします。ClientのPSXを操作してもServerのPSXを操作しても全部同期します。キャプテン席のCDUを右側に大きく出してあります。ipadもありますからipadでCDUを表示させることもできます。PSX Remoteというアプリを使ってPSXのCDUを左、右、中央いずれも表示させることができ、大変便利です。このアプリを使う時には3つのPSXをつなぐLANに無線LANのアクセスポイントを入れて、ipadと無線でつながるようにしなければなりません。ただ、それでもipadでCDUを使うとボタンを押してからすぐに画面が切り替わらないことがあり、やはり使いやすさからいったらタッチパネルの画面にはかないません。ipadは後で紹介するように航空地図を表示させるのに大変便利ですからそちらに使うことにして、この画面の右側にはメインのCDUを大きく表示させました。また左側はペデスタルです。無線関係、レーダー、オーディオパネル、中央のCDUを表示させてあります。この無線の周波数を合わせるにはマウスのほうが断然便利です。ペデスタルの他の部分、客室サインなどを動かす時は指あるいはマウスで画面を動かして操作します。
これが左上の画面です。前方のオーバーヘッドパネルを表示してあります。ここはほとんど指で動かしますがタッチパネルやマウスも使えます。特に出発準備、エンジンの始動、離着陸前後の灯火やAPUの操作は、こうして画面が表示されていると大変便利です。
これが左下のX-Plane10の画面です。X-Plane10だけを動かす時はメインのパソコンの中央の画面に表示させます。
X-Plane10ですから画面を切り替えると外からの景色も見えます。xviewの機体はX-Plane10のデフォルトのユナイティッド航空B747-400の塗り分けですが、フラップや車輪や逆噴射を動かすためにアニメに細工がしてあります。そこでこれらが動かなくならない範囲でANAの塗り分けに変更しました。エンジンカバーは変えられないので青いままですが。
ipadにはNavigraphが出している世界の航空地図を表示できるようにしてあります。飛びたいところの空港、航路のチャートがパッと出てきますし、ipadだと拡大縮小も自在で、どこでも移動させられるので大変便利です。ちなみに下の図は関西空港です。
これは別途昔から持っている航空用のストップウォッチです。経過時間計にもなります。ソフトのものを使いにくい時はこれを使います。
そしてHOTS Cougarのジョイスティックです。左側は黒い塗装が剥げてしまっています。ボタンとつまみが多数ついていて、手元で相当多くの機能を操作することができます。ギア、フラップ、逆噴射、ティラー、スピードブレーキ、プロペラピッチ、ミクスチャー、TO/GA、オートパイロットオフ、オートスロットルオフ、無線のPTT、ブレーキ、ソフトのpause、さらに画面の切り替え、ズーム、上下左右へのパン、移動などです。
これが足元のペダルです。スプリングがついています。左右のフットブレーキも動きます。
これがフライトプランです。主要部分を印刷してホルダーに挟んでおきます。計算と印刷はpfpxを使います。ちなみに気象ですが、X-Plane10の場合にはデフォルトでも気象を読み込んでくれますが、ちょっと不十分なので、FS Global Real Weatherというソフトを動かして上空の風と気温も含めてダウンロードして使っています。恐らくNOAAのGFSのデータを使っているのでしょう。
一方、PSXでは上空の風と気温はソフトの気象発生器で計算して発生させています。その際に地球上の偏西風の位置を入力します。これは大変な優れものです。一方、空港の気象はインターネットからダウンロードすることができます。メインのパソコンでは他のパソコンを結ぶPSX用のLANとインターネットにつながるLANの2つを同時に動かさなければなりません。LANのアダプターを2つ用意し、コンフリクトしないようにPSX用のLANを優先させるようにしておきます。
これがPSXのメインのマシンのサーバーが動いているところです。他のPSXとの接続にはMainサーバーだけ使い、BOOSTサーバーは使いません。下の写真を見るとclientが4台つながっていますが、そのうちの1台はxviewでつながったX-Plane10です。
X-Plane10をつなぐときにはシナリーを描かせなけれならないのでBOOSTサーバーもオンにしなければなりません。
これがサーバーのほうの設定です。IPアドレスは固定にしてあります。サーバーを192.168.1.1と設定しました。clientは末尾が2と3です。
ちょっとぼけてしまいましたが、これがclientのほうの設定です。サーバーのipアドレスを入力します。
メインのパソコンにはこうしてインターネット接続と、2台のパソコンのPSXへの接続と、2つのLANが入っています。
これもぼけてしまいましたが、インターネット接続をする方はipアドレスは自動設定にしておきます。プロトコルTCP/IPv4の設定です。
一方、他のPCをつなぐ方はこうしてipアドレスを指定します。
またインターネットとPCをつなぐLANのコンフリクトを避けるためには、NetBiosをTCP/IPに優先させるとしておきます。
ざっとこんな感じです。これで結構いろいろなフライトが楽しめます。
(おわり)